「応用情報技術者の試験対策は、どのようにしたらいいのだろう」
「初心者にも合格ができるのだろうか」
応用情報技術者試験は、高度ITに携われる人材になるために必要な応用的知識や技能を持っていると認定される国家資格です。
ITエンジニアとして、ワンランク上のレベルを目指すために受験する人が多くいます。
今回は、応用情報技術者試験について次の内容をお伝えします。
- 応用情報技術者の試験の概要について
- 午前試験の対策について
- 午後試験の対策について
- おすすめの予備校について
是非、最後まで読んでみてください。
コンテンツ
応用情報技術者の対策は何から始める?まずは試験概要を知ろう!
応用情報技術者試験の対策のために、まずは試験の概要についてご紹介します。
応用情報技術者試験は、IPA(情報処理推進機構)が主催する、国家資格です。
応用情報技術者は、情報処理技術者の中ではレベル3の資格になります。基本情報技術者がレベル2の資格です。
受験者の平均年齢は29歳で、ある程度の勤務経験がある社会人が多く受験していることがわかります。
応用情報技術者の試験概要
応用情報技術者試験は、受験資格がありません。誰でも、何歳からでも受験が可能です。
試験は、春期と秋期の2回行われます。春期が4月に、秋期が10月の第3日曜日に実施されます。
合格発表は、春期が6月で、秋期が12月にあります。申し込み期間は、2ヶ月以上前になるので注意が必要です。
受験手数料は、7,500円です。(2021年以降、改定されました。)
試験は、午前試験と午後試験が行われ、どちらも150分間あります。
受験資格 | なし、誰でも受験が可能 |
試験日程 | 春期4月第3日曜日・秋期10月第3日曜日 |
合格発表 | 春期6月・秋期12月 |
受験手数料 | 7500円 |
応用情報技術者の試験形式は?午前問題と午後問題に分かれる
応用情報技術者の試験は、午前試験と午後試験があります。
午前試験は、9時半~12時の150分間行われます。
多肢選択式(4つの中から1つを選択する)で、出題数・回答数は80問です。
午後試験は、13時~15時半の150分間行われます。
記述式で、出題数は11問あり、回答数は5問です。
それぞれの試験科目を解説します。
択一式の【午前問題】
4つの選択肢の中から1つを選択して答える多肢選択式で行われます。
出題される分野は、次の通りです。
- ①テクノロジ系 50問
- ・基礎理論
・アルゴリズムとプログラミング
・コンピュータ構成要素
・システム構成要素
・ソフトウェア
・ハードウェア
・ヒューマンインターフェイス
・マルチメディア
・データベース
・ネットワーク
・セキュリティ
・システム開発技術
・ソフトウェア開発管理技術
- ②マネジメント系 10問
- ・プロジェクトマネジメント
・サービスマネジメント
・システム監査
- ③ストラテジ系 20問
- ・システム戦略
・システム企画
・経営戦略マネジメント
・技術戦略マネジメント
・ビジネスインダストリ
・企業活動
・法務
記述式の【午後問題】
午後試験は問題に対して、文章で答える記述式で行われます。
11問の中から5問を選択して、答えを書きます。
情報セキュリティは、必須となっており、残り4つを選択して答えます。
- 午後試験の試験内容
- ・情報セキュリティ
・経営戦略
・プログラミング
・システムアーキテクチャー
・ネットワーク
・データベース
・組込みシステム開発
・情報システム開発
・プロジェクトマネジメント
・サービスマネジメント
・システム監査
応用情報技術者の難易度は?合格率がやや低い資格!
令和3年度の応用情報技術者試験の合格率は23.0%でした。
合格率は、例年20%前後を推移しており、やや難易度の高い資格と言えます。
必要な勉強時間は、200~500時間程度が目安です。情報処理について知識があまりない場合は、勉強を開始してから半年から1年間はかかるでしょう。
受験者の平均年齢は29歳です。働きながら受験勉強をすると、勉強時間を確保するのが難しいので1年以上かかる人もいます。
基本情報技術者の試験に合格している人であれば、試験範囲が被っているため勉強時間が少なく済むでしょう。その場合でも、勉強時間は200時間、期間は3~4ヵ月が目安になります。
春期(4月)に受験を考えている人は、初心者であれば1年前の4月、ある程度知識がある人は3~4カ月前である1月から取り組みましょう。
応用情報技術者は独学で合格が可能!
