「不動産業界に就職が決まってマンション管理士に資格が必要になった」
「不動産業界に転職したいけど、資格は必要なの?」
「そもそもマンション管理士の資格のメリットは?」
こんな悩みを持たれているのではないでしょうか?
この記事では、マンション管理師のメリットから時間がかからない効率的な勉強法を、以下の内容でご紹介します。
- マンション管理士とは
- マンション管理士のメリット
- マンション管理士の難易度
- 合格までのスケジュール
- マンション管理士の科目情報
- 独学での勉強方法
- 独学・予備校のメリット・デメリットの比較
- おすすめ予備校の紹介
ぜひ最後までご覧ください。
コンテンツ
そもそもマンション管理士とは?マンション維持管理のコンサルを行う!
マンション管理士は、マンションの維持管理に関わるコンサルティングをする仕事です。
具体的には、主に以下の業務をおこないます。
- マンション管理組合などからの相談対応
- マンション修繕の計画立案や施工会社の選定・手続き
- 管理規約・使用ルールの精査や見直し
- 住民トラブルの解決
マンション管理士になるには国家資格に合格する必要があります。上記の業務は、資格が無くてもできますが、マンション管理士を名乗ることはできません。
マンション管理士になるメリット3選!将来性の高い資格
マンション管理士には独占業務がなく、マンション管理士でないとできない仕事はありません。
そのため、マンション管理士になるメリットがないのではないかと考える人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、マンション管理士は難易度に見合ったメリットを持つ資格です。
ここでは、マンション管理士になるメリットを解説します。
今回解説するメリットは以下の3つです。
- 将来性が高い
- 就職や転職に有利
- 他の資格とあわせて独立も可能
それぞれ詳しく見ていきましょう。
将来性が高い
マンション管理士は将来性の高い国家資格といえます。
国土交通省の「築後 30、40、50年超の分譲マンション戸数」よると、築30年以上のマンション数は年々増えており、20年後には倍以上に増加する見込みです。
そのため、今後マンションの修繕や建て替えの需要は高くなることが考えられます。また、AIなどで代用できる業務でもありませんので、将来性のある資格といえるでしょう。
就職や転職に有利
マンション管理士は、不動産業界への就職や転職に有利です。
マンション管理士の資格取得には、マンション運営に関して一定以上の知識が必要です。そのため、専門知識を持つ人材として扱われ、不動産業界では歓迎される場合が多いです。
また、マンション管理士は難関資格なので、資格取得により目的のために努力できる人間であることもアピールできます。
他の資格とあわせて独立も可能
マンション管理士は、司法書士や建築士などの資格と組み合わせることで、独立開業も可能です。
独立後も、複数の専門的な知識を持っていることが証明できるため、単独の資格取得者よりも有利に立ち回ることができるでしょう。
マンション管理士の難易度は?合格率10%以下の難関資格
マンション管理士の難易度はとても高く、過去5年の合格率は全て10%以下の難関資格です。
年度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成29年 | 13,037 | 1,168 | 9.0% |
平成30年 | 12,389 | 975 | 7.9% |
令和元年 | 12,021 | 991 | 8.2% |
令和2年 | 12,198 | 1,045 | 8.6% |
令和3年 | 12,520 | 1,238 | 9.9% |
マンション管理士には法令、設備や構造、管理や実務など、とても専門的な知識を多く求められます。そのため、合格には多くの勉強時間が必要になります。
受験者も社会人が多く、勉強時間が学生にくらべ確保しにくい点も合格難度を上げている要因といえるでしょう。
マンション管理士の合格までのスケジュールを紹介!
