法律関係全般の知識が問われる予備試験は、初めて勉強する方にとっては難しく感じられる内容です。
法科大学院に通う方法もありますが、通学が難しく費用を抑えたいと考える方も多いのではないでしょうか。
社会人から勉強を始めるときは、基本的に予備校を使った試験対策がおすすめです。実績のある講師と教材を軸に合格に向けて対策が進められるでしょう。
本記事では、予備試験の予備校を社会人が選ぶポイント、予備校の内容を厳選紹介します。
独学から予備校に切り替えようか悩む方を始め、法科大学院のルートとどちらがよいのか悩まれる方は参考にしてください。
コンテンツ
予備試験の予備校を社会人が選ぶときのポイント
後悔のない決断ができるように、社会人が予備試験の予備校選びで確認したいポイントをいくつかまとめています。
気になる予備校と比較して検討するときの参考にしてください。
教材や講義内容が理解しやすいか?
初めて勉強を始める方が法律関係の知識をわかりやすく理解できる予備試験の講座がおすすめです。
たとえば、講師の講義を動画で見れるオンライン授業がある講座、いつでも勉強が進められるデジタルテキストに対応した内容があげられます。
実際に予備試験の予備校を選ぶときは、下記のような項目を参考にしてください。
- テキストや問題集(紙媒体・デジタル)
- 質問サポートの有無、回数制限(直接対面、メールなど)
- カリキュラム内容の充実度(添削や過去問など)
- オンライン機能、サポート体制の充実度
試験対策を独学で進めた経験がある方なら、短期集中や経験者向けのコースを選ぶと、苦手分野に対して効果的に対策を進められます。
予備試験の予備校を選ぶときは、上記の項目をご確認ください。予備校選びで失敗するリスクを回避できて集中的に対策が進められます。
費用と予算は見合っているか?
予備校で予備試験の試験対策講義を受けるには、ある程度まとまったお金が必要です。初めて法律の勉強を始める方の場合、コースや内容によって変わるものの、1~2年間のコースで50~100万円台はかかると考えましょう。
司法試験の合格までの年数で計算すると、予備試験を含めて合格するには一般的に約3~5年程度の期間が必要です。上記の例から考えると、100~200万円以上は見ておくと安心かもしれません。
- 予備校に出せる金額はどのくらいか?
- 予算と相場は適切だと感じられるか?
- 法科大学院のコースとどちらがよさそうか?
など、予備校と大学院のどちらが適切なのか、今一度検討しておくと自分に合った方法が選べます。
予備校のカリキュラムによっては、早割などのサービスを活用すると、費用を節約できる可能性があります。
予備校選びのポイントとして、少しでも費用を抑えられるようにキャンペーンを有効活用してみてください。
合格者の声・実績の内容はどうか?
予備校の公式サイトには、予備試験に合格した方のインタビュー記事、感想のコメントが掲載されている場合があります。
実際に社会人から予備試験に合格した方も多く「自分にもできるのだろうか?」と、悩まれている方の励みになるのではないでしょうか。
どのような試験対策の方法で進めればよいか、勉強時間はどのくらい続けたのかなど、リアルな声が聞ける貴重な場といえます。
予備校の実績について公式サイトに掲載がある場合は、以下のポイントを確認しましょう。
- 予備校について過去の合格率や合格者の人数
- 講師の過去の経歴や実績、人柄など
公式サイトに合格者の声や実績が公開されていない場合は、SNSで「予備試験+予備校の名前+評判」で検索すると、過去から現在までの評判や感想を探すことが可能です。
合格者の声や実績も予備校選びのポイントとして参考にしてください。
予備試験の予備校にかかる料金の相場
予備試験の予備校にかかる相場は、10~180万円程度までカリキュラムやコース内容によって幅広い価格です。
初めて勉強する方が予備校を使うときは、1~2年間のコースで50~100万円台は見ておく必要があります。
一方、法科大学院に入学したいと考えた場合を見ていきましょう。
法学を学んだ経験がない場合は、国立の未修者コースで3年で300万円前後、既修者コースで2年で200万円前後の学費がかかります。私立の場合は、上記にプラス100万円ずつ追加した金額が相場です。
働きながら資格取得が目指せる予備試験の勉強法は、お金を切り崩すことなく勉強が進められるメリットがあります。
どちら方法がよいのかは、予算や時間と検討しながら選びましょう。
社会人が予備試験にかかる勉強時間
司法試験を受けて合格するまでにかかる勉強時間は、合計3,000~10,000時間が必要です。司法試験の合格までにかかる年数を計算すると、予備試験を含めて約3~5年程度の期間が必要です。
予備校のコースでは、1~2年を目安に予備試験の勉強を進めます。法科大学院の卒業と同じレベルの知識が認められるには、一定の期間がかかるのです。
たとえば、勉強時間5,000時間の場合は、最低4年以上かかると過程して、1年で300日間勉強した前提で1日4~5時間程度の勉強が求められます。
社会人からスタートする場合は、長い時間がかかる前提で取りかかりましょう。
予備試験は働きながらの受験は無理なのか?
