「簿記資格の勉強はやっぱり通信講座でやった方がいい?」
「通信講座はどう選べばいいんだろう?」
「おすすめ通信講座ってどれ?」
これから簿記資格を取ろうとしている方はこんな悩みってありますよね。
挫折をしないように、自分に合う学習方法で資格取得を狙いたいものです。
この記事では、簿記資格の通信講座について、なぜ通信講座にした方が良いのか、通信講座の選び方、おすすめ通信講座をご紹介します。
- 簿記試験はどんな試験?試験概要を知ろう!
- 簿記資格の勉強を通信講座にする理由は?効率よく学習できるから!
- 通信講座はどうやって選べばいい?選び方のポイントはこの7つ!
- 簿記通信講座のおすすめ5選はこれ!
ぜひ、資格取得の参考になさってください。
コンテンツ
簿記試験はどんな試験?試験概要を知ろう!
まずは簿記試験について概要を確認しましょう。
- 日商簿記試験とは?社会人が受験する簿記試験
- 日商簿記試験の詳細は?統一試験とCBT方式がある
日商簿記試験とは?社会人が受験する簿記試験
簿記試験には主に3つの試験があります。3つの違いは、主催者が違うことと難易度が違うことです。
- ①日商簿記
- 日本商工会議所及び各地商工会議所が主催しており、正式名称は「日商簿記検定試験」です。
- ②全経簿記
- 公益社団法人全国経理教育協会が主催しており、正式名称は「簿記能力検定」です。
- ③全商簿記
- 全国商業高等学校協会が主催しており、正式名称は「簿記実務検定試験」です。
一般的に簿記の資格といえば「日商簿記」です。
一番知名度が高く社会的評価が高いため、就職や転職に強く、毎年多くの社会人が試験を受けます。
また、商工会議所の検定試験ホームページには、「企業が応募者に求める資格ランキングトップ10」の第1位に日商簿記2級と記載されています。
全経簿記は、一般の方でも受験できますが、主に経理や会計専門学校生が受験します。
難易度は日商簿記より少し下がります。
全商簿記は、商業高校の生徒が受験します。
社会人であれば、ブランド力のある日商簿記を受験しましょう。
日商簿記試験の詳細は?統一試験とCBT方式がある
日商簿記試験は、従来は年3回会場で行われる統一試験のみでしたが、2020年12月からCBT方式と呼ばれるネット試験も加わりました。
統一試験とは?ペーパー試験のこと
統一試験は、従来から行われている試験方法です。
統一試験は、年3回(6月、11月、2月)の全国統一試験日に、各地商工会議所が定めた試験会場で行われます。
解答には紙と鉛筆と電卓を使用します。
合否には、試験実施後2週間から3週間程度かかります。
級 | 受験資格 | 試験日 | 試験内容・試験時間 | 受験料 | 合格基準 |
---|---|---|---|---|---|
1級 | 学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。 どの級からでも受験可能です。 | 2022年 6/12(日) 2022年 11/20(日) | ・商業簿記/会計学 90分 ・工業簿記/原価計算 90分 (休憩あり) | 7850円(税込) | 70%以上 ただし、1科目ごとの得点は40%以上 |
2級 | 学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。 どの級からでも受験可能です。 | 2022年 6/12(日) 2022年 11/20(日) 2023年 2/26(日) | 商業簿記/工業簿記(原価計算を含む) 大問5問(中問や小問がある) 90分 | 4720円(税込) | 70%以上 |
3級 | 学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。 どの級からでも受験可能です。 | 2022年 6/12(日) 2022年 11/20(日) 2023年 2/26(日) | 商業簿記 大問3問(中問や小問がある) 60分 | 2850円(税込) | 70%以上 |
CBT方式とは?ネット試験のこと
CBT方式とは、全国にある試験センターが定める日時で随時開催しているネット試験です。
簿記は2級と3級が受験できますが、1級は対象外となります。
合否は自動採点され、その場ですぐにわかります。
合格者のみスコアレポート内のQRコードからデジタル合格証が取得できます。
級 | 試験日 | 出題形式 | 試験時間 | 受験料 | 合格基準 |
---|---|---|---|---|---|
2級 | 随時 | 選択式+入力式 5題以内 | 90分 | 4720円(税込) 事務手数料550円(税込) | 70点以上 即時判定 |
3級 | 随時 | 選択式+入力式 3題以内 | 60分 | 2850円(税込) 事務手数料550円(税込) | 70点以上 即時判定 |
簿記資格を取得するメリットについては、こちらの記事が参考になります。
簿記資格の勉強を通信講座にする理由は?効率よく学習できるから!