応用情報技術者の試験は、独学での合格が可能です。過去問を繰り返し解くことが大切になります。
勉強時間を確保して、確実に目標に向かって取り組める人にとっては、独学でも合格できる試験です。
特に、基本情報技術者の試験に合格している人や、数年間の実務経験がある人は、独学でも合格できるでしょう。
ただし、初学者や文系の人、基本情報技術者の試験に合格していない人は、専門用語が多いため独学は難しい場合があります。
専門用語を詳しく、分かりやすく解説してくれる予備校を活用しながら勉強を進めていくのがおすすめです。
応用情報技術者の午前試験の対策、勉強方法は?
応用情報技術者試験の午前試験は、選択肢を選ぶ問題形式です。
試験範囲が広く、初学者には難しい用語が出てきますが、インプットをする時間を多めにとって、まずは理解するようにします。
その後、過去問を繰り返し解いて、出題形式に慣れていきましょう。
午前試験対策のテキストを1、2冊そろえよう
午前試験対策のテキストは、1~2冊をそろえて勉強に取り組みましょう。
午前試験は、試験範囲が広いので、網羅してあるテキストが1冊あると安心です。
過去問を解きながら、問題に慣れていきましょう。
初学者には、イラスト付きのものがおすすめです。取っつきにくい内容も、イラストがあると理解しやすいでしょう。
おすすめのテキストを詳しく知りたい方は、次のページを参考にしてください。
応用情報技術者 合格教本
大滝みや子・岡嶋裕史著の「応用情報技術者 合格教本」は、広い試験範囲を1冊で網羅しています。
こちらのテキストを、まず1冊持っていると安心でしょう。
図解を使って具体的にわかりやすく解説しており、新しい技術やサービスについても丁寧に扱っています。
合格するためにポイントとなる部分はもちろん、出題回数が少ない問題についてもコラムで触れています。
過去問や模試もついており、繰り返し勉強することも可能です。
過去問演習を何度も行うことがコツ
午前試験は、選択問題になっています。80問を150分以内に答える必要があります。
ある程度、スラスラと問題を解いていかなければ時間が足りなくなる人もいるでしょう。
知識の定着が不十分な人は、問題を解くのに時間が掛かってしまいます。
出題される問題は、過去問からの類似問題がほとんどのため、過去問演習を繰り返し何度も行うことが大切です。
過去問を解き始めたころは、すらすらと解けずに調べながら答えを選ぶ人も多いでしょう。
しかし、問題数が多いため途中で挫折してしまう人もいます。
過去問は解説を見ながら、解き方を覚えていくようにする方が学習を続けられるでしょう。
【基本情報技術者を持っている】問題演習から開始しよう
基本情報技術者の資格に合格している人は、問題演習から学習を開始しましょう。
応用情報技術者の午前試験は、基本情報技術者の試験内容に似通った問題が出題されます。
そのため、ある程度の知識を持っている人は、問題演習を解いて、どれくらいの点数が取れるのかを試してみましょう。
解けなかった問題を重点的に勉強すると、勉強時間が短縮できます。
【初学者】最初は参考書で全体像をつかもう
初学者にとって、いきなり問題演習をするのは難しいでしょう。
試験範囲が広く、専門用語が多いからです。
最初は、参考書を使いながら全体像をつかんで、用語に慣れるようにしましょう。
イラストや図解を使っている参考書を選ぶと、理解しやすくなります。
応用情報技術者の午後試験の対策、勉強方法は?
