「和食検定ってどんな資格?」
「和食の知識がなくても、勉強できる?」
「和食の資格を取ったら、どんな仕事ができるの?」
昨今話題の和食検定ですが、実際にはどんな資格なのかはっきりわかりません。というのも、和食関連の資格は種類がとても多いので混乱してしまうのです。
和食がユネスコの無形文化遺産に登録されてからは、和食関連の資格が増えました。
この記事でご紹介している8種類の資格の中でも、就職に結びつきやすいのは和食検定です。
和食関連の仕事の中で、調理部門は料理学校や有名店での経験などが重視されます。接客部門の知識が身につくのが和食検定なのです。
和食検定は、和食にかかわるマナーと関連して、和室、和服での立ち居振る舞いを学びます。ホテルや旅館、料亭などでは、これらの知識や技術が役に立つのです。
また、外国人のお客様が多いお店でも働けるように、和食関連の英語科目もあります。
あなたの目的にふさわしい和食資格を選ぶために、ぜひ、この記事を参考にしてください。
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和食関連検定・資格一覧!それぞれの概要もチェックしてみよう
ひとことで和食と言っても、様々な種類があります。料亭や儀礼の席で出される懐石料理や会席料理は日本料理と呼ばれています。
一般家庭で惣菜として出されるものも和食です。近年は、洋野菜などをアレンジした和食も存在します。
和食が多種多様であるように、和食にかかわる資格もさまざまです。
ここでは、和食にまつわる資格をご紹介します。
①和食検定
「和食検定」は、和食のマナー、和食の歴史や文化などの知識に軸を置いた資格です。調理よりはマナー接遇に重点を置いています。
着物や和室での振舞い方も試験科目になります。日常生活はもとより、旅館、ホテル、料亭のサービススタッフに役立つ資格です。
試験項目には、「料理や接遇に関する基本的な英語」や「着物の知識と振る舞い」「和室の知識と振る舞い」などがあり、和食関連業種の実務向け資格として役に立ちます。
- 運営団体:一般財団法人 日本ホテル教育センター
- 級:初級レベル1~3級・基本レベル1~2級・実務レベル1~2級
- 資格試験:会場受験
- 受験日程:年2回(2月、10月)
- 税込み受験料:初級4,100円、基本5,100円、実務レベル8,200円
★対応講座
資格講座名 | |
コース名 | 和食インストラクター養成講座 |
税込み価格 | 110,000円 |
受講形式 | 通学(3日)専門学校日本ホテルスクール (東京都中野区東中野) |
公式サイト | 詳細 |
②和食ソムリエ(和食エキスパート)
「和食ソムリエ」は、和食の基本的な知識で、調理や盛り付けの技能・技術に関する知識を主軸にする資格です。以前は「和食エキスパート」という名前でした。
知識を、実際の料理に生かしたい人に向く資格です。
- 運営団体:日本安全食料料理協会
- 資格試験:在宅受験
- 受験日程:年6回・偶数月の20日前後
- 税込み受験料:10,000円
★対応講座
資格講座名 | 日本アーキテクトラーニング | |
コース名 | 和食プラチナコース | |
税込み価格 | 79,800円(資格保証) | 79,800円 |
受講形式 | 通信 | 通信 |
特典や割引 | 試験免除 | 卒業試験にて資格認定 |
受講者の合格率 | 100% | 記載なし |
公式サイト | 詳細 | 詳細 |
③日本料理ソムリエ(日本料理インストラクター)
「日本料理ソムリエ」は以前「日本料理インストラクター」と呼ばれていた資格です。家庭料理から懐石料理に至るまで、幅広い和食の知識を試されます。
和食のことを教える立場の人に役立つ資格です。
- ・運営団体:日本インストラクター技術協会
- ・資格試験:在宅受験
- ・受験日程:年6回・偶数月の20日前後
- ・税込み受験料:10,000円
★対応講座は「和食ソムリエ」と同じです。
④和食アドバイザー検定
試験内容は、郷土や地域に根差した和食の体系や、日本料理にまつわる文化、調理・加工技術などが問われます。
- 運営団体:和食アドバイザー検定協会
- 資格試験:2~3級は在宅受験、1級の修了試験は会場で実技講習会受講
- 受験日程:年2回・6月と11月
- 税込み受験料:3級6,400円・2級7,500円・1級66,000円
★対応講座はありません。公式テキストが販売されています。
発行 | 一般社団法人 日本実務能力教育協会(和食アドバイザー検定協会) |
発売・編集 | 一般社団法人 農山漁村文化協会 |
監修 | 奥村 彪生 |
編集協力 | 学校法人有坂中央学園 中央農業グリーン専門学校 |
定価 | 2,420円+消費税(通販のみ) |
公式サイト | 詳細 |
⑤日本料理プロデューサー
「日本料理プロデューサー」は和食にかかわるビジネスのための資格試験です。和食の文化、歴史の知識に加えて、調理や加工技術に関する問題もあります。
また、和食に関するマーケティング知識も必要です。広く海外戦略の問題も考えられます。
- 運営団体:一般社団法人日本フードライセンス国際協会
- 資格試験:2~3級は在宅受験、1級は会場受験(群馬県など)
- 受験日程:年1回程度の不定期開催
- 受験料:2~3級10,000円~・1級80,000円+認定登録料1~3万円
★対応講座
資格講座名 | 一般社団法人日本フードライセンス国際協会 |
コース名 | 和食の通信教育 |
税込み価格 | 49,800円 |
受講形式 | 通信 |