簿記資格の勉強を通信講座にする理由について4つお伝えします。
- 効率的に学習できる
- モチベーションを維持できる
- 合格へのカリキュラムが設定されている
- わからないところは質問できる
効率的に学習できる
通信講座は、その道のプロがテキストの作成や過去問の分析をしています。
長年蓄積されたデータや指導力によって、初心者でも理解できるようになっています。
独学では、テキストのこの箇所がどれくらい重要かということは、自分ではなかなか判断できません。
しかし通信講座であれば、自分で判断せずとも流れに沿って学習を進めるだけで、重要な箇所は記載されていますし、どんどん理解できていきます。
つまりそれは、効率的に学習できているということです。
モチベーションを維持できる
資格取得の勉強は、長い期間自分との戦いです。
個人の学習スタイルで異なりますが、3級では約2ヶ月〜4ヶ月、2級では約3ヶ月〜6ヶ月程度は必要となるでしょう。
独学で勉強していると、だんだんモチベーションの維持が難しくなってきます。
さらに、難しい箇所が出てくると勉強の手が止まり挫折する可能性があります。
通信講座であればサポート制度があります。
丁寧な添削指導があったり、モチベーションが保てるように励ましのメールが届いたりします。
決して独りではないという安心感が、勉強の継続に繋がります。
合格へのカリキュラムが設定されている
当たり前ですが、通信講座は受講生を合格させるために存在しています。
試験日から逆算して、いつまでにインプット学習をすれば良いのか、いつまでにアウトプット学習をすれば良いのかなどの流れが設定されています。
いつの間にか基本知識が身につき、実力もつけ、合格できるレベルになっています。
独学では立てにくい合格へのスケジュールも、通信講座であれば、すべてカリキュラムが組まれています。
わからないところは質問できる
わからないところがあった場合、周りに経験者や気軽に聞ける人がいれば良いですが、独学ではなかなかそのような環境にはないことがあります。
自分で検索できる力があったとしても、その答えを見つけるまでに時間がかかってしまいます。
多くの通信講座では質問制度があります。
わからないところは専任講師がピンポイントで的確に教えてくれます。
わからないところを聞ける環境にあるということは、無駄な時間を省くことや挫折を防ぐことに繋がります。
簿記2級の独学勉強方法については、こちらの記事が参考になります。
通信講座はどうやって選べばいい?選び方のポイントはこの7つ!
