就活や転職を有利に進めるために欠かせないのが資格です。資格がある応募者とそうでない応募者を比較すれば、当然資格を取得している応募者を採用します。
資格と言っても、簡単に取れる資格から超難関資格まで幅広いです。
本記事では、
- 取得する資格の選び方
- 就職に有利なおすすめ資格9選
について解説します。
就職や転職を控えている方、検討している方、必見です。
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資格は新卒の就活にも社会人の転職にも有利
資格を取得すれば、新卒の就活にも社会人の転職にも有利になります。希望する職種があり、その職種に関する資格がある場合は、ぜひ資格を取得しておきましょう。また、希望する職種が定まっていない場合は、汎用性が高い資格を取得しておくと、就活や転職活動で役立つ可能性大です。
自分のスキルをアピールする効果あり
資格には、自分のスキルをアピールする効果があります。
例えば「英語が話せる」というスキルを資格なしでアピールすることは大変です。「面接時に英語で自己紹介をすれば英語力のスキルをアピールできるのでは?」と思うかもしれません。しかし面接官がその場で「どのくらい英語力があるか」を判断することは難しく、他の就活生と比べるとなると尚更難しいです。
しかし資格を取得していれば「資格の出題範囲」の内容は理解していると瞬時に判断できます。例えば英検準1級を取得していれば、どのくらいの英語力があるのかは一目瞭然です。
このように資格には自分のスキルをわかりやすく、簡単にアピールする力があります。就活や転職活動を有利に進めるためには「資格を取得しなくてもスキルがあれば問題ない」という考えは間違いです。
即戦力として働ける
資格を取得していれば、入社後に即戦力として働ける可能性が高くなります。通常は入社後に研修やOJTを行って仕事について学びます。その後は、まずは簡単な仕事を任されることがほとんどです。
しかし資格を取得していれば、入社後すぐに第一線で働くこともできます。特に転職の場合は、企業側も即戦力の人材を求めています。
「経験×資格」で即戦力の人材を目指しましょう。
取得する資格の選び方
就職や転職に有利な資格はたくさんあります。取得する資格を選ぶ時には以下の3点を意識しましょう。
- 汎用性が高い資格を選ぶ
- 自分に合った資格を選ぶ
- 興味がある資格を選ぶ
汎用性が高い資格を選ぶ
汎用性が高い資格を選びましょう。汎用性が高い資格とは、あらゆる職業で役立つ資格です。
特に学生で就活を控えている方は、汎用性が高い資格を取得することを強くおすすめします。なぜなら企業分析やこれからの経験の中でやりたいことが変わるかもしれないからです。
もちろん自分がやりたいこと、自分の将来の夢を早いうちから決めて、そこに向かって頑張ることも大切です。夢や目標がすでに明確で、気が変わることがないという確信がある方はそれでも良いでしょう。
しかし、もしかしたらやりたいことが変わるかもしれない、まだやりたいことが見つかっていないという方は、汎用性の高い資格を取得しましょう。
本記事でも紹介している、英語系・会計系・秘書系の資格は、社会人として働く上であらゆる面で役立つ資格なのでおすすめです。
自分に合った資格を選ぶ
自分に合った資格を選びましょう。人には向き不向きがあります。「自分がやりたいこと=自分に向いていること」という状態が最高ですが、必ずしもそうではありません。
仮にやりたいことが見つかっても、自分には一切適性がないかもしれません。自分に向いていない資格の取得に励むよりは、自分にあった資格を受験すべきです。
野球に向いていない人がいくら頑張っても野球で成果を出すことはできませんが、野球をやめて他のスポーツをしたらあっさりと成果がでた、ということはよくあります。
あえて自分が苦手なフィールドで勝負する必要はありません。自分に合った資格を選びましょう。
興味がある資格を選ぶ
興味がある資格を選びましょう。自分が興味をもった資格でなければ、継続的に勉強をして資格を取得することはできません。
興味がないことをいやいや勉強するのは苦痛で長続きしませんし、仮に勉強したとしても学習効率は悪いです。子供の頃、漢字を覚えるのは苦手でも、好きなアニメや漫画のキャラクターや技の名前などは一回聞いただけで覚えられたという方も多いのではないでしょうか。
このように人は興味があることに対しては、簡単に記憶ができます。
- 汎用性が高い
- 自分に合っている
- 興味がある
