「ファイナンシャルプランナーを受験したい!」
「勉強を始める前に合格率を知りたい!」
仕事やキャリアの幅を広げるためにファイナンシャルプランナーの資格取得を目指す方も多いはずです。
この記事では、以下の内容を詳しく解説していきます。
- ファイナンシャルプランナーの受験資格
- 実施団体それぞれの合格率
- それぞれの難易度
- おすすめの勉強法
勉強を始める前に合格率を知っておくと、モチベーションアップに繋がります。合格率以外にも難易度や学習方法を確認することで、効率的に合格を目指すことが可能です。
合格への近道を探している人は、ぜひ読み進めてください。
コンテンツ
ファイナンシャルプランナーの受験資格は?学歴等不問!
ファイナンシャルプランナーの受験資格は、受験する級によって異なります。
3級は受験資格が無いので、学歴に問わず誰でも受験することが可能です。
しかし、2級や1級には受験資格があるため、特定の条件を満たさなければなりません。
ファイナンシャルプランナー2級・1級の受験資格については、「ファイナンシャルプランナーの受験資格を解説!2級と3級どっちを受験すべき?」で詳しく紹介しています。
また、難易度や勉強時間の目安なども紹介しているので、受験を考えている人は参考にしてください。
ファイナンシャルプランナーの合格率は?きんざいのデータを見ると高め!
ファイナンシャルプランナー試験を実施する「きんざい(金融財政事情研究会)」の公式サイトを確認すると、各級の合格率を確認できます。
データを見ると、いずれの級も高い合格率です。
- FP3級の合格率は7~8割
- FP2級の合格率は4~5割
- FP1級の合格率は7~9割
3級の合格率が高いのは頷けますが、2級よりも1級の方が高い合格率を誇るのは疑問です。
各級の合格率が高い理由や実態について、詳しく見ていきましょう。
ファイナンシャルプランナー3級の合格率は?7~8割の高水準!
ファイナンシャルプランナー3級では、学科と実技試験が行われます。
それぞれの合格率は7〜8割ほどで、国家試験としては非常に合格率が高い資格です。
これは3級がファイナンシャルプランナーの入門編と考えられており、○×問題の選択肢が4つの2級に比べて、3級は3つの選択肢しかありません。
他の級と比べても正解しやすいように設定されているので、受験者の7割以上が合格しているのでしょう。
実際のファイナンシャルプランナー3級の合格率は、以下の通りです。
試験年月 | 学科試験 | 実技試験<個人> | 実技試験<保険> |
2022年1月 | 62.52% | 53.14% | 39.53% |
2021年9月 | 53.31% | 43.25% | 48.68% |
2021年5月 | 47.81% | 59.63% | 47.76% |
2021年1月 | 63.75% | 58.63% | 56.01% |
詳しい3級の合格率は「FP3級の合格率はどのくらい?FP3級の合格率推移から難易度を検証します」で紹介しています。日本FP協会ときんざいの合格率を紹介しているので、どちらを受験しようか迷っている人は参考にしてください。
ファイナンシャルプランナー2級の合格率は?4~5割と半数程度が合格!
ファイナンシャルプランナー2級は○×問題の選択肢が4つに増え、3つの選択肢だった3級より難しくなります。
さらに、法人に関する知識が問われやすくなり、出題範囲が増えるなど合格するのは簡単ではありません。
2級は受験資格を持った人だけが受けられるので、基本的な知識は有していると想定し3級より難易度が高い問題が出題されます。
これにより、合格率は4〜5割ほどに落ち着くのです。
しかし、受験者の半数が合格していることから、そのまで難易度の高い試験とはいえません。
出題傾向を分析し、適切に勉強することで十分合格することが可能です。
実際のファイナンシャルプランナー2級の合格率は、以下の通りです。
試験年月 | 学科試験 | 実技試験 <個人> | 実技試験 <中小> | 実技試験 <生保> | 実技試験 <損保> |
2022年1月 | 19.50% | 39.69% | 57.84% | 50.94% | – |
2021年9月 | 25.46% | 42.48% | 59.75% | 33.92% | 68.49% |
2021年5月 | 33.82% | 42.81% | – | 47.18% | – |
2021年1月 | 23.42% | 36.00% | 64.12% | 54.96% | – |
ファイナンシャルプランナー1級の合格率は?7~9割と高い!
