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宅建士の合格率・難易度は?合格しやすい人の特徴も解説!

「宅建士になるのは難しい?」

「宅建士の合格率ってどれくらいなの?」

「宅建士の資格を取って、転職や再就職に活かせるの?」

こんな疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか。宅建士を受けようと思っているけど、合格率や難易度を知らないという方は多いのではないかと思います。

今回はそんな方のために宅建士の合格率や難易度、合格しやすい人の特徴などを解説していきます。

コンテンツ

2021年の宅建士の合格率は?17.9%

宅建士,合格率

2021年に行われた宅建士試験の受験者数は20万9749人で、合格者数は3万7579人という結果となり、合格率は17.9%でした。

例年の合格率は?13~18%

例年の受験者数、合格者数、合格率を比べた表が以下のようになります。

実施時期受験者数合格者数合格率
令和元年220,79737,48116.98%
令和2年(10月)168,98929,72817.59%
令和2年(12月)35,2584,60913.07%
令和3年209,74937,57917.92%

このデータから宅建士の合格率は13~18%ほどであることがわかります。

近年の宅建士合格率は?推移をデータでチェック

宅建士試験の受験者数・合格者数・合格率・合格点の推移をデータで確認しましょう。

実施時期受験者数合格者数合格率合格点(50点満点)
令和3年度(12月)24,9653,89215.6%34点
令和3年度(10月)209,74937,57917.9%34点
令和2年度(12月)35,2614,61013.1%36点
令和2年度(10月)168,98929,72817.6%38点
令和元年度220,79737,48117.0%35点
平成30年度213,99333,36015.6%37点
平成29年度209,35432,64415.6%35点
平成28年度198,46330,58915.4%35点
平成27年度194,92630,02815.4%31点
平成26年度192,02933,67017.5%32点
平成25年度186,30428,47015.3%33点
平成24年度191,16932,00016.7%33点

参考:一般社団法人 不動産適正取引推進機構

令和2年度、3年度については、コロナ禍による受験者数の変動がありますが、基本的には宅建士試験の受験者数は増加傾向です。合格率自体は大きな変化はありません。

宅建士試験の難易度は?極端に難しいわけではない

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宅建士試験の難易度はどれくらいなのか、他の国家資格と比べて紹介していきます。

他の国家資格と比較すると?易しい部類

宅建士を含めた国家資格の取得難易度は以下のようになります。

難易度資格取得に必要な勉強時間合格率
超高司法試験
税理士
公認会計士
3000~8000時間20~25%
10~20%
10%
中小企業診断士
日商簿記1級
一級建築士
500~1000時間15~25%
10%
10%
宅建士
日商簿記2級
社会福祉士
300~500時間15%
25%
25~30%
危険物取扱者 丙種
ITパスポート
電気工事士 第2種
50~100時間50%
50%
筆記60% 技能70%

この表から、宅建試験の難易度はそこまで高くないことがわかります。難易度の割に合格率が低い資格と言えるでしょう。

必要な勉強時間は?約300時間が目安

難易度が「中」以上の国家試験は、どれも合格率が10~30%と大きく差がありません。

しかし必要な勉強時間の差は大きく、司法試験や税理士試験などの合格に必要な勉強時間が約3000時間以上であるのに対し、宅建試験合格に必要な時間は約300時間ほどになります。合格率と合格に必要な勉強時間は比例していません。

宅建士の合格率が低い理由は?受験資格が必要ないから

宅建士,合格率

ではなぜ、宅建士に必要な勉強時間は少ないのに合格率は高くないのでしょうか?宅建士の合格率が低い理由の一つに、受験資格が必要ないことが挙げられます。

上記の表にもある司法試験を例にあげると、法科大学院課程の修了か司法試験予備試験の合格が必須となります。司法試験受験者には受験資格があるため、必然的に予備知識がありますが、宅建士の受験者には受験資格がなく、予備知識を持っている場合が少ないので、難易度の割に合格率が低いと考えられるでしょう。

他の理由としては、宅建試験は試験範囲が広いので、計画的に勉強しなければ試験本番までに間に合わない可能性が大きいです。必要な勉強時間が少ないからと言って、油断していては合格できません。試験範囲が広いからこそ、「今回は腕試し」という目的の受験者が存在し、合格率を低くしている可能性もあります。