以上3つを兼ね備えた資格があればベストですが、それはなかなか難しいです。まずはこれら3つのうち2つあるいは1つを満たす資格を探してみましょう。
就職に有利な資格おすすめ9選
就職や転職に有利なおすすめ資格は以下の9つです。
- TOEIC
- 簿記
- FP技能検定
- MOS
- ITパスポート
- 公認会計士
- 秘書検定
- オンライン秘書
- オンライン食育栄養士
各資格の概要や受験料などをまとめました。
TOEIC
概要
TOEICは世界150ヵ国以上で行われている英語に関する試験です。他の資格試験と異なり、合格・不合格がありません。受験をするとTOEICのスコアを取得でき、そのスコアを履歴書等に記載することができます。
TOEICは990点満点の試験です。履歴書に記載するには、最低でもTOEICスコア600、英語に関する職の場合は700以上は取得したいです。
TOEICは日常英会話やビジネス英会話に関する試験で、グローバルに活躍できる人材の需要が増している昨今特に人気の資格です。
試験内容
TOEICではリスニング問題とリーディング問題が出題されます。各495点満点です。
受験料
6,490円
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簿記
概要
日商簿記検定は、日本商工会議所が主宰する資格です。経理や事務では必須と言っても過言ではないスキルです。
日商簿記検定には3級・2級・1級の3つの級があります。就活や転職活動では2級以上の取得をおすすめします。1級の取得はかなり難易度が高いので、3級から受験して最終的に2級を目指すのがおすすめです。
また経理や事務以外にも、公認会計士や税理士になるためにも役立ちます。
試験内容
3級
経理関連書類の読み取り
2級
高度な商業簿記・工業簿記、財務諸表を読む
1級
極めて高度な商業簿記・工業簿記、原価計算並びに会計学、財務諸表規則や企業会計に関する法規を理解
受験料
- 3級2,850円
- 2級4,720円
- 1級7,850円
FP技能検定
概要
FPとはファイナンシャルプランナーのことで、お金に関する知識を活用しつつ顧客の目標の実現をサポートする仕事です。FP技能検定単体では就活や転職でそこまで有利になることはありません。しかし税理士や社労士、宅建などの資格と組み合わせると、就活や転職でかなり有利になります。
また、就活や転職で有利になるだけでなく、お金の知識は自身の資産運用や税金にも役立つので、ぜひ取得しておきたい資格です。
FP技能検定には、3級・2級・1級があります。2級以上の取得が望ましいです。
試験内容
FP技能検定には、学科試験と実技試験があります。
学科試験では、マーク式の問題を解きます。実技試験では、きんざいと日本FP協会という、2つの指定試験機関が実施する試験の中から1つを選んで受験します。
受験料
- 3級6,000円
- 2級8,700円
- 1級20,000円
MOS
概要
MOSはマイクロソフトオフィススペシャリストの略で、マイクロソフトが提供する、Word・Excel・PowerPoint・Access・Outlookに関す資格です。
マイクロソフトのソフトは、どの企業に入社してもほとんどの確率て使用します。つまり汎用性が高い資格であると言えます。
これらのソフトは直感的かつ簡単に扱うことができますが、使いこなすとより複雑な業務をこなせたり、効率的に業務をこなせるようになります。
パソコン系の資格の中では最もおすすめの資格です。
試験内容
Wordに関する試験、Excelに関する試験のように細かく試験がわかれています。マイクロソフトの中でも最もメジャーなソフトであるWordとExcelにはスペシャリストとエキスパートという2つの資格があります。
受験料
WordとExcelのスペシャリスト資格とその他ソフトに関する資格の受験料は9,800円です。
WordとExcelのエキスパート資格の受験料は11,800円です。
ITパスポート
概要
ITパスポートは、ITを活用するために必要な知識を学べる国家資格です。IT系の国家資格の中でも初級に位置付けられており、IT系への就職や転職を目指す方が最初に取得しておきたい資格です。
試験内容
IT全般に関する用語やリテラシーに関する問題が出題されます。
受験料
5,700円
公認会計士
概要
公認会計士は会計のプロフェッショナルです。会計全般について扱います。コンサルテイングや監査など幅広い範囲で活躍できます。しかし会計系の資格の中でも最もレベルが高い資格ということもあり、取得は決して簡単ではありません。資格取得には長い期間の努力が必要になります。公認会計士資格の合格率はわずか10%ほどです。
