社会保険労務士は社会保険、年金、労働管理などを扱う、人事や労務の専門家です。近年の高度な人事労務問題に対応するために、需要が高まっている国家資格です。
しかし、社会保険労務士試験は難関の国家資格のうちのひとつです。
合格率は近年およそ6%前後で推移しており、合格に必要な勉強時間は800時間から1000時間と言われている、簡単には合格できない試験です。
本記事では、社労士試験の受験を考えている方に向けて、具体的な試験対策方法やおすすめの勉強スケジュール、科目ごとの対策などについて以下の流れでご紹介します。
- 社労士の試験形式
- 社労士試験の科目
- 社労士試験対策のポイント
- おすすめのテキストやサイト
- 試験対策のスケジュール
- おすすめの対策講座
社労士を目指すことを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
コンテンツ

社労士試験の準備を始める前に、いくつか確認しておくべきことがあります。
まず受験資格について、以下の3つの項目のうち、いずれかを満たしている場合に受験資格を得ることができます。
- 学歴:主に大学や短大、専門職大学などを卒業している
- 実務経験:関連する業種において一定以上の実務経験がある
- 試験合格:行政書士試験や司法試験の予備試験、厚生労働大臣が認めた国家資格を取得している
受験資格について、より詳細を知りたい方は社会労務士試験オフィシャルサイトをご覧ください。
また、試験日と申し込みについて確認する必要もあります。
社労士試験は毎年8月に実施され、申し込みは4月中旬から5月末までの間に行わなければなりません。
こちらも詳細についてはオフィシャルサイトをご覧ください。
事前準備をしっかり行ってから、目標を考えて試験対策を行っていきましょう。

社会保険労務士試験オフィシャルサイトによると、社会保険労務士の試験内容は以下の通りです。
試験科目 | 選択式 計8科目(配点) | 択一式 計7科目(配点) |
---|---|---|
労働基準法及び労働安全衛生法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
労働者災害補償保険法 (労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) | 1問(5点) | 10問(10点) |
雇用保険法 (労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) | 1問(5点) | 10問(10点) |
労務管理その他の労働に関する一般常識 | 1問(5点) | 10問(10点) |
社会保険に関する一般常識 | 1問(5点) | |
健康保険法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
厚生年金保険法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
国民年金法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
合計 | 8問(40点) | 70問(70点) |
社会保険労務士試験は選択式7科目(出題8問、解答するのは40問)と択一式8科目(70問)で構成されており、解答はマークシート方式です。
選択式の問題と比較して、択一式の問題に比重が倍近く置かれています。

TAC社会保険労務士講座の合格者アンケートおよび厚生労働省が公表している第53回(令和3年度)社会保険労務士試験科目得点状況表から、科目ごとの出題数、平均点、各科目を得意もしくは不得意と回答した人の割合をまとめたのが以下の表です。
科目名 | (選)出題数 | (選)平均点 | (択)出題数 | (択)平均点 | 得意な科目 | 不得意な科目 |
---|---|---|---|---|---|---|
労働基準法(労基) 労働安全衛生法(安衛) | 2科目の 混合で1問 | 3.3点 | 7問 3問 | 4.9点 | 23.9% 0.3% | 2.1% 10.6% |
労働者災害補償保険法(労災) | 1問 | 3.3点 | 7問 | 4.5点 | 10.60% | 4.50% |
雇用保険法(雇用) | 1問 | 2.8点 | 7問 | 4.3点 | 5.50% | 14.20% |
一般常識 | 労一:1問 社一:1問 | 1.5点 2.7点 | 労一:1問 社一:1問 | 4.3点 | 0.9% 1.2% | 7.6% 40.9% |
健康保険法(健保) | 1問 | 3.0点 | 10問 | 4.6点 | 14.50% | 6.40% |
厚生年金保険法(厚年) | 1問 | 2.7点 | 10問 | 4.6点 | 25.50% | 6.40% |
国民年金法(国年) | 1問 | 2.4点 | 10問 | 5.0点 | 13.60% | 5.80% |
得意な科目と答えた人が多かったのは「労働基準法(労基)」と「厚生年金保険法(厚年)」で、それぞれの平均点は比較的高得点です。
みんなが高得点を取る可能性が高いので、落とせない科目といえます。
逆に、不得意な科目と答えた人が多かったのは「一般常識」で、平均点も比較的低く難易度が高い科目です。
しかし、得点できれば、ほかの受験生との得点差がつきやすい科目とも言えます。

