「基本情報術者の勉強時間は?」
「少ない勉強時間で合格するには、どうすればよいの?」
基本情報技術者とは、システムエンジニア、プログラマーなど、ITエンジニアが共通して理解しておくべき基本的な知識を学習しておくことができる資格です。IT関連の職種で働きたいと考えている方を対象とした試験です。
この資格を取得しておくことで、コンピューターやシステムの基本的な仕組みから、データベース、ネットワーク、セキュリティなどの基礎知識を習得できるだけだけでなく、システムやソフトウェア開発に関する流れを理解することも可能です。IT業界で働きたいと考えている方には、必須の資格と言えるのではないでしょうか。
とはいえ、簡単に取得できる資格ではないことは明らかです。基本情報技術者はどれくらいの時間勉強するのでしょうか?大学生や、駆け出しのエンジニアの方など忙しい中、できるだけ少ない勉強時間で合格するにはどうすればよいのでしょうか?
この記事では、全くの初心者からIT経験者まで習熟度別の勉強時間や勉強のポイントを解説していきます。
- 基本情報技術者試験の勉強時間
- 勉強時間が抑えられる人の特徴
- 少ない勉強時間で合格するためのポイント
コンテンツ
基本情報技術者試験の勉強時間は?初心者と経験者に分けて解説!
IT初心者とIT経験者に分けて必要勉強時間を見ていきましょう。
- IT初心者:約200時間を見積もる
- IT経験者:約50時間を見積もる
【IT初心者】約200時間を見積もる
基本情報技術者試験は情報処理技術者試験のうち、エンジニアにとって入門的なポジションにあたる試験です。しかし、データ構造とアルゴリズムやプログラミングに関する問題など、IT初心者にとっては難易度の高い試験と言えます。では、IT初心者でも試験に合格するにはどれくらいの勉強時間が必要なのでしょうか?
IT初心者の場合、200時間程度の勉強時間が必要と言われています。200時間というと、毎日3時間の勉強時間をとっても2ヵ月はかかります。大学生や仕事をしながら200時間の勉強時間を確保するのは大変ですが、高難易度の基本情報技術者試験に合格するには、毎日コツコツと勉強時間を確保する必要があるでしょう。
しかし、どうしても時間の確保が難しい場合は、より効率的な勉強方法を身に付けることにより、短縮することは可能です。勉強時間をあらかじめ決めて取り組むことや、ノルマを設定して確実に達成していくことで勉強時間の短縮につながるでしょう。
【IT経験者】約50時間を見積もる
IT関連の基礎知識を持っていれば、約50時間ほどの勉強時間で十分と言えます。もちろん、持っている知識量により個人差はあります。
例えば、システム関連についての基礎知識を持っていたとしてもストラテジ系やマネジメント系の分野では、法務や経営など文系向けの内容を要求されます。これらは理系のエンジニアには馴染みの薄い分野と言えます。このような場合、その分重点的な勉強が必要となるため、おのずと勉強時間の確保も必要になるでしょう。
IT経験者の方が少ない勉強時間で合格を目指すのであれば、最初から順を追って勉強をスタートさせるのではなく、まず必要知識全体をざっと把握し、得意分野と不得意分野に分けて勉強し始めるのがおすすめです。そうすることで、効率よく勉強時間を使うことができるでしょう。
基本情報技術者の勉強時間が抑えられる人の特徴を3つ紹介!
以下3つの特徴に当てはまる方は、勉強時間を抑えられる可能性があります。
- ITパスポートを持っている人
- エンジニアとしての経験がある人
- 理系の大学生や社会人
以下で詳しくみていきましょう。
ITパスポートを持っている人
ITパスポートとは、ITの基本知識を身に付けるための国家資格です。基本情報技術者と同じく、情報処理技術者試験の1つですがITパスポート試験のほうが低いレベルとされています。ITを活用するすべての社会人にとって必要な知識を身に付けていることを証明する資格のため、IT関連の職種では必ず求められる資格と言えます。
具体的には、AIなどの新技術に関する知識から経営管理、マネジメントに関する内容や、ユーザー向けの基本知識がメインとなります。この資格を既に取得しているということは、ITの基本知識が備わっているということになるので、基本情報技術者試験の勉強もかなり短縮できると言えます。
エンジニアとしての経験がある人
すでにエンジニアとしての経験がある人も資格取得のための勉強時間はかなり抑えられるでしょう。基本情報技術者試験はITパスポートとは違い、エンジニア向けの試験内容となります。そのため、すでにITエンジニアとしての実務経験がある人は、基本情報技術者試験の勉強もスムーズに進めることができます。
フリーランスや、社員として企業でエンジニア実務経験があれば、システム関連やプログラミング関して既に習得していることが多いと言えます。その場合、勉強する内容も不得意な分野のみ手をつければ良いので勉強時間はかなり短縮できるのではないでしょうか。
理系の大学生や社会人
理系かつ、情報系出身の大学生や社会人の方も、勉強時間を抑えることができるでしょう。情報系出身であれば、必ずプログラミングを習得しているので、既にある程度の基本知識を得ている状態と言えます。また、情報系でなくても、試験では仮想通貨や電子決済など新たな技術やビジネス、統計学やシミュレーション知識も必要となるため、数学系の知識も大いに役に立ちます。
理系出身の大学生や社会人の方は学生時代に培った知識をうまく使うことができれば、基本情報技術者試験の勉強にも役立てることができ、勉強時間は抑えられるでしょう。
少ない勉強時間で合格するためのポイントを3つ紹介!
