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ファイナンシャルプランナー試験の独学合格に必要な3つの手順

ファイナンシャルプランナーの試験に独学で合格するためには、3つの手順を踏む必要があります。

適切な方法にもとづいた独学であれば効率良く学べますが、間違ったやり方で行ってしまうと合格が難しくなるので注意しましょう。

この記事では、ファイナンシャルプランナー試験に独学で合格するために必要な情報をお伝えします。

ファイナンシャルプランナー(FP)は独学で取れるか?必要な情報や手順を押さえれば可能

勉強イメージ

ファイナンシャルプランナーの資格は、独学でも取得できます。

以下4つの理由により、独学で合格しやすい試験であるからです。

  • 受験者が多く市販のテキストや問題集が充実している
  • ほかの国家試験などと比べて合格率が高い
  • 問題の焼き直しが多いので過去問中心の勉強をすれば点が取れる
  • マークシートや簡単な記述式の出題なので対策が立てやすい

SNSやブログを見ていても、ファイナンシャルプランナー試験に独学で合格したという人は多くいます。

合格率が高く、市販の教材が充実しているので、必要な情報・手順を押さえて勉強した人であれば安定して合格できるでしょう。

ファイナンシャルプランナー試験の独学合格を目指すために、まず知っておきたい情報は以下のとおりです。

  • ファイナンシャルプランナーの概要
  • ファイナンシャルプランナー3級の勉強時間など
  • ファイナンシャルプランナー2級の勉強時間など

一つずつ、確認していきましょう。

ファイナンシャルプランナーの概要!6つの科目から出題

ファイナンシャルプランナーは、お金や暮らしに関する知識を体系的に学べる試験です。

以下の6つの科目から、出題されます。

試験科目主な範囲
ライフプランニングと資金計画ファイナンシャル(ライフ)・プランニング、社会保険、年金と税金、ローンとカード、資金計画など
リスク管理リスクマネジメント、生命保険や損害保険などの保険制度全般など
金融資産運用マーケット環境の理解、預貯金、純金積立など金融類似商品、投資信託、債券・株式投資、金融商品に関する税金など
タックスプランニング日本の税制、所得税や各種所得の内容、住民税・法人税・消費税など
不動産不動産に関する取引・規制・税金・有効活用など
相続・事業承継贈与に関する法律・税金、相続に関する法律・税金、相続財産の評価、相続・事業承継対策など

FP試験は学科試験と実技試験にわかれますが、いずれも上記の科目からバランスよく出題されます。

表を見るとわかるとおり、ファイナンシャルプランナーに求められる知識の範囲は広いです。

ただし、試験で問われる部分は限られているので、メリハリをつけて勉強していけば合格点に達するのは難しくありません。

​​試験の申込先には金融財政事情研究会(金財)と日本FP協会の2つがあります。学科試験の内容は共通ですが、実技試験の内容は異なります。

どちらを選択しても、基本的に大きな差はないので安心してください。

ファイナンシャルプランナー3級の勉強時間などの内容

ファイナンシャルプランナー3級の勉強時間や受験資格などは、以下の表のとおりです。

受験資格FP業務に従事している者・従事しようとしている者
※実質、誰でも受験可能
合格基準60%以上
合格率(日本FP協会)学科試験:70~80%
実技試験:80~90%
勉強時間の目安30〜100時間
出題形式学科試験:マークシート形式
実技試験:日本FP協会はマークシート形式、金財は記述式

ファイナンシャルプランナー3級の合格までに必要な勉強時間は、30〜100時間程度です。

合格点ギリギリを狙うのであれば勉強時間は少なくてすみますが、余裕をもって合格したい人は十分な時間をかける必要があります。

1週間程度で合格する人もいますが、勉強期間としては基本的に1〜3カ月をみておきましょう。

受験資格については、「FP業務に従事している者・従事しようとしている者」と定められています。

書類の提出などは不要ですので、実質的に誰でも受けられる試験であるといえるでしょう。

ファイナンシャルプランナー2級の勉強時間などの内容

ファイナンシャルプランナー2級の勉強時間や受験資格などは、以下の表のとおりです。

受験資格・3級FP技能試験に合格した人
・AFP認定研修を修了した人
・FP業務に関して実務経験が2年以上ある人
合格基準60%以上
合格率(日本FP協会)学科試験:40~50%
実技試験:50~60%
勉強時間の目安150〜300時間
出題形式学科試験:マークシート形式
実技試験:日本FP協会・金財ともに記述式

