技術士試験の対策は、おすすめの参考書や過去問題集を活用した勉強方法が役立ちます。
ただ、1次試験と2次試験の対策をどのように進めると効果的なのか、迷われている方も多いのではないでしょうか。
今回は、技術士試験を受験する方に向けて、合格を目指せる対策方法を解説します。
資格講座名 | アガルート | スタディング |
コース名 | 技術士試験|第二次試験合格カリキュラム | 技術士二次試験合格コース |
税込価格 | 32,780円 | 29,700円 |
受講形式 | オンライン | オンライン |
教育給付制度 | 記載なし | あり |
特典や割引 | 合格したらお祝い金3万円+全額返金。模擬口頭試験1回 | 合格で10,000円のお祝い金 |
受講者の合格率 | 記載なし | 記載なし |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る |
コンテンツ
技術士試験の対策は何をすればいい?まずはどんな試験か知ろう
技術士試験の1次・2次試験の概要をまとめています。試験時間・内容・点数などの情報が知りたいときの参考にしてみてください。
技術士試験はどんな形式?1次試験と2次試験がある
技術士試験はまず1次試験(筆記)に合格後、2次試験(筆記・口頭)に向けた対策が必要です。
それぞれの詳細は下記でまとめています。
1次試験は筆記の五肢択一式の出題
1次試験はマークシートの筆記問題で、5つの選択肢から正解を選ぶ内容です。
試験科目は3つにわけられています。それぞれの内容は下記のとおりです。
試験科目 | 試験時間 | 問題数 | 試験方式 |
1.基礎科目 | 1時間 | 1~5群から15問を選択 | マークシート(五肢択一式) |
2.適性科目 | 1時間 | 15問 | マークシート(五肢択一式) |
3.専門科目 | 2時間 | 35問(25問を選択) | マークシート(五肢択一式) |
1次試験には受験資格がないため、学歴や実務経験の有無に限らず誰でも受験が可能です。
また、試験科目の詳細は下記にまとめています。長くなるので、すでに知っている方は読み飛ばして大丈夫です。
試験科目 | 内容 |
1.基礎科目 | 1.設計・計画 2.情報・論理 3.解析 4.材料・化学・バイオ 5.環境・エネルギー・技術 |
2.適性科目 | 技術士法第四章の規定の遵守に関する適性 |
3.専門科目 (技術部門1~20) | 1.機械部門 2.船舶・海洋部門 3.航空・宇宙部門 4.電気電子部門 5.化学部門 6.繊維部門 7.金属部門 8.資源工学部門 9.建設部門 10.上下水道部門 11.衛生工学部門 12.農業部門 13.森林部門 14.水産部門 15.経営工学部門 16.情報工学部門 17.応用理学部門 18.生物工学部門 19.環境部門 20.原子力・放射線部門 |
2次試験は筆記と口頭
2次試験では、筆記試験(必須科目+選択科目)に合格⇒口頭試験に合格の流れで資格取得を目指します。
筆記試験の出題内容は、1次試験の「3.専門科目(1~20番)」または「21.総合技術監理部門」から選べます。
試験科目/試験時間 | 点数 |
A:1.機械部門~20.原子力・放射線部門(20の技術部門) Ⅰ必須科目(2時間)/記述式 Ⅱ選択科目+Ⅲ選択科目(合計3時間半) | 必須科目:40点満点 選択科目:60点満点(30点×2) |
B:21.総合技術監理部門 Ⅰ必須科目/択一式(2時間)・記述式(3時間半) Ⅱ選択科目1(2時間)・選択科目2~3(3時間半) | 必須科目:各50点満点 選択科目:1. 40点満点/ 2~3. 60点満点(30点×2) |
Aの必須科目では、技術部門全般の知識+応用+問題解決能力+課題遂行能力の内容が問われます。
Bの必須科目では、総合技術監理部門の課題解決能力+応用能力の内容が出題されており、詳細の内容は下記のとおりです。
- 安全管理
- 社会環境との調和
- 経済性(品質・コスト・生産性)
- 情報管理
- 人的資源管理
各1~21部門の詳細は、公式サイトの「技術士第二次試験の科目表」を参考にしてみてください。
また、口頭試験の内容は下記のとおりです。
口頭試験の試験科目 | 試験内容 | 試験時間 | 点数 |
A:1.機械部門~ 20.原子力・放射線部門 (20の技術部門) | 1.技術士としての実務能力 2.技術士としての適格性 | 20分 | 各30点満点 各20点満点 |
B:21.総合技術監理部門 | 1「総合技術監理部門」の必須科目に関する 技術士として必要な専門知識及び応用能力 2-1 技術士としての実務能力 2-2 技術士としての適格性 | 20分 / 20分 | 60点満点(経歴及び応用能力) 40点満点(体系的専門知識)/ 各30点満点 各20点満点 |
また、2次試験には受験資格があり「技術士補の資格を持っている+実務経験がある」方が対象です。条件は下記にまとめています。
条件1 | ・技術士補の資格を持っている方 |
条件2:実務経験 (1~3のどれか1つ以上) | 1.技術士補の登録後、技術士の指導を受けながら、4年以上(または総合技術監理部門で7年以上)の実績がある方。 2.監督者の指導を受けながら、4年以上(または総合技術監理部門で7年以上)の実績がある方。(※1次試験に合格した後の実務経験、または指定の教育課程修了した後の実務経験が含められる) 3.指導者や監督者の指導のあるなしに関係なく、7年以上(または総合技術監理部門で10年以上)の実績がある方。(※1次試験に合格する前の実務経験、または指定の教育課程修了前の実務経験を含められる) |
合格基準は?1次は各科目50%以上・2次は60%以上!
