「司法予備試験の合格率はどれくらいだろう?」
「大学や予備校によって合格率は違うのだろうか」
「司法予備試験のメリットは?」
司法試験を受験するためには、法科大学院を卒業するか、司法予備試験に合格して受験資格を得る必要があります。司法予備試験に合格することで、司法試験にも合格できる力がつくと言われています。司法予備試験には年齢制限がなく、誰でも受験ができます。
今回は、司法予備試験について以下の内容を解説します。
- 司法予備試験とは
- 司法予備試験の合格率の推移
- 大学別、予備校別の合格率
- 司法予備試験を受験するメリット
是非、最後まで確認してみてください。
コンテンツ
司法予備試験とは?司法試験を受験するチャンスが得られる
司法予備試験とは、法科大学院課程の修了者と同様の学識と法律に関する実務の基礎的要素を有していることを証明できる試験です。
法科大学院を修了していない人でも、法曹資格を受験できる選択肢を設けるために2011年から実施されています。
何らかの事情により、法科大学院を修了していない人でも受験資格を得られ、司法試験が受験できます。
司法予備試験の合格率推移は?例年4%前後
司法予備試験の合格率は、例年4%前後を推移しています。
2021年は受験者が11,717人、合格者は647人で合格率は4%でした。
年 | 出願者 | 受験者 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
2021 | 14,317 | 11,717 | 476 | 4.0% |
2020 | 15,318 | 10,608 | 462 | 4.1% |
2019 | 14,494 | 11,780 | 494 | 4.0% |
2018 | 13,746 | 11,136 | 459 | 3.9% |
2017 | 13,178 | 10,743 | 444 | 4.1% |
難関の司法予備試験に合格した人の中で、さらに司法試験に合格した割合は全体の2割を超えており、2021年の合格率は93.5%でした。司法予備試験に合格するための学習をすれば、おのずと司法試験に合格する力もついてくるでしょう。
司法試験予備試験合格者の年齢は?2021年最年少は17・最高齢は64!
2021年の司法予備試験の合格者は、平均年齢が26.28歳で、合格者の最少年齢は17歳、最高齢は64歳でした。
司法予備試験には試験資格がないため、誰でも、また何歳からでも受験が可能です。
合格者は、大学生が最も多く252人、法科院生が99人、会社員が35人でした。大学在学中に司法予備試験にチャレンジして合格する人が多くいます。
ただ、試験に合格してから5年以内に司法試験に合格しなければ失効してしまうため注意が必要です。
司法予備試験の合格率を学校別に紹介!大学別・予備校別にそれぞれチェック
合格率の高さは、大学や予備校を選ぶときの目安になります。
司法予備試験の合格率について、大学別と予備校別でチェックしてみましょう。
大学別の合格率は?東大・慶応義塾大学が高い!
大学別の在学生の合格者数(令和3年度司法試験予備試験の出願時現在)は次の通りです。
順位 | 大学名 | 出願者 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 東京大学 | 466 | 445 | 81 | 18.2% |
2 | 慶應義塾大学 | 497 | 452 | 43 | 9.5% |
3 | 早稲田大学 | 313 | 291 | 23 | 7.9% |
4 | 中央大学 | 573 | 523 | 21 | 4.0% |
5 | 京都大学 | 183 | 175 | 19 | 10.9% |
6 | 一橋大学 | 114 | 106 | 19 | 17.9% |
合格率は、東京大学が18.2%と最も高くなっています。慶應義塾大学も合格者数が多く、9.5%の合格率でした。一橋大学や京都大学などの有名大学の合格率が高いのがわかります。
予備試験に最終的に合格した人は、大学生の割合が最も高くなっています。予備校を活用しながら、在学中に予備試験に合格することも十分可能です。また、会社員や公務員として働きながら合格している人もいました。忙しい人でも受講が可能な通信講座の活用も検討しましょう。
予備校別の合格率は?アガルートが圧倒的!
