公務員になるべきか悩んでいる、公務員になる決め手がほしい…。
この記事では、公務員を選んで失敗する要因は避けたいと考える方に向けて、公務員になるメリットとデメリットを民間企業と比較して解説します。
人生設計の軸になる仕事内容は、できる限り失敗しない方法を選択するのがベストです。
公務員として働く未来をイメージしながら、人生設計に何を重視したいのかを今一度検討する機会につなげてみてください。
今回の記事では、主に国の行政機関で働く公務員を想定しています。
| 資格講座名 |  アガルート |  フォーサイト |  大原 |  スタディング |
| コース名 | 地方上級・国家一般職＋専門職・裁判所カリキュラム | 一般知能対策コース | 春合格コース(法律) | 地方上級・市役所 教養合格コース［2023年合格目標］ |
| 税込価格 | 280,000円 | 20,800円 | 518,000円 | 66,000円 |
| 受講形式 | オンライン | オンライン | web通信 | オンライン |
| 教育給付制度 | 記載なし | 3回 | 各校に問い合わせ | 3回 |
| 特典や割引 | 合格したらお祝い金3万円+全額返金。模擬面接はオンラインor対面。不定期ホームルームあり | 特になし | 集団面接やグループワーク、プレゼンテーションあり | 合格でamazonギフト券10000円分 |
| 受講者の合格率 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
コンテンツ
公務員とは何をさす？国家公務員と地方公務員で大きく違う
公務員には「国家公務員」と「地方公務員」の2種類があげられます。
- 国家公務員（国家の運営）：省庁など、国の機関中枢で働く
- 地方公務員（地域の支援）：都道府県庁、市役所など、地方の行政機関で働く
どちらを選ぶのかで仕事内容や範囲が変わりますが、どちらも国民に奉仕する職業という意味では、同じ意味合いがあるでしょう。
役所だけじゃない！専門職的な公務員もいる
消防官や警察官、医療関係者など、県庁や市役所など以外で働く方も公務員に当てはまります。たとえば、わたしたちの生活に身近な医者・看護師などの仕事に就かれている方も公務員です。
一般的な公務員と聞いてイメージされやすい仕事には、市役所の職員があげられるのではないでしょうか。
地方公務員の仕事については「市役所の具体的な仕事内容は？実際の市を例に部署ごとの業務を詳細に解説！」の記事が参考になります。
公務員のメリットは？福利厚生を含めた5つの大きなポイント
公務員になるメリットには、お金の安定＝人生設計の安定感があげられます。未来のイメージを描きやすくなるため、計画的に人生を進めたい方は必見です。
- 将来のキャリアプランに悩む必要がなくなる（収入の安定、リストラがない）
- プライベートが充実する（休日が固定、休暇制度の充実）
- ライフイベントの準備を進めやすい（結婚、育児、老後）
- 仕事内容のやりがいがある（国民をサポートできる仕事内容）
公務員になる人が受けられる恩恵については、具体的に下記で見ていきましょう。
①休日・休暇制度が充実している
民間企業と公務員を比較したときに、公務員は年間休日が多い傾向があげられます。たとえば、土曜日・日曜日・祝日は基本的には休日になるため、あらかじめ先の予定を立てやすいでしょう。
ただ、仕事内容によっては、土日祝日が休みではない場合もあります。たとえば、医療関係の公務員は当てはまらない場合があるかもしれません。
また、公務員は福利厚生や休暇制度が充実しています。
- 病気で休んだときの給料は3カ月間全額支給
- 1年以内の間なら8割の給料が支給される ほか
民間企業の場合は、年間休日が100日を切る状況が発生したり、求人内容と入社後の内容に乖離があったり、休暇制度は会社に依存する形になります。
公務員と比較すると、民間企業の就職はある程度のリスクを背負って決めなければいけない面が出てくるでしょう。
②男女の格差が小さい
男性や女性にかかわらず、仕事とプライベートを両立させやすいメリットが期待できます。民間企業の場合は、中小企業や人手不足の職場と比較すると、仕事の復帰や休暇を取りやすい傾向もあるでしょう。
女性の場合に限らず、産休休暇や育児休暇を取りやすい特徴もあるため、未来の人生設計をイメージしやすい魅力があります。
③収入が安定している
公務員には、ボーナスなどを含めて給料が安定的に入るメリットがあります。国を支える仕事は社会的信頼性が高く、医療関係者などの国家資格取得者の場合は転職がしやすい利点もあるでしょう。
- 地方公務員は平均520万円台
- 国家公務員は平均600万円台
- 民間企業は平均430万円台
また、公務員は退職金や年金が多い傾向があるため、老後2,000万円問題（老後に足りなくなると言われる資金の額）に感じる不安を減らせるのではないでしょうか。
民間企業は経営状況にボーナスや給料が左右されやすく、業界や職種によっては不安定になりやすい傾向があります。
④転勤が少ない
仕事内容によって変わるものの、公務員には基本的に転勤が少ない傾向があります。一度働いた職場で長く勤められるため、マイホームやマンションを購入したいと考える人にも安心です。
民間企業の場合は、業種や職種によっては転勤になる可能性が考えられます。将来的に結婚を視野に入れている方は、同じ場所で働き続けられる公務員の仕事は、選択肢として悪くない判断になるでしょう。
⑤一生涯にわたって働きやすい
公務員には民間企業と比較してリストラがないため、仕事とプライベートのワークライフバランスを整えて安定的に働けます。老後が安泰で家庭を支える立場にある方は、とくに将来の心配を減らせる利点があるでしょう。
仕事内容には「国民や地域の人をサポートできる仕事」という意味でも、充実感とやりがいを持って働く方も多くおられます。行政機関で働く人は、身近に暮らす人々の困りごとを解決できる役割を担えるため、人と接することが好きな方におすすめです。
