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簿記1級の難易度は?類似資格との比較や学習のコツを解説!

「日商簿記1級ってどれくらい難しいの?」

「日商簿記2級に合格したけど、簿記1級も独学で取得できるの?」

日商簿記1級を目指している人は、このような疑問を持っているのではないでしょうか。かなり難しいとは知っていても、勉強をする前に具体的な難易度や学習のコツなどを知っておきたいはずです。この記事では以下の点について詳しく解説していきます。

  • 難易度
  • 日商簿記2級との比較
  • メリット
  • 効率的に学ぶ方法
  • 独学の可能性

この記事を読めば、日商簿記1級の難易度と合格できる勉強の進め方がわかります。おすすめの通信講座も紹介しているので、合格を目指している人はぜひ読んでみてください。

コンテンツ

日商簿記1級の難易度は?偏差値で言うと66くらい

結論からいって、日商簿記1級の難易度はかなり難しいです。偏差値で現わせば66くらいです。他の偏差値64~67くらいの資格を紹介すると、以下のようなものがあります。

  • 中小企業診断士
  • 電気主任技術者 第1種
  • 一級建築士
  • 社会保険労務士
  • 土地家屋調査士
  • 気象予報士

どれも難関試験で有名な国家資格ばかりです。日商簿記1級はこれらと肩を並べるレベルの難易度なので、簡単には合格できません。

日商簿記1級の合格率は?平均10%以下

日商簿記1級の合格率は毎年10%前後です。近年の合格率を表にすると、以下の通りです。

試験実施日受験者数合格者数合格率
2021年11月21日9,194名935名10.2%
2021年6月13日7,594名746名9.8%
2021年2月28日6,351名502名7.9%
2020年11月15日8,553名1,158名13.5%
2019年11月17日7,520名735名9.8%
2019年6月9日6,788名575名8.5%
2018年11月18日7,588名680名9.0%
2018年6月10日7,501名1,007名13.4%

以上の通り、近年実施された8回の試験の合格率の平均は10%程度ですが、10%を超えた試験は3回しかありません。合格率は非常に低い水準で推移しているので、合格するにはかなりの準備が必要であることがわかるでしょう。

ちなみに、税理士の簿記論の合格率は15%程度で推移しているので、それよりも難しいといえます。

日商簿記1級の合格基準は?全体の7割以上の正答率が必要

日商簿記1級合格に必要な点数の目安は70点以上といわれています。これは簿記2級や3級と同じなので、簿記2級などを勉強してきた人は目標にしてきたのではないでしょうか。そのため、過去問などで問題を解く時は、7割以上の正答率を目標にするとよいでしょう。

しかし、日商簿記1級の場合は「相対試験」といわれている点に注意が必要です。相対試験とは、合格率を調整するために問題の配点を正答率などを見て上げたり下げたりするものです。そのため、70点を目標にしていては、合格できない可能性があります。

過去問などを解く時は、全体の7割以上の正答を最低目標にして、より高い目標を目指して取り組むようにしましょう。

日商簿記1級はすごい?かなりすごい!

日商簿記1級のすごさは説明してきた通りで、かなりすごいです。

合格するためには、勉強時間が800~1,200時間程度は必要といわれています。仮に毎日2時間の勉強をするとしても、1年で合格は難しいでしょう。もちろん、日商簿記2級を持っていたり大学で高度な知識を身につけていたりすれば、もう少し短い時間で合格できるかもしれません。

いずれにしても極めて高度な専門知識が求められる試験ですので、長時間の学習が必要なかなりすごい資格といえるでしょう。

日商簿記1級の難易度と類似資格を比較!2級よりも範囲が広い!

ここでは日商簿記1級の難易度を日商簿記2級や類似資格と比較していきます。

最も比較しやすい日商簿記2級と試験内容を比較すると、日商簿記1級は出題範囲が一気に広がります。例えば、日商簿記2級では商業簿記と工業簿記の2科目です。しかし、日商簿記1級では商業簿記と工業簿記に加えて、会計学と原価計算が追加されて4科目になります。

しかも、商業簿記と工業簿記の内容はさらに深まるので、更なる知識が求められます。なお、日商簿記2級に必要な勉強時間は300~500時間程度といわれているので、日商簿記1級の半分程度です。

税理士との難易度比較もしていきます。税理士の偏差値は70前後ですので日商簿記1級よりも高く、合格に必要な勉強時間も2,500~5,000時間と長いです。しかし、税理士の簿記論の合格率は15%程度ですので、簿記だけで比べれば合格率10%前後の日商簿記1級の方が難しいといえるでしょう。

日商簿記1級のメリットは?転職や就職に有利!

日商簿記1級を取得するメリットは大きく以下の3つです。

  • 転職や就職でアピールできる
  • 税理士試験の受験資格が得られる
  • 大学入試で優遇される

日商簿記1級は極めて高度な専門知識を求められる試験ですので、合格者は企業などで即戦力として期待できます。就職や転職時に履歴書に記載することで、他の人と大きな差をつけられるでしょう。

税理士などキャリアアップにもメリットがあります。税理士には受験資格があり、人によっては受験できない場合があります。しかし、日商簿記1級を取得していれば、受験が可能になるのです。

他にも、大学入試で有利になることも考えられます。例えば、日商簿記1級を取得していると推薦入試が可能になる大学があります。特に、商学部や経営学部などで有利といえるでしょう。

日商簿記1級は取得するのが極めて難しいので、さまざまなメリットがある資格です。大学入試から就職、キャリアアップまで有効なので、興味がある人は目指してみてはいかがでしょうか。

簿記の資格を取得するメリットについては「簿記資格を取得するメリットは?何に役立つのか・簿記を取る理由を紹介!」で解説しています。メリットについてさらに知りたいという人は参考にしてください。

日商簿記1級取得者の年収は?平均500万円以上!

