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高卒認定試験の難易度は?出題範囲や偏差値の目安などポイントを解説!

これから高卒認定試験に向けて勉強を始めようと思っている人の中には、試験内容がわからなかったり難易度に不安を覚えたりしている人もいるでしょう。どうすれば合格できるのかの道筋がわからないと、思うように対策も立てられません。

そこでこの記事では、高卒認定試験の合格を目指す人に向けて、高卒認定試験の内容や難易度、合格の目安を解説します。高卒認定試験について深く理解できるので、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも高卒認定試験とは?旧大検との違いもチェック

そもそも高卒認定試験とは?旧大検との違いもチェック

高卒認定試験は厳密には高卒資格とは異なる資格です。高卒認定を受けた人は「高校卒業程度の学力があること」が証明されます。平成16年までは「大学入学資格検定」と呼ばれていました。現在では「旧大検」と呼ばれることもあります。

以下では高卒認定試験について高卒資格や旧大検との違い、高卒認定試験合格のメリットについて詳しく解説するので、ぜひご覧ください。

高卒資格とは違う!高卒と同じくらいの学力を示す試験

高卒認定試験は「高等学校卒業程度認定試験」の略称です。高等学校卒業程度認定試験は「高校卒業程度の学力があること」を認定する資格で、高卒資格が得られるわけではありません。そのため、高卒資格を得るには高校に3年間通って卒業する必要があります。

これに対し高卒認定は一定の条件を満たすか、試験に合格するかのどちらかによって得られる資格です。高卒認定と高卒資格は、別の資格なので注意してください。

旧大検との違いは?大きく変わった3つの点

高卒認定試験は旧大検から平成16年に名称が変わり、以下の点が変更されました。

  • 受験可能な対象を全日制にまで拡大
  • 試験科目が9科目から8科目に減少
  • 必修・選択科目の変更

旧大検は高校生の場合、定時制もしくは通信制の高校に通っていることが条件でした。しかし、高卒認定試験は全日制の高校生も受験できます

また試験科目は必修科目から「家庭」がなくなりました。これにより、必修科目が9科目から8科目となり、受験者にとってはメリットのある変更となっています。

必修科目は他にも変更があり、英語」が新たに必修科目に加わりました。選択科目についても、「保健」と「簿記」が廃止になっています。

高卒認定試験に合格するメリットは?多くの場面で高卒扱いになる!

高卒認定試験に合格すると、高卒資格を持っている人と同等の学力があることを証明できます。また、大学や短大、専門学校への受験資格も得られるので、進路の幅が広がる点もメリットです。

就職活動においても、高卒認定試験に合格していると高卒として扱われます。高卒資格者でなければ就職できない企業でも、高卒認定試験の合格によって可能性が生まれるのです。

また、高卒認定試験を受ける人は中卒の人が多くいます。そんな人には「中卒でも取得できるおすすめの資格は?本当に役立つ資格を10個紹介!」の記事がおすすめです。中卒でも取得可能なおすすめ資格について、詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

高卒認定試験は簡単すぎ?難易度や扱い内容をチェック

高卒認定試験は簡単すぎ?難易度や扱い内容をチェック

高卒認定試験は「高校卒業程度の学力」を有していることを証明するための試験です。出題範囲は中学1年~高校1年の内容が中心となっています。試験内容は全8科目で、マークシート形式の出題です。

試験の難易度は決して難しいわけではありませんが、合格率は3~4割となっており、対策は必要となります。ただし、数学や日本史などの苦手科目を中心に対策をすれば合格は可能です。

これらの点について、以下でさらに詳しく解説します。

高卒認定試験の範囲は?中1~高1までの範囲が中心

高卒認定試験の出題範囲は中学1年~高校1年の内容が中心です。高卒認定試験では、基礎学力があることを確認することを目的としているため、出題範囲や内容はそこまでレベルが高くありません。これは全科目に共通している特徴です。

高卒認定試験の全部で8科目!一度に合格しなくても良い

高卒認定試験では8科目に合格する必要があります。そのうち、以下の科目は必修です。

  • 英語
  • 数学
  • 国語

また、以下の選択肢で科目を選ぶ必要があります。

  • 「科学と人間生活+物理基礎or化学基礎or生物基礎or地学基礎から1科目」または「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から3科目」
  • 世界史Aまたは世界史B
  • 日本史A、日本史B、地理A、地理Bから1科目
  • 現代社会or倫理+政治経済

高卒認定の資格はこれらの試験すべてに合格する必要があります。ただし、一度に合格する必要はありません科目ごとに合否が決められるので、二度目の試験は不合格の試験のみ受けることができます。

出題形式は?マークシート方式!