マンション管理士に合格するためには、初学者の場合500時間の勉強が必要といわれております。
そのため、資格取得にはしっかりとスケジュールを組み、計画的に勉強を進める必要があります。下記に、学習スケジュール例を紹介しますので、スケジュール作成の参考にしてください。
時期 | 勉強方法 |
---|---|
2~7月 | ・テキストなどによる学習 ・問題集、過去問などの実施 |
8月~10月 | ・弱点の強化 ・試験対策 |
試験まで(11月下旬) | 最後の仕上げ |
上記のスケジュールで進める場合、初学者であれば1日に約2時間の勉強が必要になります。
確保できる勉強時間には個人差があるので、時間の確保が難しい場合は時間の調節が必要です。
下の表は、1日の勉強時間によって必要な勉強期間です。自分の状況にあわせて期間を調整してみてください。
1日の勉強時間 | 週の勉強時間 | 必要な期間 |
---|---|---|
1時間 | 7時間 | 約1年4ヶ月 |
2時間 | 14時間 | 約8ヶ月 |
3時間 | 21時間 | 約半年 |
すでに宅建試験や管理業務主任者試験を学習しており知識を持っている場合は、より少ない時間の学習でも合格は可能です。
マンション管理士の合格に必要な科目の情報
ここからはマンション管理士の合格に必要な科目について解説します。
解説する科目は以下の3つです。
- 法律系
- 建設・設備系
- 管理実務系
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【法律系】全体の約6割の得点を占める
法律系は試験全体の約6割を占める重要科目で、主に以下の3つに分かれています。
- 民法・マンション法
- 標準管理規約
- マンション管理適正化法
特に、民法・マンション法は、標準管理規約など他の法律系科目にも関連するため、重要度がとても高く、必ず押さえておく必要のある内容です。
標準管理規約は国土交通省が作成した、マンション生活の基本ルールを定めるための標準モデルになります。
マンション法の原則を標準管理規約で変更している箇所や、マンション法では規定がない部分を押さえることが重要です。
マンション管理適正化法は、快適な住環境が確保できるよう定められた法律になります。
基礎をしっかりと学習し、過去問を繰り返せば得点を取れるでしょう。
【建築・設備系】細かい知識が問われる
建設・設備系では、幅広い範囲からの細かい知識が問われます。
そのため、対策は難しく苦手分野となりやすい科目です。
主に以下の2つに分かれています。
- 建築基準法
- 建築設備
建築基準法では、建築基準法・都市計画法・バリアフリー法などの建築に関わる法律について問われます。また、建設設備の出題範囲はマンション建物や付属施設の構造や設備に関する全般です。
出題範囲が非常に広く、本番の試験ではマニアックともいえる問題が出題されることもめずらしくありません。
そのため、全く分からない問題が出てくる可能性もあります。
もしそのような問題が出ても「消去法で考えてみる」「回答を後にする」など、あわてずに対応することが重要です。
【管理実務系】会計分野に注意する
管理実務系は主に以下の2つに分かれます。
- 会計
- 標準管理委託契約書
特に会計には注意が必要で、簿記の知識がなければ苦手に感じる人も多いでしょう。
苦手な人は、過去問を中心に勉強をして、応用力を身につけることで、得点へつなげることができます。
標準管理委託契約書は、マンションの管理委託契約書の雛形で、契約における一般的な策定指針となるものです。
そこまで難しい内容ではないので、条文などをしっかり勉強していれば解答することができます。
マンション管理士の独学での勉強方法は?抑えるべき3つのポイント!
ここからは、独学でマンション管理士の合格を目指す人へ向け、勉強方法のポイントについて解説します。
抑えるべきポイントは以下の3つです。
- テキストと問題集は最低3周する
- 11月の試験から逆算して勉強計画を立てる
- 法改正などの最新の情報に注意する。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.テキストと問題集は最低3周する
1つ目のポイントはテキストと問題集を最低でも3周することです。
具体的には以下の流れです。
- テキストを2周読む(イメージを把握する)
- テキスト→問題集を章ごとにこなしていく
- 時間がある限り問題集を繰り返す(最低でも2周以上)
- 理解があいまいな箇所や間違えた箇所をテキストで復習
最初にテキストを一通り読みましょう。最初は全体のイメージを把握するぐらいで問題ありません。
だいたいのイメージが掴めたら、次はしっかりとテキストを読み込み、内容をインプットしていきましょう。
ある程度インプットできたら、テキストを読みながら問題集を解いていきます。
ポイントは章ごとにテキスト→問題集を繰り返すことで、繰り返すことによりインプットした知識を定着させていくのが狙いです。
知識が定着してきたら、問題集のみを最低3周以上こなして、さらなる理解を深めていきましょう。
問題集をこなす中で、理解があいまいな箇所や間違えた箇所はチェックしておき、テキストで復習をすればより効率的に学習できます。
より詳しい勉強方法やおすすめのテキストに知りたい人はこちらもぜひご覧ください。
2.11月の試験から逆算して勉強計画を立てる
マンション管理士に合格するには初学者の場合、約500時間の勉強時間が必要です。
そのため、1日に使える勉強時間を考慮して、しっかりと計画を立てることが重要になります。
マンション管理士の試験は毎年11月の最終日曜日に実施されますので、11月の試験から逆算して、前述のスケジュール例も参考にしながら計画を作成してみてください。
計画を立てる際には、期間の長さにも注意が必要です。
短すぎても勉強が追い付かず、長すぎてもモチベーション維持が難しくなり、かえって非効率になります。
3.法改正などの最新の情報に注意する
マンション管理士試験では、法律に関連した問題が多く出題されます。法改正が行われた場合は、最新の法律についての問題が出題される可能性がとても高いです。
最新の法改正をしっかりと学習しておくことで、より合格に近づくことができます。
また、試験対策だけでなく、今後マンション管理士として仕事をしていく上でも、最新情報を知るのはとても重要です。いつも最新情報には意識を向けておきましょう。
独学での勉強と予備校での勉強を比較!
