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電卓検定の正式名称は?試験概要・関連資格・メリットを解説!

 自分の頭と電卓を使って計算する能力は、一度身につけると生涯役立つ能力の一つでしょう。

「パソコンで自動計算すればいいのでは?」と思い、実際に自動計算してくれるアプリや技術は進化しているともいえます。

ただ、どうしてこの数字の結果になるのかという過程を知っておくことも大切です。

例えば、機械に頼れない場面でも自分で計算して処理することもできて、自分の頭で考える思考力を鍛える意味でも大切といえるのではないでしょうか?

この記事では、電卓検定とは何か、試験概要や関連資格など、電卓検定を目指したい方に向けた情報をまとめました。

  • 電卓の能力を上げて計算が得意になりたい方
  • 仕事のスキルアップにつなげて資格取得を目指したい方
  • 新しいことに挑戦して自信を得たい方

など、資格勉強を通して成長したい方必見の内容です。時間をうまく使って効率よく資格を取得するためにも、ぜひ記事の内容を参考にしてみてくださいね。

電卓検定の資格とは?

電卓操作に関して的確に扱える能力を問う内容です。足し算や引き算、掛け算や割り算などの計算方法で電卓を使い簡単な計算問題から応用問題までを解いていきます。

電卓検定の大会が設けられている場合もあり、よい成績を残せれば自信につながるだけでなく面接時のアピール材料にもできるでしょう。

個人の計算能力を確かめる意味でも、電卓検定はメリットのある資格といえるのではないでしょうか?

電卓検定は主催元が違っており、関連資格を含めてさまざまな種類があります。この記事では、一般財団法人の日本電卓技能検定協会が主催している電卓検定の資格についてまとめました。

正式名称は「電卓技能検定試験」

電卓検定は省略されて呼ばれる言葉で、資格の正式名称は電卓技能検定試験と呼びます。

第1回目の電卓技能検定試験は1982年7月に行われており、現在まで数十年以上の歴史ある資格です。

日本電卓検定協会は電卓計算能力の普及活動に勤めており、過去に数多くの資格合格者を見届けてきました。

電卓技能検定試験を履歴書に記載するときは、わかりやすく丁寧に伝える意味でも正式名称での記載を心がけましょう。

初心者で勉強のやり方がわからない方、どんな電卓を使えばいいかわからないという方は、公式のホームページで教材を含めて電卓と電卓ケースの販売も実施しています。

仕事の計算能力にも役立つ電卓検定は自分の能力が上がっていく喜びや自信、達成感にもつながる資格内容です。

興味や関心のある方は、仕事の面以外に心の面で得られるメリットも考えてぜひ受験を検討してみてくださいね。

電卓検定の資格試験概要について

申し込みは資料を自宅に郵送して送る書類のみで、インターネットからの申し込みはありません。余裕を持って早めの申し込みを心がけてください。

受験料に関しては以下の通りです。

  • 段位:2,600円
  • 1~2級:2,100円
  • 3~4級:1,600円

5~7級に関しては団体受験のみです。受験料の振込は、ゆうちょ銀行か三菱UFJ銀行からの振込する形で支払います。

受験資格はないため、年齢や性別、学歴などに関係なく誰でも受験が可能です。社会人の方なら思いついたタイミングで受験ができる点もメリットですね。

以下では試験の概要を簡単に、

  • 電卓検定の資格難易度
  • 電卓検定の試験問題の内容
  • 電卓検定の日程
  • 試験合格を目指せる勉強のテキスト

以上の項目からまとめました。これから受験を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

電卓検定の資格難易度

電卓検定は試験内容の難易度ごとに1~7級、段位ごとにわけられています。

級や段位が上がるごとに難易度は高くなっていき、合格基準点も難易度が上がるごとに高くなる流れです。

5~7級に関しては個人受験ができないため、各団体からの受験が必要になります。学生が受験することも多く、小学生や中学生など義務教育課程の方に人気といえる内容でしょう。