高卒認定の試験はすべて4択のマークシート方式です。そのため、問題の中には答えがわからないものがあっても、偶然正解できるものもあります。試験の際はわからない問題でも、諦めないで選択肢を埋めることを心がけましょう。実力以上の点数をとれる可能性があります。

合格率は3~4割!けれど難しいわけじゃない!

高卒認定試験の合格率は3~4割です。これを見ると試験が難しいのではと思う人もいるでしょう。しかしこれは高卒認定の資格を得た人の割合です。

高卒認定試験は科目ごとに合否が決められるため、一部の科目のみ合格している人もいます。1科目以上の合格者は全体の8割ほどなので、部分合格は難しくありません。

高卒認定試験は全科目に一発合格するよりも、部分合格の積み重ねで合格を目指す方が現実的です。

高卒認定試験の科目別難易度!数学や日本史など苦手科目を中心に対策しよう

以下では高卒認定試験の各科目の難易度と出題傾向を解説します。それぞれ出題傾向を把握することで、より効率的な勉強が可能です。ぜひご覧ください。

英語

英語は空欄補充、語順、発音、長文読解といった問題が中心です。単語は基礎レベルのものが多いので、しっかりと対策すれば合格できるでしょう。

ただし英語は、文法を中心に苦手意識のある人が多い科目でもあります。自分は英語が苦手だと感じている人は、中学英語で文章を読む練習をするなど、基礎的な演習を繰り返すのがおすすめです。

数学

数学は高卒認定試験の中でも、合格率が低くなる傾向があります。苦手意識を持っている人も多いですが、出題内容は基礎的なものがほとんどです。出題範囲をしっかりと網羅していけば、合格することは難しくありません。

公式の理解と、問題を繰り返し解くことで知識を定着させましょう。また数学の試験はマークシートですが、0~9の数字を回答する必要があります。他の科目と違って、直感で正解するのは不可能なので、しっかりと勉強しておきましょう。

国語

国語は現代文2題、古文と漢文が1題ずつ出題されます。現代文は苦手な人だと、なかなか点数を上げにくいです。しかし、長文を何度も読み込んで慣れることで試験本番に余裕をもって臨めます。文章を読む際は、予想される重要箇所に線を引くなど、工夫すると正答率をあげられます。

また、古文と漢文は単語の意味を理解する必要があります。慣れない言葉も多いので、わからない単語はその都度調べたり、単語カードで暗記するなどの対策をしましょう。ただし、試験本番では部分的な単語よりも文章全体のストーリーの理解の方が重要です。

科学と人間生活

科学と人間生活は平成26年度からの比較的新しい科目です。試験のテーマは「科学と人間生活のかかわり」であり、物理、化学、生物、地学の問題がまんべんなく出題されます。

範囲が広いため、合格が難しい面もありますが、一方で科学と人間生活を選択することでそれ以外の4科目から1科目だけを選べばよくなるのがメリットです。また、出題範囲は以下の通りに限定されます。

物理分野光の性質とその利用、熱の性質とその利用
化学分野材料とその再利用、衣料・食品
生物分野生物と光、微生物とその利用
地学分野身近な天体と太陽系における地球、身近な自然景観と自然災害

内容は基本的なものが多いため、時間をかければ理解できる内容です。選択科目を減らしたい人におすすめの科目となっています。

物理基礎

物理基礎ではエネルギーや運動、電気など基本的な内容が出題されます。物理でも基本中の基本となる内容ですが、人によってはかなり苦手意識を持ってしまう場合もあるので対策が必要です。参考書などで法則や公式をしっかりと理解しましょう。

化学基礎

化学基礎の主な内容は物質の構成や変化です。図やグラフを用いた内容も多くあるので、視覚的に内容を理解しましょう。暗記をしようとするよりも、法則など仕組みの部分を覚えた方が効率的に勉強できます。また、わからない問題も知識を応用することで解くことができるので、「なぜ」の部分を重点的に勉強してください。

生物基礎

生物基礎は細胞や遺伝、動植物、環境が出題範囲です。他の理系科目と比較して、語句の暗記要素などが多いですが遺伝の仕組みなどを理解しなければいけない点もあります。暗記と仕組みの理解をバランスよく行うのが合格のポイントなので、どちらかに偏らないように注意しましょう。

地学基礎

地学基礎では地球の構造や宇宙、気象が主な出題範囲です。理系科目の中では、もっとも暗記要素の多い科目となっています。理系科目は苦手だけど、暗記は得意な人におすすめの科目です。図やグラフなど、パターン化された問題が多いので、繰り返し参考書を読んだり問題を解いたりすることで理解を深めてください。

