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税理士対策は予備校や対策講座を活用しよう

「税理士の試験対策がよく分からない」

「税理士試験に合格するための対策が知りたい」

税理士試験を受ける方が抱えている、こんな悩みや疑問にお答えします。

税理士試験の合格率は例年15〜20%と狭き門であり、試験対策に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、税理士試験に合格するための対策に着目して、以下の内容について具体的に説明していきます。

  • 税理士試験の傾向や特徴
  • 税理士試験の受験科目の決め方
  • 税理士試験のおすすめ独学対策本
  • 税理士試験のおすすめ対策講座
  • 税理士試験直前の不安解消方法

この記事を読めば、税理士試験の対策が見えてくるでしょう。税理士試験に合格したい方は、ぜひ参考にされることをおすすめします。

コンテンツ

税理士試験の対策がしたい!まずは傾向や特徴を知ろう

税理士対策傾向

税理士試験の対策は、試験の傾向や特徴の把握から始めてください。なぜかと言うと、試験についての詳細な情報把握が合格対策に繋がるからです。

ここからは、税理士試験の傾向や特徴について具体的に確認していくので、チェックをお願いします。

税理士試験の概要は?重要事項をまとめて確認

令和4年度(第72回)税理士試験の日程については、以下の表をご確認ください。

試験実施官報公告日程令和4年4月8日
受験申込受付開始日程令和4年5月10日
受験申込受付締切日程令和4年5月20日
試験実施日程令和4年8月2日~令和4年8月4日
合格発表日程令和4年11月30日

なお日程は変更になる可能性がありますので、必ず国税庁HPのご確認をお願いします。

令和3年度の実施状況については、以下の表にまとめましたので、参考にしてください。

試験日程令和3年8月17日~令和3年8月19日
受験地①北海道 ②宮城県 ③埼玉県 ④東京都 
⑤石川県 ⑥愛知県 ⑦大阪府 ⑧広島県 
⑨香川県 ⑩福岡県 ⑪熊本県 ⑫沖縄県
受験手数料1科目:4,000 円 
2科目:5,500 円 
3科目:7,000 円 
4科目:8,500 円 
5科目:10,000 円

合格率・難易度は?例年15~20%でかなり難しい

税理士試験の合格率は例年15〜20%と難易度は高い部類に入ります。一発合格できる場合が少なく、合格までには数年ほどかかる傾向です。

以下に、3年間の合格率の推移を表にまとめましたので、ご確認お願いします。

受験者数合格者数合格率
令和元2年度26,673人5,402人20.3%
令和元年度29,779人5,388人18.1%
平成30年度30,850人4,716人15.3%

なお、税理士試験に合格しやすい人の特徴については「税理士試験は合格率が低い?合格しやすい人の特徴を解説!」で詳しく解説しているので、ご覧になってください。

合格基準は?目安は満点の6割で上位者から合格

合格の基準点は満点の6割となっていますが、6割取れば必ずしも合格というわけではなく、得点上位者から合格になるので注意が必要です。

出題科目は?全5科目!

出題科目は全部で5科目あります。会計学2科目と税法3科目から構成されており、一回の試験で全科目を受験・合格しなくても大丈夫です。

出題科目に関しては、以下の表も合わせてご確認ください。

分野 科目 必要科目数
会計学 簿記論・財務諸表論 必須・2科目
税法 所得税法・法人税法 選択必須・1科目選択

相続税法・消費税法 酒税法・
国税徴収法 住民税・事業税・固定資産税

選択・2科目選択

必須科目は「簿記論」と「財務諸表論」

会計学の2科目となる「簿記論」と「財務諸表論」は必須科目です。そのため、一番力を入れて対策する必要性があるでしょう。

税法から3科目を選択

税法は選択科目となっており、全部で9科目あるうちから3科目を選択します。選択科目は選択必須1科目、選択科目2科目から構成されているので注意が必要です。

勉強時間の目安は?1800時間以上

税理士試験に必要な勉強時間の目安は、選択科目によって多少異なりますが、1800時間以上が必要と言われています。

科目別の勉強時間の目安は、以下の表をご確認ください。

必須科目 簿記論 450時間~
財務諸表論 450時間~
選択必須科目 所得税法 600時間~
法人税法 600時間~
選択科目 相続税法 450時間~
消費税法 450時間~
酒税法 150時間~
国税徴収法 150時間~
住民税 200時間~
事業税 200時間~
固定資産税 250時間~

