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Webデザイナー検定とは?取得するメリットや問題難易度・受験の流れなど徹底解説

「Webデザイナー検定ってどんな資格なの?」

「Webデザイナー検定を受験するための対策って何をすればいいの?」

Webデザイナー検定に興味を持っている人は、このような疑問を持っているのではないでしょうか。また、取得すればどんなメリットがあるのかなども気になるでしょう。

この記事では以下のような疑問にお答えしていきます。

  • Webデザイナー検定とは
  • 取得するメリット
  • 試験概要
  • 難易度
  • 申し込み方法
  • 受験対策
  • 関連資格

Webデザイナー検定を取得するまでの具体的な方法から知識と技術を幅広く活かす方法まで紹介していきます。

資格取得だけでなく「取得後」を考えている人も、有益な情報が盛りだくさんですので、ぜひ読んでみてください。

Webデザイナー検定とは?Web制作に関する知識を示せる!

Webデザイナー検定とは、コンセプトメイキングから制作や運用まで、Webデザインに関する知識や技術を認定する資格です。

取得すればWebコンテンツを作る場合に求められる標準的な知識や技術を持っている証明になるので、Webサイトに携わる会社に就職したいと考えている人におすすめの資格といえます。

実施団体は?CG-ARTS(画像情報教育復興協会)

Webデザイナー検定は、CG-ARTS(画像情報教育復興協会)という団体が実施している検定試験です。

1985年に「CGカリキュラム研究会」として発足して以来、画像情報分野の人材の育成と文化の発展に寄与してきた歴史ある財団法人です。また、多くの上場企業などが特別賛助会員や事業賛助会員として活動をサポートしています。

つまり、Webデザイナー検定は、画像情報分野において日本を代表する組織が実施する検定試験といえるでしょう。

なお、Webデザイナー検定の他にも、CGクリエイター検定やマルチエンジニア検定、画像処理エンジニア検定などを主催していて、試験の実施団体としての実績と信頼も十分に備えています。

信頼性は?MdNも公認!

実施団体のCG-ARTSは画像情報分野で日本を代表する組織の1つですが、果たして検定が業界でどれくらい評価されているのか気になります。

結論からいって、Webデザイナー検定は一定の評価を受けています。その証拠となるのが「MdN公認」です。

MdNとは、エムディエヌコーポレーションが発行しているデザインとグラフィックの総合情報誌のことです。クリエイター業界はもちろん、デザインに興味がある幅広い層に人気がある専門雑誌として知られています。現場の最新技術やエンターテインメントコンテンツを伝える雑誌としても評価されています。

つまり「MdN公認」とは、クリエイターやデザイナーとして仕事をしていく上で必要な知識や技術が評価されている証といえるのです。そのため、Webデザイナー検定の信頼性は高いといえます。

なお、MdNは2019年4月をもって休刊となっていますが、新たにWebメディアとして展開されていることが計画されています。

取得するメリットは?知識が身について証明にもなる

Webデザイナー検定の資格を取得するメリットは、Webデザインに関する知識や技術の有無を証明できることです。

そのため、就職や転職の時にWebデザイナー検定があれば、Webサイトに携わる会社などにアピールできます。また、Webデザイナー検定では、単にサイトを制作するだけでなく、評価や運用についての技術も問われます。つまり、サイトの使いやすさやセンスなども求められる試験です。

Webデザイナー検定の資格を取得していれば、顧客と運用者の両方の目線でサイトを制作できると評価されるでしょう。

誰におすすめ?Webデザイナーを中心に多くの方に!