日商簿記11級取得者の年収は、平均して500万円以上と考えられます。

国税庁の令和2年民間給与実態統計調査によると、日本の平均給与は433万円でした。しかし、企業の規模別に見ると以下の通り大きな開きがあります。

資本金による企業規模平均給与額
2,000万円未満371万円
2,000万円~5,000万円未満404万円
5,000万円~1億円未満413万円
1億円~10億円未満454万円
10億円以上608万円

表を見れば、企業規模が大きくなればなるほど平均給与が多くなることがわかります。

日商簿記1級を取得している人は高い会計知識を持っていることが証明できるので、大企業への就職や転職がしやすくなります。つまり、500万円以上の高所得を得やすいといえるでしょう。

日商簿記1級を効率的に学ぶなら?おすすめの予備校や通信講座を利用しよう!

日商簿記1級は難易度がかなり高い資格ですので、取得を目指すなら効率的な学習を進めていかなければなりません。そこでおすすめなのが、予備校や通信講座を利用することです。

予備校や通信講座は、資格に合格するために最適な勉強法や試験の傾向などのノウハウが蓄積されています。また、試験に精通した講師が在籍していたりサポートが充実していたりするので、効率的に学習を進められるのです。

ここではおすすめの予備校・通信講座を紹介しますので、参考にしてください。

予備校特徴受講料(税込)
資格の大原・テキストは図やイラストが豊富でわかりやすい
・直前模試試験を受けられる
178,700円
クレアール・非常識合格法という独自の学習システムがある
・ライフスタイルに合わせた学習ができる
132,000円
スタンディング・インプット学習から実践力アップまで着実に力をつけられる
・圧倒的に低価格
64,900円

日商簿記1級では、資格の大原が特におすすめです。2020年度の日商簿記1級では110名の合格者を出していて、確かな実績があります。

予備校によっては合格実績を公表していないので、実績をしっかりと公表している資格の大原は安心です。また、同じ会計系の資格である税理士資格の合格者でも、資格の大原受講者が半分以上を占めています。

資格の大原に関しては「大原の簿記講座の口コミ評判まとめ!悪い評判はある?大原ならではの強みをご紹介します!」でさらに詳しく紹介しています。資格の大原に興味がある人は、読んでみてください。

日商簿記1級は独学できる?かなり難しい

日商簿記1級は独学で合格することが可能です。しかし、内容がかなり専門的になるので、かなり難しいと認識してください。

日商簿記2級までは仕分けを暗記することで問題を解くことができました。しかし、日商簿記1級では出題範囲が広いので、単に仕分けを暗記するだけでは対応できません。なぜそのようになるのかまで理解していないと、問題が解けなくなるのです。

日商簿記1級のテキストの数は限られているので、なかなか自分に合ったテキストが見つけられません。また、わからない問題に直面しても、自分一人で考えて理解を深めていく必要があります。

つまり、独学で日商簿記1級を取得することは可能ですが、遠回りをしてしまうリスクがあるのです。効率的に学習をしたいなら、資格の大原などの予備校を利用するのが良いでしょう。

しかし、独学でもポイントを押さえれば合格しやすくなるので、いくつかポイントを紹介していきます。

独学するときのポイントは?過去問で理解度を測ろう

独学をする時は、自分の実力や理解度を常に把握しておかなければなりません。簿記の理解度を測るのにおすすめなのが、日商簿記2級の過去問を解いてみることです。

この時、90分の試験である日商簿記2級の過去問を4分の3の時間(約67分)で解き、かつ90点以上取れればある程度理解力があると考えられます。つまり、商業簿記と工業簿記に関しては1級を勉強していくだけの基礎知識があるといえます。

日商簿記1級は会計論や原価計算などの科目も加わるので、日商簿記2級の過去問を100点取れたからといって十分とは決していえません。しかし、日商簿記2級の過去問で簿記に対する理解度を測ってから日商簿記1級の勉強を始めるのは有効な方法です。

適した独学の環境は?疑問を解決できるようにしておくこと

日商簿記1級に合格するためには、生じた疑問を解決できる環境を作ることも大切です。

日商簿記1級の試験範囲は広範囲に及び内容も深いので、学習を進めれば疑問は必ず出てきます。もし疑問を解決できなければ、そこで足踏みすることになります。それが日商簿記1級にとって基本的な部分であれば、合格を難しくするでしょう。

家族や身近な人に会計について詳しい人がいれば理想ですが、いなければ大学の先生などの専門家を頼るようにしてください。疑問が生じても2~3日で解決できる環境が整えられれば、独学がしやすくなります。

このような環境作りが難しいようであれば、資格の大原などの予備校を利用することをおすすめします。

簿記1級の難易度はかなり高い!目指すなら通信講座活用がおすすめ

日商簿記1級はかなりの難関資格ですので、取得は狭き門です。日商簿記2級や税理士の簿記論と比べても、取得は難しいです。スムーズに学習が進んでも取得には800時間ほどの勉強時間を要するでしょう。

もしつまずいてしまえば、1,200時間を超えることも考えられます。スムーズに学習をして合格を勝ち取るためにも、通信講座を活用するようにしましょう。

なお、簿記試験には国の教育訓練給付金制度を利用できる講座があります。これを利用すれば受講料の20%が支給されるので、お得に通信講座を活用できます。

詳しくは「簿記の資格講座で教育訓練給付金制度が適用されるスクール一覧!適用条件やいくら貰えるのか解説します」で説明しています。通信講座を検討している人は、参考にしてください。

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