社労士は社会保険や年金、労働管理を扱う人事や労務の専門家で、一度資格を取得すれば一生社労士として仕事を続けていくことが可能な資格です。
社労士の資格取得を目指す際に気になるのが合格率や難易度でしょう。
この記事は以下のような人におすすめの内容を解説しています。
- 社労士の合格率を知りたい人
- 効率の良い勉強で合格を目指したい人
それでは、社労士について詳しく解説します。
資格講座名 | アガルート | ユーキャン | フォーサイト | 大原 | スタディング |
コース名 | 入門カリキュラム | 社会保険労務士(社労士)資格取得講座 | バリューセット1 | 社労士合格コース | 社労士合格コース |
税込価格 | 107,800円 | 79,000円 | 78,800円 | 195,000円 | 79,800円 |
受講形式 | オンライン | オンライン | オンライン | web通信 | オンライン |
教育給付制度 | 何度でも | 1日3問まで | 10回 | 各校に問い合わせ | 記載なし |
特典や割引 | 合格したらお祝い金3万円or全額返金。 | メインテキスト10冊 | 合格したら最大2000円のアマゾンギフトコード | 全国統一模試あり | 合格で10,000円のお祝い金 |
受講者の合格率 | 28.60% | 記載なし | 23.90% | 2020年315名合格 | 記載なし |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
コンテンツ
社労士とは
社労士という資格は知っているが、詳しく理解できていない人もいるようです。まずは社労士について詳しく見ていきましょう。
社労士の仕事
社労士とは、社会保険と労務の専門家です。大きく分けると3つの業務に分けられます。
- 各種保険の手続きや給与計算
- 人事・労務問題のコンサルティング
- 年金関係の手続き業務
それでは3つの業務について詳しく見ていきましょう。
各種保険の手続きや給与計算
労働・社会保険の手続き代行は社労士のみが代行できる業務です。これらの手続きは事業主や社内の担当者が行うことができますが、社労士が代行することが可能。社労士が代行をすることで、業務効率化を図ることができるのです。
人事・労務問題のコンサルティング
労働法や社会保険に関する幅広い専門知識が備わっている社労士が行うことの出来る業務として「相談・指導」があります。就業規則の作成や、人材育成・採用など、コンサルティング業務も行えます。
年金関係の手続き業務
社労士は、公的年金に関わる唯一の国家資格です。年金受給の手続き、受給資格や支払状況の確認、相談などの業務を行います。
社労士の資格について
社労士になるには、国家試験である社会保険労務士試験に合格する必要があります。
試験の概要や合格率、難易度を詳しく見ていきます。
社労士試験の概要
受験時期 | 毎年1回・例年8月の第4日曜日 |
受験資格 | 次のいずれかに該当している方
・短大卒と同等以上の学歴がある方 ・学歴による受験資格がなくても、一定の実務経験がある方 ・行政書士資格を有している方 |
受験手数料 | 9,000円
令和3年度試験以降15,000円に改定 |
合格基準 | 合格基準点は、選択式試験及び択一式試験のそれぞれの総得点と、それぞれの科目ごとに定めます。各成績のいずれかが合格基準点に達しない場合は不合格となります。 |
試験内容 | ・労働基準法及び労働安全衛生法
・労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) ・雇用保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) ・労務管理その他の労働に関する一般常識 ・社会保険に関する一般常識 ・健康保険法 ・厚生年金保険法 ・国民年金法 |
試験形式 | 全問マークシート方式
・選択式試験 ・択一式問題 |
社労士試験は、例年8月下旬の日曜日(第4日曜日)です。全問マークシート方式です。文章中の5つの空欄に当てはまる語句を20個の選択肢の中から選ぶ選択式問題が8問と、5つの選択肢の中から正解を1つ選ぶ択一式問題が70問あります。