税理士試験の勉強時間を少なく抑えるコツついては「税理士に必要な勉強時間は?少ない勉強時間に抑えるコツも紹介!」で詳しく解説していますので、チェックお願いします。

税理士対策を始める前に!受験科目を決めよう

税理士対策受験科目

税理士の試験対策を始める際には、あらかじめ受験科目を決めてください。なぜなら選択する受験科目によって対策の内容が変わってくるからです。

ここでは、受験科目の選択方法について解説していきます。

科目の難易度や目安勉強時間を踏まえて選ぶ

選択科目は、難易度や勉強にかかる目安の時間を踏まえて選択すると良いでしょう。選択科目の難易度や勉強にかかる目安の時間は以下の表をご確認ください。

  科目 合格率(2020年度) 勉強時間の目安
選択必須科目 所得税法 12.0% 600時間~
法人税法 16.1% 600時間~
選択科目 相続税法 10.6% 450時間~
消費税法 12.5% 450時間~
酒税法 13.9% 150時間~
国税徴収法 12.2% 150時間~
住民税 18.1% 200時間~
事業税 13.1% 200時間~
固定資産税 13.5% 250時間~

税理士として働くことを考えて選ぶ

税理士として今後どのように働くかで選択科目を決定するのもひとつの方法です。

中小企業の経営者や個人事業主をメインに確定申告の代理業をするならば、所得税法に明るい方が良いでしょう。

また、中小企業をクライアントとする場合は、申告業務を通年で行うため、法人税法の知識があると有効です。

消費税法に合格しておけば、課税・非課税などの取引判断の助けになると考えられますし、税理士事務所によっては、相続税法の合格者が優遇される可能性もあるでしょう。

将来、税理士としてどのように活躍したいか具体的にイメージしておくことが大切です。

税理士試験の科目別対策方法!問題の特徴から適切な勉強法を探ろう

税理士試験対策勉強方法

ここでは、税理士試験の科目別の対策方法を解説していきます。それぞれの科目ごとに特徴があるので、自分に合った適切な勉強方法を身に付けていってください。

税理士の「簿記論」対策!計算方法とスピードが重要

簿記論は暗記力よりも計算力が必要とされる科目になります。なぜなら、簿記論の問題は長文でボリュームが大きいからです。

正確な計算方法だけでなく、計算スピードや時間配分なども重要なため、解ける問題から手を付けていく方法が良いでしょう。

理論問題は条文の暗記が必要!音声データの活用がおすすめ

理論問題とは税法の理論に関する設問に、記述式で回答していく形式の問題を指します。条文内容の直接解答などもあり、暗記力が必要です。

対策として、暗記用の音声データの活用が有効になります。音声データであれば条文等の内容を通勤や通学時などでも暗記できるからです。

各科目別出題の特徴と対策方法

科目別に出題の特徴を押さえて、それぞれに合った対策方法を立てることが、税理士試験に合格するには重要になってきます。

ここでは、科目別に出題の特徴と対策を解説していきましょう。

「所得税法」

所得税法はボリュームが多い科目で、試験の内容は理論問題が50点、計算問題が50点で構成されています。

出題形式を理解できるように、過去問を通じて、試験の出題傾向を把握しておきましょう。また、幅広く、かつ満遍なく勉強することを意識してください。

なぜなら、所得税法では試験範囲全般の知識が問われるからです。知識に偏りがあると得点に結び付かない恐れがあるので、浅く広くを意識して勉強しましょう。

「法人税法」

法人税法は全科目のなかで、最も出題範囲が広い科目のひとつです。試験の内容は計算と理論がそれぞれ50点分出題されています。

難解な問題ではなく、標準的な難易度の問題を確実に正解することが大切です。特に計算問題はケアレスミスを無くすためにも、演習問題をこなして解答スピードの底上げをしておくと良いでしょう。

