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個人情報保護士資格の難易度は?合格率や概要から更新方法・難易度まで解説!

「個人情報保護士ってどれくらい難しい試験なの?」

「個人情報保護士の試験は具体的にどんな内容なの?」

個人情報保護士の人気が高まっているので、上記のような疑問を持っている人は多いでしょう。実際、個人情報の扱いは年々重要度を増しているので、個人情報保護士の注目度も高まってきています。

この記事では個人情報保護士の以下のような内容を解説していきます。

  • 試験概要
  • 難易度
  • 合格率
  • 試験内容
  • 難易度が低めの理由
  • 独学受験の難易度
  • 更新方法
  • おすすめ講座

この記事でしっかりと対策を取れば合格率はグッと高められるので、ぜひ参考にしてください。

個人情報保護士とは?試験概要を紹介!

個人情報保護士とは、全日本情報学習振興協会が主催する「個人情報保護士認定試験」に合格した人を指します。合格者は個人情報に関する専門的な知識を身につけているので、適切な運用や管理法などに関してアドバイスが可能です。

試験は毎年3月・6月・9月・12月の4回実施されています。合格率は平均して37%程度なので、難しい試験ではありません。試験は1年に4回あるので焦らずにしっかりと学習を進めることで、誰でも独学で十分に合格できるといえます。

試験は基本的に課題Ⅰの50問と課題Ⅱの50問の合計100問が出題され、制限時間は合計で150分で実施されます。試験の形態は全問マークシート方式で、記述はありません。

出題される内容は大きく以下の2つです。

  • 課題Ⅰ:個人情報保護の総論
  • 課題Ⅱ:個人情報保護の対策と情報セキュリティ

課題Ⅰの個人情報の総論では、個人情報に関する歴史や事件、定義、マイナンバーなどに関して出題されます。課題Ⅱの個人情報保護の対策と情報セキュリティでは、脅威への理解や人的組織的、物理的な実務知識などが問われます。

申し込み方法は「郵送」と「インターネット」の2つです。インターネットがつながっていれば、全日本情報学習振興協会のホームページ上でいつでも申し込みができます。受験資格の制限はないので、個人情報保護士を目指したい人なら誰でも受験が可能です。会場は、札幌や仙台、東京、大阪、名古屋、福岡など全国で実施され、オンラインでも受けられます。

なお、検定料は11,000円(税込)ですが、10名以上の同時受験で割引が適用されます。複数名で受験する予定の人は、団体で申し込みをするようにしましょう。

個人情報保護士の難易度は?法律系資格の中では簡単

結論からいって、個人情報保護士の試験の難易度はそれほど難しくはありません。個人情報保護士試験は法律が関わるものなので、難しいイメージを抱きがちです。しかし、弁護士や司法書士の試験のように身構えることはありません。

その理由は、出題される内容が個人情報保護法とマイナンバー法に限られているためです。つまり、対策がしやすく、勉強の計画も容易に立てられるといえます。法律系の資格の中では簡単な部類に入るので、正しく学習を進めていくことで誰でも合格ができるといえるでしょう。

個人情報保護士の合格率は?約37%が目安!

個人情報保護士の合格率は毎年37%程度です。

同じレベルの試験を紹介するなら、測量士補や日商簿記検定3級などがあります。どちらも学習経験がなくても独学だけで合格する人が多い試験ですので、個人情報保護士も独学で十分に合格が可能です。

勉強時間をしっかりと確保して勉強に取り組めば合格できるでしょう。

個人情報保護士の合格基準は?課題Ⅰと課題Ⅱの問題で70%以上正答しよう

個人情報保護士の合格基準は、課題Ⅰと課題Ⅱの正答率がそれぞれで70%以上です。苦手科目があると合格が難しくなるので、満遍なくしっかりと学ぶ姿勢が大切です。

なお、合格基準点はそのときの正答率などで若干変動があるとされています。必ず合格を目指すなら、正答率を70%ではなく75%など高めの目標設定をして勉強をするようにしましょう。

個人情報保護士の試験内容は?2つの科目から出題される!