ここからは独学で勉強する場合と、予備校で勉強する場合のメリット・デメリットについてそれぞれ解説します。
独学で勉強するメリットとデメリットは?
独学で勉強する場合のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 費用を抑えられる
- 自分の知識量にあわせて勉強内容を調整できる
独学の一番大きなメリットは費用を大きく抑えられる点になります。
予備校に通う場合、数万円~十数万円の費用が必要です。一方で独学で勉強する場合、受験料などを除けば1万円以下の費用で合格を狙うこともできます。
予備校の場合は、全科目分のカリキュラムがしっかりと用意されています。そのため、ある程度の知識をすでに持っている人にはもったいないと感じる人もいるでしょう。
また、独学の場合は、自分の知識量にあわせて「苦手科目を集中的に学習する」「得意科目は少なめに学習する」といった自由な調整も可能です。
デメリット
- モチベーションの維持が難しい
- 分からなくても自分で解決しなければならない
マンション管理士の勉強は長期間に渡ります。
独学であれば、その期間をずっと1人で学習をすすめなくてはいけません。そのため、モチベーションの維持がとても大変です。
また、分からない所があっても全て自分で解決する必要があります。
特に法律系の問題は、条文や判例がとても分かりずらく、慣れていなければ簡単には理解できません。
独学で合格を目指す場合は、分からないことを全て自力で解決しながら、長期間モチベーションを維持し続けていく必要があります。
すでにある程度の知識があれば、分からないことも比較的少ないため、独学でも合格は十分狙えますが、初学者が0から独学で合格を目指す場合は、かなりの努力と意思が必要といえるでしょう。
予備校で勉強するメリットとデメリットは?
予備校で勉強する場合のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 効率的に学習ができる
- 分からないことは相談できる
- モチベーション維持がしやすい
予備校には、傾向や対策、効率的な学習方法など、合格するために必要な多くのデータを持っております。
予備校を受講することで、それらを全て活用できるため、独学にくらべて効率的に学習をすすめることが可能です。
予備校ではサポートも充実しており、分からないことがあってもオンラインやメール、郵送などですぐ確認することができるので、分からなくて手が止まることを大きく減らせます。
テキスト選びや情報収集などに時間を取られることもなく、サポートもしっかりとついており、予備校によっては講師に相談もできるため、モチベーションが維持しやすい点もメリットです。
デメリット
- 独学にくらべて費用が多くかかる
- 時間が拘束される場合がある。
予備校利用のデメリットは、独学にくらべて多くの費用がかかる点です。
予備校を利用する場合は、少なくとも数万円の費用がかかります。勉強になるべく費用をかけたくない、お金にあまり余裕がない人には大きなデメリットです。
また、学校に通う必要がある予備校の場合は、決められた時間に学校へ行かなければなりません。仕事などで忙しい方には利用しづらい点もデメリットといえるでしょう。
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マンション管理士は難関資格!余裕を持ったスケジュールで勉強しよう
マンション管理士の勉強方法やメリットについて解説しました。
まとめると以下になります。
- マンション管理士はマンションの維持管理をするための国家資格
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