しかし一度取得してしまえば、就活でもかなり有利に立ち回ることができるので、会計に興味がある方は取得を目指してみても良いでしょう。
試験内容
公認会計士の資格を取得するには、全9つの試験に合格しなければなりません。
まずは短答式試験で「財務会計論」「管理会計論」「監査論」「企業法」の必須4科目に合格します。その後、論文式試験で「財務会計論」「管理会計論」「監査論」「企業法」「租税法」の必須5科目と、「経営学」「経済学」「民法」「統計学」の中から選択1科目に合格します。
「財務会計論」と「管理会計論」は「会計学」として1日もくとカウントされるので、全て合わせると9科目です。
受験料
19,500円
秘書検定
概要
秘書検定というと、秘書になるための試験という印象がありますが、そうではありません。秘書検定ではビジネスマナーや事務スキルを身につけられます。
秘書になりたい方はもちろん、社会人としての最低限のマナーやスキルを身につけたい方にもおすすめの試験です。秘書検定は3級・2級・準1級・1級の4つのレベルにわかれています。
就活や転職活動で有利に立つためには2級以上を取得しましょう。
試験内容
3級と2級は筆記試験のみ、準1級と1級は筆記試験に加えて面接があります。
受験料
- 3級2,800円
- 2級4,100円
- 準1級5,300円
- 1級6,500円
オンライン秘書
概要
オンライン秘書は、オンラインに特化した秘書資格です。最近はオンラインで気軽に秘書を雇って、書類業務やスケジュール管理などを任せる方が増えています。そう言ったニーズに応えられるのが、このオンライン秘書です。
秘書検定2級の難易度はそこまで高くないので、秘書検定2級と合わせて取得しておくのがおすすめです。
試験内容
試験はオンラインで受験できます。教材もスマホで閲覧できるものなので、申し込みから資格取得まで全てスマホで完結して便利です。
受験料
20,000円(教材費込)
オンライン食育栄養士
概要
食に関する知識を体系的に得られる資格です。子供の年齢や体調に合わせた食事、自宅で簡単に作れる健康的な食事などについて学べます。SNSを通して食育栄養士として情報発信をすることもできます。
栄養士になりたい方、食に香味がある方にはおすすめの資格です。また、そうでなくとも社会人になり一人暮らしをすると毎日コンビニでご飯を済ませる方も多くありません。20台前半はそれでも問題ないかもしれませんが、次第に体や健康に影響が出始めます。そうなる前に食育に関する知識を身につけておきましょう。
試験内容
試験はオンラインで受験できます。教材もスマホで閲覧できるものなので、申し込みから資格取得まで全てスマホで完結して便利です。
受験料
20,000円(教材代込)
資格取得のための勉強方法
資格を取得するためには、独学が必要です。スクールに通うなどして資格を取得する手段もありますが、原則としては独学です。
独学で資格取得の勉強をするときは、
- 参考書で一通りの知識をインプットする
- 問題集や過去問を解く
- 間違えた問題を復習する
のサイクルで学習しましょう。本記事で紹介したオンライン系の資格であれば、参考書の購入は不要で教材が一式ついてきます。
それ以外の資格を取得する場合は、まずは参考書を購入するところからはじめましょう。
これからのトレンドはオンライン系の資格
本記事ではオンライン系の資格を2つだけ紹介しましたが、これからは間違いなくオンライン系の資格がトレンドになります。なぜなら働き方が大きく変化しているからです。
数年前までは考えられなかったテレワークもだいぶん浸透してきつつあります。現在は一部の業界でしか実践されていませんが、今後メジャーな働き方になることは間違いありません。
そこで需要が伸びるのがオンラインで働ける職業です。今後のことも見越して今のうちにオンライン系の資格を取得しておきましょう。もちろんオンライン系の資格を取得して、それをオフラインの対面の場で活用することも可能です。
まとめ
就職に有利になるおすすめ資格9選を紹介しました。本記事では汎用性が高く、様々な場面で役立つような資格を中心に紹介しています。
少しでも気になる資格があったら、まずはその資格について詳しく調べてみましょう。試験日を調べたら、試験日から逆算して学習計画を立て、実際に行動に移してみてください。
資格を取得して、就活や転職活動を少しでも有利に進めましょう。
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