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秘書検定1級に合格したい!難易度や勉強時間の目安からおすすめ対策法まで網羅的に解説

「秘書検定1級に合格したいけど、試験内容や難易度ってどんなもの?」

「秘書検定1級にはどんな対策が有効?」

ビジネスマナーを身につけたいという人は、秘書検定1級に興味を持っているのではないでしょうか。実際、秘書検定1級は最上位ですので、持っていると社会人としての立ち居振る舞いをしっかりと理解していると認識されるでしょう。

この記事では、秘書検定1級について以下のような点を解説していきます。

  • 秘書検定1級の概要
  • 難易度
  • 試験の内容
  • 取得するメリット
  • 有効な対策
  • おすすめの対策講座

試験の概要や難易度から資格取得に効果的な勉強の進め方まで紹介していくので、秘書検定1級を目指している人はぜひ読み進めてください。

コンテンツ

秘書検定1級とは?実務技能検定協会主催のビジネス系検定

秘書検定とは、公益財団法人実務技能検定協会が主催するビジネス系の検定で、社会人としての基本的な常識や秘書としての知識や技能などが問われるものです。取得すれば、敬語や電話対応など社会人に求められる能力を持っていることを証明できます。

秘書検定は文部科学省が後援しているので履歴書に書くことができます。特に秘書検定1級は秘書検定の中の最上位資格ですので、どのような組織でも高く評価されるでしょう。事務職や秘書業務を目指している人には有効な資格です。

ここでは大きく以下の項目を解説していきます。

  • 難易度
  • メリット
  • 受験資格

秘書検定1級を目指している人は、1つ1つしっかりと読んでください。

秘書検定1級の難易度は?上級秘書のための試験

秘書検定1級は上級秘書としての能力を持っているかが試されるので、しっかりとした対策をしておかなければ取得できない難しい試験です。

一次試験として筆記試験をクリアしなければなりません。ここで秘書に必要な資質や一般知識を持っているかどうかが試されます。すべてが記述形式ですので、かなり深い理解がなければ通過はできません。

一次試験に合格すれば、実技として2人1組約10分の面接試験を受けます。実践形式ですので秘書としての知識だけでなく態度や言葉遣い、しぐさ、身なりなど、社会人として状況に応じた適切な対応ができる能力が求められます。

テキストだけでは対応できないので、十分な対応や練習が必要といえるでしょう。具体的に問われる内容や受験者層について紹介していきます。

状況判断能力と先読み・対応能力が問われる

秘書検定1級では上級秘書の能力が求められるので、ビジネスマナーを心得ているのはもちろんのこと、適切な状況判断能力や対応能力などが必要です。例えば、上司がしようとしている仕事がスムーズに運ぶように、先のことを考えなければなりません。普段から視野を広げて洞察力や機転を利かせて行動力を培うようにしてください。

また、準1級以上は面接試験があるので、普段から秘書としての能力を磨いておかないと十分に対応できません。試験勉強以外での頑張りが、重要なスキルを身につけるきっかけになるでしょう。

現役秘書や社会人も数多く受験している

秘書検定1級は秘書検定の最上位資格なので、かなり高度なスキルが求められます。そのため、受験している人の多くは、現役の秘書や経験豊富な社会人などです。他にも、大手企業などの秘書課を目指しているような人も受験しています。

秘書検定1級の例年の合格率は、20~30%程度といわれています。ただし、受験者の層が現役の秘書などが多いので、数字以上に難しいといえるでしょう。なお、実務技能検定協会の公式ホームページの情報によると、第125回(令和3年11月実施)試験の1級の合格率は34.0%でした。

秘書検定1級のメリットは?社会人に必要な力を磨こう

秘書検定1級では、ビジネスマナーや判断能力、対応能力などのスキルが磨けます。取得する事で社会人として必要な力を身につけられます。

ここではそれらがどのようなメリットにつながるのか、紹介していきます。

事務作業や日々の仕事に活かせる

秘書検定1級を取得すれば、上司の仕事を機転を利かせてサポートしたり適切な電話対応ができたりするので、日々の事務作業などに有効です。また、判断能力や行動力も身につけているので、組織からの信頼を得られる仕事ができます。

一流のビジネスマナーを心得ているので、スキルアップやキャリアアップがしやすくなるといえるでしょう。

敬語や文書作成に迷わない

人とのコミュニケーションでは、社会人として正しい表現力も欠かせません。秘書検定1級では、敬語やビジネスレターを作る能力も求められます。つまり、資格を取得する事で、社内外の人間関係も良好に保ちやすくなります。