個人情報保護士の試験は、大きく「個人情報保護の総論」と「個人情報保護の対策と情報セキュリティ」の2つの課題から出題されます。

ここでは具体的にどのような科目が出題され、難易度はどうなのかを解説していきます。

「個人情報保護の総論」の難易度は?

個人情報保護の総論で問われる内容は、大きく「個人情報保護法」と「マイナンバー法」の2つです。具体的には以下のものです。

  • 個人情報保護法の歴史
  • 個人情報に関連する事件・事故
  • 各種認定制度
  • 個人情報の定義と分類
  • 個人情報取扱事業者
  • 個人情報保護法の条文に対する知識と理解
  • マイナンバー法の条文に対する知識と理解
  • 番号法の背景・概要

法律の条文や歴史など覚えなければならない部分もありますが、普段仕事上で個人情報に触れている人には馴染みやすい問題も多数出題されます。そのため、決して難易度が高くはありません。

条文などを1つ1つ丁寧に覚えつつテストで正しい解答を選べるように、アウトプットの練習をしていくようにしましょう。

「個人情報保護の対策と情報セキュリティ」の難易度は?

個人情報保護の対策と情報セキュリティで問われる内容は、大きく「脅威と対策」と「組織的・人的セキュリティ」「オフィスセキュリティ」「情報システムセキュリティ」の4つです。具体的には以下のものです。

  • 脅威と脆弱性に対する理解
  • 組織体制の整備
  • 人的管理の実務知識
  • 物理的管理の実務知識
  • 技術的管理の実務知識

総論と同様に、馴染みがない内容ではないので、覚えてきやすいといえるでしょう。しかし「ソーシャル・エンジニアリング」などの聞きなれない言葉もたくさん出てきます。

そのため、聞きなれない言葉をしっかりと覚えていくことが大切です。ポイントは過去問などで出題傾向を調べて、その部分や言葉を重点的に覚えることです。そうすることで、効率的に学習を進めていけます。

個人情報保護士の難易度が低めなのはなぜ?2つのポイント

個人情報保護士の出題範囲は法律に関する部分が大半なので難しそうですが、難易度は低めです。その理由は以下のポイントにあることが大きいでしょう。

  • 扱う分野が限られている
  • マークシート方式での出題である

ここでは2つのポイントについて、具体的に解説していきます。

①扱う分野が限られている

個人情報保護士の難易度が低めなのは、出題範囲が「個人情報保護法」と「マイナンバー法」に限られているからです。

資格にもよりますが、法律系の資格であれば憲法や民法、商法など法律的な内容を中心に、業務に必要な一般知識まで幅広く問われます。出題範囲が多岐にわたるので出題範囲を絞りにくくなり、結果的に難易度が高くなっていきます。

しかし、個人情報保護士は出題される内容が狭いため、勉強がしやすく合格率も高くなるのです。

②マークシート方式での出題である

個人情報保護士の試験は全問マークシート方式であることも難易度を下げているといえます。

法律は権利関係や規則など覚えることが多い上に、複雑で難解な場合が多いです。記述ではそれらを正確に覚えておかなければ、正答することはできません。

しかし、マークシート方式の場合は少し曖昧な部分があったとしても、ある程度まで答えを絞ることで正しいものを選びやすくなります。もちろん、合格率は30%台ですので、しっかりと学習をしないと合格はできません。それでも、マークシート方式なので正答率が上がりやすく、難易度は低いといえるでしょう。

個人情報保護士の独学受験の難易度は?

