応用情報技術者の資格を取得しようか悩んでいませんか。
応用情報技術者は合格率20%で、IPA主催の資格ではレベル3に分類される難易度の高い国家資格です。
今回は、応用情報技術者について次の内容をお伝えします。
- 応用情報技術者試験とは
- 資格を取得することによる収入の変化
- ITエンジニアが応用情報技術者を受験するメリット
- エンジニアとして年収を増やすために意識するポイント
是非、最後までお読みください。
コンテンツ
応用情報技術者試験とは?高度IT人材を育成する試験!
応用情報技術者は、高度なIT人材として知識や技能を身につけているかを証明する国家資格です。
問題に対して、情報技術を使って解決できる戦略を立て、システムの設計や開発を行って信頼性の高いシステムを構築する力が求められます。
IT関連の幅広い知識と、実践的な力を身につけるための資格として取得します。
主な受験者はITエンジニア
受験者の平均年齢は29歳で、主な受験者は数年間の実務経験を積んだITエンジニアです。幅広い知識と応用的な力が求められるため、経験に基づく力を証明するために受験する人が多くいます。
IT関連の資格は、必ず取らなければいけないというものはありませんが、資格をとることで社会的な信用が高まります。
応用情報技術者は、ITエンジニアとして管理する立場で活躍するために必要な知識や技能が求められるため、おのずと管理者としてのスキルが上がるでしょう。
資格をとっても収入は上がらないケースが多い
応用情報技術者の資格を取っても、多くの場合、収入は上がりません。
IT業界では、経験値や実行能力があるかどうかが重要視されており、資格の有無は重要視されない傾向にあります。
しかし、資格を取得する意味がないわけではありません。
国家資格を取得することは、経験値を積んで身につけた力を証明することになり、客観的に能力をアピールできます。また、難関の試験を突破するために学ぶ力や向上心をアピールできるため、社内の評価につながるでしょう。
独占業務が存在しない
他の多くの国家資格には、独占業務があります。医師や弁護士は、資格がなければ行えない業務があるので資格取得が必須になります。
しかし、応用情報技術者の資格には独占業務がありません。独占業務があれば、資格を取らなければできない業務が発生するため、資格取得者が優遇されるでしょう。
現状は、応用情報技術者の資格の有無に関わらずIT関連の業務を行うことができるため、収入に直結しにくいのです。
ただ、合格率が20%の難関の試験であるため、資格を持っていると評価される可能性は高いでしょう。
ITエンジニアが応用情報技術者を受験するメリット3選!
ITエンジニアが応用情報技術者を受験するメリットには、次の3点があります。
- スキルアップにつながる
- 就職や転職に有利になる
- 資格手当がもらえるケースがある
詳しく見ていきましょう。
スキルアップにつながる
IT関連の資格は多くありますが、必ず取得しなければいけない資格はありません。
しかし、これまで培ってきた能力をさらに高めるための資格にチャレンジすることで、スキルアップにつながるでしょう。
特に、システムエンジニアにとっては、クライアント業務に関わる経営戦略やマネージメントなども試験の範囲にあるため、資格があることで仕事の幅が広がります。
サーバーエンジニアにとっても、セキュリティやネットワーク全体の知識が必要な場面で役立つ資格です。
応用情報技術者の資格を持っていることで、高度な情報処理業務を扱えることをアピールできます。
就職や転職に有利になる
応用情報技術者の資格を持っていれば、特にIT関連以外からの就職や転職では大変有利になるでしょう。
就職活動のアピールになるため、理系大学生にも人気の資格です。試験資格は特にないため、誰でも受験が可能です。
すでに、IT関連の幅広い知識と応用力があることを証明できるため、アピールしやすいでしょう。また、働く際も業務内容が理解しやすいので、スムーズに始められます。
午前試験は過去問から出題される割合が多く、きちんと対策を立てれば実務経験がなくても合格できるでしょう。
経験のあるエンジニアであっても、難関の国家資格を保有していることで、転職時に優遇されることもあります。ただ、求められる資格や能力は転職先によって変わります。
資格手当がもらえるケースがある
企業によっては、応用情報技術者の資格保持者に資格手当を支給しています。奨励金が支給される企業もあります。
資格手当が継続して支給されると、年収アップにつながります。就職や転職を考えている人は、希望している会社が資格手当や奨励金の制度を設けているかを調べてみましょう。
国家資格は、国が設けた基準をクリアしなければ取得できません。そのため、社会的な信用度が高く、社内での昇進や昇給の判断基準になっていることもあります。企業によっては国家資格の取得を義務付けている場合もあります。
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エンジニアとして年収を増やすには?意識するポイント3選!
エンジニアとして、年収を増やすために意識するポイントを3つお伝えします。
- 需要が高いスキルを身に着ける
- より条件がいい企業に転職する
- フリーランスとして活動する
詳しく見ていきましょう。
需要が高いスキルを身に着ける
エンジニアとして働くために必ず取得しなければいけない資格はありません。
しかし、需要の高いスキルを身につければ年収を増やせます。
IT業界は流行の移り変わりが激しく、数年前に流行していたスキルが廃れてしまうこともあります。
また、最新の知識やスキルを持ち合わせている人が少ないため、流行に合わせたスキルを学べば求められる人材になれるでしょう。
どの資格がより有利かは、希望する企業や職種によって変わってきます。まずは、希望の企業や職種で求められている力と資格を調べてみましょう。
より条件がいい企業に転職する
IT企業は人手不足の状態が続いているため、より条件のいい企業に転職を検討しましょう。
IT業界は急速に発展しており、さまざまな分野でITが取り入れられています。例えば、オンラインショッピング、SNSは多くの人が利用していますし、家電やアパレルメーカーでもAIを使った商品開発が行われています。
市場の拡大や人手不足により、エンジニアは当面の間は売り手市場が続くため、他の職種よりも転職はしやすいでしょう。
企業が「技術の底上げ」を目標にしたときに、社員の資格保有率を高めることで達成しようとする場合があります。資格を持っている人が多ければ、クライアントに対してもアピールになるのです。
フリーランスとして活動する
エンジニアには、フリーランスとして活動している人も多くいます。平均年収は、700~1000万円ほどで、企業で働くよりも多くの年収を得ている人もいます。
スキルが高く、案件を探して仕事を得られる人にとっては、自分で働く場所や時間、単価を決められるため、働きやすい環境を作れます。
人手不足が続くIT業界では、業務の一部を外部委託することもあるため、今後も案件がなくなることはないでしょう。信頼性を高めるために、国家資格に挑戦しておくメリットはあります。
営業力とスキルがあれば、フリーランスで活動するこで年収アップが見込めるでしょう。
応用情報技術者は収入を上げる資格ではなく、スキルアップのための資格!
ここまで、応用情報技術者の資格についてご紹介してきました。
応用情報技術者の特徴は、以下の通りになっています。
- 応用情報技術者試験は、高度IT人材を育成する試験
- 資格をとっても収入は上がらないケースが多い
- 資格を取得するメリットには「スキルアップ」「就職・転職に有利」「資格手当」がある
- 年収を増やすためには「需要の高いスキルを身につける」「好条件に転職」「フリーランスで活動」がある
IT業界の資格について、さらに知りたい人は次の記事を参考にしてみましょう。