少ない勉強時間で合格するポイント3つを紹介していきます。
- IT経験者:インプットに時間をかけすぎず、問題演習を重視する
- 独学で勉強する人:自分の読みやすいテキストを購入する
- IT初心者:予備校の活用も検討する
以下で詳しくみていきましょう。
【IT経験者】インプットに時間をかけ過ぎず、問題演習を重視する
基本情報技術者試験は特に、過去問の勉強をどれだけできるかが鍵をにぎっています。IT経験者の試験勉強において“インプット3、アウトプット7”を意識しましょう。基本的な知識を既に持っているIT経験者は、改めて持っている知識を確認しなおす時間はほとんど必要なく、基本のテキストはさらっと目を通す程度にし、とにかく過去の問題演習の数をこなすことを重視して勉強を進めましょう。過去問は最低4回分、可能であれば8~12回分解いておくと、ほぼ試験範囲をカバーできるはずです。
このような勉強方法をとることで、より多くの問題演習をこなすことができ、効率よく時間を使うことができます。その分合格率も上がるでしょう。
【独学で勉強する人】自分の読みやすいテキストを購入する
最初からすべて独学で勉強する人は、テキストの選び方も重要です。初めての方は特に、データベースや情報基礎などテクノロジ分野での深い知識を、難しいテキストで習得するのは容易ではありません。また、自分が読みやすいと感じるテキストでないと、勉強意欲がわかず、モチベーションもさがり、その分勉強に時間がかかるでしょう。
ではどのようなテキストを購入すればよいのでしょうか?イラストがメインになっているものなど、自分が読みやすいと思うテキストを購入するようにしましょう。
【2022最新版】基本情報技術者のおすすめ参考書ランキング!もあわせてご覧ください。
【IT初心者】予備校の活用も検討する
IT初心者の方は予備校の活用もおすすめです。基本情報技術者試験の勉強だけではなく、IT基礎知識をすべて独学で行うのは、かなり困難であると言えます。場合によってはテキストを使用しても、理解に時間がかかったり、分からないところは後回しになるでしょう。IT初心者の方が独学で勉強をスタートし、挫折してしまうことも少なくないようです。
IT初心者でもできるだけ少ない勉強時間で合格するために予備校を活用し、分からないことをすぐに解決したり、アドバイスをもらいながら勉強を進めることでモチベーションを下げることなく、効率よく合格を目指せるのではないでしょうか。
下記の予備校も参考にしてみてください。
予備校名 | コース名 | 価格 |
---|---|---|
スタディング | 基本情報技術者初学者コース【2022年試験対応】 | 38,300円 |
フォーサイト | 基本情報技術者スピード合格講座2022年上期試験対策 | 35,800円 |
大原 | 基本情報技術者総合本コース | 75,300円 |
基本情報技術者の勉強時間は約50~200時間。ポイントを抑えて少ない勉強時間で合格しよう!
これまでの内容をまとめると以下のようになります。
- 基本情報技術者の勉強時間は経験値により差があるが、約50~200時間である
- エンジニア経験のある人や理系出身の人は勉強時間をおさえられる
- 勉強の仕方のポイントをおさえることで、少ない勉強時間でも合格を目指せる
基本情報技術者の勉強時間は約50~200時間と、経験や持っている知識により差があります。多くの知識を必要とする基本情報技術者ではありますが、IT初心者の方も経験者の方も、しっかりと勉強内容や教材についてのポイントをおさえることで、少ない勉強時間でも十分合格を目指せます。これから基本情報技術者試験を受けようと検討されている方はぜひ、参考にしてみてください。