ファイナンシャルプランナーの1級は、2級と同じく受験資格を持つ人だけが受けられます。
そのため、試験の難易度は2級以上に厳しくなり、簡単には合格できません。
しかし、実技試験で実施される資産相談業務の合格率が高く、総合的な合格率も7〜9割となっています。
2級よりも合格率が高いのは、受験資格の条件が厳しいことだと考えられます。
受験資格には実務経験なども含まれており、知識や経験を十分に有している必要があるのです。
ただし、学科試験は難易度が高いので、十分な対策が必要といえます。合格率は10~20%と低い上、受験者層を考えれば難関試験のレベルです。実技の合格率が高いからといって、油断はしないようにしましょう。
なお、実際のファイナンシャルプランナー1級の合格率は、以下の通りです。
試験年月 | 学科試験 | 実技試験 |
2022年1月 | 6.67% | 85.88% |
2021年9月 | 13.03% | 85.16% |
2021年5月 | 20.05% | 85.27% |
2021年1月 | 9.95% | 88.49% |
ファイナンシャルプランナーの合格率はどっちが高い?実施団体で比較
ファイナンシャルプランナーの試験は「日本FP協会」と「きんざい(金融財政事情研究会)」の2つの団体がそれぞれ実施しています。
ここでは、どちらで受験した方がメリットが大きいのか紹介していきます。
どちらが合格しやすい?日本FP協会の方が合格率が高い
2つから選ぶ場合、判断材料になるのが合格率ではないでしょうか。同じ資格を取るなら、合格率が高い団体を受験した方が有利です。
結論からいうと、日本FP協会の方が合格率が高いです。
例えば、2022年1月と2021年1月・5月・9月の計4回のファイナンシャルプランナー3級・2級・1級の合格率の平均を比べると、以下の通りです。
実施団体名 | 3級の平均合格率 | 2級の平均合格率 | 1級の平均合格率 |
---|---|---|---|
日本FP協会 | 85.7% | 47.9% | 93.8% |
きんざい | 54.5% | 26.3% | 85.3% |
全ての級で日本FP協会の方が合格率が高いことがわかります。
ファイナンシャルプランナーの難易度は?あまり変わらない
合格率だけで見ると日本FP協会の方が高く、合格がしやすいように見えます。しかし、日本FP協会ときんざいとでは、実際は難易度にそれほど違いはありません。
例えば、どちらの試験にも学科試験と実技試験の2つがありますが、学科試験に関しては同じ問題が出題されます。実技試験は主催団体によって違いがあるので、合格率に影響を与えます。
しかし、受験科目や出題傾向が違うだけで、出題傾向は同じなのでそれほど難易度は変わらないと考えてください。
どちらで受験しようか考えている人は、合格率だけで判断しないようにしましょう。
合格率に差が出るのは受験者数が違うから
難易度がそれほど変わらないのに合格率に違いがある理由の1つは、受験者数が違うことが挙げられます。例えば、2021年の2級の受験者数はそれぞれ以下の通りです。
実施年月 | 日本FP協会 | きんざい |
---|---|---|
2021年1月 | 26,437人 | 50,865人 |
2021年5月 | 26,799人 | 44,736人 |
2021年9月 | 26,352人 | 43,499人 |
受験者数に開きがある理由の1つは、きんざいは金融機関に所属する人が団体で受験をするためです。その中には、あまり勉強せずに受験する人も一定程度いるために、合格率を下げる要因になっているのです。
一方、ファイナンシャルプランナーとして独立を目指している人は、広報活動などを積極的に行っている日本FP協会で受験する傾向にあります。将来、ファイナンシャルプランナーを仕事にしようと考えている人なので、意識が高く勉強も熱心です。
そのため、日本FP協会の合格率が必然的に高くなっているのです。
どちらで受けるべき?科目をチェックして決めよう
実施団体によって難易度はそれほど変わらないので、実技の科目で決めることをおすすめします。
例えば、2級の実技試験の科目は以下の通りです。
実施団体名 | 試験科目 |
---|---|
日本FP協会 | ・資産設計提案業務 |
きんざい | ・個人資産相談業務 ・生保顧客資産相談業務 ・損保顧客資産相談業務 ・中小事業主資産相談業務 |
日本FP協会では、資産設計提案業務以外の科目を選ぶことはできません。一方のきんざいでは、4科目の中から1つを選んで受験します。つまり、どちらで受けるべきかの答えは、「自分が得意とする実技の科目がある実施団体」といえるでしょう。
なお、「ファイナンシャルプランナーの合格までに必要な勉強時間の目安を解説」では、おすすめの勉強法や合格に必要な勉強時間の目安、スケジュール例などを紹介しています。勉強方法によっては勉強時間の短縮が可能ですので、参考にしてください。
ファイナンシャルプランナー試験の難易度は?合格率以外の要素を踏まえて考えよう!