宅建士の試験内容は?2つのポイント

宅建士,試験内容

ここでは宅建士の試験内容を「科目」と「形式」に分けて紹介していきます。

①試験科目は全部で4つ

出題科目は「宅建業法」「権利関係」「法令の制限」「税・その他」の4つとなっています。

「宅建業法」は50問中20問と問題の割合が多く、宅地建物取引業法に関する基礎的な内容がほとんどなので、点数をとりやすい科目でもあります。

「権利関係」は50問中14問で、宅建業法の次に問題数が多い科目です。民法の分野が特に難しいので、十分な対策が必要となります。

「法令の制限」は50問中8問で、土地の高さや場所の制限についての問題が出題されます。この科目は似たような問題が多いので、ポイントを確実に抑えることが重要となります。

「税・その他」は50問中8問で、不動産関係の税についての問題が出題されます。必要なのは税金の知識のみなので、他の科目に比べて覚えるのに時間はかかりません。

②全50問がマークシート形式

宅建士の試験内容は全て4肢択一式のマークシート式となり、記述式の問題は一切出題されません。

問題数は全部で50問あり、1問1点の50点満点です。試験時間は2時間なので、1問にかけられる時間は約2~3分になります。

宅建士になると何ができる?メリット3選

宅建士,メリット

ここでは宅建士になることで得られるメリットを紹介していきます。

  1. 就職や転職で有利になる
  2. 仕事以外でも役立つ
  3. 女性の再就職に役立つ

それぞれについて詳しくみていきましょう。

①就職や転職で有利になる

不動産業界では各事務所に5人に1人は宅建士を置くことを義務付けられています。

規模の大きい会社であれば、必要な宅建士の数は増えるので、資格を持っておくことで、就職や転職はしやすくなります。

さらに、任される仕事の範囲も広くなるので、高い収入やキャリアップにも繋がりやすいです。

不動産業界以外だと金融業界でも不動産を扱うので、宅建士の資格が有利となります。

②仕事以外でも役に立つ

宅建士は仕事以外でも、自分の家を建てるときや借りるときなどにとても便利です。

宅建士の知識があれば、不動産の価値を見分ることや住宅ローンの返済計画が立てやすくなるという利点があります。

賃貸であっても物件の判断を行う際に知識を使うことができるので、とても便利です。

③女性の再就職に役立つ

女性の方は結婚や出産などで仕事を一度辞める方が多く、そこからの再就職では仕事のブランクから不安を抱えるケースがあります。

その中で、宅建士のような使える資格を持っていると、再就職に自信を持てたり、良い条件の仕事に就ける可能性が上がります。

女性に限らず、再就職に不安を持っている人であれば、宅建士という国家資格を持つことで、余裕を持って就職活動を進めることができます。

宅建士の仕事内容は?女性の活躍方法や求人情報を紹介!では、女性ならではの視点やタイミングで宅建士を活かす方法についてお伝えしているので、ぜひ合わせてご覧ください。

宅建士に合格しやすい人は?特徴3選

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ここでは宅建士に合格しやすい人の特徴を紹介していきます。

  1. 不動産や建築関係の仕事をしている人
  2. マイホームなどの不動産を買ったことがある人
  3. 妥協せずに勉強をやり遂げられる人

それぞれについて詳しくみていきましょう。

①不動産や建築関係の仕事をしている人

不動産会社や建築関係の仕事をしている人は日常的に住宅関係の知識を扱っているはずなので、関連知識を早く理解できる場合があります。

さらに、勉強した幅広い知識を今の仕事に活かせる可能性もあるので、スキルアップにも繋がります。

②マイホームなどの不動産を買ったことがある人

自分の家を買ったことがある人は実際に宅建士から重要事項の説明などをされているはずです。

その説明の中では住宅を購入するにあたって必要な専門知識をきいているはずなので、不動産の勉強をする上で何も知らない状態よりも覚えやすくなっていると考えられます。

③妥協せずに勉強をやり遂げられる人

これは宅建士のみの話ではありませんが、何事も妥協することなく、継続的に勉強を続けることができる人は合格しやすいです。

特に宅建士は範囲が広く、勉強時間も300時間以上を目安に取らなければいけないので、少しでもスキマ時間を有効活用した方が良いです。

逆に、すぐにサボってしまう人や継続力のない人は予備校に通ってみたり、宅建士を取る目的を明確させたりなど何か工夫することによって補うことができるでしょう。

宅建士に合格するには?対策のコツもチェック

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ここでは宅建士で合格するためにはどんな方法があるのかを紹介していきます。

独学で合格することは可能?不可能ではない!