また、文章を迷わず作れるので、仕事の効率化も図れます。上司からの信頼を得られれば、やりがいのある仕事も任せてもらいやすくなるでしょう。

信用性の高い資格が取得できる

秘書検定は社会人として必要なマナーや常識を学ぶ試験で、その中で1級は最上位です。合格できれば、信用性が高い資格を取得できるといえるでしょう。大企業などでは秘書課という専門の部署が存在するので、履歴書に「秘書検定1級合格」と書けば、就職や転職で有利に働きます。

秘書検定については「秘書検定の正式名称は?メリットや資格合格の方法など幅広く解説!」でも詳しく解説しています。2級や3級の試験の概要やメリットなども紹介しているので、興味がある人は参考にしてください。

秘書検定1級の受験資格は?どの級からでも受験可能!

秘書検定1級を取得したいと考えている人は、受験資格があるのか気になるでしょう。結論からいうと、秘書検定1級に受験資格はありません。

少し前までは秘書検定準1級やワープロ検定2級の合格といった条件がありましたが、今は学歴や年齢などに関係なく誰でも受験が可能です。高度なビジネススキルを証明したい人や競争倍率が高い大手の秘書課を目指している人は、いきなり1級から挑戦することができます。

ただし、1級は面接試験があったりして、難易度が高いです。少しずつビジネスマナーを学んでいきたいという人は、3級や2級などからスキルアップをはかるのがおすすめです。

秘書検定1級には英語の力が必要?昔は条件があった

秘書検定1級は、英語が使えなくても受験ができます。

以前は「実用英語技能検定2級以上」や「TOEIC470点以上」といった、英語に関する能力の証明が必要でした。しかし、今は受験に英語能力などの条件はないので、秘書検定に興味がある人は積極的に受験してみましょう。

なお、企業によっては外国とのやり取りや外国人役員の対応などが必要なケースが考えられます。このような企業に就職を希望している人は英語の力が必須になるので、同時に身につけておく事をおすすめします。

秘書検定1級の対策はどうする?勉強方法や勉強時間の目安

秘書検定1級は難しい検定ですので、しっかりと対策が必要です。ここでは以下のような項目を解説していきます。

  • 勉強時間
  • 試験の形式
  • 筆記対策
  • 面接対策

合格までのスケジュールと対策を紹介していくので、合格を目指している人は参考にしてください。

勉強時間は?150時間以上が目安

結論からいうと、秘書検定1級に合格するためには150時間以上の勉強が必要です。

難易度が高い他の資格と比べれば、勉強時間が短いと感じるかもしれません。しかし、秘書検定1級には面接試験があるので、思い通りに対策が進まない人もいます。試験に挑む場合は、余裕を持ってスケジュールを組むようにしましょう。

2~6カ月と余裕を持った受験スケジュールがおすすめ

合格に必要な勉強時間の目安は150時間以上と紹介しました。仮に、1日1時間勉強すると仮定すると、約5ヶ月でクリアできる計算です。1日に勉強時間を多く取れる人なら、2~3ヶ月で到達できるでしょう。

しかし、秘書検定1級は面接試験があるので、確実に合格するには面接の雰囲気に慣れたり所作のパターンを覚えたりする作業も必要です。面接などでは慌ててしまうという人は、目安の勉強時間より余裕を持ったスケジュールを作るようにしてください。

秘書検定1級の試験形式は?筆記試験と面接試験がある

秘書検定1級の試験形式は筆記試験」と「面接試験」の2つからなります。

筆記試験に合格した人だけが、後日面接試験を受けます。面接試験の日程はすでに決まっているので、1級を受験する人は自分の受験地と日程を確認しておきましょう。

なお、筆記試験に合格した人は、1年間(次回と次々回)は筆記試験が免除されます。面接試験に落ちてしまった人は、面接対策に時間をしっかりと取って、合格を狙ってください。

筆記試験は記述式!まぐれ当たりは狙えない

秘書検定3級と2級ではマークシート方式が採用されていますが、1級では記述式です。自分の言葉で報告文などを書かないといけないので、運で得点を上げることはできません。テキストや問題集でしっかりと実力を養って、試験に備えるようにしてください。

なお、1級の筆記試験は150分で、合格するためには「理論」と「実技」それぞれの科目で60%以上の得点が必要です。そのため、過去問に取り組むときは、60%以上を目標にするとよいでしょう。