「財務諸表論」

財務諸表論試験では、計算問題と理論問題がそれぞれ50点分出題されます。

試験の本番では計算問題から手を付けてください。なぜかと言うと、計算問題の方が理論問題より確実に得点に結びつきやすいからです。

そのため、得点に結びつきやすい計算問題を先に解答してから、じっくりと理論問題を解く流れが良い方法と言えるでしょう。

「消費税法」

消費税法では、理論問題と計算問題がともに50点分出題されます。

消費税法の理解と同時に、計算スピードや記述解答の正確な組み立てといった解答力が必要です。

税理士試験の設問に慣れるという意味でも、多くの問題を解くことが解答力の養成に繋がります。

「事業税」

事業税は計算問題が30%、理論問題が70%と理論中心の出題であることが特徴ですが、理論問題と計算問題の点数配分は都度、変更になる傾向です。

そのため、問題を見てから時間配分を決める必要性があります。計算問題は8割以上の得点を目安に、理論問題は基礎問題を押さえてバランス良く得点を目指しましょう。

「相続税法」

相続税法は、理論問題と計算問題がともに50点分出題されます。

相続税法は出題範囲が広いため、ある程度の理論を押さえたら、問題演習で理解を深めていきましょう。問題演習を通して、苦手分野を洗い出して対策してください。

また、本試験では個別問題から解答していきましょう。なぜなら、個別問題は基礎的な内容が多く、基本的な知識で十分に対応できる場合があるからです。

「酒税法」

酒税法は、計算問題70点・理論問題30点と計算問題の比重が大きくなります。

酒税法の合格ラインは8〜9割ほどの得点が必要です。そのため、ケアレスミスを無くして、確実に得点していくことが重要になります。

また、計算問題の配点が大きいので、正確な計算力とスピードが必要です。

「国税徴収法」

国税徴収法は文章による解答力が必要となるため、理論・制度趣旨の理解と正確な文章力が重要になります。

合格得点が8割を超えることがあるため、高い得点を狙っていく必要がありますが、他の科目と比べると、勉強時間は短めの傾向です。

ですが、問題文が短く出題者の意図が分かりにくい一面もあり、十分な注意が必要と言えるでしょう。

「住民税」

理論問題と計算問題が1問ずつ、合計2つの大問が出題されます。学習ボリュームが比較的少ない科目です。

理論問題と計算問題のボリュームは毎年変わるため、試験本番で時間配分を決めて取りかかってください。

計算問題では高い得点が必要なため、問題を解く時はスピードだけでなく、正確性を意識した学習を積み重ねていきましょう。

「固定資産税」

固定資産税では、計算問題と理論問題がそれぞれ1問ずつ出題され、ともに基礎的な内容とされています。

そのため、計算問題だけでなく、理論問題も満点に近い得点を取れるように対策しておきましょう。

試験の本番では、スピードを意識した状態で計算問題から先に手をつけて、残った時間で理論問題を解く方法が効率的と考えられます。

独学する場合のおすすめ税理士本は?予備校が出版しているもの

税理士試験対策本

税理士試験は難関の国家資格ですが、独学で合格を目指している方もいるでしょう。ここでは税理士試験を独学で目指す方に向けて、対策本の選び方について解説していきましょう。

税理士試験の対策本を選ぶポイントは、税理士の受験対策講座を開講している予備校が出版しているかどうか、にあります。

なぜなら、税理士試験の長年の傾向と最新の動向を適切に把握できるのは、対策講座を開講している予備校だからです。

税理士試験の対策本はいくつも出版されていますが、厳選した対策本を「税理士試験対策のおすすめテキストTOP4を徹底紹介!」で紹介しているので、独学で税理士を目指す方はぜひご覧になってください。

税理士試験の独学は難しい!できるだけ対策講座を活用しよう

税理士試験対策独学

税理士試験は試験範囲が広いだけでなく、難易度も高いため可能であれば、独学ではなく対策講座を活用した方が効率的、かつ現実的に合格に近づけます。

講座や予備校の活用となると、授業コストだけでなく、通学などの時間コストもかかってしまいますが、最終的な費用対効果で考えると独学よりも効果が大きいことが多いのです。

税理士試験の対策講座や予備校はどこがいい?自分に合った方法で学ぼう

税理士試験対策講座

税理士試験の対策講座や予備校は多くありますが、自分のライフスタイルに合った講座を選ぶのが長続きする秘訣になります。

ここでは、通学式と通信式の2つに大きく分けて、それぞれの講座を紹介していきますので、自分に合った方法で学んでみてください。

なお、税理士試験が独学に適しているか否かを検証した「税理士試験に独学で合格することは可能?試験の難易度や独学での勉強例も解説!」も合わせて確認お願いします。

モチベーションを保ちながら税理士を目指したい!通学式対策講座をチェック

資格試験の勉強はモチベーション維持が大切ですが、そのためには対面の通学式講座が有効と言えるでしょう。おすすめの通学式講座を3つ紹介しますので、チェックしてみてください。