宅建士は独学で合格することも可能です。独学が向いている人の特徴としては、一人でコツコツ勉強できる人や勉強のモチベーションを維持することができる人などになります。

過去に独学で試験を突破することができた人は独学でも合格できる可能性は高いと思います。

宅建士の勉強のコツ

宅建士の勉強のコツは、出題科目の問題数と難易度を踏まえて、勉強の優先順位を決めて計画を立てることです。宅建士試験の科目の中でも、出題数が多く重要ポイントの多い「宅建業法」から始めると良いでしょう。

宅建士試験の対策を徹底解説!勉強方法やおすすめの対策講座も紹介では、宅建士試験の具体的な勉強方法、科目ごとの勉強のポイント、勉強時間の目安をお伝えしています。ぜひ、合わせてご覧ください。

独学が不安?予備校や通信講座がおすすめ

受験を考えている人の中には自分一人で勉強するのは不安だという人もいるかと思います。

そんな方には予備校に通うことをおすすめします。

予備校は対面とオンラインどちらもあるので、理想の学習環境にあった方を選びましょう。

以下の記事では大手の宅建士講座を比較しています。是非自分に合う予備校を探してみてください。

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宅建士の資格で転職・再就職したい!資格を活用するコツ

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宅建士の資格を活用して転職や再就職をするために、活躍しやすい業界・独占業務について・面接でのアピール方法について詳しく解説します。

活躍しやすい業界は?主に3つの業界がある

宅建士が活躍しやすい業界は、主に不動産業界、金融業界、建設業界の3つです。各業界で宅建士が求められる理由を以下にまとめます。

  • 不動産業界…不動産取引における重要事項の説明や重要事項説明書・契約書への記名押印は宅建士でなければできないため
  • 金融業界…不動産を担保にして融資を行うことが多く、宅建士の知識が必要なため
  • 建設業界…自社で建築した不動産の取引を行う際に宅建士の仕事が必要なため

不動産業界で働いてみて自分と合わないと感じても、宅建士を持っていると他業界にキャリアチェンジすることも可能になります。

強みの活かし方は?独占業務の需要を意識しよう

宅建士にしかできない独占業務が3つあります。重要事項の説明、重要事項説明書の記名・捺印、契約書への記名・捺印です。具体的にどのような業務か、以下にまとめます。

  • 重要事項の説明…不動産の売買や賃貸借契約を結ぶ際に、物件の内容が記載された重要事項説明書の内容について、宅建業者は物件の買主・借主に対して説明をする義務があります。この説明をできるのは宅建士のみです。
  • 重要事項説明書の記名・捺印…不動産を扱う宅建業者が売買契約や賃貸借契約を結ぶ際、重要事項説明書には宅建士が記名・捺印しなければなりません。
  • 契約書への記名・捺印…宅建業者が行う不動産取引の場合、契約書を作成して契約当事者に交付しなければなりません。契約書へ記名・捺印ができるのは宅建士のみです。

これらの独占業務を必要とする業界・企業であれば宅建士の強みが活かされます。また、不動産を扱う宅建業者は、事務所の従業員5人につき1人以上の宅建士を設置しなくてはいけないと法律で定められているので、宅建士の強みを活かしやすい転職・再就職先と言えるでしょう。

面接でのアピールは?資格取得時の経験を活かそう

宅建士の転職や再就職での面接では、宅建士の資格を持っていることだけでなく、資格取得時の勉強方法や努力など経験もアピールしましょう。

宅建士の予備校はどこがおすすめ?必要な費用や合格後の流れを合わせて紹介!では、宅建士のおすすめ予備校についてお伝えしています。予備校を活用して資格取得した経験もあなたのアピールにつながりますので、ぜひ合わせてご覧ください。

宅建士試験の合格率は低めだが難しい資格ではない!しっかり対策して臨もう

宅建士,合格率

この記事では宅建士試験の合格率や資格の難易度について詳しく紹介しました。

宅建士試験の合格率は13~18%と低めではありますが、他の国家資格と比べるとそこまで難易度は高くないことがわかりました。合格率の低さに怖気づかずに挑戦することをおすすめします。

自分に合った勉強スタイルで、効率良く勉強を進めていくことで合格する可能性は十分にあるので、しっかりと対策をして試験に臨みましょう。

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