初心者で大人の方は1~4級など、受験しやすい試験内容である級の低いものから受験していきましょう。

初心者でも受験ができる級に関しては、独学でも十分勉強が可能な分野です。ぜひ計画を立てて試験日までの勉強スケジュールを管理していきましょう。

電卓検定の試験問題の内容

電卓検定の試験は、難易度ごとに大まかな内容や問題数が分類されており、以下で簡単にまとめました。

・5〜7級:30分の試験時間が設けられており、乗算・除算・見取算の部があります。

・3〜4級:40分の試験時間が設けられており、乗算・除算・見取算・伝票算の部です。

※3〜7級の試験内容は、一般計算・小計・合計・構成比率の算出・整数問題で各部に出題。

 

・1〜2級:3〜7級に関連する問題に加えて、無名数問題・名数問題などが追加されています。

ちなみに乗算は掛け算、除算は割り算。見取算とは、そろばんの計算問題で使われる書き方で、数字を順番に足し算や引き算で計算していくものを指します。

子どもの頃にそろばんを習っていた方には懐かしい内容かもしれません。

段位になると各部の問題数が増えて試験内容も追加されるなど、より難易度が上がる流れです。当日は速算用電卓を利用して試験の受験が可能。

試験問題の見本はPDFで掲載されているので、試験を受験される方はぜひ参考にしてみてください。

電卓検定の日程

例年電卓検定は一年のうち5回ほど実施されています。合格発表は試験日の約三週間後に発表。

協会から受付する場合、東京・愛知・大阪・京都の4か所に設けられています。

各会場から直接受付する場合、北海道・岩手・宮城・福島・新潟・富山・福井・長野・茨城・群馬・埼玉・愛知・兵庫・広島・愛媛・福岡に設置。

直接受付の会場は、教室や専門学校や商工会議所などで実施されています。住まいから近い会場を事前にリサーチしておきましょう。

合格した場合は試験日から約一ヵ月後に合格証書の申請ができるため、期限半年以内で申請すると手続きが完了します。面接などに証書が求められる場合もあるため、忘れずに申請しておきましょう。

試験合格を目指せる勉強のテキスト

公式ホームページでは、公式のテキストやCDが販売されています。

  • 電卓技能検定試験 問題集
  • 電卓技能検定試験 伝票算問題
  • 電卓読上算問題CD

自分が受験したい内容に合わせて購入を検討してみてくださいね。資格取得にかかる費用をなるべく抑えたい方なら、通信販売で中古本や新古本を買うのもおすすめです。

インターネットが苦手な方は近所に古本屋がある場合、電卓検定試験のテキストを探すのもよいでしょう。テキストはなるべく最新の内容を選ぶようにしてください。

場合によっては電卓に関わる簡単な書籍が地域の図書館で利用できる場合もあります。試験は年に5回程度実施されているため、事前に試験にかかる費用を計算してから始めるのもよいかもしれません。

テキストは数多くを買い込む必要はないため、何冊かポイントとして決めた後は繰り返して同じテキストを解けるようにしておきましょう。

公式のテキストと問題集は試験に出題する内容で、効率よく試験対策するにはおすすめです。お金と相談しながら購入を検討してみてください。

電卓検定の関連資格を紹介!

日本電卓技能検定協会が主催している電卓検定以外にも、さまざまな関連資格が存在。主催ごとに試験など内容が少しずつ違ってきます。

以下では、

  • 電卓計算能力検定
  • 珠算検定

以上の検定について簡単に内容を紹介していきましょう。関連資格に関しても数字を扱う検定内容であるため、仕事からプライベートまでさまざまな点で役立ちます。

経理やビジネス関係の仕事に就いておられる方、今後転職を考えておられる方など、仕事のスキルアップに関心のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。

電卓検定の関連資格①電卓計算能力検定

公益社団法人全国経理教育協会(全経)が主催している資格で、電卓計算の能力を問う内容です。電卓検定の項目に重なる部分も多く、5つの項目である乗算・除算・伝票算・複合算・見取算の内容が問われます。

年に5回ほど資格試験が実施されており、1~4級と段位の難易度が実施。試験は筆記試験の方式で各難易度によって問題の内容や合格基準が変わってきます。

電卓検定に比べると複合算の項目が追加されており、出題される項目にも違いがあるのです。

電卓計算能力検定の1~4級に関しては、試験日から約一週間後に結果が発表されるため早く結果が知りたい方にもよいかもしれません。

どちらの資格を取っても電卓計算能力を示す証明になるため、自分が受験しやすいと感じる内容を選んでみてください。

電卓検定の関連資格②珠算検定

珠算(しゅざん)検定とは、そろばんを使って各計算問題に答える資格内容です。珠算検定の主催はさまざまな団体が行っていますが、今回は珠算能力検定試験を紹介しています。

