これから簿記検定を受験される方は、試験の計算に電卓が必要になります。
普通の電卓でも対応は可能ですが、スムーズな計算を進めるには、簿記に対応している機能が付いた電卓の購入がおすすめです。
今回は、簿記検定を受験される方に向けておすすめの電卓や機能を簡単に解説します。
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簿記に使う電卓の選び方!おすすめの注目ポイント6つ
簿記検定では電卓を使って計算を進めるため、ストレスを感じない使いやすい商品を選ぶことが大切です。
どのようなポイントを確認しておくと後悔を減らせるのか、6つにわけて内容を確認していきましょう。
①種類をチェック!実務電卓か普通電卓か
簿記検定を受験するときは、ビジネスの現場にも役立つ「実務電卓」または、プライベートにも使える「普通電卓」の2種類があります。
実務電卓は、経理の計算に使いやすいキーの仕様です。たとえば、素早い計算ができるように0の数字が2つ付いたキーがあったり、経理の計算に役立つ原価・売価などのキーが付いていたりします。
一方、普通電卓は、とくに機能がついていないもので一般的な家庭で使用されるタイプのものです。
ただ、簿記3級の受験を検討されている場合は、普通電卓でも問題ありません。実務電卓は、より複雑な計算が求められる1・2級の受験に使用するのがおすすめです。
②サイズをチェック!好みや用途に適したものを
電卓は使用用途に合わせて幅広いサイズがあります。
簿記検定の計算におすすめのサイズは下記のとおりです。
サイズの大きいもの
簿記検定の計算でキーの押し間違いがないように、小さいサイズよりも大きめの電卓がおすすめです。実際に店舗で購入するときにサンプルがあれば、指の大きさや太さに合わせて打ちやすいかどうかを試してみましょう。
手のひらサイズのもの
簿記検定の計算に使うときは、手のひらサイズの電卓を選びましょう。手のひらに合わせた大きさだと適度なサイズになり、デスクの上で邪魔になる状況を防げます。
③キーの配列をチェック!打ち間違いを減らせる
電卓は各会社によって、キーの配列が少しずつ変わります。普段から使い慣れている電卓がある場合は、同じメーカーの電卓を購入すると使いやすいと感じられるかもしれません。
打ちやすい配列の電卓を選べると、キーを見ずに感覚で打ち込むときに打ち間違いを減らす対策にできます。
④日商簿記検定で使用可能かチェック!受験する人必見!
日商の簿記検定を受験するときは、対応可能と不可の電卓があります。関数計算や特殊計算ができる電卓の持ち込みはできません。
普通電卓と実務電卓を購入するときは、事前に試験に対応できる商品を選びましょう。
⑤必要な機能があるかチェック!実務に使えるかを左右する
簿記検定に対応した電卓を選ぶときは、計算をスムーズに進めるための機能が充実しているものを選びましょう。
桁数
簿記検定の電卓を選ぶときは、画面に表示される数字が12ケタ以上になる商品がおすすめです。
数字の計算をスムーズに進めるには、最低でも10ケタはある電卓を選ぶようにしましょう。
GT機能
計算でいくつかの項目があるときに内容を記憶して、集計できる電卓の機能は「GT(グランドトータル)機能」と呼びます。
ひとつずつ合計する手間が省けるため、簿記の計算時間を短縮できて便利です。
メモリー機能
計算した数字を記憶しておきたいときは「M(メモリー)機能付き」の電卓が便利です。
電卓でメモリーとは「M+」「M-」などのキーを指しています。簿記の計算スピードをあげられる便利な機能です。
軽減税率
異なる税金の計算を電卓で進めるときは、軽減税率の計算に対応した機能が付いている商品がおすすめです。
税率10%と8%の計算に対応できるものを選びましょう。
⑥あると便利な機能をチェック!経理作業効率を上げよう
簿記検定の計算に必須ではないものの、オプションとしてあると便利な機能一覧を見ていきましょう。
キーロールオーバー機能
電卓のキーを素早く打ちたい人におすすめの機能です。キーから指を離していない状態で次のキーを入力しても感知してくれます。
電卓の性能によっては、1つ先の入力だけでなく2~3つ先の入力に対応している内容もあるので、入力速度に合わせて商品を選びましょう。
サイレント機能
電卓を入力するときのキー音を軽減してくれる機能です。
試験の当日は電卓の音が気になる場合があるため、購入前に機能の有無を確認してみましょう。
チルトディスプレイ機能
電卓の画面を動かせる機能です。試験の当日に画面が明かりで見えづらいときは、画面を動かして計算が見やすい角度に変更できます。
日数計算機能
期間の日数によって数字が変化する計算に対応できる機能です。必須の機能ではないため、機能の有無はどちらでも構いません。
アンサーチェック機能
計算が正解であるのか判断してくれる機能です。簿記の計算でミスを確認したいときに役立ちます。
持ち込みにおすすめの簿記電卓!安いものやかわいいものなど自分に合ったものを選ぼう!
今回は、電卓を販売する大手企業の商品を中心に厳選して紹介します。
- シャープ
- カシオ(casio)
- canon
公式サイトには、実用から家庭で使えるものまで、さまざまなタイプの電卓が掲載されているので参考にしてみてください。
シャープのおすすめ簿記電卓!
⇒入力のスピード感を重視したい方におすすめの電卓です。
・グラストップ調デザイン電卓(ナイスサイズタイプ) EL-N862-X
⇒計算の内容を102ステップまで振り返れる高性能の電卓です。
カシオ(casio)のおすすめ簿記電卓!
⇒軽減税率に対応している電卓です。
⇒2つの税率計算に対応した電卓です。デスクでも使いやすい大きさになります。
canonのおすすめ簿記電卓!
⇒画面が大きく見やすいタイプの電卓です。
⇒ビジネスの現場でも使いやすい電卓です。
そのほかおすすめ簿記電卓!
⇒税率設定に対応しているコスパを重視した電卓です。さまざまな色の電卓から選びます。
簿記電卓を持ち込みするときの注意点!持ち込みNGの機能がないものを
日商の簿記検定を受験するときは、関数計算や特殊計算ができる電卓の持ち込みはできません。
普通電卓と実務電卓を購入するときは、事前に試験に対応できる商品を選びましょう。
*簿記検定を受験するメリットについては「簿記資格を取得するメリットは?何に役立つのか・簿記を取る理由を紹介!」の記事で詳しく解説しています。
簿記電卓は実務電卓がおすすめ!試験持ち込みが可能かも要チェック!
簿記検定を受験される方におすすめの電卓や機能を簡単に解説しました。
計算をスムーズに進めるには、ビジネスの現場にも対応できる実務電卓を使う方法がおすすめです。
購入前には、電卓が試験の持ち込みに対応可能かどうかを再度チェックしてみてください。
これから簿記検定の申し込みを進める方は、費用を抑えるためにも「簿記の資格講座で教育訓練給付金制度が適用されるスクール一覧!適用条件やいくら貰えるのか解説します」の記事を参考にしてみてください。