面接試験はロールプレイング形式!しっかりした対策が必要

秘書検定準1級と1級では、面接試験も突破しなければなりません。特に、1級の面接試験はロールプレイング形式で、より実践的なものです。上司への報告や来客への応対など、かなり高度なスキルが求められるので、しっかりとした対策が必要です。

また、マナーの理解や適切な対応だけでなく、服装も見られています。上下スーツを着るなど、ビジネスシーンに合った服装で面接試験に行くようにしましょう。

なお、1級の面接試験は2人1組で約11分の試験です。

秘書検定1級の筆記対策方法!テキスト・過去問を周回しよう

秘書検定1級の筆記試験対策では、テキストや過去問などを使うのがおすすめです。その際は、繰り返し問題を解くと効果的に学習ができます。しかし、ただ単にテキストを読んだり過去問を繰り返し解いたりしているだけでは合格するだけの力がつきません。

ここでは筆記試験の重要なポイントを3つ紹介していきます。

問題文をしっかり読む癖をつけよう

秘書検定1級の問題はすべて記述式ですので、問題文に問題を解く重要なキーワードが入っています。それに気づけなければ、正確に答えを導き出せません。そのため、問題文は2回以上しっかりと読むことが大切です。

問題集や過去問を解く時は、1文字ずつ丁寧に読むようにしましょう。練習からしっかりと読む癖をつけられれば、緊張する本番の試験で読み間違いや見落としをしてしまうリスクを下げられます。

理解して解けるようにしよう

秘書検定1級の問題はマークシート方式ではないので、当てずっぽうで得点を上げることはできません。正確な理解とそれをベースにした応用力が求められます。普段の勉強ではテキストや過去問を周回して、知識を深めるようにしてください。

過去問で力をつける有効な方法は、問題を解いた後に解説をしっかりと読むことです。なぜそのような答えになるのかを正確に理解することができれば、自ずと正答率を高めていけるでしょう。

60%以上の正答率を目指そう

秘書検定1級の合格には、「理論」と「実技」それぞれの科目の正答率が60%以上でなければなりません。そのため、過去問に挑戦する時は最低限の目標として、60%以上を目指すようにしましょう。

また、本番形式で過去問に挑戦する時は150分以内で全問終えられるように、1問当たり8分程度で解けるようにしてください。時間内に60%以上の正答率を何度もキープできれば、筆記試験の合格に自信を持てるようになります。

秘書検定1級の面接対策方法!話をまとめて話すのが大切

筆記試験に合格すれば面接試験に挑戦できます。これをクリアすれば秘書検定1級に合格です。

しかし、面接試験は筆記試験と違って、話しをまとめて話すなどの実践特有のコツを知っておかなければなりません。ここでは面接試験に有効な対策について紹介していきます。

所作は必ずマスターしておこう

秘書検定1級の面接では、立ち居振る舞いが重要なポイントの1つです。例えば、立っている時なら背筋を伸ばした正しい姿勢や状況に応じたお辞儀ができているかが見られます。

座っている時は適切な深さに腰を掛けているかや足が開いていないかなどがチェックされます。また、背筋を伸ばして綺麗な姿勢のまま、まっすぐ前を向いて歩けているかどうかも大切です。

このような所作はわかっていても、面接試験の時にいきなりできる物ではありません。普段から所作には気を配り、自然にできるようにマスターしておくようにしましょう。

なお、相手を受け入れるような明るい表情もマナーの1つです。緊張していても、試験では笑顔を作るように心がけてください。

自信をもって受け答えしよう

面接試験では不安があると思いますが、自信を持った態度で挑むようにしましょう。

例えば、うつむいていたり声が小さかったりすると、かなり印象が悪くなってしまいます。挨拶をする時は、真っすぐ前を向いて相手に聞こえる程度の声ではっきりということが大切です。イキイキとした声できちんと挨拶ができれば、相手に自信を伝えることができます。

また、言い間違いなど失敗をしても、それが不合格に直結するわけではありません。失敗した時は「失礼いたしました」と、失敗後も自信を持って対応できれば十分合格できます。最後まで諦めずにやり切るようにしましょう。

話をまとめる力を磨こう

上級秘書として正確に相手に物事を伝えるためには、要件をまとめて伝える能力も必要です。そのため、1級の面接試験では、要点を的確にまとめて伝えられる力が要求されます。冗長な話をしてしまう癖がある人は、伝えたいことの要点をまとめる練習をしてください。

