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通関士の年収は?高卒や男性女性別・その他さまざまな視点から解説!

「通関士の年収ってどれくらい?」「男女や学歴で年収に差はある?」このような疑問をお持ちの人に向けて、通関士の年収について詳しく解説していきます。

通関士は、平均合格率が約15%の難易度の高い国家資格です。勉強のモチベーションを保つためにも年収についての情報を確認しておきましょう。

今回の記事では、以下の内容を紹介します。

  • 通関士の平均年収
  • 通関士の給料に関する3つのポイント
  • 通関士で年収1000万円を目指す方法
  • 通関士試験について
  • 通関士試験のおすすめ対策講座

通関士の資格を取得して、年収を上げていきたい人はぜひご覧ください。

コンテンツ

通関士の平均年収は?日本の平均年収より高い!

通関士の年収は日本の平均年収より高い

国税庁の発表によると、2021年の日本の平均年収は433万円です。対して、通関士の平均年収は日本の平均年収より高い水準となっています。

ここでは通関士の年収について、以下の内容で分析しました。

  • 通関士の平均年収
  • 男女による年収の差
  • 年齢別の年収について
  • 地域別の年収の差
  • 他の士業との比較

通関士の年収について、あらゆる角度から深掘りしていきます。

一般的な通関士の平均年収は?約500万

一般的な通関士の平均年収は約500万円です。もちろんスキルや就職先、勤続年数などによって差があります。しかし、通関士全体の平均で500万円なので、一般的な事務職と比べるとかなり高い年収です。

月収にすると平均38万円前後

月々の給料で計算すると、約38万円ほどの月収となります。これに賞与を2か月分加算すると、約540万円の年収となります。税抜き後の手取り額で計算すると約30万円です。

年収のばらつきが大きい職業でもある

通関士は年収のばらつきが大きい職業です。勤務する企業や業界によってかなり差があります。

日本の平均レベルの年収から1000万円を超える年収を得られる企業まで様々です。通関士を目指す人で、年収を上げていきたい場合は、後述する年収1000万円を目指すポイントを参考にしてください。

男女別平均年収は?男女差は小さめ

近年では女性の通関士も増えています。女性の方で通関士を目指している人は、年収の男女差が気になるところではないでしょうか?通関士は、一般的な職業と比べると、性別による平均年収の差が小さい職業です。

以下が通関士の男女別の平均年収です。

  • 男性:約500万円
  • 女性:約330万円

他の職業と比べて差が小さいとはいえ、やはり男女差はあります。女性の年収が低くなる理由は、産休・育休取得による時短勤務が一つの要因です。

年齢別平均年収は?それぞれ全国平均と比較

通関士の年齢による平均年収も気になるポイントです。通関士の平均年収と、全国の平均年収を世代別に表にまとめました。

年代通関士の平均年収全国の平均年収
20代300〜380万円282〜373万円
30代400〜480万円450〜499万円
40代500〜600万円520〜537万円
50代600〜650万円546〜568万円
60代400〜500万円404〜500万円

40代と50代は、役職手当や勤続年数の長さによって年収が高くなる傾向があります。全国平均と比較しても、同等、またはそれ以上という結果です。

地域別平均年収は?都会ほど高い傾向

働く地域によって、平均年収に差はあるか確認してみましょう主な地域の通関士の平均年収と、全体の平均年収を表にまとめましたので、ご覧ください。

地域通関士の平均年収全体の平均年収
東京754万円622万円
大阪646万円532万円
愛知592万円554万円
福岡539万円459万円
北海道485万円424万円
宮崎431万円365万円

全体の平均年収より通関士の平均年収の方が、全ての地域で高くなっています。平均年収が一番高い東京では132万円の差があり、一番低い宮崎では66万円の差となりました。