技術士試験で満点を取る必要はないため、合格基準点を目指した対策を進めます。
1次試験は50%以上、2次試験は60%以上の点数獲得を目指しましょう。
難易度・合格率は?1次2次ともに低め
公式サイトの掲載内容によると、技術士試験の合格率の総計は下記のとおりです。
試験の区分 | 受験者に対する合格率 |
1次試験の合格率(昭和59年度~令和2年度) | 39% |
2次試験の合格率(昭和33年度~令和2年度) | 17.3% |
また、技術士試験の過去5年間の合格率の推移は、下記のとおりです。
1次試験は40~50%前後、2次試験は10%前後で推移していることがわかります。
試験の区分 | 受験者に対する合格率 |
1次試験 | 令和2年:43.7% 令和元年:51.4% 平成30年:37.8% 平成29年:48.8% 平成28年:49.0% |
2次試験 | 令和2年:11.9% 令和元年:11.6% 平成30年:9.1% 平成29年:13.3% 平成28年:14.6% |
技術士の合格率に関連する内容を知りたいときは「技術士の基礎知識とは?仕事内容・合格率・勉強方法・おすすめのテキストを解説!」を参考にしてみてください。
技術士試験(第1次)の対策方法!理解と問題演習量がカギ!
技術士試験の1次試験は、マークシートの五肢択一式(1~5つの選択肢から1つ正解を選ぶ)になるため、問題の内容を理解できれば解答できます。
独学でも合格できる?効率よくやれば可能!
独学の試験対策でも合格は可能です。1次試験は、過去問題から似たような問題が出題される傾向があります。
- 基礎科目:過去問題で何度も繰り返すのがポイント。
- 適性科目:正解と不正解を見極める必要があるため、問題に慣れて理解を深めるのがポイント。
- 専門科目:得点配分が高いと予想されるため、参考書と問題集で対策を進めるのがポイント。
技術士試験の参考書と過去問題集に何度も取り組むことで合格を目指せるでしょう。
必要なものは?1次・2次試験用の参考書と過去問!
1次・2次試験に関連する参考書(過去問付き)をそれぞれ書店・通販などで購入してみてください。
中古本を購入したいときは、通販やメルカリなどのサービスを活用すると安く手に入るのでおすすめです。
技術士試験の対策におすすめの書籍については「技術士第一次試験合格に必要なテキストは?出題範囲と部門別に紹介!」の記事で紹介しています。購入時の参考にご活用ください。
余裕があれば問題集もおすすめ
技術士試験の過去問題集を購入するときは、過去5年分以上の内容が収録されているものがおすすめです。
内容によっては過去7回分や16回分など、お得に対策を進められる内容もあります。
過去問題集を数年分対策することで、試験の出題傾向を掴みやすくなるだけでなく、要点を絞って理解を進めやすくなるでしょう。
まずはテキスト・参考書の解説を読み進めて理解を深めよう
技術士試験の各部門にテキスト・参考書を購入したあとは、まずは内容を読み進めて理解を深めましょう。
過去問題集がメインで要点の解説を絞った内容も多いため、理解度や受験項目に合わせて購入してみてください。
テキスト・参考書を選ぶときのポイントは、下記のとおりです。
- 有名な出版社か?
- 表紙や中身を確認して「読みやすい」と感じる内容か?
- 評価やレビューの内容はどうか?