行政機関には書類提出や申請の業務が多くあげられます。行政機関に関わる仕事内容として、行政書士の仕事もやりがいを感じられる内容です。
関連する行政書士について知りたい方は「公務員なら行政書士試験が免除になる？特任制度について解説」の記事を参考にしてみてください。
公務員のデメリットは？就職前に知っておきたい4つのポイント
民間企業と公務員の仕事、どちらを選ぶか悩まれている方は、メリットとともにデメリットを知っておくと就職場所を選ぶ判断基準にできます。
「公務員を選んで『失敗した』と感じる未来は避けたい」と思われる方は、ぜひ参考にしてみてください。
①若いうちの給料が上がりにくい
公務員は民間企業と比較すると、成果や努力を報酬として還元されないケースも考えられます。とくに若いうちは職場によっては、思うような給料を得られない可能性もあるでしょう。
- 20代：平均年収は約300万〜380万円
- 30代：平均年収は約380万〜500万円
インセンティブやノルマのある民間企業の場合、仕事で結果を出すほど給料に反映されやすい特徴があるため、能力に応じた報酬が期待できるでしょう。
公務員は年功序列の風習が残っているため、年齢を重ねないと給料が思うように安定しないケースもあります。
②残業がある場合も
公務員として働く仕事内容や部署によっては、残業が発生する可能性も少なくありません。なかにはサービス残業を経験される方もおられます。
必ず定時で帰宅できるとは限らないため「想像していたイメージと違う」とならないためにも、事前に職場に関する情報収集を進めておくと安心です。
③転職がしにくい
公務員の仕事内容は、ルーティンの業務や決まった内容などに取り組むケースが多く、スキルを広げて転職に活かしづらい可能性が考えられます。
民間企業の場合は、特定のスキルや業界の経験を活かした転職に応用しやすいものの、公務員は仕事の転職についてアピールできる材料が少なくなるかもしれません。
各民間企業でスキルや経験を積んで、さまざまな仕事に取り組みたい方にとっては、あまり好ましくない結果になる場合があります。
④年功序列が基本
公務員の仕事内容は、基本的に就職した順番によって収入・役職などが決まる年功序列の制度です。
能力の高い人やスキルアップを図りたい方にとっては、思うように成果が反映されずにストレスを感じる原因につながります。
公務員に向いているのはどんな人？仕事をコツコツ続けられる人
公務員の仕事内容は、決められた内容を繰り返して取り組むケースが多く、安定的に継続して作業に取りかかれる方におすすめです。
一度仕事に就くと転職するのが難しいケースが考えられるため、基本的に終身雇用の形で長く働きたい方に向いています。地域の人々と接する機会も多いため、人と接することが好きな方や穏やかにコミュニケーションが取れる方にもピッタリです。
学生時代の間に公務員の試験に合格できる適性を身につけられるように、サークルや部活動、インターンなど、さまざまな活動に取り組んでコミュニケーションスキルを養いましょう。
公務員試験の合格に向けて養っておきたいスキルには、資格取得があげられます。資格取得に関しては「公務員におすすめの資格は？大学生で取得しやすいものや仕事に生かせるものなど9つ紹介！」の記事を参考にしてみてください。
公務員を目指したい！公務員試験対策をしよう
公務員として働く課題には、まずは公務員試験に合格する必要があります。
どのような試験内容があるのか、対策を進めるときの勉強方法とともに見ていきましょう。
公務員試験に関する勉強法については「アガルート公務員講座の特徴は？口コミ評判も紹介」の記事を参考にしてみてください。
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公務員試験ってどんなもの？筆記と面接が一般的
公務員試験の内容は、主に一次試験に筆記試験、二次試験に面接が実施されるケースが多くあります。
一次試験では教養試験・専門試験・小論文などが実施される傾向にあるでしょう。二次試験では、個人面接・集団面接・プレゼンテーションなどがあげられます。
国や地域の人々をサポートできる勉強の理解・教養・コミュニケーション能力があるのか、適性を診断するために実施する流れです。
仕事内容によっては、学歴（大学院卒・大学卒・高校卒程度）が求められるもの、年齢制限（20代前半・30代前半・59歳までなど）が求められるものなどがあります。
公務員試験対策の独学が不安？通信講座で対策しよう！
公務員試験の勉強は、基本的に独学・通信講座・予備校に通学する勉強スタイルがあります。
独学はテキスト・過去問題集を購入して、ひとりで勉強を進める流れです。受験を検討している仕事内容に合わせて対策を取りながら、どうしても心配な気持ちが拭えないときは通信講座を上手に活用しましょう。
公務員試験に応じた対策が充実しており、質問サービスでわからない部分をなくせるため、試験対策をスムーズに進めやすいメリットが期待できます。
公務員試験の通信講座のおすすめについては「フォーサイトの公務員講座の口コミ評判は？特徴や他社との比較も掲載」の記事を参考にしてみてください。
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公務員のメリットは福利厚生が充実していること！
公務員は民間企業と比較すると、休日や制度の面で充実している傾向があります。リストラの不安を感じずに済む点でも有利で、同じ職場で長く勤めたい方におすすめの仕事内容です。
安定を重視したい方は公務員、安定よりもスキル向上を重視したい方は民間企業など、自身の人生設計や価値観に合わせて判断してみてください。
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