社労士試験の対策は、以下の7つのポイントを押さえて行うことをおすすめします。
- 苦手な科目をつくらない
- 勉強は9月ごろから1年計画で進める
- 勉強する科目の順番を重視
- 過去問の「焼き直し」を確実に得点する
- 白書対策は念入りに行う
- 独学で合格するのは難易度が高い
- 科目ごとの勉強方法を抑える
ポイントが多いように思えますが、合格率たった6%の難関試験に挑むには、相当の準備が必要です。
それぞれのポイントをしっかり押さえて合格を目指すために、ひとつずつのポイントを確認していきましょう。

1つ目のポイントは、苦手な科目を作らず全分野を網羅することです。
苦手な科目がありまったく得点できなかった場合、科目別の必要最低得点を満たさず不合格となる可能性があります。
選択式問題は各科目3点以上、択一式問題は各科目4点以上の得点がなければ不合格となってしまうのです。
苦手な科目があっても、ある程度は得点がとれるよう対策を怠らないようにするのがよいでしょう。

2つ目のポイントは、社労士試験対策の勉強は9月ごろ開始し、1年計画で進めることです。
社労士試験は毎年8月に実施されるため、1年間の勉強で合格を目指すなら勉強を開始するのは前年の9月です。
社労士試験合格のための必要勉強時間の目安は800時間から1000時間のため、1年間で合格を目指すなら1週間で15時間、平日2時間、土日は5時間を目安に勉強を進めることになります。
決して無理なスケジュールではないため、だらだらと勉強せず1年間と区切って計画を進めるのがおすすめです。

3つ目のポイントは、まず労働基準法から順に勉強を始めることです。
社労士試験の範囲は膨大かつ法律にかかわる専門的な内容のため、やみくもに学習を進めてしまうと難しくて行き詰まったり、遠回りで時間を無駄にしてしまう可能性があります。
おすすめは以下の順番で、理解しやすい科目から順に関連する科目を学習していく方法です。
- 労働基準法
- 労働安全衛生法
- 労働者災害補償保険法
- 雇用保険法
- 労働保険徴収法
- 労働に関する一般知識
- 健康保険法
- 国民年金法
- 厚生年金保険法
- 社会保険に関する一般常識
関連のある法律をうまく利用し、効率よく理解を進めていきましょう。

4つ目のポイントは、過去に何度も出題されている問題は確実に得点源とすることです。
社労士試験は、過去問から「焼き直し」された、繰り返し出題される問題が散見されます。
特に基本的な内容が多い「健康保険法」や「労働保険徴収法」からは、過去に何度も出題された問題が多いので、ねらい目です。

5つ目のポイントは、受験生が試験対策のうち最も頭を悩ませる分野「白書対策」をしっかり行うことです。
「白書」は一般常識科目の分野のひとつですが、膨大なボリュームですべてを読み込むのはほとんど不可能といえるため、どのように対策をすればよいのかわからないという人が多いようです。
ポイントは、試験の年の前年の白書からの出題が多いこと、統計に関する情報として発表データをおさえることを念頭において学習することです。
対策が難しい科目ほど、試験対策を熟知したプロのアドバイスが有効なので、予備校の利用を検討するのもおすすめです。

6つ目のポイントは、上記にも挙げましたが、試験対策を熟知したプロに頼って学習を進めることです。
膨大な試験範囲と難易度の高さが特徴的な社労士試験は、完全に独学で合格するのは至難の業と言えます。
予備校を利用すれば、カリキュラムに従って効率的に学習を進められる、社労士試験を熟知したプロのアドバイスを受けるといった大きな利点を得ることができます。
勉強計画を立てる、重要ポイントを見極めるなど、試験対策に必要なスキルに自信がない人は、予備校の利用を検討することをおすすめします。

