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ITパスポートの試験概要・合格点・効率の良い勉強法を解説!

ITパスポートは、初心者からITエンジニアを目指したい人におすすめの資格です。資格取得によって、必要な基礎知識を習得できている証明になります。

ITパスポートの資格取得を目指す際に気になるのが合格率や難易度でしょう。

この記事は以下のような人を対象に解説しています。

  • ITパスポートの合格率を知りたい人
  • 効率の良い勉強で合格を目指したい人

それでは、ITパスポートについて詳しく解説します。

コンテンツ

ITパスポートについて

ITパスポートの特徴は以下の通りです。

  • ITに関する基礎知識を問う国家試験
  • 通称iパス
  • CBT方式により実施

ITパスポートの特徴について詳しく見ていきます。

ITに関する基礎知識を問う国家試験

ITパスポートは、ITに関する基礎知識を問う国家試験です。2009年から開始されている試験で、今までに多くの人が受験しています。IT化が進んだ現代社会で、社会人として必要な基礎的能力を有していることを国が証明する試験です。

通称iパス

ITパスポートは、通称iパスとも呼ばれています。

CBT方式により実施

CBT(Computer Based Testing)方式により実施しています。CBT方式とは、コンピュータを利用して実施する試験方式のことです。受験者は試験会場に行き、コンピュータに表示された試験問題にマウスやキーボードを用いて解答。試験結果がすぐに把握できるので、すぐに合否の結果を確認することができます。

試験の概要

ITパスポートの試験概要は以下の通りです。

試験時間 120分
問題数 100問

<分野別内訳>

ストラテジ系(経営全般):35問程度

マネジメント系(IT管理):20問程度

テクノロジ系(IT技術):45問程度

受験条件 特になし

それでは、試験概要を詳しく見ていきましょう。

試験時間

試験時間は、120分です。

問題数

問題数は100問です。 

受験条件

年齢制限もなく、誰でも受けることができます。

試験内容

出題分野は、「ストラテジ系(経営全般)」「マネジメント系(IT管理)」「テクノロジ系(IT技術)」です。

ストラテジ系 企業活動

法務

経営戦略マネジメント

技術戦略マネジメント

ビジネスインダストリ

システム戦略

システム企画

マネジメント系 システム開発技術

ソフトウェア開発管理技術

プロジェクトマネジメント

サービスマネジメント

システム監査

テクノロジ系 基礎理論

アルゴリズムとプログラミング

コンピュータ構成要素

システム構成要素

ソフトウェア

ハードウェア

ヒューマンインタフェース

マルチメディア

データベース

ネットワーク

セキュリティ

参照:ITパスポート試験HP

受験手数料

5,700円(消費税込み)。

申し込み方法

公式HPから応募。

試験実施日

ITパスポートは平成23年11月から、国家試験として初めてCBT方式を導入しています。CBT方式を導入したことにより、全国各地場所を問わず、随時、試験を実施することが可能です。

試験会場

ITパスポート試験は、全国47都道府県に設置されている試験会場にて、随時実施されています。都道府県によって会場数には違いがあり、複数の会場があるところもあれば、1ヵ所しか会場がないところもあります。

 試験の時間は会場によって異なります。

  • 月に2回~毎週間隔の土曜日・日曜日に実施
  • 午前・午後・夕方の3つの時間帯で実施

 各試験実施日で、受験できる人数が定められています。試験日の開催状況は会場毎に、3ヶ月先まで確認することができるので、受験したい時期が決まっている人は、早めに受験申し込みを済ませておくとよいでしょう。

合格発表

コンピュータを用いたCBT方式での受験のため、受験後すぐに結果を確認することができます。正式な合格発表は、ITパスポート試験を受験した月の翌月15日前後の正午です。ITパスポート試験ホームページで公表されます。

 合格基準

ITパスポート試験では、合格基準が決められています。

合格基準は以下の通りです。

・総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること

 総合評価点

600点以上/1,000点(総合評価の満点)

 分野別評価点

ストラテジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)

マネジメント系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)

テクノロジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)

 総合評価点が600点を超えていても、分野別評価点のいずれかが300点以下の場合は、不合格となります。

ITパスポートの難易度

 ITパスポート試験の試験結果は以下の通りです。

令和3年1月度と令和2年4月度~令和3年1月度まで

年度 受験者数 合格者数 合格率
令和3年1月度 11,266人 6,395人 56.8%
和2年4月度~令和3年1月度 97,027人 58,137人 59.9%

参照:ITパスポート試験HP

合格率は平均50%前後となっているため、国家試験の中では比較的合格しやすい試験だとわかります。

 社会人と学生の合格率

令和3年1月度と令和2年4月度~令和3年1月度までの社会人と学生の合格率を見ていきましょう。

令和3年1月度

社会人 学生
受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率
7,197人 4,587人 63.7% 4,069人 1,808人 44.4%

 令和2年4月度~令和3年1月度まで

社会人 学生
受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率
64,334人 42,337人 65.8% 32,693人 15,800人 48.3%

 合格率は社会人の割合が、学生よりも高めです。社会人の方が学生よりも20%近くも高いです。ITパスポートの試験内容にビジネスの場で使用するIT用語やビジネス用語が含まれています。このため、社会人は学生よりも合格しやすいと考えられます。