ファイナンシャルプランナーの難易度はどのくらいなのでしょうか?
学習を始める前に知っておきたい人も多いはずです。
ここからは、級ごとに合格率以外の要素から難易度を解説していきます。
- FP3級の難易度は?オーソドックスな試験で得点しやすい
- FP2級の難易度は?国家試験の中では易しめ
- FP1級の難易度は?難しいが実務経験必須なので合格率は高い
それぞれの級の難易度を詳しく見ていきましょう。
ファイナンシャルプランナー3級の難易度は?オーソドックスな試験で得点しやすい
ファイナンシャルプランナー3級の難易度は、そこまで高くありません。
他の資格と合格までの学習時間で比較してみましょう。
人気が高く合格しやすいと言われる「簿記3級」と「宅建」の資格で学習時間を比べると以下の通りです。
FP3級 | 30〜100時間 |
簿記3級 | 60〜120時間 |
宅建 | 300〜400時間 |
いずれの資格もファイナンシャルプランナー3級に比べると、多くの時間学習しなければなりません。
つまり、もっとも学習時間が少ないファイナンシャルプランナー3級は、難易度の低い資格といえるでしょう。
ファイナンシャルプランナー2級の難易度は?国家試験の中では易しめ
ファイナンシャルプランナー2級の難易度を他の国家資格と比較してみましょう。
税理士と比べると、かなり難易度が低いといえます。税理士は科目数が多く、合格までに3〜4年かかるのが一般的です。
続いて、社会保険労務士と比較すると、ファイナンシャルプランナー2級の方が簡単に合格できます。
社会保険労務士は独特の採点基準で、選択式問題で3点以上を獲得しなければなりません。
さらに、合格率は10%以下なので、4割以上が合格するファイナンシャルプランナー2級と比べると、難易度の高い資格といえるでしょう。
このように、他の国家資格と比べると易しめで、合格しやすいのです。
ただし半分以上の人が落ちることから、決して勉強せずに実務経験だけで合格できる試験ではありません。他の試験と同様に、2級のテキストや問題集などでしっかりと対策をしておくようにしましょう。
ファイナンシャルプランナー1級の難易度は?難しいが実務経験必須なので合格率は高い
ファイナンシャルプランナー1級は難易度が高く、難しい試験といえます。ですが、受験資格を獲得するまでに知識や経験が必要になるので、合格率は高いです。
1級を受験するには厳し条件を満たす必要があり、簡単に受験できるわけではありません。
受験資格を獲得するまでに身につけた知識と実務経験を持ってすれば、そこまで難易度が高いとはいえないでしょう。
ただし、学科試験では実務だけではカバーしきれない範囲の問題も出題される可能性があります。そのため、実務経験があるからと油断をせずに、テキストや問題集でしっかりと対策をしてから挑むようにしてください。
学科試験に合格できれば、1級の資格はかなり取得しやすくなります。
ファイナンシャルプランナー受験勉強のコツは?3級2級のおすすめ勉強法!
ファイナンシャルプランナーの2級・3級に合格するのは難しくありません。しかし、油断は禁物です。
学習方法を間違えると合格できず、学習時間が無駄になることもあります。
ここからは、おすすめの勉強方法を簡潔に解説します。
「ファイナンシャルプランナーの対策方法は?3級2級のおすすめ勉強方法を紹介!」では、それぞれの級の試験の概要から合格までの流れを紹介しています。全体を把握してから勉強に取り組みたいという人は、ぜひチェックしてください。
詳しい学習方法は以下の記事にまとめているので、気になる方はぜひチェックしてください。
ファイナンシャルプランナー3級対策法は?3カ月程度テキストに取り組もう!
