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管理業務主任者の資格を取得へ!必要な勉強時間と勉強方法を紹介

管理業務主任者は2000年(平成12年)に成立した「マンション管理適正化法」に基づき誕生した国家資格です。

管理業務主任者には独占業務があるため、業務を行うには管理業務主任者を必ず設置しなければならないことが定められています。つまり、マンション管理業界や不動産業界では不可欠な資格です。

管理業務主任者の資格取得を目指す際に気になるのが、難しい試験かどうかです。この記事は以下のような人におすすめの内容を解説しています。

  • 管理業務主任者の詳細が知りたい人
  • 管理業務主任者の難易度を知りたい人
  • 効率の良い勉強法を知りたい人

この記事では、管理業務主任者の試験概要・難易度・合格率から、おすすめの勉強法まで紹介しているので、資格取得の際の参考にしてください。

管理業務主任者の勉強時間はどのくらい?

管理業務主任者とは

管理業務主任者の資格を取得する場合、気になるのが勉強時間です。合格するためにはどの程度勉強に時間を割かなければならないのかを説明します。

宅建など関連資格を持っていない方は500時間ほど

管理業務主任者の資格を取得するための勉強時間は、どの程度知識を有しているかで変わってきます。管理業務主任者の資格は、マンション管理に関する資格試験になっています。宅建など関連資格を持っていない人など、不動産に関する知識が全くない人の場合、500時間は必要です。

宅建を取得済みの方なら負担はかなり楽に

管理業務主任者の試験範囲は、宅建の試験内容と被っている科目が多くあります。管理業務主任者と宅建の試験範囲は以下の通りです。

試験範囲
管理業務主任者 ・管理事務の委託契約に関すること(民法、マンション標準管理委託契約書等)
・管理組合の会計の収入及び支出の調定並びに出納に関すること
・建物及び附属設備の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整に関すること
・マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること
宅建 ・権利関係(民法など)
・宅建業法
・法令上の制限
・税その他

管理業務主任者の試験範囲は、民法などが宅建と重なる部分が多いです。しかも宅建の勉強をして試験を受けたばかりの状態であれば、記憶が薄れていないので、2~3か月程度の勉強で試験に挑戦することもできるでしょう。

管理業務主任者とは?

管理業務主任者の勉強時間

管理業務主任者は、2000年(平成12年)に成立した「マンション管理適正化法」に基づき誕生した国家資格です。

管理業務主任者の仕事は大きく3つに分けられます。

  • 管理組合などに対して行う報告
  • 管理委託業務に関する重要事項の説明
  • マンションの設備や組合運営に関する指導

マンションにはマンションを管理するための「マンション管理組合」がありますが、組合への指導を行なったり、管理契約に関する重要事項の説明をする際に必要となる資格です。

管理業主任者と混同されやすい資格「マンション管理士」

管理業主任者と混同されやすい資格に、「マンション管理士」があります。マンション管理士は、マンション管理の専門家です。

こちらの仕事内容は以下の通りです。

  • マンション管理に関するアドバイザー
  • 修繕計画の策定
  • マンション管理に関する住民相談受付

管理業務主任者の仕事は、マンション管理会社側の業務がスムーズにいくために設置されている資格に対して、マンション管理は住民の快適なマンション生活の暮らしを守るために設置されている資格です。

管理業務主任者試験のスケジュール

管理業務主任者の試験スケジュールを紹介します。

管理業務主任者
試験案内の掲載・配布 令和3年8月上旬から9月下旬
受験申込の受付 【郵送】令和3年9月上旬から9月下旬
試験日 令和3年12月上旬
合格発表 令和4年1月下旬

管理業務主任者の試験は、年齢、学歴等の制約はなく誰でも受験できます。試験があるのは年五1回です。毎年1回、12月の第1日曜日に実施されています。令和3年も同じ時期に試験が実施されると思われます。

試験会場は試験会場は8都道府県

管理業務主任者の試験が実施されるのは、北海度、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県、沖縄県の8都道府県です。

受験の申込みの際に、受験希望地域を選択するようになっています。

受験手数料は8,900円です。

管理業務主任者の試験傾向と合格率・難易度について

管理業務主任者の難易度

管理業務主任者の試験は受験資格もないため、どなたでも受験が可能です。資格取得を目指している人は、試験にはどのような傾向があるのか、気になるでしょう。ここでは、試験の難易度や合格率はどの程度なのか説明します。

管理業務主任者の形式と傾向

管理業務主任者の資格試験は、全50問。全て4択のマークシート方式で50問出題される筆記試験です。記述式問題はありません。

民法、その他法令 10問
区分所有法 7問
マンション標準管理規約 6問
マンション管理適正化法 6問
管理実務・会計 9問
建築、設備 13問

上記を見ても分かるように、50問の中で法律問題が35問あります。法律問題が占める割合が大きいと言えます。区分所有法や民法、標準管理規約などの科目は毎年出題されているので、重点的に学習すると良いでしょう。

管理業務主任者の合格率

管理業務主任者の試験は全50問中の約70%以上の正解で合格ラインに達します。合格基準点は毎年変動します。それでは、過去5年間の合格率を見ていきましょう。

年度 合格率 合格基準点
令和2年 22.2% 37点
令和元年 23.2% 34点
平成30年 21.7% 33点
平成29年 21.7% 36点
平成28年 22.5% 35点

参考:一般社団法人 マンション管理業協会

合格率は21%から23%で推移していることが分かります。合格基準点も毎年変動しますが、33点~37点前後が合格ラインです。

管理業務主任者の難易度

管理業務主任者の合格率は21%から23%程度でした。

この数値は超難関な司法試験などと比較すれば、とりわけ高い難易度とも言えません。かといって、簡単で誰でも取得できる資格でもないため、戦略的かつ効率的な勉強が必要になるでしょう。

管理業務主任者は独学で合格できる?