アガルートは、司法予備試験の予備校の中で1番高い合格率を出しています。
2020年の司法予備試験では、マネオプ(マネージメントオプション)という個別指導を受けた人の合格率が20.29%でした。これは、全国平均の4.16%に対して4.9倍です。
アガルートは、圧倒的な合格率ときめ細やかな個別の指導で学習を継続できる環境が整っている点が魅力です。
他の予備校は、合格者の声は公開していますが、具体的な合格率については公開しないところもあります。
予備校 | 合格実績 |
---|---|
アガルート | マネオプの受講生の合格率は20.29%で、全国平均4.16%の4.9倍だった |
資格スクエア | 予備校合格者のうち約3.2人に1人が受講生 |
スタディング | 合格実績を算出していないが、合格者の声はある |
アガルートの予備試験講座の特徴については「【実際どう?】アガルート予備試験講座の特徴は?口コミ評判も紹介」で詳しく紹介しています。
司法予備試験を受験するメリットは?司法試験の合格率を上げられる
司法予備試験を受験すると、司法試験の合格率を上げられるメリットがあります。
司法予備試験に合格した人で、司法試験に合格したのは2021年では93.5%でした。
司法予備試験の内容や採点方法が、司法試験によく似ていることが理由です。司法予備試験の対策が、司法試験の対策にもなっているのです。
司法予備試験に合格する実力を付けて、さらに勉強を続ければ司法試験にも合格できるでしょう。
司法予備試験の独学が不安?アガルートで対策しよう!
司法予備試験の独学を不安に感じている人は、「アガルート」で対策をしましょう。
アガルートは高い合格率とリーズナブルな料金、個別指導が魅力です。
テキストは、講義を担当する講師が作成しており、図や表を使った分かりやすいフルカラーのデザインです。また、過去問を分析して厳選した内容に絞り、毎年改定を行っています。
アガルートの講座では、質問回数は無制限で何度でも無料で行えます。3000~10,000時間の勉強期間が必要とされる司法予備試験ですが、いつでも質問できるためモチベーションを保って勉強を続けられるでしょう。
講義は、10~20分程度で学習できるように作られており、スキマ時間に勉強ができます。テキストが講義の画面上に表示されるため、持ち運ぶ必要もありません。アガルートなら「予備試験1年合格カリキュラム」のコースがあり、自分のスケジュールに合わせて最短で合格が可能です。
アガルートの特徴
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そのほか予備校・対策講座なら?自分に合ったものを見つけよう
そのほかの予備校や対策講座については次の記事を参考にしてみてください。
勉強時間や勉強スタイルは、1人1人違います。
テキストや講義、質問回数や予算など、自分にあったものを選ぶことでモチベーションを保ちながら学習を続けられるでしょう。
資格スクエアの司法試験予備試験講座の特徴については「資格スクエアの司法試験予備試験講座の特徴は?口コミ評判も紹介」で詳しく紹介しています。
司法予備試験に合格したら?司法試験を受けよう!
司法予備試験に合格したあとは、5年以内に司法試験に合格しましょう。
司法試験に合格したあとは、1年間の司法修習を受ける必要があります。
司法修習を受けたあとに、最終試験として司法修習生考試(二回試験)を受験して合格すると法曹になれます。
司法修習生考試(二回試験)は、合格率が98%ですが、司法試験に合格した人だけが受験するため難易度の高い試験です。
すべてに合格した後の進路としては、次のような職業があります。
- 法律事務所で弁護士として働く
- 企業内弁護士
- 裁判官
- 検事
- 実務家教員
司法予備試験の合格率は約4%!徹底した対策が必要
ここまで、司法予備試験について解説してきました。
司法予備試験の特徴は次の通りです。
- 司法予備試験に合格すれば、法科大学を卒業していなくても司法試験の受験資格が得られる
- 司法予備試験の合格率は約4%
- 司法試験予備試験合格者には、大学生が最も多い
- 合格率の高い大学は「東大・慶應」
- 合格率の高い予備校は「アガルート」
- 司法予備試験に合格後は、司法試験を受験しよう
司法予備試験の予備校の選び方については「予備試験の予備校を社会人が選ぶポイント・予備校を厳選紹介!」で詳しく紹介しています。