公式サイト | 詳細 |
⑥和食マイスター
「和食マイスター」は、和食の知識とマナー、一般的な家庭料理の知識に関する資格です。
「ジュニア和食マイスターコース」と「和食マイスターコース」の二つのコースがありますが、2022年2月現在「和食マイスターコース」は開催未定状態です。
- 運営団体:日本野菜ソムリエ協会
- 資格試験:ジュニア和食マイスターコース修了試験
- 講座会場:東京都内(築地または渋谷)
- 受験日程:ジュニア和食マイスターコース修了後
- 受験料:講座受講料に含まれる(受講料:97,700円)
⑦和食にすと
「和食にすと」は、和食の文化やマナー、行事食の知識など日本人が知っておきたい和食の知識に関する資格です。
資格の運営団体「一般社団法人ホールフード協会」は「がくぶん」が運営する団体です。講座と認定試験である和食にすとは、一体になったものと考えていいでしょう。
- 運営団体:一般社団法人ホールフード協会
- 資格試験:講座修了後認定試験
資格講座名 | |
コース名 | 和食にすと養成講座 |
税込み価格 | 19,500円 |
受講形式 | 通信 |
公式サイト | 詳細 |
⑧だしソムリエ
和食の味の基本になるのがだしです。「だしソムリエ」では、だしの商品開発などに携われるほどの専門知識が問われます。
- 運営団体:だしソムリエ協会
- 資格試験:ソムリエ養成講座受講後に試験
- 講座会場:東京、大阪
- 受験日程:不定期
- 受験料: 記載なし
★対応講座
資格講座名 | |
コース名 | だしソムリエ養成講座 |
1級 2級 3級 | |
税込み価格 | 99,000円 77,000円 1 6,400円 |
受講形式 | 通信・通学 |
公式サイト | 詳細 |
和食のマナーに関する検定なら?「和食検定」がおすすめ!
和食検定の基本的な理念は和食文化の正しい理解と継承です。和食の材料や調理法、盛り付け、マナーなどを正しく理解して伝えることです。
高レベルになると、英語で和食について説明できる能力も問われます。
料亭や旅館、ホテルなどで正しいマナーで接客できる知識が必要になります。和室や着物での美しい所作や振る舞いを身に着けるのも和食検定の狙いです。
和食検定の勉強をすることで、日本の和食文化を国内外に発信する能力も身につきます。
和食の調理に関する検定は?「日本料理インストラクター」がおすすめ!
日本料理インストラクターは日本料理に関する知識と技術があることを証明できる資格です。インストラクター資格なので、他の人に日本料理の知識を教えることができます。
和食の調理の知識を世界に向けて発信できるのです。
和食関連検定・資格はどう生かせる?日本料理にかかわる仕事で有利!
和食は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。それをきっかけにして和食に関する資格がたくさん生まれました。
それ以前の和食に関する資格と言えば、調理師免許など和食料理人になるための資格でした。これらの資格とは一線を画した資格が、先にご紹介した8つの資格です。
和食の伝統的な技術や知識、マナーなどを正しく伝えることを目的とした資格です。このような資格は、和食関連の仕事に直結しないこともあります。
しかし、和食関連の職場に何も知らないまま飛び込んでいくよりは遥かに、職場に親しみやすいと考えられます。
また、今後は特に和食関連ではなくても、観光関連の職種にも役立つ可能性は十分にあります。青少年層や海外の人たちへ、正しい和食の知識を伝導するのには非常に役立つ資格です。
和食に関する検定の勉強方法は?通信講座の活用がおすすめ!
現在、ほとんどの和食関連検定には、運営団体が主催する講座があります。これらの講座で学んで、その講座の目標とする検定を受けるのが最も合格率が高い方法です。
和食関連資格の運営団体が開いている講座には通信講座と通学講座があります。現状では通学講座を全国的に展開している団体は見当たりません。住んでいる場所などで通えないことも十分あり得ます。その点、通信講座ならどこに住んでいても勉強できます。
「和食にすと」の勉強をすれば、和食のマナーや行事食の知識を身に着けることができます。和食関連の接客部門や献立のコーディネイトなどに役立つ知識です。
「だしソムリエ」は和食に欠かせない出汁に特化した資格です。和食店はもとより、食品会社の開発部門などでも役に立つレベルの出汁知識が身につきます。
通信信講座をうまく活用して効率的に資格を取りましょう。
和食関連の検定で日本料理への理解を深めよう!
和食関連の資格には、それぞれ特徴があります。マナーや振る舞いを中心にしたものや調理技術を中心にしたもの、だしに特化した資格などです。
これらの資格の勉強をすることで、和食に関する知識が付き、理解を深めることができます。普段の食事作りにこの知識はとても役に立ちます。
そんなに高価な材料を使うわけではなくても、ちょっとひと手間賭けるような知識が身につくのです。
また、外食をしたときにも、手間暇かかった料理とそうでない料理の区別がついたりします。日々の生活の中で、食生活を今までよりも楽しめるきっかけにもなります。
特に和食だけに特化した資格でなくても、和食の知識は身につきます。日本で生活する以上、食生活を学べば自然に和食の知識が中心になるからです。
食生活アドバイザーの資格講座では和食を始めとする様々な食の知識が身につきます。ぜひ、あなたのお役に立ててください。
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