予備校に通いながら予備試験に合格された社会人の方は多くおられます。ただ、フルタイムで働きながらの予備試験の勉強は、想像しているとおり覚悟が必要になるでしょう。
司法試験の合格までを年数にすると、予備試験の合格を含めて、初めて勉強する場合は一般的に約3~5年程度の期間が必要です。
一方、大学院の場合は基本的に昼間、または夜間に通う必要があり、学費と通学時間の両方がかかります。
また、社会人が平日の夜間に勉強をするのは難しいと考えられるので、大学院コースを選ぶときは「仕事を辞める形」で勉強に集中する必要があるかもしれません。
どちらを選んでも、ある程度まとまった時間と費用はかかります。
社会人から予備試験を受験することは可能ですが、ある程度の長い期間勉強を続ける覚悟が問われるかもしれません。
社会人からの予備試験合格は予備校がおすすめ
社会人との両立を考えて予備試験で受験したいときは、予備校に通う選択肢がおすすめです。予備試験の合格に必要な知識を効率よく勉強できるメリットがあります。
法律関係の知識を一から勉強するのは荷が重いので、質問サービスを使って講師にわからないところを聞きながら進めるほうが安心です。
知識の有無やライフスタイルに合わせて勉強できるので、試験直前の対策に使う方法もあれば、一から丁寧に教えてもらえる方法まで幅広い内容があります。
社会人から予備試験を受験するなら、サポート体制が整っている予備校を選ぶのがおすすめです。
予備試験の勉強におすすめの予備校を厳選紹介
今回は、人気の予備校のなかから「アガルート」と「資格スクエア」の内容を取りあげています。
どのような特徴やメリットがあるのか知りたいときの参考にしてください。
アガルート
司法試験や予備試験、法科大学院の合格者を数多く出しているアガルートは人気の予備校です。
講師やカリキュラムに力を入れており、社会人からの勉強でも安心して対策が進められます。
アガルートの講義内容や特徴は、下記のとおりです。
- 動画講義(倍速や音声ダウンロード可)
- お祝い金、全額返金の制度(条件あり)
- アナログのテキストとデジタルで併用できる
- 質問サービス(Facebookから回数制限なし)
デジタルとアナログの両方に対応している教材は、場所を選ばずに勉強できて忙しい社会人にも便利です。
アガルートの講義内容では、予備試験以外にも法科大学院入学に向けた対策コース、司法試験対策のコースなど、さまざまな充実した内容があげられます。
予備試験では、初めて勉強する方向けの1年間コースもあれば、ある程度基礎知識がある方に向けたコースまで、目的別に合わせたコース内容も多く開講中です。
社会人から予備試験の対策を予備校で始めたい方で、コース内容の充実度から選びたいときは、アガルートの予備校を候補に入れてみてください。
アガルートの特徴
- 合格までの最短ルートを提供してくれるアガルート
- 予備試験や司法試験など難関資格に強い
- 月に1回講師によるカウンセリングが受けられる
\受講スケジュールや受講者の声も確認できます!/
アガルートのカリキュラムを確認
資格スクエア
オンラインの学習に力を入れている講座で、社会人から合格した方の声も多く届いています。
通信の授業をメインに独学プランのコースがあるのも特徴です。費用をできる限り抑えて予備校を活用したい方に向いています。
資格スクエアの講義内容や特徴は、下記のとおりです。
- スマホを使った勉強にも対応
- 添削やサポート体制が充実
- 試験問題をAIの機能を使って予測して出題
資格スクエアでは、事前の説明会に参加すると条件次第で割引クーポンが適用できる場合もあります。
予備試験の受験者が不安を減らせるようなサービス内容が多く、試験日までの本番を逆算しながら確実に理解が進められるところが魅力です。
社会人からの合格者も多くおられるので、通信の勉強法で効果的に結果を出したいときは資格スクエアを候補に入れてみてください。
資格スクエアの特徴
- 新世代のオンライン学習サービス資格スクエア
- 低価格で質の高い学習を提供
- まずは説明会からの参加がおすすめ
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予備試験の予備校まとめ
予備試験の予備校を社会人が選ぶポイント、予備校の内容を見てきました。
予備校選びで後悔しないために確認しておきたい項目には「教材や講義内容が理解しやすいか」「費用と予算は見合っているか」「合格者の声・実績の内容はどうか」の3つを決め手にしましょう。
おすすめの予備校については、もう一度下記でおさらいしておきます。
- アガルート:通信/人気の講座で実績があり、コース内容が充実。
- 資格スクエア:通信/オンライン授業に力を入れており、独学コースもある。
社会人から法科大学院に通うのが難しいときは、予備校から予備試験を受験するルートがおすすめです。
大変な道のりではありますが、自分に合った勉強法を選んで最短距離で合格が目指せるように応援しております。
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