7つ目のポイントは、各科目に適した勉強科目を押さえて学習を進めることです。
暗記すればするほど得点がとれる科目もあれば、暗記よりも理解することが重要な科目、過去問を繰り返す解くことが有効な科目などもあり、それぞれの科目によって適した勉強法があります。
適した勉強方法で勉強することが合格への近道になるはずなので、それぞれの科目の特徴を押さえておきましょう。
例として、いくつかの科目についておすすめの勉強法をご紹介します。
- 労働基準法
- 労働基準法の範囲は、通達・判例からの出題や、条文についての出題が多いです。
規定の内容を暗記するのではなく、正確に理解することが重要です。
さらに、以下の頻出項目をしっかり押さえましょう。
・総則
・労働契約
・賃金
・労働時間、休憩、休日
・年次有給休暇
・就業規則
- 雇用保険法
- 雇用保険法では、付手続の流れを意識し、雇用保険の給付の仕組みの全体像を理解することが重要です。
給付の種類が非常に多いので、根気よく1つずつ内容を理解し、給付日数や金額などの具体的な数値を最新のデータで暗記していきましょう。
また、近年出題が増加している高齢者の労働雇用に関しては要チェックです。
- 労働に関する一般常識
- 労働に関する一般常識の内容は、「労働関係法令」「労働経済」「人事労務管理」の3つです。
近年は、各種統計資料からの出題が多い傾向があります。
網羅して高得点を狙うよりも、労務管理用語や法令など、比較的得点しやすい出題を確実に得点していくことを目標に学習を進めるのがおすすめです。
- 社会保険に関する一般常識
- 社会保険に関する一般常識の内容は、「法令」「社会保障」の2つの分野に分かれます。
法令分野では、介護保険法、国民健康保険法、児童手当法など、広範囲の法令から出題されますが、内容は基本的なことも多いので高得点が狙えます。
社会保障の分野では、まさに一般常識といえるような、学生の頃に現代社会で学ぶような内容が出題されるので対策しにくい分野です。
法令分野を中心に勉強することがおすすめです。

次から、社労士試験対策におすすめのテキストやサイトをご紹介していきます。
より社労士試験対策について知りたい方は、『社会保険労務士は独学でも合格できる?試験の難易度や独学での勉強方法も解説!』の記事もぜひご覧ください。

社労士試験対策におすすめの参考書3選は以下の通りです。
- みんなが欲しかった! 社労士の教科書
- 解いて覚える! 社労士 選択式トレーニング問題集
- 【全科目】みんなが欲しかった! 社労士の年度別過去問題集
参考書を選ぶのに迷っている方は、ぜひ次から詳細を確認してください。
『みんなが欲しかった! 社労士の教科書』は、資格の学校TACが出版する社労士試験対策用テキストです。
初学者にも優しい、わかりやすさを重視したフルカラーのレイアウトで、社労士試験合格に必要な知識がコンパクトにまとめられています。
2022年版では、国民年金法や厚生年金法、年金科目に関連する「年金制度機能強化のための改正」など、多くの法改正事項にも対応しています。
とにかく全範囲が網羅された1冊がほしい、わかりやすいテキストがほしいという方におすすめです。
【みんなが欲しかった! 社労士の教科書 1180ページ 4,290円】
『解いて覚える! 社労士 選択式トレーニング問題集』は、資格の大原が出版する、社労士試験の選択式問題のトレーニング問題集です。
科目ごとに冊子が分かれているので、特に勉強したい科目だけを選んで学習することもでき、豊富なオリジナル問題と過去問題10年分で、重要論点もしっかり網羅することが可能です。
苦手分野だけの問題集がほしい方、選択式の問題演習量を増やしたい方、選択式の総仕上げを行いたい方におすすめのシリーズ問題集です。
【解いて覚える! 社労士 選択式トレーニング問題集1 労働基準法・労働安全衛生法 312ページ 1,320円】
『みんなが欲しかった! 社労士の年度別過去問題集』は、資格の学校TACが出版する、過去問と予想問題が掲載された問題集です。
選択式の問題も択一式の問題も、本試験と同一形式で掲載されているので、実践的に問題を解くことができます。
さらに、問題を解いてすぐ次のページで解説を確認することができるので、回答後すぐに解説を確認したい方にはぴったりの構成です。
冊子は2冊に分割できるようになっているので、持ち運びもしやすくなっています。
わかりやすい解説の過去問題集がほしい方、外出先にも持ち運びたい方におすすめの過去問題集です。
【みんなが欲しかった! 社労士の年度別過去問題集 944ページ 3,520円】