選択式の各科目で60%以上、択一式の各科目で40%以上、選択式と択一式それぞれの合計点で60~70%以上の得点で合格できます。
受験手数料は、9,000円でしたが、令和3年度試験以降15,000円に改定されます。
社労士試験の合格率
社労士試験の合格率が厚生労働省から発表されています。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2021 | 37,306人 | 2,937人 | 7.9% |
2020 | 34,845人 | 2,237人 | 6.4% |
2019 | 38,428人 | 2,525人 | 6.6% |
2018 | 38,427人 | 2,413人 | 6.3% |
2017 | 38,685人 | 2,613人 | 6.8% |
2016 | 39,972人 | 1,770人 | 4.4% |
参照:厚生労働省
過去5年間の合格率を見ると6%程度です。年度によって多少合格率が下がるときもありますが、大体6%前後の合格率になっています。
社労士合格の難易度
社労士の試験は過去の合格率を見ても6%程度とかなり低いです。2016年の際には4%程度にまで合格率が落ち込んでいます。これを見る限り、試験の難易度は高いと言えます。
社労士試験の難易度については「社会保険労務士の難易度は?合格率や試験内容をくわしく解説!」で詳しく紹介しています。
合格者の年齢別・職業別・男女別構成
2019年度の合格者の年齢別・職業別・男女別構成が発表されています。
(1) 年齢別構成
20 歳代以下(8.2%)、30 歳代(33.1%)、40 歳代(31.5%)、50 歳代(18.8%)、
60 歳代以上(8.4%)
最年少者 20 歳、最高齢者 75 歳
(2) 職業別構成
会社員(58.9%)、無職(13.4%)、公務員(7.7%)、団体職員(5.2%)、自営業(4.3%)、
役員(3.1%)、学生(0.5%)、その他(6.9%)
(3) 男女別構成
男性(64.3%)、女性(35.7%)
参照:厚生労働省
年齢を見ると受験するのは、30代から40代が一番割合が多いことが分かります。職業別に見ると、会社員が約6割近くと最も多くなっています。男女比で見ると男性が6割程度でした。
社会人受験が多く、合格者の年齢層が比較的高く、男性受験者の方が多いことが分かります。つまり、ほとんどの人が仕事と勉強の両立をしているといえます。
このことから考えると、
合格率が低いのは以下のことが考えられます。
- 科目数が多く試験範囲が広い
- 多くの受験者が仕事と勉強を両立しているので合格率を低くしている
- 試験時間が長丁場
多くの受験者が仕事と勉強を両立しているため、なかなか勉強時間が取れないのに受験をする人もいるため、合格率を下げる原因になっていると考えられます。また、科目数が多いのに試験範囲が広いです。また、試験は1日で行われるので、長丁場の試験を集中して行うことになるので、体力も必要です。集中力が持たずに試験に合格できなくなってしまう場合もあるでしょう。
社労士合格に必要な勉強時間
社労士に合格するために必要な勉強時間は、1年間の勉強で800時間から1000時間が必要だと言われています。
1年間で800時間勉強時間をとるためには、1週間で15時間。
つまり、平日2時間、土日は5時間の勉強時間が必要となります。
社労士に最短で合格する勉強方法
社労士に合格をするための勉強法のポイントは以下の通りです。
- 隙間時間も勉強にあてる
- 基本は徹底的に固める
- 過去問&テキストをする
- 苦手科目をつくらない
それでは詳しく見ていきましょう。
隙間時間も勉強にあてる
2か月程度の短期間の勉強で試験に合格する人もいますが、そのような人はまれです。社会人の場合には仕事があるため、勉強時間をまとめてとることは難しい場合もあります。
また、主婦の人などは子育てや家事に時間を割く必要があるので、中々勉強がはかどらないこともあると思います。
どれだけ勉強をしたか、どの程度多くの勉強時間を割いたかで合格は見えてくるため、勉強をすることを習慣化させるのです。ちょっとした隙間時間でも社労士試験の勉強にあてれば、着実に知識が頭に蓄積されていくので、合格に近づいていけます。