Webデザイナー検定は、コンセプトメイキングから運用までの知識や技術が問われるので、Webデザイナーはもちろん、WebプロデューサーやWebプログラマーなどにもおすすめです。

他にも、広報や営業の方でも取得することにメリットがあります。例えば、Web制作に関する一定の知識があれば、より良いものをデザイナーに提案できます。現代は顧客に正しくわかりやすい情報発信が求められるので、エンジニアに限らずすべての人に有益な検定といえるでしょう。

Webサイトの基本的な知識から学べるので、少しでも興味がある人は狙ってみてはいかがでしょうか。

取り扱う内容は?ネットの基礎からコンセプトに基づいて実現する技術まで

Webデザイナー検定で取り扱う内容は、大きく以下の4つのものです。

  1. 表現の基礎
  2. 制作準備
  3. Webサイトの制作と運用
  4. 知的財産権

表現の基礎ではインターネットの基礎知識が出題され、制作準備などでは制作方法や運用方法が問われます。著作権に関する知識まで含まれているので、Webサイトの企画・制作・デザインさらに安全な運用方法まで、Webデザインに関してトータル的に学べます

Webデザイナー検定の試験概要!受験検討中の方はチェック!

Webデザイナー検定の受験を検討しているなら、試験の出題内容や難易度、実施日などの概要を知っておかなければなりません。

ここではWebデザイナー検定の中身について詳しく解説していきます。検討中の方は、ぜひ目を通してください。

Webデザイナー検定の難易度は?エキスパートとベーシックがある

Webデザイナー検定には「ベーシック」と「エキスパート」の2つのレベルがあります。ベーシックではWebサイトに関する基礎知識を問う問題が出題され、エキスパートでは専門知識の理解と応用力が試されます。ここではそれぞれのレベルについて解説していきます。

まず、ベーシックで出題される内容は以下の6つです。

  1. Webデザインへのアプローチ
  2. Webデザイン
  3. Webページを実現する技術
  4. 技術の基礎
  5. 知的財産権
  6. データフォーマット

より具体的には、Webサイトの種類やWebサイトの仕組み、THMLとCSSの基礎、出入力装置など、ベーシックの内容はWebサイトを作っていく上で必要な基本的な知識や技術が多くを占めます。そのため、初学者でも挑戦しやすいといえるでしょう。

合格率は65%前後ですので、難易度は低く比較的取得しやすい検定です。

続いて、エキスパートで出題される内容は以下の8つです。

  1. Webデザインへのアプローチ
  2. コンセプトメイキング
  3. 情報の構造
  4. インタフェースとナビゲーション
  5. 動きと音の効果
  6. Webサイトを実現する技術
  7. Webサイトのテストと運用
  8. 知的財産権

エキスパートはベーシックの内容を身につけていることを前提とした、より専門的で高度な内容に変わります。そのため、この検定ではWebサイトのデザインに関する応用力が試されるといえるでしょう。

合格率は30~50%程度と時期によって振れ幅がありますが、平均すると40%程度の試験と考えてください。

合格基準点に関しては、どちらも100点満点中70点以上です。しかし、難易度によって若干前後するので、目標は75点など少し上に定めるようにしましょう。

Webデザイナー検定の実施日程は?毎年2回実施!

Webデザイナー検定は、7月上旬と11月下旬に毎年2回実施されます。

初学者の場合、ベーシックなら50時間程度の勉強が必要といわれています。もし、毎日1時間の勉強をするなら、余裕を持って5月上旬頃には受験勉強を開始するのがおすすめです。

エキスパートは難易度がさらに上がりますが、ベーシック程度の知識がある人なら1~2ヶ月の勉強期間で合格できるでしょう。しかし、まったくの初学者がいきなりエキスパートの取得を目指す場合は、半年程度の余裕を持った計画を立てるのがおすすめです。

なお、申込期間は、7月の試験なら「4月上旬から6月上旬頃まで」で、11月の試験なら「9月上旬から10月中頃まで」です。ただし、開催時期や申込期間などは変更される可能性があるので、受験を考えている人は随時公式ホームページで確認しておくようにしましょう。

受験資格はある?誰でも受けられる!

Webデザイナー検定には、受験資格はありません。年齢や学歴などは関係なく、Webサイトの制作が全くの初心者でも受けられます。WebデザイナーやWebプログラマーだけでなく、少しでも興味があれば受験可能です。

Webデザイナー検定は履歴書でアピールできる資格ですので、Web系の会社への就職や転職を考えている人は受験してみてはいかがでしょうか。

そのほか検定料金や会場・合格率など重要情報をまとめてチェック!