ITパスポートの勉強法

ITパスポートは、独学でも十分に合格を目指せる資格です。合格をするために必要な勉強時間とおすすめの勉強法を紹介します。 

必要な勉強時間

必要な勉強時間は全くの初心者と情報系の勉強をしている人とでは異なります。

全くの初心者の場合

150~180時間程度必要。

1日1時間勉強をすると、6か月程度かかります。

まったくパソコンの知識がない人の場合、200時間程度必要な場合もあります。

ある程度知識がある人の場合

IT系の仕事をしている、情報系の学校に通っているなど、ある程度知識がある人であれば、100時間程度の勉強で合格に結びつけることが出来るでしょう。 

全体的には簡単といえる内容ですが、ストラテジ系やマネジメント系などは情報系の学校でも学ばない場合が多く、注意が必要です。知らない用語を覚えることがメインとなり、所要時間は20時間程度の方が多いようです。

 勉強方法

全くの初心者とある程度知識がある人とでは必要な勉強時間が異なるように、勉強方法も異なります。

 全くの初心者の場合

まずは、テキストに出てくるIT用語を調べるところからはじまります。初心者向け参考書を一通り読み、基本的内容を理解しましょう。出題される問題の傾向をつかむためにも、過去の問題を反復することがおすすめです。

記述式の問題はありませんが、計算はあります。計算と聞くと苦手だと感じる人も多いでしょう。計算問題は出てくるものが決まっているので、きちんと押さえていれば苦手意識を感じることもありません。

ある程度知識がある人の場合

ある程度知識がある人でも、初めて見る用語などがあると思います。まずは知らない分野がないかをチェックし、知らない用語があれば、頭に入れていきましょう。

ITパスポートは過去問と同じ問題はほぼ出題されませんが、過去の問題を解くことで問題を解くことで出題形式になれることが出来ます。初心者の場合と同じように問題に慣れるためにも過去の問題を一通りは解くことがおすすめです。

おすすめの参考書や問題集

ITパスポートの勉強をするために購入する際は以下のことに注意しましょう。

  • 参考書と問題集を1冊ずつ
  • 最新年度の「シラバス」に対応していること

ITパスポートの勉強をするためには、参考書と問題集を1冊ずつ、合計2冊準備しましょう。参考書と問題集が1冊になっているものも良いです。

ITパスポート試験は、シラバスという学習方針の資料を基準にしています。最新年度の「シラバス」に対応しているものを選びましょう。それでは、ITパスポートの勉強におすすめの参考書や問題集を紹介します。

 いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集 ¥1,738

ITパスポート試験に、短期間で一発合格するための試験対策本です。

令和03年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室 ¥1,738

ITパスポート受験者のためのやさしいオールインワンタイプの参考書&問題集です。出題頻度の高い分野を中心に,イラストや豊富な図解・例え話を駆使して理解しやすくしています。

キタミ式イラストIT塾 ITパスポート 令和03年 ¥2,068

すべての解説をイラストベースで行っているため,とてもわかりやすい解説となっています。

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全ページオールカラーでわかりやすいです。

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正答はもちろんのこと、間違いの選択肢についても丁寧に説明されているので、深く理解&幅広く習得できます。

独学する際の注意点

ITパスポート試験は国家資格ですが、独学でも十分に合格を目指せる資格です。しかし、独学で試験対策をするには、多くのテキストの中から自分に最適なものを選ぶ必要がありますし、試験のためには自分でスケジュールを組んで、コツコツと勉強をしていかなくてはなりません。

独学に向いている人

  • 一人でもモチベーションを維持できる人
  • 計画通りに物事を進めていける人
  • 1人の方が集中できて勉強がはかどる

勉強の計画を立てて、計画通りに勉強を行うことが出来る人、一人でも集中して勉強ができる人などは独学に向いています。

ただし独学に向いていない人もいます。

独学に向いていない人

  • 計画通りに進められない人
  • 一人では勉強に身が入らない人

計画を立てることが苦手で思うように勉強がはかどらない人は独学には向いていない可能性があります。

独学では合格は難しいと感じる場合には、独学にこだわらず通信講座を利用する方法もあります。独学よりも費用は掛かりますが、効率よく合格を目指せるでしょう。

おすすめの通信講座

ユーキャン ITパスポート講座

教材 メインテキスト1冊

副教材:過去問CD-ROM1枚、ガイドブック

費用 一括払い26,000円

分割払い2,680円×10回 (10ヵ月)総計:26,800円

標準学習期間 4ヵ月(受講開始から6ヵ月まで指導あり)

試験範囲が広く、覚えなければならない専門用語が多いITパスポート試験ですが、ユーキャンでは、オリジナルのWeb学習、解説動画&きめ細やかなサポートで初めての方も安心して学習を進めていけます。 

ITの知識ゼロでも合格を目指せるITパスポート

ITパスポート試験は、ITの基礎知識をはかる試験です。

  • 取得しやすい国家資格
  • 受験資格なし
  • 試験は随時全国で実施

ITパスポート試験は、数ある国家資格の中でも合格率が50%前後ある取得しやすい資格です。年間を通じて全国各地で実施されているため、受験時期や受験場所を自分で選べます。実力が付いたと思ったら試験に挑戦をできるので、自分のペースで勉強をしていけるでしょう。

ITパスポートは基礎的なIT知識があることを証明できる資格です。この資格を取得し、さらに上級の資格を目指していくことも可能です。

独学でも十分対応できる資格です。資格取得をして、次のステップへの足掛かりや、就職や転職のアピールにと使える資格なので、挑戦してみてはいかがでしょう。

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