通信講座の選び方のポイントは7つあります。
以下で詳しくお伝えします。
- 受講料を検討しよう
- 会社の信頼度や合格率を確認しよう
- 3級も2級も対応しているところにしよう
- 教材・講義の内容を確認しよう
- 充分なサポート体制があるか確認しよう
- 自分に合った学習スタイルか検討しよう
- 教育訓練給付金制度も検討しよう
①受講料を検討しよう
受講料はピンからキリまであります。
低価格に設定しているところの特徴は、紙のテキストがなく、マルチデバイスで学習ができる点です。
スマホ1台あればいつでも学習できるようになっていますが、質が落ちるわけではなく、最短で学習できサポート機能も充実しています。
高めの価格になっている通信講座は、通信の他に通学もあること、DVD付きの講座であること、いろいろなサポートがあることなどがあります。
自分に必要なコンテンツは何かを検討し、それに見合った金額の通信講座を探しましょう。
②会社の信頼度や合格率を確認しよう
有名であれば良いというわけではありませんが、その通信講座の会社の信頼度や合格率を確認することは、選ぶ上での判断基準になります。
簿記講座の運営歴が長ければ、指導実績があり、リニューアルも重ね、受講生からの信頼があると言えるでしょう。
ただし、合格率の公表は、すべての通信講座が行っているわけではありません。
合格人数が公表されていても、何人受験した中の何人が合格しているのかがわからない場合があります。
合格人数だけで判断せず、あくまでも目安として確認をしておきましょう。
③3級も2級も対応しているところにしよう
「とりあえずは3級から」と思っていても、2級まであると有利であることに改めて気づいたり、楽しくなって2級を目指したいと思ったり、この先どう考え直すことになるかわかりません。
多くの通信講座は3級も2級も各コースがあります。
また、3級と2級がセットになっている通信講座もあります。
3級コースを終えてから新たに2級コースを始めると、セットになっているコースより価格差が発生するかもしれません。
自分の方向性をよく見極めてからコースを選びましょう。
④教材・講義の内容を確認しよう
教材や講義の内容は重要です。
自分にとって分かりやすく解説されているか、飽きずに学習できそうかという点は大切な条件です。
動画で学習できるのか、問題集の数はどれくらいあるかなどもチェックしましょう。
資料請求をしてみるとホームページより詳細な情報が得られるかもしれません。
通信講座によっては、無料ガイダンスや無料講座をお試しすることができます。
情報はフルに収集して検討しましょう。
⑤充分なサポート体制があるか確認しよう
サポート体制にはどのようなものがあるかを確認しましょう。
初学者の場合は質問できるところが良いかもしれません。
多くの通信講座は質問機能があります。
いくつでも質問できるところや1日3回までの上限があるところもあります。
継続できるか不安な方には、定期的にメールが届いたり、添削があるものも良いでしょう。
受講サポート期間の無料延長や全額返金制度があるところもあります。
継続のコツとして、自分にとって最低限のサポートは何が必要かを考えておくのも大切です。
⑥自分に合った学習スタイルか検討しよう
自分のライフスタイルに合わせた学習スタイルを検討しましょう。
紙のテキストに書き込んでじっくりと学習するのであれば、充実したテキストのものが良いです。
通勤や通学、家事などのスキマ時間を使っていつでもどこでも学習したい環境を作りたいのであれば、スマホに対応したものが良いでしょう。
紙のテキストが必要かどうか、動画講義の充実したものが必要かどうかなどは、初めに考えておかなければなりません。
自分のライフスタイルをよく考え、後に「失敗した」なんてことにならないようにしましょう。
⑦教育訓練給付金制度も検討しよう
教育訓練給付金制度とは、ハローワークから受講料20%(最大10万円)が支給される制度です。
一定の条件を満たす雇用保険の被保険者(在職者)または被保険者であった方(離職者)が、厚生労働大臣の指定する一般教育訓練を受講した場合に支給されます。
転職を考えている方や離職中で再就職をしたい方で条件が合えば、教育訓練給付金制度がある通信講座を選択するのも良いでしょう。
ただし、教育訓練給付金制度があるからといって、自分に合わない学習スタイルの講座を選ぶのはやめましょう。
簿記の資格講座で教育訓練給付金制度が適用されるスクールについては、こちらの記事が参考になります。
簿記通信講座のおすすめ5選はこれ!