トータルサポートを受けたい!「資格の大原」がおすすめ

大手ならではのトータルサポートを受けたいのであれば「資格の大原」がおすすめです。大原では今までの実績に裏打ちされた3つの特徴があります。

  • きめ細かい添削指導
  • 初心者でも分かりやすいカリキュラム
  • 講師に直接学習スケジュールの相談が可能

大原の口コミ評判は「大原の税理士講座の口コミ評判まとめ!悪い評判はある?大原ならではの強みをご紹介します!」をチェックしてください。

大原の特徴

  • 圧倒的な合格数を誇る資格の大原
  • 教室通学、映像通学、通信講座から選べる受講スタイル
  • まずは気になる資格の資料請求から

\受講スケジュールや受講者の声も確認できます!/
大原のカリキュラムを確認

直前期の対策などで活用したい!「資格の学校TAC」がおすすめ

直前期の対策などで活用したいなら「資格の学校TAC」がおすすめです。

TACでは直前対策講座として「最新の税制改正・試験委員対策・本試験データ分析に伴う予想問題」を提供して、合格に不可欠な解答力を盤石にします。

税理士試験の総仕上げとして開講される、TACの直前対策講座の特徴は以下の3つです。

  • 試験直前の5~7月に開講
  • 万全の試験委員と最新年度税制対策
  • 良問揃いの予想答練と全国公開模試

TACの税理士講座コース

選べるコースが魅力!「LEC東京リーガルマインド」がおすすめ

コースを選ぶなら「LEC東京リーガルマインド」をおすすめします。LEC東京リーガルマインドの税理士講座には、選べる2つのコースがあるのです。

選べる2つのコースは「初学者向け講座」と「学習経験者向け講座」があり、自分の実力に合わせて講座を選択できます。

柔軟な対応が可能な、LEC東京リーガルマインドは、以下の3つが特徴です。

  • 講座は2つのコースから選択可能
  • 割引特典キャンペーンを随時実施中
  • オプションで税理士入門会計講座を選択可能

LECの税理士講座

通学なしで税理士を目指したい!通信講座をチェック

通学時間コストを無くしたい方には、通信講座をおすすめします。ここでは、自由度の高い通信講座を2つご案内しましょう。

とにかく費用を抑えたい!「スタンディング」がおすすめ

コストをとにかく抑えたいなら「スタンディング」がおすすめです。

スタンディングはWeb講座に特化しているので、その分コスト削減に繋がり、受講料がリーズナブルな点が大きな特徴になっています。

また無料講座もあるので、まずはお試しで講座を受講してみたい方にも良いでしょう。スタンディングの税理士講座には、以下の3つの特徴があります。

  • 効率的に勉強ができるオンライン講座
  • 税法別に担当の講師が手厚くバックアップ
  • 運営コスト削減によるリーズナブルな受講料

スタディングの特徴

  • 要点を押さえた濃密で効率的な授業
  • 自分の成長が実感できる
  • スマホで完結するのでいつでも学習ができる

\受講スケジュールや受講者の声も確認できます!/
スタディングのカリキュラムを確認

通信でも手厚いサポートがほしい!「クレアール」がおすすめ

通信講座でありながら手厚いサポートで選ぶなら「クレアール」がおすすめです。

クレアールでは通信制ながら、Web講義を担当するプロの講師が質疑応答をしてくれます。また、学習カルテを受講生別にそれぞれ作成して、個々に受講生をサポートする体制が魅力です。

クレアールの特徴は以下の3つが挙げられます。

  • 担当が受講生に並走する合格サポート体制
  • 最大50%OFFのインターネット特待生試験
  • Web学習を最大限にするVラーニングシステム

クレアールの税理士講座に関しては「税理士対策の予備校9社を比較!あなたに合う予備校が見つかる!」にも記載していますので、合わせてご確認ください。

クレアールの税理士講座

税理士試験の直前対策!不安軽減に役立つ模試や講座を紹介

税理士試験直前対策

税理士試験の直前対策として、不安を解消するには、以下4つの講座受講が考えられます。

  • 直前講義
  • 直前答練
  • 予想答練
  • 全国公開模擬試験

これら4つの直前対策講座を必要に応じて別々に受講するか、全てが含まれているパッケージング講座を受講するなどの方法があるでしょう。

予備校によってさまざまな形の直前講座が開講されているので、自分に足りない学力を補強してくれる講座を受講すると良いのではないでしょうか。

税理士対策は予備校や対策講座を活用しよう!

税理士試験対策講座

税理士試験は難関レベルの国家資格試験です。独学で目指す方法もありですが、効率的、かつ確実性を上げるのならば、やはり対策講座の活用をおすすめします。

対策講座では、今までに蓄積された試験データだけでなく、最新の動向と情報を取り入れてブラッシュアップされた教材を有効活用することが可能です。

ここで、税理士試験の対策についてまとめますので、今一度ご確認ください。

  • 税理士試験の合格には傾向や特徴の把握が大切
  • 税理士試験の合格には受験科目の選択が重要
  • 税理士試験の独学には対策本が必須
  • 税理士試験には対策講座の活用がおすすめ
  • 税理士試験直前の不安解消には直前対策講座が有効

税理士試験に受かるためのノウハウを対策講座で手に入れて、試験突破の確率をより高めていきませんか。