地域別で比較しても、通関士の年収は平均年収よりも高い水準です。

他職業との比較!士業の中では低めの年収

通関士の年収と他の代表的な士業の年収を比較してみましょう。

通関士500万円
弁護士1000万円
弁理士700万円
司法書士700万円
行政書士600万円
税理士1000万円
社会保険労務士670万円

通関士の年収が500万円に対して、他の士業は年収600万円〜1000万円と高い水準です。通関士の年収が他の士業よりも低い理由は次に解説します。

通関士の年収が始業の中では低い理由

平均年収の高い士業の中でも通関士は年収が低いです。その理由としては、個人では通関士は独立会開業ができない点にあります。

独立できない通関士は企業に雇われ、社員として働くことが一般的です。一方、弁護士や税理士など他の士業は独立開業することで、高い年収を得ることができます

このように、独立が可能か、そうでないかで年収の違いに表れています。

貿易系の中では平均くらい

通関士の年収は、貿易系の仕事の中では平均くらいです。

貿易系で高い年収を誇る仕事は、商社の海外営業が代表的で、年収は1000万円を超えることもあります。逆に年収が低い仕事は、貿易事務で約400万円が目安です。

平均年収500万円の通関士は、業界の中では平均レベルと言えます。ただし、貿易系で高収入なのは、営業職がメインです。事務職としては、平均より高い水準になっています。

通関士の年収に関する情報!給料にかかわる3つのポイントをチェック!

通関士の年収や給料を左右するポイント

通関士の年収を左右する3つのポイントを紹介します。通関士を目指す人は、知っておいて損がない情報なので、チェックしてください。ポイントは以下の3点です。

  • 資格手当
  • 年功序列
  • 初任給

一つずつ解説していきます。

資格手当をもらえるケースが多い

通関士は資格が必要な職業です。そして、資格手当が支給されやすい職業でもあります。

通関士の資格手当は、平均すると5,000円〜15,000円ほどです。15,000円の資格手当が支給されると、年間180,000円の収入になります。

資格手当を含めて平均年収が500万円なので、資格手当が支給されない場合は、日本の平均と同等の年収です。通関士として企業に就職を検討している人は、資格手当の有無を確認しましょう。

年功序列が適用されやすい

通関士は年功序列が適用されやすい職業です。最近では、実力や成果によって昇給や年収が決まる職業も増えていますが、通関士は、年功序列で年収が上がっていきます。

勤続年数と比例して年収が上がり、さらに40代以降は役職に就くことで、役職手当も支給され、年収が上がりやすいです。通関士として年功序列が適用されやすい企業に就職すれば、来の人生設計が立てやすいでしょう。

初任給も悪くない

通関士の初任給は年収で約300万円ほどです。事務職の中では、悪くない水準と言えるでしょう。事務職の初任給の平均は20万円前後で、年収にすると賞与を含め、280万円となります。

また、一般的な事務職は年収が上がりにくい傾向があるのに対して、通関士は年収が年功序列で上がっていくので、やはり事務職としては比較的高待遇です。

通関士の年収を上げたい!1000万円をめざす3つの方法

通関士で年収1000万円を目指す方法

ここまで通関士の平均年収について解説してきました。平均年収は500万円ですが、あくまで平均であり、場合によっては1,000万円を目指すことも可能です。

ここでは、通関士が年収1,000万円を目指す上で必要な3つのポイントを紹介します。通関士の資格を取得して、高年収を狙う人は以下の3点を目指してください

  • 役職に就く
  • 海運業を選ぶ
  • 海外と関わる企業を選ぶ

一つずつ解説していきます。

役職につく

通関士で年収1,000万円を目指す場合、役職につくことが必須となります。役職手当を得るために、課長や部長などの管理職につくことを目標としましょう。

役職手当は、企業よって変わりますが、1万円〜10万円ほど支給されます。

一つの企業でキャリアを重ね、出世をしていけば、通関士で年収1000万円も夢ではありません。

海運業を選ぶ

通関士は、働く業界によって年収が異なります。業界は大きく分類すると3つあり、陸運業、空運業、海運業です。

3つの業界の中で、海運業が高い年収を得られる業界となっています。海運業は需要が高く、業績が良い企業が多いからです。

ただし、海運業界の中でも、大手と中小企業では年収に差があります。年収1,000万円を目指す人は、大手企業に就職して、キャリアを積むことが必要です。

海外と関わる企業を選ぶ

外資系や海外勤務のある企業を選ぶことが、最も確実に年収1,000万円に近づく方法です。海外勤務になると、海外赴任手当が支給されます。

通関士の資格手当と、役職手当、そして海外赴任手当を得ることで、年収1,000万円も実現可能です。ただし、海外勤務の場合、危険な地域への赴任の可能性もあるので、注意しましょう。

通関士になりたい!通関士試験に合格しよう!