午後試験は、11問中5問を選択して記述式で答えます。
時間は150分間です。
時間内に問題文を理解し、文章で答える力が求められます。
午前試験よりも、より深い理解が求められるため、午後試験の対策には力を入れる必要があるでしょう。
6分野に絞って集中的に対策をしよう
11分野から出題されますが、そのうち「情報セキュリティ」は必須です。
あとの10分野から4分野を選択して答えます。
必須分野の情報セキュリティは、暗記内容がそれほど多くなく、一般的な知識で答えられるものが出題されます。
過去問を中心に勉強を進めましょう。
残りの10分野をすべて対策をすることは、とても大変です。10分野中、6分野に絞って集中的に対策しましょう。
本試験では、対策を立てた6分野の中から自信をもって答えられそうなものを4つ選んで答えます。
午後試験対策にオススメのテキストは?
午後試験対策では、問題を正確に読み取って答える力が求められています。
テキストは、どのポイントを書く必要があるのかが丁寧に解説されている本を選びましょう。
午後試験の対策でも、過去問の演習が重要になります。繰り返し解いて、問題に慣れてきましょう。
応用情報技術者午後問題の重点対策
小口達男著の「応用情報技術者午後問題の重点対策」を午後試験対策としておすすめします。
重要なポイントをわかりやすく丁寧に解説しています。
問題演習を通して、関連知識を復習できるようになっているため、繰り返し学習にも向いています。
どの分野が解きやすいのか、一度すべてを解いてみてから分野を絞るのもいいでしょう。
丸暗記するのではなく、どのように解答にたどり着けばいいのかがわかるテキストです。
過去問演習を中心にしながら、参考書を見直していく
午後試験でも、基本的には過去問演習を中心に勉強を進めていきましょう。
解説を見てもわからなかったところは、参考書を見直していきます。
過去問を解いたときに、回答を見ながらミスをしている個所を見つけていきましょう。
ミスをしないことが午後試験では重要になります。
知識を有していることを、言語化して時間内に答えを書くスキルを磨く必要があります。
【初学者、文系】応用情報技術者の独学が難しい場合は?予備校を活用しよう!
初学者や文系の人、IT知識がほとんどない人や、応用情報技術者の問題集を開いてみてもわからない用語が多すぎる人は、予備校を活用しましょう。
独学では200~500時間程度の勉強時間が必要と言われていますが、予備校であれば勉強をスムーズに進められます。
手厚いサポートが受けられたり、スキマ時間を使った学習ができたりする予備校は、忙しい社会人にもぴったりです。
予備校の活用を考えている人は、次のページを参考にしてください。
総合的なパフォーマンスで選ぶなら【スタディング】
総合的なパフォーマンスで選ぶならスタディングがおすすめです。
スタディングの一番の魅力は、すべての学習がスマートフォンを使って完結することです。
講義動画やテキスト、過去問や模試までがスマートフォンで受講できます。
講義動画は、視覚的に分かりやすいようにアニメーションを使用しています。
忙しい人にとっては、スキマ時間を活用しながら、いつでもどこでも勉強が可能です。
相場が6万円程度に対し、スタディングは43,800円(合格お祝いギフト券5,000円)とリーズナブルな価格も魅力です。
コース名 | 応用情報技術者 合格コース |
税込み価格 | 43,800円 |
受講形式 | オンライン |
教育給付金制度 | 2022年11月30日まで |
特典や割引 | 調査中 |
受講者の合格率 | |
公式サイト | スタディング公式 |
価格で選ぶなら【iTEC】
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応用情報技術者の講座の中では、かなりリーズナブルな価格で受講できます。
相場の6万円に対し、30,800円で受講が可能です。
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インプットとアウトプットを繰り返しながら、知識を定着させられる仕組みがあります。
メールによる質問にも対応していているので安心です。
応用情報技術者は独学でも合格が狙える資格!過去問を中心とした勉強を意識しよう!
ここまで、応用情報技術者試験についてお伝えしてきました。
応用情報技術者の特徴は以下の通りです。
- 午前試験は選択式、午後試験は記述式
- 合格率は23%で、例年20%を推移
- ある程度知識のある人は、独学が可能
- 勉強時間の目安は200~500時間
- 過去問の演習を中心に行う
- 初学者や文系の人、忙しい人は予備校を活用しよう
- おすすめの予備校は「スタディング」「iTEC」
応用情報技術者は、独学で合格することも可能です。忙しい人や初学者は予備校を活用しましょう。