AWSはアマゾンウェブサービスの略で、世界最大のシェアを持つクラウドサービスプラットフォームです。
今まで自社で運用していたシステムからクラウド環境を使う会社が増え、AWSエンジニアの需要も高まっています。
AWS認定試験を取得することで、知識を体系的に整理して理解することができ、実務能力が向上するでしょう。
今回は、AWSについて以下の内容を解説します。
- AWS認定資格は全11種類ある
- AWS認定資格の難易度
- AWS認定資格の勉強方法は3種類
- AWS認定資格を取得するのに有効な対策3選
- AWS認定資格を取るメリット
是非、最後まで確認してみてください。
コンテンツ
AWS認定資格は全11種類ある
AWS認定試験は、全部で11種類あります。
- 基礎コース:1種類
- アソシエイト:3種類
- プロフェッショナル:2種類
- 専門知識:5種類
AWS認定試験は、大きく2つに分けられます。サービスの内容を理解していることを証明する「役割別の資格」と、より高度なレベルの知識を有していることを証明する「専門知識の資格」です。
「役割別の資格」は、基礎コースとアソシエイト、プロフェッショナルの3つのレベルに分かれています。アソシエイトとプロフェッショナルの試験内容には「アーキテクト・運用・開発者」があります。
AWSは、受験者の対象を目安として公表していますが、試験資格はありません。AWSを使ったことがなくても、受験することは可能ですが、実務を積みながら勉強した方が身に付くでしょう。
【基礎コ―ス】について
基礎コースには以下のものがあります。
- クラウドプラクティショナー
AWSを6か月間使用したことがあり、ITについて基礎的な知識がある人を対象にしたコースです。
AWSについての基本的な知識を付けられるため、これからAWSに取り組もうとする人や就職活動のときにアピールしたい人に向いています。他のコースを受験する基礎になるため、まずはこちらを受験しましょう。
【アソシエイト】について
アソシエイトは中級コースで以下の3種類があります。
- ソリューションアーキテクト
- SysOps アドミニストレーター
- デベロッパー
AWSを1年間使用したことがあり、AWSを使って問題解決をしたことのある人を対象にしたコースです。
中級程度のAWSの知識や運用のスキルが身に付きます。
特に、ソリューションアーキテクトはAWS認定試験の代表的な試験になっています。
【プロフェッショナル】について
プロフェッショナルは上級コースで以下の2種類があります。
- ソリューションアーキテクト
- DevOpsエンジニア
AWSを2年以上使用したことがあり、設計や運用、問題解決の経験がある技術者が対象のコースです。
高度な技術的スキルと知識を有していることを証明できます。今までにシステムの管理や運用、開発を行ってきた人は更にステップアップできるでしょう。
番外:専門知識について
専門知識には以下の5種類があります。
- アドバンストネットワーキング
- データアナリティクス
- セキュリティ
- 機械学習
- データベース
AWSを2年間使用したことがあり、それぞれの分野で5年以上の経験がある上級者向けのコースです。
AWSの知識だけでなく、それぞれの分野における深い知識と高度なスキルを証明できます。
AWS認定資格の難易度は?
AWS認定試験は、アソシエイトから難易度が高くなっていきます。理由は、幅広い知識が求められるからです。
最難関の試験は、プロフェッショナルの「ソリューションアーキテクト」です。
幅広い知識と、実務経験に基づく深い理解が必要になります。
また、問題量が多く時間が足りなくなる場合があるため、時間内に問題を解く力も必要です。
合格率は公表されていない
合格率は公表されていませんが、推定50%と言われています。
AWS認定試験は、IT関連についての深い知識が求められているわけではありません。暗記で解ける問題も多くあるため、合格率は50%程度はあると考えられています。
ただ、合格基準は公表されており、満点に対して70%以上の正答率が必要です。AWSについての知識を十分に理解しているかが求められています。
AWS認定試験は、試験時間の長さも特徴の1つです。1番長い試験時間で180分間あるため、長時間の集中力と時間内に問題を理解して解くスピードが求められます。
必要な勉強時間の目安は?