簿記通信講座のおすすめはこの5つです。
色々な特徴がありますので参考になさってください。
- 安さで選ぶなら「スタディング」
- マルチデバイスでスキマ時間を活用するなら「フォーサイト」
- 王道の通信講座なら「ユーキャン」
- 3級と2級を90日で取得するなら「キャリカレ」
- 1年間保証制度が必要なら「クレアール」
①安さで選ぶなら「スタディング」
簿記通信講座業界では圧倒的に安いのがスタディングです。
3級合格コースは3,850円、2級合格コースは19,800円です。
他社では3級で10,000円、2級で30,000円は軽く超えます。
スタディングが低価格で設定できるのは、教室運営費や営業人件費を省いているからです。
学習スタイルは、自宅ではPC、外出先ではスマホといったマルチデバイス対応で、紙の教材はありません。
安くても、全てがスマホで済む充実した学習ツールが魅力です。
コース名 | 簿記3級・2級セットコース |
税込み価格 | 22,000円 |
受講形式 | オンライン |
教育給付金制度 | 2022年3月31日まで |
特典や割引 | 調査中 |
受講者の合格率 | |
公式サイト | スタディング公式 |
②マルチデバイスでスキマ時間を活用するなら「フォーサイト」
フォーサイトもマルチデバイス対応です。
昼食の時間や待ち合わせ時間などスキマ時間を有効に使えます。
講義動画はダウンロードができるので、パケット代を気にせず学習ができます。
フォーサイトにはフルカラーの紙のテキストがあります。
紙のテキストの方が学習しやすいという方は、自宅では紙のテキスト、外出先ではスマホでといった学習スタイルを選べます。
コース名 | バリューセット1 |
税込み価格 | 37,800円 |
受講形式 | オンライン |
教育給付金制度 | 2022年度本試験前日まで |
特典や割引 | 調査中 |
受講者の合格率 | |
公式サイト | フォーサイト公式 |
③王道の通信講座なら「ユーキャン」
CMでおなじみ、通信講座の王道といえばユーキャンです。
基本的に紙のテキストで学習します。
漫画やイラスト、図などが豊富で分かりやすく工夫されています。
メインテキストの他に、問題集や模試試験集、添削5回と充実した内容になっています。
質問サービスも自分専用スケジュールも「学びオンラインプラス」という受講生のためのサポートサイトで行うことができます。
2級は30年以上の実績がある安心の講座です。
④3級と2級を90日で取得するなら「キャリカレ」
キャリカレの簿記講座は、3級と2級の一貫学習のコースが一つだけです。
その3級と2級をわずか90日で「一発合格」が目指せるという講座です。
簿記通信講座業界ではかなり短い期間を設定しています。
しかも、不合格だった場合は受講料を「全額返金」、合格だったら「2講座目が無料」と安心・万全なサポート体制となっています。
それだけ合格に自信があるということです。
ネット試験を活用すればかなり短期で取得できるでしょう。
⑤1年間保証制度が必要なら「クレアール」
クレアールは、合格できなかった場合や受験できなかった場合など、万が一に備えて「1年間保証制度」があります。
受講スタートの日から1年ではなく、初回の受験目標から1年後の本試験までの期間です。
例えば、2022年6月目標コースを申し込んでいた場合、2022年6月から2023年6月まで利用できることになります。
クレアールも安めの価格を設定しており、3級で一般価格14,800円です。
運営費や人件費はもちろん、広告宣伝費も抑え、また自社保有のスタジオがあることで低コストを実現しています。
簿記資格の勉強は通信講座を利用しよう!プロに任せて合格を勝ち取れる!
この記事のまとめ
- 簿記試験には統一試験とネット試験がある
- 通信講座にする理由は、効率的に学習できるから
- 通信講座の選び方のポイントは7つ
- おすすめの通信講座5選
簿記の勉強は、自己管理ができる方は独学でもできますが、なかなか難しいかもしれません。
通信講座を選ぶことは、自分の生活習慣や自分の性格を見つめ直すきっかけにもなります。
それを自身で把握していなければ、自分にあった学習方法を見つけられないからです。
通信講座を利用することは、時間の無駄を省いて学習できる手段だと言えます。
多少の費用は自己投資と割り切り、短期集中で簿記資格を取得しましょう。
簿記の有利な就職先や活かし方については、こちらの記事が参考になります。