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保育士資格取得試験の合格率は低い?難易度や問題傾向を合わせて解説

保育士試験の合格率は、合格率は19〜25%程度と低い傾向が続いています。ただ、しっかりと試験対策を進めれば、初心者が独学や通信講座で合格を目指すことは可能です

今回は、保育士試験の合格率・難易度など、試験に合格するために知っておきたいポイントを解説します。

  • 養成学校に通わない方法で資格がほしい。
  • 養成学校と通信講座の勉強で迷っている。

できる限り費用をかけたくない方、勉強方法に迷われている方は、自分に合った勉強法を探すためにも、内容を参考にしてみてください。

コンテンツ

保育士試験の概要をチェック!

受験前に知っておきたい保育士試験の概要をまとめています。別の項目が知りたいときは、読み飛ばしてもらってもOKです!

受験資格・大学や短大を卒業
・専門学校を卒業(2年制以上)
・高校を卒業(平成3年3月31日以前)
試験回数前期試験/後期試験(年2回程度実施)
実施日*前期試験
筆記試験:令和4年4月23日(土)、24日(日)
実技試験:令和4年7月3日(日)

*後期試験
筆記試験:令和4年10月22日(土)、23日(日)
実技試験:令和4年12月11日(日)
試験方法筆記試験/実技試験

保育士試験の合格率は?例年2割程度を推移

保育士試験の合格率は19〜25%程度と低い傾向があります。

試験対策で合格を目指すには、準備を整えておく必要があるでしょう。

2割は低い?高い?福祉系の資格と比べると低い

保育士試験の合格率は、ほかの福祉関係の国家資格と比較するとどのくらい合格率が違うのでしょうか。参考までに合格率をまとめています。

保育士19〜25%
社会福祉士25~30%
介護福祉士69~72%

保育士試験の合格率が低い理由は?難易度の高さが一因に

保育士試験の特徴として、試験科目数や範囲が広い特徴があります。広い範囲を対策する必要が出てくるため、対策が不十分になると合格基準点に届かないケースも考えられるのです。

科目数が9科目と多い

保育士試験に出題される科目は、筆記試験と実技試験を合わせて下記のとおりです。科目数が多い点は、難易度を高めている原因につながっています。

試験科目*筆記試験(8科目)
・保育原理
・教育原理及び社会的養護
・子ども家庭福祉
・社会福祉
・保育の心理学
・子どもの保健
・子どもの食と栄養
・保育実習理論

*実技試験(保育実習実技)
「音楽表現に関する技術」「言語表現に関する技術」「造形表現に関する技術」
※上記の3つから2つを選択

試験範囲も広い

保育士試験の出題範囲は広く、試験対策の進め方やスケジュール管理によっては、カバーしきれないケースも出てきます。

また、実技試験においては保育士に必要な技術を確かめる保育実習実技を選択式で選ぶことが必要です。筆記試験の暗記だけではなく、本番で実演するタイプの試験が実施される意味でも、幅広い対策が求められます。

全科目6割以上の得点が必要

保育士試験について、筆記試験の合格基準は下記のとおりです。

合格基準各60点以上(各100点満点)
出題数各20問(筆記試験は各12問以上の正解が必要)

また、筆記試験の試験科目である「教育原理および社会的養護」は、「教育原理」と「社会的養護」の内容にわけて試験が実施されます。

合格基準(教育原理と社会的養護)各30点以上(各50点満点)
出題数各10問(各6問以上の正解が必要)

実技試験の合格基準は、下記のとおりです。

合格基準各30点以上(各50点満点)
出題数3つの分野から2つの分野を選び、合格基準点を満たす

保育士試験の9科目について、すべて6割以上の得点が求められます。

保育士試験の概要をチェック

保育士試験の試験科目について概要を見ていきましょう。

一次試験と二次試験の違いは?一次試験の合格率が低い

保育士試験の一次試験では、筆記試験で科目の理解が問われます。二次試験では、実技試験の実演形式で保育士としての素養を評価される内容です。

保育士試験では一次試験の筆記試験に合格した方が、二次試験の実技試験を受験できます。

ただ、試験科目が多い一次試験の合格率は、二次試験よりも低い点が特徴です。

難易度が極端に高いのか?科目ごとの難易度はそれほど高くない

保育士試験の難易度は、試験対策を進めれば合格できる範囲になります。ただ、9科目についてすべて6割以上の得点が求められるため、十分に対策が進められないと合格基準に届けない可能性が出てくるでしょう。