認定試験は11種類あり、試験によって難易度が違います。
もともとIT関連の知識があったり、業務でAWSを使用している人であれば、基礎コースの「クラウドプラクティショナー」を10時間程度の勉強時間で合格することも可能でしょう。
最難関と言われるプロフェッショナルの「ソリューションアーキテクト」は1~2か月間に、50時間程度の勉強期間で合格している人がいます。
AWS認定資格の勉強方法は3種類
AWS認定試験の勉強方法は、次の3つがあります。
- Amazon公式のトレーニング動画を視聴する
- 書籍で勉強する
- Udemyの講座を受講する
詳しく見ていきましょう。
Amazon公式のトレーニング動画を視聴する
AmazonはAWS認定試験の学習者に対して、公式のAWSトレーニング動画を提供しています。
AWSの専門家によって定期的に更新されており、最新の情報を学べます。
無料で使える500以上のオンデマンドデジタルコースがあり、自分のペースで学習できる仕組みです。
また、講師によるオンラインの講義やプライベートレッスンが受けられます。
レベルチェックのために試験準備コースも活用しましょう。
書籍で勉強する
AWSはクラウドサービスの中でも人気があるため、認定試験についての書籍も多く発売されています。
まずは、AWSの基本的なサービスの内容についてまとまっている本を1冊買って勉強することをおすすめします。
サービス内容を文字で理解することが難しい場合は、図解があるタイプを選ぶと理解しやすいでしょう。
模擬試験や問題集が付いているものを1冊は用意して、繰り返し解くことが大切です。
Udemyの講座を受講する
Udemyはアメリカで開発されたオンライン学習用サイトで、多くの講座が動画形式で行われています。
はじめはAWSの概念を流し見してみましょう。
動画を見ながら、実際にAWSを動かして学習をするハンズオンのため、知識だけでなく実務能力もつきます。たくさんのサービスがあるAWSのどれから取り組んだらいいのかわからない人にとっても有効です。
倍速再生や画面上にメモができます。図解が多く使われており、模擬試験が3回分もついています。
AWS認定資格を取得するのに有効な対策3選
AWS認定資格を取得するのに有効な対策は次の3つです。
- 実際にAWSに触れることを重視する
- 模擬試験やサンプル問題をこなす
- 身近なAWS合格者からアドバイスをもらう
詳しく見ていきましょう。
実際にAWSに触れることを重視する
AWSは基礎コースの受験者を「AWSを6か月は使用している人」としています。
知識を覚えるだけでなく、実際に使いながら理解を深めた方が実践で使えるスキルが身につくでしょう。
オンラインの学習サイトでは、実際にAWSを使いながら学べる教材がそろっています。
AWS公式サイトにも、初心者向けのAWS Hands-on for Beginner という学習サイトがあります。
問題集での学習の合間に、気分転換として受けてみてもいいでしょう。
模擬試験やサンプル問題をこなす
これまで有料だったAWS公式の模擬試験が、無料で受けらるようになりました。
専門知識の「アドバンスドネットワーキング」以外の10資格の模擬試験が解説つきで受けられます。
問題の形式も本試験と同じで、正解であっても不正解であっても解説が表示されます。
模擬試験が終わると復習ができる仕組みです。
また、公式サイトには各試験ごとに10問程度のサンプル問題が用意されているので、こちらも活用しましょう。
身近なAWS合格者からアドバイスをもらう
身近にAWS認定試験の合格者がいる場合は、勉強方法などのアドバイスをもらいましょう。
範囲が広い試験のため、途中でモチベーションが下がってしまうことがあります。身近な合格者から勉強方法やどのように実務に役立っているかを聞くと、モチベーションが保てます。
また、AWSは使いながら理解を深めていく試験であるため、質問できる人が身近にいると心強いでしょう。
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AWS認定資格を取るメリット
2021年にアメリカのglobal knowledge社が発表している15 Top-Paying IT Certifications for 2021(稼げる資格トップ15)の中で、AWS認定試験の中からアソシエイトの「ソリューションアーキテクト」が第3位にランクインしています。AWSエンジニアの需要の高まりがうかがえます。
アメリカだけでなく、日本国内でもAWSを使用する企業が増えてきているため、今後も需要が高まる資格と言えるでしょう。
知識だけでなく実務能力が上がる
AWSはIT関連全般の知識を増やすための資格ではなく、Amazonのクラウドサービスに特化した内容の資格です。
そのため、実務につながるような内容が出題されています。
実際にAWSを使用しながら勉強をすることで、実務能力も上がってくるでしょう。
AWS認定試験に合格していることが、実務能力があるという証明になるのです。
就職や転職に役立つ
AWSを使う企業は国内でも増加傾向にあり、その市場規模も年々拡大しています。
AWSを使用する会社が増えてはいるものの、AWSエンジニアの数はそれほど多くないため、今後もAWSの資格取得は就職や転職のときに有利に働くでしょう。
特に、アーキテクトやプロフェッショナルのレベルを取得していると、実務能力の高さを証明できるので企業側から評価されます。
需要は高まっているものの、AWSに詳しいエンジニア少ないことで、就職や転職のときにアピールできるでしょう。
最新のAWS情報を抑えることができる
AWS認定試験は3年間の有効期限を設けています。
これは、AWSが常にアップデートを続けており、試験内容もそれに合わせて変化しているからです。
3年間の有効期限を更新するためには、同じ試験を受けて合格するか上のレベルの試験に合格する必要があります。
合格した後も勉強をし続けることで、最新のAWSの情報を得られる仕組みになっています。
AWS認定資格の難易度は対策をすれば確実に合格が可能なレベル!
ここまで、AWS認定試験について解説してきました。
AWSの特徴は以下の通りになっています。
- AWS認定資格には「基礎コース・アソシエイト・プロフェッショナル・専門知識」の全11種類がある
- AWS認定試験の合格率は50%程度、勉強時間は10~50時間は必要である
- 勉強方法には「公式サイトの動画視聴・書籍を読む・Udemyの講座を受ける」がある
- 有効な対策には「実際にAWSを使う・模擬試験やサンプル問題を解く・アドバイスをもらう」がある
- AWS認定試験のメリットには「実務能力の向上・就職や転職に有利・最新のAWS情報が得られる」がある
AWS認定試験の他にもIT関連の資格について知りたい方は、次のページを参考にしてください。
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