ファイナンシャルプランナーの中でもっとも難易度の低い3級は、基礎知識を身につけるだけで十分合格を狙えます。
合格に必要な学習時間の目安は、60~80時間ほどです。選択式の学科試験なので、テキストを読み込んだり過去問を繰り返し解いたりするのがおすすめです。
勉強期間は毎日1時間勉強すると仮定すれば、約3ヶ月程度で合格が見えてきます。
実技試験は事例を基にプランニングを考える問題ですが、三答択一となっているので完璧に理解する必要はありません。テキストや過去問に出題された内容を、網羅的に理解しておけば十分です。
基礎知識を身につけプランニングの仕組みを理解しておけば、問題なく合格できるでしょう。
3級は独学で取得する人も毎年たくさんいます。「ファイナンシャルプランナー3級に独学合格するための3ステップ勉強方法」では、独学で合格できる理由やおすすめの勉強法などを紹介しています。独学で合格を目指している人は、参考にしてください。
また、「FP3級合格のためのおすすめ参考書を紹介!無料テキストや中古問題集でも大丈夫?」では、日本FP協会ときんざいそれぞれに合った問題集を紹介しています。スムーズに学習を進めやすくなるので、こちらも参考にしてください。
ファイナンシャルプランナー2級対策法は?1つのテキストを繰り返し解こう!
ファイナンシャルプランナー2級は、3級に比べるとかなり難易度がアップします。
合格に必要な学習時間は300時間といわれており、試験日に合わせて計画的に学習することが重要です。ですが、学習内容が難しいわけではありません。
出題範囲は広いですが、6割以上の正答で合格できるので、出題傾向を分析した薄いテキストを繰り返し学習すれば合格が見えてきます。コツコツと継続的に学習することが合格への近道です。
ただし、独学に不安を感じている人は、通信講座を受講することをおすすめします。合格するためのノウハウが詰まっているので、利用することでより合格しやすくなるでしょう。
評判がいい講座を比較してまとめているので、参考にしてください。
資格講座名 | アガルート | ユーキャン | フォーサイト | 大原 | スタディング |
コース名 | FP技能検定試験2級3級 合格講座 | ファイナンシャルプランナー(FP)資格取得講座 | バリューセット1 | 3級合格コース | FP3級・2級セットコース |
税込価格 | 32,780円 | 64,000円 | 60,800円 | 17,300円 | 31,900円 |
受講形式 | オンライン | オンライン | オンライン | web通信 | オンライン |
教育給付制度 | 記載なし | 1日3問まで | 10回 | 各校に問い合わせ | 記載なし |
特典や割引 | 合格したらお祝い金1万円or全額返金 | メインテキスト6冊 | 合格したら、最大2000円のアマゾンギフトコード | 特になし | 模擬試験付き |
受講者の合格率 | 記載なし | 記載なし | 92.80% | 記載なし | 記載なし |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
ファイナンシャルプランナーの合格率は高い!正しい対策をすれば合格できる!
この記事では、以下の内容について詳しく解説してきました。
- 合格率はきんざいよりも日本FP協会の方が高い
- 3級は受験資格がなく合格率は7~8割と高水準
- 2級でも4~3割の人が合格する
- 実施団体によって難易度が変わることはないが、出題される科目が違う
- 試験対策はテキストや過去問のやり込みが有効
- 1級は筆記は難しいが、実技試験の合格率は7~9割
3〜1級までの合格率はそれぞれ異なりますが、いずれの級も国家資格の中では比較的高い合格率といえるでしょう。さらに、合格の難易度もやや低くなっています。
他の国家資格と比べても少ない学習時間で合格できるので、正しい対策をして受験することが重要です。
この記事では合格できる勉強方法も紹介してきましたので、ぜひ参考にしてください。また、独学に不安を感じる人には、通信講座がおすすめです。ノウハウが詰まっているので、より合格しやすくなるでしょう。1発合格を目指している人は、利用を検討してみてはいかがでしょうか。
資格講座名 | アガルート | ユーキャン | フォーサイト | 大原 | スタディング |
コース名 | FP技能検定試験2級3級 合格講座 | ファイナンシャルプランナー(FP)資格取得講座 | バリューセット1 | 3級合格コース | FP3級・2級セットコース |
税込価格 | 32,780円 | 64,000円 | 60,800円 | 17,300円 | 31,900円 |
受講形式 | オンライン | オンライン | オンライン | web通信 | オンライン |
教育給付制度 | 記載なし | 1日3問まで | 10回 | 各校に問い合わせ | 記載なし |
特典や割引 | 合格したらお祝い金1万円or全額返金 | メインテキスト6冊 | 合格したら、最大2000円のアマゾンギフトコード | 特になし | 模擬試験付き |
受講者の合格率 | 記載なし | 記載なし | 92.80% | 記載なし | 記載なし |
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