科目別合格制度を活用している人もいる

保育士試験では、一度の試験ですべての科目に合格しなければいけない必要はありません。

二次試験には進めないものの、一部の科目に合格している場合、3年間を期限に合格しているという扱いで免除になります。そのため、次回の試験が前回の3年以内なら、合格した試験科目は免除で、残りの科目の合格を目指せる点が特徴です。

また、保育士試験では、幼稚園教諭などの資格を取得されている方が、試験科目の一部を免除できる制度もあります。

「幼稚園教諭」資格の取得者が免除になる科目・保育の心理学
・教育原理
・実技試験
「社会福祉士」
「介護福祉士」
「精神保健福祉士」
上記の資格取得者が免除になる科目
・社会的養護
・子ども家庭福祉
・社会福祉
※どちらも事前の申請が必要

一発合格で「すべての科目に合格するのは難しい」と割り切ってしまい、科目別に合格できる自信のある内容から対策を進める方法もあります。

概要を学ぶだけでなく問題に解きなれる必要がある

保育士試験では、過去問題から頻出される傾向のある問題もあるため、まずはテキスト・過去問題集を使って勉強内容になれる必要があります。

試験のスケジュール期間が足りない場合、内容を理解しきれず試験本番に挑んでしまい、本来の能力を発揮できていない可能性が考えられるでしょう。

保育士試験の合格率を上げたい!資格取得を目指す3つの方法

衛生管理者試験の対策方法!勉強の流れを押さえよう

保育士試験に合格するためには、自分に合った勉強法が求められます。今回は3つの勉強方法から、保育士試験の対策を見ていきましょう。

  • 通学
  • 通信講座
  • 独学

どの勉強法が自分に合いそうか、資格取得の目的や状況に合わせてご検討ください。

関連記事として「保育士試験におすすめの勉強方法は予備校の活用!合格のコツを紹介!」も参考になります。

①通学で勉強する

保育士試験の対策は、各講座の通学コースから勉強する方法があります。メリットとしては、講師から対面で授業が受けられるため、受講者が質問できたり、仲間とともに学びを深められたりする安心感があるでしょう。

デメリットとしては、対面で授業が受けられる分、サポートが手厚くなって費用が高い傾向があります。

②通信講座を活用する

各企業の通信講座から、保育士試験の対策を進める方法もあります。

通信講座は自宅にテキスト・過去問題集などの教材が届けられて、社会人が勉強時間を短縮して、体系的にまとめられた内容を学べるメリットがあるでしょう。講座によっては添削課題やDVD、質問サービスなどが付いてくる内容もあります。

ただ、対面で授業が受けられないこと、独学よりも費用が高い傾向がある点がデメリットです。

③独学で対策する

保育士試験の対策にかかる費用を最小限に抑えたいときにおすすめの勉強法です。好きなタイミングで勉強を進められるメリットがあります。

基本的にテキスト・過去問題集を準備する形で、自分で好きな出版社から書籍を選んで学びを深められるでしょう。実技試験の対策については、別途で通信講座やDVD講座の教材を購入して対策を進める方法もあります。