管理業務主任者の独学

管理業務主任者は独学で合格できるのでしょうか。

結論から言うと独学は可能です。

受験資格もないので、誰でも試験に挑戦できますし、合格率が20%程度と国家資格の中では難易度が高すぎる試験ではないので、誰の手も借りずに自分だけの力で合格を手にすることもできるでしょう。

一方で、管理業務主任者を取得するには、全体の7割の問題に正解する必要があります。

つまるところ、網羅的かつ、効率的な資格の勉強を行わなければ合格することはできません。したがって編集部では、独学での資格勉強ではなく資格講座を利用した学習をおすすめしています。

管理業務主任者のおすすめの勉強法

管理業務主任者の勉強方法

管理業務主任者のおすすめの勉強法は2つあります。

一つは独学で勉強する際に必要な「問題演習」。もう一つは独学では難しいと思う人におすすめの「通信講座の利用」です。それでは、それぞれの勉強法について詳しく解説します。

問題演習

管理業務主任者の試験に合格するためには、まずは基本知識が載っているテキストを購入し、人とり読み進めます。テキストを読み終えたら問題演習に取り掛かりましょう。

問題演習で使用するのは過去問です。過去問で間違えた個所があれば、テキストの該当部分の章を読み直します。これを繰り返し行うことによって、知識が入りやすくなります。テキストだけ読んで頭には散ったつもりでも問題をすると、分からないところが多く出てきます。

また問題ばかりしても知識が入っていないと間違うばかりで、勉強をすすめていくのが面白くなくなってしまいます。テキストと問題を並行して行うことで、頭に知識が入りやすくなるのです。また、問題を解くことは3回は繰り返しましょう。3回程度繰り返せば、7割の正解を導き出せる程度の力はついています。

おすすめの問題集とテキストを紹介します。

テキスト

2021年版出る順管理業務主任者速習テキスト【わかりやすい表現/図解・イラスト・写真入り】

2,970円

最短合格を目指す受験者に向けて、試験傾向と出題実績を分析したテキストです。重要ポイントを「出るトコ整理」で集約しているので見やすく覚えやすい。

管理業務主任者基本テキスト2021年度 3,080円

必ず出題される基本分野を中心に重要論点をわかりやすく解説したテキストです。効率よく学習していけます。

問題集

2021年版出る順管理業務主任者分野別過去問題集【10年分(本書8年+特典2年)】

2,530円

合計10年分の過去問が解けるので、受験対策に最適な問題集です。3分冊セパレート方式を採用しており、分野毎に取り外せるので持ち運びにも便利です。

管理業務主任者項目別過去8年問題集2021年度 2,640円

直近8年分の本試験問題をテーマ別に収録してある問題集です。分解可能な「セパレート形式」なので持ち運びも楽々です。

通信講座の利用

独学では、思うように学習できない、つい怠けてしまうという人には通信講座の利用をおすすめします。通信講座を利用すると、スケジュールが組まれていますし、合格を目指すためのオリジナルのテキストや問題集を利用して効率よく学習していけます。

また、独学では分からない点や疑問点など出てきても、自分で解決しなければなりませんが、通信講座を利用すると、講師にいつでも質問ができるのですぐに疑問点を解決できます。

おすすめの通信講座は以下の3つです。

アガルートアカデミー|管理業務主任者試験対策講座

過去の試験問題の傾向等を分析し,合格に必要な情報だけを効率よく学習できるように設計されているので、全く知識がない人でもスムーズに合格合格できる知識を身につけることができるカリキュラムとなっています。今なら、資料請求で、講義の無料視聴が可能です。

管理業務主任者試験

合格カリキュラム

39,800円

43,780円(税込)

CIC日本建設情報センター管理業務主任者受験対策講座

過去の出題分析に基づく最重要項目と問題解説を中心とする、合格対策のみに的を絞った効率良い独自の講習プログラムによる講義を行います。スマホやPCから気軽に学習できる「Webコース」と、通信費を気にせずにネット環境が整っていなくても視聴可能な「DVDコース」があります。

Webコース DVDコース
管理業務主任者 32,000円(税・送料込) 33,000円(税・送料込)

ユーキャンマンション|管理士・管理業務主任者講座

「マンション管理士」と「管理業務主任者」の2つの資格合格が7か月の学習で狙える通信講座です。教育訓練給付制度(一般教育訓練)対象講座となっています。

一括払い 分割払い
マンション管理士・管理業務主任者講座 67,000円(税込み) 3,980円×17回(17ヵ月)

計:67,660円(税込み)

管理業務主任者の勉強時間まとめ

管理業務主任者まとめ

管理業務主任者試験は、誰でも受験が可能な間口の広い資格です。

一方で、管理業務主任者の合格率は20%と低い数値でした。
これは5人に1人しか合格できないことを指し示していますから、国家資格であることも相まって、難易度の高い資格だと判断できるでしょう。したがって、これから管理業務主任者の資格を取ろうとしている人は、管理業務主任者を獲得できる資格コースで学ぶことをおすすめします。

独学は自己流になりやすく、効率的に試験対策することが難しいです。

管理業務主任者を取得する必要に迫られている方なら、専門の講師の元で勉強しましょう。

ビル管理士試験

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