次に、社労士試験に合格した人が運営しているサイトを3つご紹介します。
- ゆづすけブログ
- なつきの資格ラボ
- 社労士独学プロジェクト~難関資格に完全独学で挑戦~
実際に合格した人が使っていたテキストや勉強法など、リアルな合格までの道のりを知ることができるのでぜひ確認してみてください。

完全独学で勉強期間は半年で社労士試験に合格されたゆづすけさんという方が書かれているブログで、使用されたテキストやおすすめの勉強法をご紹介されています。
ゆづすけさんは社会人で仕事をしながら、半年間で500時間勉強し、一発合格を果たしたそうです。
しかし、はじめは何から手を付けてよいかわからないところからスタートしたとのこと。
どのように勉強をし始めればよいのかわからない方、働きながら短期間で合格を目指したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

なつきさんは、社会人で働きながら8か月の勉強期間で独学合格されたようです。
働きながらの勉強スケジュールや使用したテキスト、具体的な勉強方法もご紹介されています。特に、「労働に関する一般常識」については、実際に行った対策方法を詳しく書かれています。
勉強時間を確保する方法に悩んでいる方、具体的な勉強方法が知りたい方はぜひ「なつきの資格ラボ」サイトをご覧ください。

こちらのブログを書かれているのは40代半ばのサラリーマンの方で、1年目の試験は不合格、2年目の試験で合格されています。
合格までにかかった総額や勉強場所、勉強方法、試験結果など、勉強会士から合格まで細かい項目に分けて記録されています。
非常に参考になる内容ですので、これから社労士試験を受験しようと考えている方はぜひ一読することをおすすめします。

試験対策におすすめな、社労士試験対策の勉強ができるアプリ・サイトを3つご紹介します。
- 社労士試験 最短最速 非常識合格法
- K-Net 社労士受験ゼミ
- 社労士試験問題集スマホアプリ
アプリやサイトでなら、外出先や移動中などに、スキマ時間を利用して場所も問わず勉強することができます。
細かい勉強の積み重ねが合格につながります。自分に合いそうなものがあれば、ぜひ利用してみてください。

『社労士試験 最短最速 非常識合格法』は、年金博士として有名な、講師の北村庄吾先生がプロデュースするポータルサイトです。
社労士試験の1日1問や、受験生や合格者が投稿する日記、無料の講義動画などもあり、社労士試験受験のための情報が満載です。
様々なコンテンツが用意されているので、スキマ時間にぜひアクセスしてみてください。

『K-Net 社労士受験ゼミ』は、社会保険労務士の加藤光大先生が運営する、社会保険労務士に関する総合サイトです。
加藤光大先生は、社労士試験合格後すぐにLEC東京リーガルマインド・社労士課へ転職され、その後フォーサイトの主任講師に就任した後、「K-Net 社労士受験ゼミ」を開設された経歴を持つ方です。
資格対策のプロフェッショナルと言える方が作られたこちらのサイトは、数ある社労士試験に特化したサイトの中でも圧倒的な情報量で、トップレベルのサイトと言われています。

社労士試験問題集スマホアプリは、移動中や待ち時間など好きな場面で問題演習ができるアプリです。
自分の理解度に沿った復習が可能になる仕組みが採用されているので、問題を解けば解くほど最適な問題が自動的に選定されるという、非常にレベルの高いアプリです。
スキマ時間の勉強の積み重ねも大きな成果につながるので、ぜひ利用してみてください。

社労士試験の対策に向けて、おすすめの勉強スケジュールをご紹介します。
9月はじめで、1年間で合格を目指すスケジュールです。
- 9月:全体を軽く1周読んで全体像を把握
- 10月~1月:労働分野の勉強をする
- 2月~4月:社会保険分野の勉強をする
- 5月~6月:全体の総復習を行う
- 7月~8月:過去問を中心にしながら得点力を身につける
次から、それぞれの期間の勉強方法について、詳細に解説していきます。

自分に合いそうな教材選びが完了し、参考書や問題集を手に入れたら、まずは参考書を一通り軽く読み通して全体を把握します。
各科目の概要を先につかんでおくことで、スムーズに学習を進めることができます。