デメリットとしては、試験対策でわからない問題が出てきたときに、途中で挫折してしまう可能性に考慮しておくことも必要かもしれません。

通学で保育士資格の合格率アップ!おすすめ講座を紹介

保育士試験の対策を通学で進めたい方に向けて、おすすめの講座を2つピックアップしていきます。

  • 三幸保育カレッジ
  • LEC東京リーガルマインド

筆記試験だけでなく、実技試験の両方から対策を進めたいときは、ぜひ参考にしてください。

実技対策に力を入れるなら「三幸保育カレッジ」

筆記試験と実技試験の両方から対策を進めたいときは、保育士受験対策講座を実施している「三幸保育カレッジ」がおすすめです。

オプションで実技個別レッスンが付けられるため、全国12都市にある専門学校と連携して通学で授業が受けられます。

講座名保育士受験対策講座(筆記試験・実技試験対応)+実技個別オプション
講座費用63,800円~ ※同時申し込みの場合

30の直営校から選べる「LEC東京リーガルマインド」

講座名2021・2022年合格目標 保育士合格講座
(※通信Web・音声DL可・スマホ視聴可【8科目一括】の場合)
講座費用46,200円

通信講座で保育士資格の合格率アップ!おすすめ講座を紹介

通信講座で保育士試験の対策を進めたいときに、おすすめの講座5つをピックアップしていきます。

  • たのまな
  • 四谷学院
  • ユーキャン
  • 資格のキャリカレ
  • フォーサイト

通信講座を比較検討したいときの参考にしてください。

合格率で選ぶなら「たのまな」

通信講座「たのまな」で開講している対策講座では、受講者の合格率68.9%を出した実績があります。

筆記科目は科目ごとに対応している内容もあるため、目的に合わせて内容を選べる点が魅力です。実技試験の対策を始め、試験直前対策の講座もあるため、合格に向けて万全の準備を整えられます。

講師に質問できるサービスは何度でも利用できるため、初心者が不明点をなくしながら対策を進められるところがメリットです。

講座名保育士【完全合格】総合講座(DVD+eラーニングコース)
講座費用59,000円~

カリキュラムの質の高さで選ぶなら「四谷学院」

四谷学院の通信講座では、保育士試験の対策講座に55段階ステップという独自のカリキュラムを設定しています。

講義動画から1回5分で簡単に勉強を進められる点も魅力です。テキスト・問題集を活用しながら、パソコンやスマホを使った演習問題にも取り組めます。

講座名保育士講座 全科目セット(8科目+実技試験対策)
講座費用79,800円

大手の安心感なら「ユーキャン」

大手の通信講座を選びたいときは、ユーキャンの保育士講座がおすすめです。開講実績は30年以上、過去10年間の講座受講者の合格人数は14,334人になります。

筆記試験と実技試験の両方に対応している教材で、科目のポイントを絞った教材から最小限の勉強で理解を進められる点が魅力です。

講座名保育士講座
講座費用59,700円~

関連記事として「ユーキャンの保育士講座の口コミ評判は?講座の特徴や内容も解説!」も参考になります。

コース名保育士資格取得講座
税込み価格59,000円
受講形式オンライン
教育給付金制度12か月
特典や割引調査中
受講者の合格率
公式サイトユーキャン公式

ユーキャンの特徴

  • 通信教育なら生涯学習のユーキャン
  • 充実したカリキュラム
  • 気になる資格の講座を選んで申込んでみよう

\受講スケジュールや受講者の声も確認できます!/
ユーキャンのカリキュラムを確認

無駄のなさで選ぶなら「キャリカレ」

通信講座の費用を安く抑えたい方には「資格のキャリカレ」保育士受験対策講座がおすすめです。

筆記試験に頻出する問題や要点を押さえたテキスト・問題集を始め、実技試験の対策を動画からわかりやすく勉強できます。スマホから一問一答&過去問題に取り組むこともできるため、外出中や隙間時間に暗記を進めたいときに便利です。

講座名保育士受験対策講座
講座費用31,900円~

eラーニングで学ぶなら「フォーサイト」

フォーサイトの講座では、フルカラーテキストと動画講義、eラーニングを使った教材を使って勉強に取り組めます。

また、eライブスタディでは、生配信でスマホから授業が受けられるなど、通信スタイルとは思えない充実したカリキュラムが受けられる点が魅力です。

講座名保育士 スピード合格講座 2022年前期試験対策
講座費用15,800円~(送料別)

関連記事として「保育士対策の予備校を紹介!あなたに合う予備校が見つかる!」と「フォーサイトの保育士講座の口コミ評判は?特徴や他社との比較も掲載」も参考になります。

コース名バリューセット1
税込み価格36,800円
受講形式オンライン
教育給付金制度2022年10月の筆記試験(1次)前日まで
特典や割引調査中
受講者の合格率
公式サイトフォーサイト公式

フォーサイトの特徴

  • 臨場感のある生配信授業やeラーニングで隙間時間に学べるフォーサイト
  • 効率的な学習で高い合格率を誇る
  • 全国平均を超える合格率のバリューセットもおすすめ低価格で質の高い学習を提供

\受講スケジュールや受講者の声も確認できます!/
フォーサイトのカリキュラムを確認

独学で保育士資格を取得したい!おすすめ勉強法を紹介

費用を抑えて独学で進めたい方に向けて、どのように取り組むとよいのか見ていきましょう。

過去問や問題集を解くことに慣れよう!