個人情報保護士に興味を持っていたり取得したいと思っていたりする人は、独学で合格できないか気になるはずです。

ここでは独学受験の難易度について解説していきます。

個人情報保護士の勉強時間は?50時間程度確保するのが理想

結論からいって、個人情報保護士の試験に合格するためには50時間程度の勉強が必要です。

主催元である全日本情報学習振興協会が実施したアンケートによると、合格者130人の勉強時間は20~50時間が55%です。10~20時間も27%と書かれており、短期間の勉強でも合格は可能といえます。しかし、合格率を高めるためにも、理想は50時間程度と考えてください。

なお、アンケートでは学習期間は1ヶ月程度は取るように書かれています。つまり、合格には1ヶ月で50時間程度の勉強がベストといえるでしょう。

個人情報保護士は更新が必要!その方法とは?

個人情報保護士の認定カードには有効期限があります。そのため、有効なカードを持つためには、更新をしていかなければなりません

ここでは個人情報保護士の更新の意義や方法について詳しく解説していきます。

個人情報保護士の更新制度とは?2年に1度更新が必要

個人情報保護士に更新制度が設けられている意義は、知識や技術の維持です。

法律や技術、社会知識などは年月の経過とともに大きく更新されていきます。その変化に対応するためには、常に新しい知識や技術に対してアンテナを張っておくことが必要です。

その機会を作る目的で、個人情報保護士の認定カードには2年の有効期限が設けられています。つまり、有効な個人情報保護士の認定カードを保持し続けるためには、更新手続きをしなければならないといえます。

なお、更新手続きをしなくても、合格した実績や認定結果ははく奪されません。有効期限が経過した後でも履歴書に書くことは可能ですので、注意してください。

更新方法は2種類ある!自分に合ったものを選ぼう

個人情報保護士の更新方法は、以下の2種類があります。

  • 定期講習を受ける
  • 期間外講習の受講

定期講習とは、個人情報に関する知識や技術を維持するために、全日本情報学習振興協会によって開かれている講習のことです。更新するためには「1年に1度」「2年間」受講する必要があり、条件をクリアすると新しいカードが送られてきます。定期講習料は2,200円(税込)です。

期間外講習とは、有効期間が経過した後に、新しい認定カードを受け取りたい時に受ける講習です。今まで更新をしてこなかった人でも、この講習を受けることで新たに認定カードを受け取れます。期間外講習料は5,500円(税込)です。

更新をしてきた人としてこなかった人とでは更新方法が少し違います。更新したいという人は、自分に合ったものを選んで手続きを進めるようにしましょう

なお、個人情報保護士として4回の定期講習を受けて2回更新すると、「個人情報保護士 上級」という資格が付与されます。カードのデザインが変わるので、資格を持っている人は目指してみてはいかがでしょうか。

独学受験が不安なら?個人情報保護士のおすすめ講座

個人情報保護士の難易度は決して高いものではありませんが、独学受験で容易に取れるとは限りません。そんな独学受験に不安があるという人は、対策講座を受講するとよいでしょう。

個人情報保護士の講座には、全日本情報学習振興協会が開講している「個人情報保護士SMART合格講座」があります。主催者が実施する講座ですので、最もおすすめできます。講座内容は以下の通りです。

受講料23,100円(税込)
講座内容・所要時間・SMART動画 約3時間45分
・SMART答練 約2時間20分
・SMART模試 100問×2回分
・SMARTテキスト 公認テキストの内容を収録

個人情報保護士SMART合格講座は、スマホやタブレットなどが使えるので、隙間時間を有効に活用できます。もちろん必要なポイントに絞った講義となっているので、短時間で合格したい人におすすめです。

個人情報保護士の難易度は低め!しっかり対策すれば怖くない!

個人情報保護士の試験は試験範囲が限られていたりマークシート方式なので、難易度は低めです。合格率は毎年37%程度ですので、しっかりと勉強時間を作って学習をすれば独学でも合格は可能です。

この記事では試験の概要や合格率、勉強をする上でのポイントなどを解説してきました。また、おすすめの講座も紹介しましたので、試験の合格を目指している人は、ぜひ活用してみてください。