人気どころの書籍を購入すると、選ぶときに失敗する可能性を減らすことができます。
過去問はどう使う?繰り返し解いて傾向を把握しよう
過去問に取り組みながら、得意分野と苦手分野を知っておくと試験本番での時間配分を考えながら対策できます。
難易度が高いと感じられる問題は飛ばしていき、できる部分から取り組むことがモチベーションを維持するポイントです。
どのような出題傾向があるのか、重要なポイントはどこになるのかなど、何度も繰り返すうちに概要を把握しやすくなります。
難しい問題や間違えやすいところはノートにまとめておこう
技術士試験の対策に取り組むときは、専門用語や内容をわかりやすくまとめる方法もおすすめです。
ノートに書き出す方法は時間がかかるデメリットもありますが、頭のなかを整理して読み返せるため、知識の定着に役立ちます。
書き出すのが面倒だと感じる方は、Wordに内容をまとめて印刷する方法も便利です。
技術士試験(第2次)の対策方法!講座の活用がおすすめ
技術士試験の本番は2次試験といわれており、資格取得のカギを握っている内容です。
2次試験の対策は難しい面もあるため、効率よく取り組みたいときは通信講座を活用してみてください。
独学はなぜ難しい?筆記や口頭の採点基準が掴みにくい
技術士試験の各部門に合わせた対応が求められるため、部門の内容によっては内容の理解に時間を要します。
また、口頭試験にはそれぞれの項目から採点基準が設けられており、ひとりで対策を打つには限界を感じる部分も出てくるでしょう。
自分でできることは?模擬試験を受けよう!
独学で対策を進める場合は、試験の理解度を図るために団体が実施する模擬試験を受験する方法があります。
いきなり試験本番を迎えると理解度を把握できないため、模擬試験を受験すると力量を試すチャンスが生まれます。
技術士試験のおすすめ対策講座!人気講座を比較して選ぼう
技術士試験の2次試験対策には、通学・通信講座を使う方法が効率よく進められます。
社会人から講座を選ぶときは、費用と内容を検討して失敗のない教材を選ぶことが大切です。
講座選びで気を付けたいポイントについては「技術士試験の通信講座・予備校の選び方は?選ぶ基準別のおすすめを紹介」で解説しています。
いそがしい社会人には「アガルート」がおすすめ
全額返金・お祝い金のサービスがあるアガルートは、技術士の2次試験対策の講座があります。コース内容の概要は下記のとおりです。
コース内容 | 料金 |
第二次試験合格カリキュラム(総合技術監理部門) | 38,280円 |
第二次試験合格カリキュラム(20部門) | 32,780円 |
割引制度は最大20%が適用される場合もあり、通信講座でお得に勉強を進めたい方に向いています。
また、フルカラーのテキスト教材や質問サービス、添削など、独学以外の方法で試験対策を進めたい方に便利でしょう。
アガルートの技術士講座は、社会人から資格取得の勉強を始める方に評判の内容です。詳細については「アガルート技術士講座の特徴は?口コミ評判も紹介」で解説しています。
アガルートの特徴
- 合格までの最短ルートを提供してくれるアガルート
- 予備試験や司法試験など難関資格に強い
- 月に1回講師によるカウンセリングが受けられる
\受講スケジュールや受講者の声も確認できます!/
アガルートのカリキュラムを確認
オンラインの利便性重視なら「スタディング」がおすすめ
デジタルのテキスト・問題集を使って、オンラインから効率よく勉強を進めたい方におすすめの通信講座です。コースの一例は下記の内容になります。
コース内容 | 料金 |
技術士二次試験合格コース | 77,000円~ |
技術士二次試験 総合技術監理部門コース | 59,400円~ |
パソコンやスマートフォンを使った勉強に取り組めるため、場所や時間を選ばずに対策を進めたい方に便利です。
技術士試験の2次試験合格者には、10,000万円のお祝い金サービスもあるため、モチベーションを高める材料にできます。
スタディングの特徴
- 要点を押さえた濃密で効率的な授業
- 自分の成長が実感できる
- スマホで完結するのでいつでも学習ができる
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スクーリングを検討しているなら「技術士試験対策(JES)」がおすすめ
技術士試験の2次試験対策で、通学と通信講座の両方から選べる対策に取り組めます。「通信講座だけでは、対面で質問ができずに不安を感じる」という方におすすめです。
教室・Zoom・動画の勉強方法があり、コース内容の一例を取り上げています。
コース内容 | 料金 |
トータルコース(教室参加) | 239,950円 |
スタンダードコース (教室参加) | 183,440円 |
筆記試験対策コース(Zoom) | 158,100円 |
料金は比較的高い傾向があるものの、勉強方法や目的別に合わせた柔軟なコース内容があるため、柔軟に試験対策を進めたい初心者の方に向いています。
技術士試験の対策方法は1次と2次でかなり違う!現状に合った方法で対策しよう
技術士試験の1次試験対策には、参考書・問題集を使って何度も繰り返し問題を解くことがポイントです。
一方、2次試験の対策では、筆記と口頭試験の両方から対策を進める必要があります。
社会人から効率よく勉強を進めたいときは通学・通信講座、できる限り費用を抑えたいときは独学、または通信講座と併用した対策を進めてみてください。