労働分野である、「労働基準法」「労働安全衛生法」の勉強を開始します。
特に労働基準法は社労士試験対策の基本となりますので、しっかり理解しながら進めます。
細かいところまで問われる問題も出ますので、細部までしっかり頭に入れておかないと得点がとれない可能性があるので注意が必要です。
「労働安全衛生法」は、比較的難易度の高い科目です。
労働基準法と同じく、出題範囲が広いにもかかわらず細かい部分からの出題もあります。
ポイントをしぼって、合格基準に必要な得点を確実に取れるようにしておきましょう。

労働分野の勉強を一通り終え、社会保険分野の勉強に移ります。
社会保険分野は、以下の順番で勉強することがおすすめです。
- 健康保険法
- 国民年金法
- 厚生年金保険法
- 社会保険に関する一般常識
この順番で勉強することで、それぞれの法令の成立背景や概要から効率よく理解を進めることができます。
「健康保険法」は過去問を焼き直した問題が多いので、過去問を繰り返し解く演習を多めに行いましょう。
「国民年金法」は理解の難易度が高い制度で、じっくりテキストを読みながら理解をすすめ、知識をつけてから問題演習を行うのがおすすめです。
「厚生年金保険法」は頻繁に改正が行われてきた法令です。その背景を理解しながら、国民年金法との違いを重点的に頭に入れておきましょう。

全分野の学習を一通り終え、問題集を使いながら全体の総復習を行います。
問題演習を繰り返し行いながら、できるだけ細かいところまで頭に入れるようにします。
苦手な分野があれば、この期間に改めて全範囲をさらい、問題演習も多めにこなすなどで、少しでも苦手を減らしておくことをおすすめします。

社労士試験には、過去に出題された問題の類似問題が出題されることが多々あります。
過去問を繰り返し解き、「解いたことがある」問題を増やすことは重要です。
また、本番の試験同様の環境で、時間をしっかり計って1年分の問題を解く練習をするのもおすすめです。
はじめは制限時間内に全ての問題を解くことができなくても、慣れてくると全問解答できるようになってくるはずです。

社会保険労務士の試験の対策を独学で行うことに不安がある方には、予備校の対策講座を利用するのがおすすめです。
それぞれの予備校の特徴を確認し、自分に合った予備校を見つけてみてください。
おすすめの予備校とそれぞれの特徴は以下の通りです。
- 通学で選ぶなら「大原」
- 講師の質で選ぶなら「アガルート」
- 短期集中型で選ぶなら「たのまな」
- 合格実績で選ぶなら「フォーサイト」
- 大手ならの安心感で選ぶなら「ユーキャン」
- リーズナブルな料金で選ぶなら「スタディング」
それぞれの予備校について詳しく見ていきましょう。

自宅ではなかなか集中できないが、決まった場所で勉強したい方は、通学コースがある予備校を選びましょう。
通学で選ぶなら「大原」がおすすめです。
大原の通学講座には2種類あり、決まった日程・時間に教室で講義を受ける「教室通学」と、自分のタイミングに合わせて映像で受講する「映像通学」から選ぶことができます。
さらにどちらのコースを選択しても、いつでもどこでも見ることができるWEB講義を利用することも可能なので、欠席してしまった場合も安心です。
大原の社労士合格コースについて詳しく知りたい方は、以下から大原の公式サイトをご覧ください。
コース名 | 社労士合格コース |
税込み価格 | 195,000円 |
受講形式 | web通信 |
教育給付金制度 | 全63回(2021年9月~2022年1月) |
特典や割引 | 調査中 |
受講者の合格率 | |
公式サイト | 大原公式 |
講師の質で講座を選びたいという方には、「アガルート」がおすすめです。
アガルートの社労士対策講座は、約120時間にまとめられたオンライン講座と、講師自らが作成した、合格に必要な内容すべてを凝縮したテキストで構成されています。
アガルートのフォローアップ制度は、講師に直接質問をすることができるので、経験豊富なプロからアドバイスを受けることが可能です。
さらに、講師と直接電話で話をすることができる、月1回の定期カウンセリング付きのコースもあります。
試験範囲に関わる内容のみならず、勉強方法や合格のコツなども知りたい、経験豊富な講師と直接コミュニケーションがとりたいという方は、ぜひアガルートの講座を検討してみてください。

コース名 | 入門カリキュラム |
税込み価格 | 107,800円 |
受講形式 | オンライン |
教育給付金制度 | なし |
特典や割引 | 合格したらお祝い金3万円or全額返金。 |
受講者の合格率 | 28.60% |
公式サイト | アガルート公式 |