世界史

世界史はAとBに分かれており、どちらかを選択します。出題範囲がかぶる部分もありますが、世界史Bの方が古代の問題が多くなる傾向です。暗記の際は人物や年代、出来事を関連づけて覚えることで勘違いやど忘れを防ぐことができます。暗記が得意であれば、比較的短期でも結果を出せる科目です。

日本史

日本史も世界史と同じくAとBに分かれています。日本史Aは江戸末期以降の近現代日本史Bは原始時代以降が出題範囲です。勉強方法は基本的に世界史と同じく、人物や年代、出来事を関連づけて覚えましょう。

また、図や写真などの資料を使って視覚的な暗記をするのも有効です。資料集などを使えば、カラー付きで覚えられます。

地理

地理もAとBに分かれており、図や資料、統計を使った問題が多く出題される傾向があります。試験では図や統計を素早く理解できるかどうかが重要です。普段から繰り返し問題を解くことで、短い時間で試験を終わらせる訓練をしましょう。

現代社会

現代社会では、時事ネタはじめ普段耳にするニュースをテーマにした問題が多く出題されます。暗記も重要ですが、1日のうち少しの時間でもニュースを見る習慣をつけるのも有効な対策です。

ただし、知らないニュースをテーマにした問題が出た場合、記事の読解に時間がかかる場合があります。この場合は文章を読むより、問題文を読んでから要点だけに目を通すのがおすすめです。状況に合わせた対策をとりましょう。

倫理

倫理は様々な思想や哲学、宗教を学ぶ科目です。誰がどんな思想を持っていたのか、その思想にはどんな意味があるのかを問われることが多いです。問題が特殊なので、過去問を繰り返し解いて出題傾向を把握しましょう。暗記科目でもあるので、知識が定着すれば点数の取りやすい科目でもあります。

政治経済

政治経済では関連する語句や知識が幅広く問われます。基本的な知識を身に着ければ、問題に使われている資料の読解を早めることが可能です。そのため、ただ言葉の意味を覚えるだけでなく、知識を問題ないように活用できるようにしてください。

高卒認定試験の合格基準・点数は?難易度に関係するポイントをチェック

高卒認定試験の合格基準・点数は?難易度に関係するポイントをチェック

高卒認定試験の合格ラインは試験の度に微妙に変わります。ただし傾向として、45~50点程度であることが多いです。ただし、この点数をすべての科目で超える必要があります。苦手科目を、得意科目で補うことはできないので注意してください。以下で合格基準や合格者数について、さらに詳しく解説します。

合格圏内は45点前後から!6割あれば少し安心

高卒認定試験の合格圏は45点前後です。ただし、たとえば試験の点数が45点以上であっても必ず合格できるわけではありません。そのため、余裕をもって合格していると思えるのは6割前後からです。

高卒認定試験は100点満点の試験なので、60点以上を目指して勉強しましょう。合格ラインより少し高めの目標点を設定しておいた方が試験で苦手なところが多く出た時など、不測の事態にも対応できます。

合格者数に制限はない!しっかり得点できれば受かる!

試験の中には合格者の数が決まっている試験もあります。しかし、高卒認定試験は点数さえ基準に達していれば、何人でも合格できる試験です。そのため、他人と競争する必要はなく、自分の勉強に集中できます。勉強の時間配分は、苦手科目を多めにするのがおすすめです。

高卒認定試験の対策方法は?独学もしくは通信講座がおすすめ

高卒認定試験の対策方法は?独学もしくは通信講座がおすすめ

高卒認定試験へ向けた勉強方法は、テキストを用いた独学もしくは通信講座の受講がおすすめです。独学の場合、テキストを使って、出題範囲について勉強していきます。

また、独学での合格やモチベーションの維持に自信がない人はユーキャンの受講がおすすめです。ユーキャンは様々な通信講座が開講されており、高卒認定試験の内容も充実しています。試験のプロの講座を受けられるので、独学に不安や限界を感じている人は、ぜひ利用してみてください。

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高卒認定試験の難易度は基礎レベル!高1までの範囲を確認しよう

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高卒認定試験は「高校卒業程度の学力があること」を証明するための試験です。出題内容は中学1年から高校1年までの基礎的な内容が多く、決して難しい試験ではありません。科目数は多いですが、全科目に1度で合格しなければならないわけではなく、それぞれの科目で部分合格を積み重ねられます。

全8科目を試験の度に少しずつ合格していくことで資格を得られるので、時間をかけて取り組むのもありです。また、高卒認定試験を受けるのであれば、独学か通信講座の受講で勉強しましょう。

独学に不安や限界を感じている人は、ユーキャンの受講を検討してみてください。試験のプロによる、充実した講座を受けることができます。

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