難易度は1~10級に分類されており、それぞれみとり算・かけ算・わり算の試験内容が出題。

級ごとに主催が違っており、1~6級は日本商工会議所が主催。準1~準3級、7~10級は日本珠算連盟が主催(日本商工会議所後援)。

難易度が上がるごとに試験内容に能力を求められるため、初心者は電卓計算と同様に簡単な級から受験を始めてみてください。

電卓検定の資格を取得するメリットは?

経理事務、税関係の仕事、ビジネス関係の講師など、計算や数字に関わる仕事内容の方におすすめの資格です。電卓検定が計算能力を証明する資格になります。

フリーランスで働く方にとっても、仕事を受注する際のアピール材料にできるでしょう。自営業で経営に関する知識や能力を養いたい方にとっても役立ちます。

公認会計士や税理士など、数字に関わる資格分野と並行して受験される方もいるのです。

仕事以外のプライベート面では、

  • 子どもがいる方は、計算のやり方や電卓の操作方法を教えられる
  • 計算処理のスピードアップを図れて業務がはかどる
  • 家計簿をつけるときに効率よく計算処理ができる

など、仕事以外の面でも役立つ能力になるでしょう。

また資格を取得する上では何となく勉強して取得を目指すよりも「資格取得後にこんなことがしたい」というメリットや目標を考えておくほうが有意義です。

大きなものから小さなものまで、自分なりの目標で構わないので何かしら理由を探してみてください。

電卓検定資格を履歴書アピールに

電卓検定の資格があれば、面接の際に「電卓検定資格を勉強する過程で計算能力がアップして前職での業務効率も上がりました」など、面接官のアピール材料につながるかもしれません。

就職活動ではいきなり面接ではなく書類選考から履歴書を通して確認する企業も多いため、持てる手の内として電卓検定資格も活用してみてください。

企業は候補者が社員として働いてくれたときに「どのくらい問題解決能力があるのか」「自発的な言葉で表現できるか」も基準の一つとして見ているでしょう。

冒頭で紹介した「資格を通して仕事につながった」という成功体験など、面接対策に考えておくエピソードの一つとして記憶しておくとよいかもしれません。

経理やビジネス関係の仕事など資格の記載が有利に働くと考えられるときは、ぜひ履歴書の資格欄に記載してみてください。アピール材料だけでなく面接官との話題作りになるかもしれません。

電卓検定の資格はこんな人におすすめ

社会人から電卓検定を勉強する方には、就職活動や業務など仕事の面で資格が役立つでしょう。

企業においてコスト管理や経営状況など、数字は売り上げや企業存続の要になる重要なポイントでもあります。

電卓検定を取得すれば、経営に関わる部署や計算処理を大量に扱う部署でも能力が有利に活かせるでしょう。

他にも、副業として自宅で経理関係の外注業務を引き受けている方なら、プロフィールや名刺の肩書きとして電卓検定の資格をアピールできます。

また、副業でクライアントが受注者を選ぶ際プロフィール欄に「電卓検定」の肩書きがあれば、同じ条件で引き受ける場合でも応募者の中から選んでもらえる確率アップにつながるでしょう。

まとめ

電卓検定とは何か。試験概要や関連資格など、電卓検定を目指したい方に向けた情報を見てきました。

電卓操作に関して的確に扱える能力を問う試験内容として、子どもから大人まで多くの方が受験できる資格の一つです。

社会人の方なら、経理やビジネスなどの分野に役立つ資格ともいえるでしょう。電卓検定に合格すれば履歴書の資格欄に記入ができるため、面接や書類選考でのアピール材料につながります。

電卓操作や計算力がアップすると仕事だけでなくプライベートでも役立つ場面もあるでしょう。大人の方ならまずは、初心者でも受験しやすい1~4級の合格を目指して勉強を始めてみてください。

新しいことに挑戦している過程でさまざまなことを学べるはずです。合格後は目標を一つ達成したという成功体験として大きな自信につながるでしょう。