ここまではWebデザイナー検定の内容などの概要を説明してきましたが、ここでは重要なポイントをすべて表でまとめて説明します。受験を考えている人は、必ず目を通してください。

開催時期7月と11月
試験時間・ベーシック 60分
・エキスパート 80分
試験形式マークシート
合格率・ベーシック 約65%
・エキスパート 約40%
合格基準100点満点中70点以上(難易度によって変動あり)
検定料金・ベーシック 5,600円(税込)
・エキスパート 6,700円(税込)

また、例年開催される会場は以下の20都市です。

都道府県都市名
北海道・東北札幌市・仙台市
関東東京23区・宇都宮市・川越市・千葉市・横浜市
中部・北陸静岡市・名古屋市・金沢市
近畿・四国京都市・大阪市・姫路市・松山市
中国・九州・沖縄広島市・福岡市・那覇市

ただし、受験地は変更される可能性があるので、申請時にしっかりと確認しておくようにしましょう。

Webデザイナー検定を受験したい!申し込み方法を紹介

Webデザイナー検定の申し込み方法はインターネット」と「郵便局」の2種類あります。

インターネットから申し込む場合は、公式ホームページの「検定を申し込む」から手続きを進められます。受験料の支払い方法に関しては「クレジットカードによる一括払い」「コンビニ」「ゆうちょ銀行ATM」の3種類から選択可能です。

郵便局から申し込む場合は、郵便局備え付けの「払込取扱票」に通信欄やご依頼人などに必要事項を記入の上、受験料を払い込みます。

なお、通信欄は以下の5つが必要ですので、忘れずに記入するようにしましょう。

  1. 受験する検定名とレベル
  2. 受験地
  3. 生年月日
  4. 通勤先や通学先
  5. メールアドレス

記入漏れがあると受験できない可能性があるので、しっかりと確認してから払い込むようにしてください。

Webデザイナー検定の対策は?独学で対策するケースが多い

webデザイナー検定に合格するためには、しっかりと準備しておくことが必要です。ここでは合格している多くの人が行っている勉強法を紹介していきます。

①テキストで概要を学ぼう

Webデザイナー検定は独学でも十分に合格できます。そのため、まずは自分に合ったテキストを探して熟読するようにしてください。いくつもテキストはありますが、1冊を決めればそれをひたすら読むことが大切です。

基本的な知識をインプットするために、最低でも3周程度は読み込みましょう。じっくりと読むことで、重要なポイントを理解して知識を定着させていけます。

なお、開催元であるCG-ARTSが「入門Webデザイン」を出版しているので、受験するならこれを選ぶのがおすすめでしょう。

②Webデザイナー検定の過去問を解いてみよう

必要な知識をインプットしたら、次は問題集でアウトプットの練習です。実際の問題を解くことで、自分の理解度を正確に把握できます。

特に、試験を受ける前に、過去問を解いておくことが重要です。実際に出題された過去の問題を解いてみることで、出題傾向や問われやすい知識などをつかめます。これらは過去問からしか得られない重要な情報です。

CG-ARTSから「Webデザイナー検定エキスパート・ベーシック公式問題集」が出版されているので、手元に置いて解いておきましょう。

なお、公式サイトから過去2回分の問題が公開されているので、インプット学習がある程度終わったら試しに解いてみてください。解答までしっかりとついているので、自分の理解度を測れます。

Webデザインを通学や通信講座で学ぶなら?スクールごとの講座をチェック!

Webデザインを講座などでしっかりと学びたいという人もいるでしょう。そんな人は通学・通信講座を利用するのがおすすめです。Webデザインの講座には「教育訓練給付金制度」を利用できるものがあるので、お得に受講ができます。

ここではスクールごとの特徴を紹介していきます。

講座名特徴受講料(税込)
ヒューマンアカデミー・6ヶ月でWeb制作の基礎が学べる
・就職にも手厚いサポートがある
425,150円
インターネットアカデミー・目標達成のためにたくさんのコースがある
・Web教育に特化しているので、初心者でも安心して学べる
209,000円(Webデザイナー入門コース)
KENスクール・理解度に合った授業を行ってくれる
・随時カウンセリングをしてくれるなど、サポートが充実している
155,100円(Web Basicマスターコース)