短期集中型で効率よく学習を進めたい方には、「たのまな」がおすすめです。
たのまなの社労士安心合格講座では、過去20年間の試験問題が徹底的に分析され、やるべきところとやるべきでないところがはっきり選別されています。その結果、短期間の学習で合格が狙える内容となっています。
初学者でも短期間で合格を目指したいという方におすすめの予備校です。
たのまなの社労士対策講座の詳細は、以下から公式サイトにてご確認ください。
たのまなの特徴
- 質問回数が無制限で充実したサポート
- 就職や開業のサポートがあり、資格取得後にも役立つ
- まずは無料資料請求で気になるカリキュラムをチェック
\受講スケジュールや受講者の声も確認できます!/
たのまなのカリキュラムを確認

とにかく合格実績がよい予備校を選びたいという方には、「フォーサイト」がおすすめです。
フォーサイトの社労士試験合格実績は、全国平均の7.9%の3.72倍の29.4%です。
非常に高い合格実績に加え、試験に合格できなかった場合には全額返金してもらえるコースもあります。(特定のコースを受講し、規定を満たした場合)
確実に合格を目指したいという方は、以下からフォーサイトの社労士試験対策講座の詳細をご確認ください。
フォーサイトの特徴
- 臨場感のある生配信授業やeラーニングで隙間時間に学べるフォーサイト
- 効率的な学習で高い合格率を誇る
- 全国平均を超える合格率のバリューセットもおすすめ低価格で質の高い学習を提供
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安心の大手を選びたい方は、「ユーキャン」がおすすめです。
ユーキャンの社会保険労務士講座は、開講実績30年以上を誇っています。過去10年間で合格した人数は2549名と、毎年多くの合格者を輩出している、実績の高い講座です。
また、講座で教える講師の人数は50名以上とかなり多く、きめ細かいサポートを受けることができます。
安心の大手で手厚いサポートを受けたい方には、ユーキャンの社会保険労務士講座がおすすめです。
コース名 | 社会保険労務士(社労士)資格取得講座 |
税込み価格 | 79,000円 |
受講形式 | オンライン |
教育給付金制度 | 7ヵ月(受講開始から試験月までが標準学習期間に満たない場合は、翌年の9月末まで |
特典や割引 | 調査中 |
受講者の合格率 | |
公式サイト | ユーキャン公式 |

価格重視の方へのおすすめの予備校は「スタディング」です。
オンライン専門で少数精鋭で運営されているスタディングは、圧倒的にコストパフォーマンスがよく、業界最安級で講座が受けられます。
費用が安いからと言って講座の品質が悪いといったことはなく、50年分の出題実績を分析し開発された、必要十分にして最小限の非常に効率的なカリキュラムが提供されています。
「スタディング」は、予備校を利用したいが費用はかけたくないという方に非常におすすめです。
以下の公式サイトから詳細を確認できますので、ぜひご覧ください。
コース名 | 社労士合格コース |
税込み価格 | 79,800円 |
受講形式 | オンライン |
教育給付金制度 | 2022年9月30日まで |
特典や割引 | 調査中 |
受講者の合格率 | |
公式サイト | スタディング公式 |

本記事では、社会保険労務士試験を受験する人に向けて、試験対策方法や勉強スケジュールなどについてご紹介してきました。
内容を改めてまとめると、以下の通りです。
- 社労士試験には受験資格が必要
- 試験申し込みは4月中旬から5月末、試験実施は8月
- 社労士試験は選択式7科目、択一式8科目のマークシート方式
- 「労働基準法」「厚生年金保険法」に力を入れるのがおすすめ
- 「一般常識」を苦手とする人が多く、得点率も低い
- 社労士試験対策で意識すべきポイント7つを押さえる
- 試験対策におすすめのテキスト・サイト各3選を要チェック
- 社労士試験対策のスケジュールは、全体把握に始まり、各分野の勉強、総復習、過去問演習の流れ
- 独学に不安がある人は予備校の利用がおすすめ
- 予備校によって特徴が異なるので、自分に合った予備校を選択する
社労士試験は難易度が高い試験ですが、独学で合格することは不可能ではありません。
予備校を利用する人は、それぞれの予備校の特徴を生かした様々な講座から選ぶことができます。
ぜひ、自分に合った勉強方法で合格を目指してください!