基本は徹底的に固める
社労士試験の範囲は広いです。覚えることも非常に多いのですが、その中でも基本となることは徹底して頭に叩き込みましょう。試験は満点を求められているわけではありません。
約60%~70%で合格できる試験なので、過去問で複数回も出題されているところや、テキストで太字などで強調されている部分は、徹底的に覚えておきましょう。
過去問&テキストをする
社労士試験は過去出題された問題からよく出題されます。過去に出題された問題の表現を変えた問題もよく出る傾向にあるので、過去問&テキストは繰り返し行いましょう。
社労士試験に独学で合格を目指す方は「社会保険労務士は独学でも合格できる?試験の難易度や独学での勉強方法も解説!」を参考にしてみてください。
苦手科目をつくらない
各科目ごとに合格基準点が設定されています。極端に苦手な科目があると、合格基準点に達しない事態に陥る可能性もあります。苦手科目をつくらずに勉強する必要があります。
合格を目指す上での注意点
合格を目指す上での注意点は2つあります。
- スケジュールを立てる
- 効率よく勉強をするには独学は難しい
無計画はだめ!スケジュールを立てる
社労士試験があるのは年に1回です。8月に試験に間に合うようにスケジュールを立てましょう。無計画なまま便用を始めると、8月に試験に勉強が間に合わない事態になってしまいます。
8月に試験を受けることを考え、逆算をして、各科目の勉強スケジュールを決めると良いでしょう。
効率よく勉強をするには独学は難しい
社労士の勉強のために、市販されたテキストを購入し、独学で行う方法もあります。しかし、勉強しなければならない科目や範囲が広いため、独学で勉強をするには1000時間もの時間が必要だと言われています。
現実的にこれほど多くの時間を勉強に割くことが難しいのであれば、通信講座の利用をおすすめします。
通信講座を利用すれば、通学に掛かる時間を省けますし、テキストや問題集を購入しなくても、効率よく勉強ができるテキストなどが自宅に届きます。また、添削指導が受けられるので、どの程度知識が習得できているかをはかることもできるでしょう。
おすすめの通信講座
おすすめの通信講座を3つ紹介します。
教材 | メインテキスト:10冊
副教材:基本確認ドリル、科目別ガイダンス動画、ガイドブック、過去問攻略集2冊、テーマ別実戦問題集2冊、その他(添削質問関係書類・スケジュール表等) |
費用 | 一括払い 79,000円
分割払い 4,980円×16回 (16ヵ月) 総計:79,680円 |
標準学習期間 | 7ヵ月(受講開始から試験月までが標準学習期間に満たない場合は、翌年の9月末まで指導あり) |
ユーキャンの社会保険労務士講座は、開講実績30年以上を誇り毎年多くの合格者を輩出しています。社労士の試験を熟知したプロの講師陣が、豊かな指導経験や試験分析実績に基づき、きめ細かく合格までサポートするので、初学者も安心して勉強に取り組めます。
合格コース(2021年+2022年合格目標)
教材 | 短期合格セミナー:1回
基本講座(ビデオ・音声):計170回* 合計約109時間* WEBテキスト(暗記ツール付き):基本講座各回に付属します。 ※テキストはWebのみでの提供。Webでの閲覧のほか、各自印刷して使用できますが、印刷・製本された冊子は含まれません。 スマート問題集:計170回 合計1743問 セレクト過去問集:計10回 合計162問 総まとめ講座(ビデオ・音声):計30回 合計約20時間 |
費用 | 合格コース 一括55,000円(税別)
分割例月々5,200円×12回~ 合格お祝い金1万円付き |
標準学習期間 | 受講期限
2021年版受講期限:2021年9月30日まで 2022年版受講期限:2022年9月30日まで |
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将来性がある社労士は計画的な勉強で資格取得可能
社労士は、社会保険と労務の専門家です。
- 毎年8月に試験
- スケジュールを立てて勉強
- 独占業務を含む業務ができるようになる
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