要点をまとめる練習は筆記試験にも有効なので、普段のコミュニケーションの中で積極的にまとめる力を磨きましょう。

秘書検定1級の独学が不安?対策講座を活用しよう

秘書検定1級は、現役の秘書も取得を目指すレベルの検定です。そのため、独学で合格するのに不安を感じる人も多いでしょう。そのような人は、対策講座を受講することをおすすめします。

1級対象の対策講座を3つ紹介するので、興味がある人は参考にしてください。

予備校名講座名特徴受講料(税込)
LEC秘書検定1級対策講座・筆記と面接がセットになっている
・パワーポイントに使用により、わかりやすさが重視されている講義
41,900円
早稲田ワーキングスクール1級筆記Web講座・オリジナルのテキストを使った学習
・小テストがあるので、合格するための答え方が学べる
23,000円
早稲田ワーキングスクール1級面接講座・実際に出題された問題で練習できる
・座学と正しい動き方など基本から指導してもらえる
26,000円

対策講座では、過去の出題などから重要なポイントを丁寧に教えてもらえます。特に面接対策は自分でなかなかどのように表現すれば良いのかわからないものです。しかし、試験で評価される立ち居振る舞いを教えてもらえるので、自信を持って試験に挑めるようになります。

自信を持って試験に挑むのは、合格するのに大切な要素です。独学に不安を感じている人は、ぜひ対策講座を利用してみてください。

いきなり秘書検定1級は難しい?3級・2級から目指すのもアリ!

秘書検定1級をいきなり挑戦するのは難しいと感じる方や1からビジネスマナーを学んでいきたいという人は、3級や2級から目指すのもおすすめです。秘書検定3級や2級の対策講座もいくつかありますので、紹介していきます。

予備校名講座名特徴受講料(税込)
大原秘書検定2級・準1級対策コース Web通信・2級と準1級を効率よくまとめて学べる
・直前模試もついているので、最後まで弱点の補強ができる
29,600円
ユーキャン秘書検定講座・3級から準1級までまとめて勉強できる
・元面接試験管監修の面接対策DVDが付いている
35,000円
たのまな秘書検定+ビジネスマナー講座・ビジネスマナーと秘書検定3級と2級をセットで学べる
・添削指導で着実に力をつけられる
13,200円

対策講座の多くは、2級と準1級や3級と2級などまとめて効率的に学習できるように工夫されています。社会人としてのスキルを一気に高めたいという人は、対策講座を利用してみてください。

なお、大原の秘書検定講座に関しては「大原の秘書検定講座の評判・口コミは?内容やサポートについて解説!」で、より詳しく解説をしています。評判や講座の特徴などを知りたいという人は、参考にしてみてください。

大原の特徴

  • 圧倒的な合格数を誇る資格の大原
  • 教室通学、映像通学、通信講座から選べる受講スタイル
  • まずは気になる資格の資料請求から

\受講スケジュールや受講者の声も確認できます!/
大原のカリキュラムを確認

秘書検定1級は上級秘書レベル!社会で使える技能を身に付けよう

この記事では、以下の内容を解説してきました。

  • 秘書検定1級は、現役の秘書も目指す上級秘書レベルの資格
  • 社会で通用する高度なビジネスマナーを身につけている証明になる
  • 大手秘書課などを目指す人に有効
  • 難易度は難しく、しっかりとした対策が必要
  • 試験は筆記試験と面接試験の2部構成
  • 秘書検定1級は受験資格はなく、誰でも受験可能
  • いきなり1級が不安な人は、3級や2級から挑戦するのがおすすめ

秘書検定1級は上級秘書レベルの資格なので、持っていればどの業界でも評価されやすくなります。ただし、面接試験もあるので、独学に不安を感じる人は対策講座の利用がおすすめです。また、3級や2級から学んでいくのも有効で、履歴書に書けば印象を良くできます。ビジネスマナーの向上や秘書を目指している人は、ぜひ秘書検定に挑戦してみてください。

なお、簿記の資格は秘書検定と相性が良く、ダブルライセンスの人が多い資格です。就職を考えた時に簿記の資格は役立ちますので、少しでも簿記に興味がある人は「簿記は就職に役立つ?有利な就職先や活かし方を紹介!」も読んでみてください。簿記の資格は就職の幅を広げるのに役立ってくれます。