通関士になるには通関士試験に合格しよう

通関士を目指す場合、国家資格である通関士試験に合格する必要があります。ここでは通関士試験の概要と、通関士資格を取得するメリットを紹介します。

通関士試験って?概要をチェック

通関士試験とは、通関士として働くための資格を得る試験です。

通関士試験は、年に1度、毎年10月に行われています。受験資格はなく、年齢や学歴、経緯歴は問われません。受験料は3,000円です。

通関士試験の科目は3つあり「通関業法」「関税法等」「通関実務」で、主に法律に関する問題となっています。合格率は10〜15%で、難易度の高い国家資格です。

通関士資格を取得するメリットは?就職に役立つ!

通関士の資格を取得するメリットは、就職で有利になることです。輸出入を行う企業では必須の資格なので、通関士資格取得者の需要は高くなっています。

通関業界だけでなく、物流・倉庫・メーカー・商社などの業界からも評価が高い資格なので、幅広い企業での就職に役に立つでしょう。

通関士試験の対策がしたい!おすすめ対策講座を紹介

通関士試験のおすすめ対策講座について

通関士試験の対策講座を紹介します。試験が年に1度しか実施されないため、確実に合格するためにも、対策講座の受講をおすすめします。

効率重視で学ぶなら「フォーサイト」

フォーサイトの通関士講座は、合格に必要な要点を絞った学習なのが特徴です。合格に必要な情報や、過去問から精査した内容に基づく解説など、効率的に試験合格を目指す人におすすめの講座となっています。

テキストだけではなく、動画や音声で学習できる教材も充実している点もおすすめのポイントです。移動中やスキマ時間で音声学習が可能なため、やはり効率重視の人におすすめな講座となっています。

フォーサイトの通関士講座については、フォーサイトの通関士講座の口コミ評判まとめ!特徴・他社との料金比較も紹介!にて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

コース名スピード合格講座
税込み価格50,800円
受講形式オンライン
教育給付金制度2022年度本試験前日まで
特典や割引調査中
受講者の合格率
公式サイトフォーサイト公式

大手通信講座で学ぶなら「ユーキャン」

通信講座の大手であるユーキャンなら、大手ならではの充実したサービスを受けられます。科目別のテキスト、過去問集で基礎から試験本番を見据えた過去問演習まで対策が可能です。

また、しっかりとしたスケジュールが組まれていて、提出期日の決まった課題に取り組むことで、自ずと学習が進む仕組みづくりがされています。

ユーキャンの通関士講座については、ユーキャンの通関士講座の特徴は?口コミ評判も紹介にて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

コース名通関士資格取得講座
税込み価格59,000円
受講形式オンライン
教育給付金制度6か月(受講開始から試験月までが標準学習期間に満たない場合は、翌年の試験月まで)
特典や割引調査中
受講者の合格率
公式サイトユーキャン公式

サポートの手厚さで選ぶなら「たのまな」

たのまなの通関士対策講座の特徴は、サポートの手厚さです。試験対策のサポートはもちろん、資格取得後の就職・転職のサポートまで対応してくれます。

また、コースも3種類用意されていて、「テキストのみの講座」「Web講座」「Web講座(基礎のみ)」と、自分の学習スタイルに合わせて選ぶことが可能です。

資格取得後の就職までサポートを受けたい人におすすめしたい講座となっています。

通関士試験の合格対策については、通関士試験の合格対策を伝授!受講しておきたい対策講座も紹介にて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

通関士の平均年収は約500万!日本の平均年収よりも高め

通関士の平均年収は約500万!日本の平均年収よりも高め

ここまで通関士の年収について様々な角度から解説してきました。

最後に今回紹介した、通関士の年収や通関士になる方法をまとめておきます。

  • 通関士の平均年収は日本の平均年収より高く、500万円が目安
  • 男女差は一般的な事務職と比べると小さい
  • 資格手当や年功序列で年収UPを見込める
  • 条件が揃えば年収1,000万円も目指せる
  • 通関士試験は年1回の実施なので、対策講座で万全の準備が必要

通関士は平均年収が日本の平均より高く、一般的な事務職と比べるとかなり高い水準です。海外勤務が可能な企業に就職して、管理職になれば年収1,000万円も夢ではありません

これから通関士を目指す人は、毎年1回しか実施されない通関士試験を目指して、対策講座で万全の準備を整えましょう。