まずは保育士のテキスト・問題集を購入しましょう。書店や通信販売、書店で購入することが可能です。

試験対策では、問題の内容や傾向に慣れることが重要になります。各科目の試験問題を繰り返し解きながら、得意分野と苦手分野を見極めて合格基準点が取れるように対策を進めましょう。

関連記事「保育士の資格は独学で取得できる?効率の良い勉強法で合格へ!」も参考になります。

保育士資格をお得に取得!助成制度を活用しよう

保育士試験にかかる講座の費用を抑えたい方は、国が支援する制度の活用がおすすめです。たとえば、一般教育訓練給付金があげられます。

一般教育訓練給付金受講料の20%(上限は10万円)の費用を受講後に申請して受け取れます。20%にあたる金額が4千円を超えないと支給されないのでご注意ください。
基本的には、資格講座を受けるまでに雇用保険に3年以上入っている方が対象です。

教育訓練給付金制度については、関連記事で詳しく解説しています。費用を抑えたい方はぜひ参考にしてみてください。

・教育訓練給付金制度の条件について:「教育訓練給付制度の条件についてわかりやすく・詳しく解説します!自分は該当者なの?よくある疑問に回答

・教育訓練給付金制度の値段について:「教育訓練給付制度はいくら貰える?資格ごとに異なる受給金額と制度の仕組みをわかりやすく解説します!

保育士として働きたい!就職活動の一例を紹介

保育士の概要

保育士試験に合格したあとに、そのまま資格を活かして働きたい方は就職活動に取り組みましょう。進め方の一例を解説します。

何から始める?まずは情報収集!

インターネットの求人検索サイトを活用しながら、保育士の資格を活かせる求人を検索していきます。また、住んでいる地域の周りに、保育関係の職場がどのくらいあるのかを確認してみましょう。

保育士の資格を活かせる仕事には、病児保育士の仕事があります。子どもの看病や保育に関わり、施設や訪問型で働ける仕事です。詳細については「病児保育士になるには?必要な資格や、給料や年収を解説します」の記事で紹介しています。

就職情報は求人サイトをチェック

保育士の求人情報が調べられるサービスの一例を見ていきましょう。

そのほかにも「保育士 求人検索 サイト」と検索をかけると、さまざまなサービスを検索することが可能です。

園見学で様子を確認しよう

保育園や保育関係の福祉施設によっては、園内を見学できるケースもあります。

就職後に働く姿をイメージしやすくなるだけでなく、設備やスタッフの様子、経営方針などを知る機会にできるでしょう。面接対策にもつながるため、気になる場所があるときはぜひ施設に確認を取ってみてください。

面接に向けて何すればいい?自己分析や履歴書作成

就職したい職場を見つけたときは、園見学とホームページを確認して、どのような経営方針で進めているのかを確認しておきましょう。

就職先の志望動機やアピールしたい点、質問したい項目など、事前に準備できる自己分析や履歴書作成には、時間をかけて掘り下げるようにします。

自己紹介や未来のキャリアイメージ、長所や短所など、あらかじめ質問されそうな項目を考えておくと面接を有利に進めやすくなるでしょう。

通信講座やスクールの制度も活用しよう

保育士試験の対策を進める通学・通信講座では、受講者が就職対策を受けられる内容もあります。

たとえば、通信講座の「たのまな」など、合格後のサポートまで取り組んでもらえる内容を選びましょう。 就職活動の相談から支援など、ひとりで進めることに不安を感じるときの支えになってくれます。

保育士資格の合格率は2割前後!正しい対策が必要 

司法書士の予備校は自分の条件やレベルに合わせて選ぶべき

保育士試験の合格率は、19〜25%程度と低い傾向があるため、試験対策を十分に進めておくことが肝心です。

筆記試験と実技試験の両方に対応できる対策を進めながら、合格基準点を目指して理解を深めましょう。

保育士試験の対策には、独学・通学・通信講座の方法があげられます。予算や時間、資格取得の目的を検討しながら、試験対策で有利になる勉強法を取り入れてみてください。