Webデザイナー検定向けの講座は現在ありませんが、Webデザインに関する講座は上記のようにいくつもあります。講座を利用すれば、独学では得られなかった知識や技術を習得できるでしょう。そうすれば、結果的にWebデザイナー検定にも合格しやすくなるので、より深い知識や技術の習得を目指している人は利用してみてください。

なお、Webデザインのスクールに関しては「Webデザインの資格講座で教育訓練給付金制度が適用される業者一覧!適用条件やいくら貰えるのか解説します」でより詳しく解説しています。興味がある人は、一緒に読んでみてください。

Webデザイナー検定関連資格は?さらなるスキルを身に付けよう

Webデザイナーとしてキャリアを積んでいこうと考えている場合、Webデザイナー検定で学ぶこと以外にもさまざまな知識や技術が求められます。

ここでは、Webデザイナー検定に関連した資格をいくつか紹介していきます。実力をもっと高めていきたいという人は、自分に合ったものを見つけて挑戦してみてください。

なお、パソコンスキルに関する資格に関しては「パソコンスキルの資格はどれがいい?関連資格を難易度や系統別に徹底解説!」で詳しく紹介しています。まずはパソコンスキルを身につけたいという人は、この記事を読んでみてください。

色彩検定

Webデザイナーを目指すなら、色彩検定を受けてみるのが良いでしょう。

Webデザイナーはパソコンに関する知識に注目しがちですが、実は色彩に関しての知識も重要です。例えば、色にはそれぞれ特徴や理論、法則が存在します。それらを理解してサイトの配色などを決められれば、サイトに訪れた人に対して的確に与えたい影響を与えられます。

つまり、ワンランク上のサイトが作れるようになるのです。文部科学省公認の公的資格ですので、興味がある人は受験してみてください。

色彩検定にはさまざまな難易度があります。詳しくは「色彩検定の難易度は?級ごとの合格率や勉強時間・独学方法を徹底解説!」で説明しているので、関心がある人は読んでみてください。

Accessビジネスデータベース技能認定試験

Webサイトの制作だけでなく管理にも携わっていきたいという人は、Accessビジネスデータベース技能認定試験がおすすめです。

Accessとは、マイクロソフトのアプリケーションで、住所録や売上などのデータを管理するのに便利なツールです。業務を効率化するのに有効ですので、Accessのスキルを求めている企業はたくさんあります。

パソコンスキルの資格はどれがいい?関連資格を難易度や系統別に徹底解説!」では、Accessビジネスデータベース技能認定試験についても触れているので、ご覧ください。

SEO検定

Webサイトの運用に携わる人なら、SEO検定を目指すと大きな武器になります。

SEO検定とは、インターネット検索で上位表示させるための対策についての知識を問う資格です。つまり、SEO検定でSEOに関する知識を学ぶことで、自分のサイトを多くの人の目に触れるものに進化させていけるのです。

Webサイトの運用担当者なら必須の資格といえるでしょう。

試験の概要や難易度などを「SEO検定とは?概要から難易度・実施日程など詳しく解説!」で紹介しているので、気になる人は読んでみてください。

Webデザイナー検定でWeb制作の知識と技術を示せる!

Webデザイナー検定について詳しく解説してきましたが、まとめると以下の通りです。

  • Web制作に関する知識や技術を証明できる
  • 年に2回実施される
  • 誰でも受験可能
  • 独学で挑戦する人が多い
  • 関連資格を取得することでキャリアアップが目指せる

Webデザイナー検定は、Webサイトのコンセプトメイキングから制作、運用などを一貫して行える知識や技術を問う試験です。

取得することで、Webサイトの制作に関する標準的な知識や技術を持っている証明になるので、Webコンテンツに携わっている会社への就職や転職を考えている人や更なるキャリアアップを目指している人におすすめの資格です。

試験自体はそれほど難しいものではなく、年に2回あるので受けやすいといえます。Web初心者でも受験の敷居が低いですので、Webデザイナーを目指している人は目指してみてください。