2級の合格に必要な勉強時間は、150〜300時間です。

3級と比べて3倍以上の時間が必要になっていることから、難易度が一気に上がっていると推測できます。

実技試験は、日本FP協会・金財どちらの試験でも記述式です。

記述式といっても、過去問を中心に計算の練習をしていれば、合格は難しくありません。

受験者の半分程度が受かるので、適切な勉強をしてきた人であれば合格できる試験であるといえるでしょう。

2級には受験資格が設けられているため、自分が要件を満たしているか事前によく確認しておくようにしてください。

ファイナンシャルプランナーを独学で受けるメリット・デメリットは?一長一短ある

参考書とノート

ファイナンシャルプランナーを独学で受けるメリット・デメリットについて、それぞれ3つずつ紹介します。

独学にするかは、費用が安いからと安易に決めるのではなく、最終的に合格できるかという観点から判断するようにしましょう。

試験に落ちた場合、勉強にかけた時間や労力が無駄になってしまうことを忘れないようにしてください。

独学の3つのメリット!教材費だけに費用を抑えられる

ファイナンシャルプランナーを独学で受ける主なメリットは、以下の3つです。

  • 勉強にかかる費用を抑えられる
  • 自分のペースで勉強できる
  • 通学などに時間がかからない

独学の最大のメリットは、講座費用がかからないことです。

FP2級・3級の資格講座を受けると、3万円〜13万円程度かかります

勉強費用を抑えたい人は、独学を選ぶのがいいでしょう。

講座では科目ごとに勉強する順序が決まっており、時間割どおりに学習を進めます。

そのため、自分のペースで勉強したい人にとっては、大きなしばりに感じられるでしょう。

独学に必要なものはテキストや問題集のみなので、通勤や家事の合間などのスキマ時間を利用したい人におすすめです。

独学であれば講座を受けるための通学は不要なので、無駄な移動時間をかけたくないと考える人に向いています。

独学の3つのデメリット!自己管理が難しい

ファイナンシャルプランナーを独学で受ける主なデメリットは、以下の3つです。

  • 教材選びに手間がかかる
  • 法改正などがあっても教えてくれる人がいない
  • 自己管理能力がないと挫折する可能性が高い

独学で最初に迷うのは、テキストや問題集選びです。

試験の合格に必要な教材を自分で探す必要があるので、調べる時間や選ぶ手間がかかります。

教材選びに手間がかかると、勉強を開始する前に挫折してしまう可能性があるので、大きなデメリットです。

ファイナンシャルプランナー試験の内容は多岐にわたるため、出題範囲にかかる法律改正や制度改正は毎年のようにあります。

講座を受けていれば改正部分のフォローを受けられますが、独学では自分で対応していかなければなりません。

独学をする際の最大の敵は、モチベーションです。

誰かが気合を入れてくれるわけではないので、挫折しないために自分でモチベーションを維持していく必要があります。

ファイナンシャルプランナーの勉強はどうやればいい?3つの手順で進める!

勉強している女性

ファイナンシャルプランナーの独学に必要な手順は、大きく以下の3つです。

  • 適切なテキストや問題集を選ぶ
  • 具体的な勉強法3ステップを実践する
  • 過去問を確認する

教材の選択を間違えると効率的な勉強ができなくなるので、試験に合格する確率が大きく下がります。

また、実際の過去問を確認せずに教材のみで勉強していたのが原因で、当日の試験に対応できなかったというケースも多いです。

合格のためには勉強法だけではなく、教材選びや過去問の確認が重要になるというのはぜひ押さえておいてください。

適切なテキストや問題集を選ぶ!古いテキストでは合格できない

試験の合格のために最低限必要な教材は、テキストと問題集です。

教材選びの際、とくに押さえておくべきポイントは以下の3つなので、確認しておきましょう。

  • 最新の教材を選ぶ
  • テキストと問題集のシリーズは統一する
  • 自分が受験する実技試験に対応しているか確認する

法改正や制度改正に対応するために、古い教材は選ばないようにしてください。

ファイナンシャルプランナーの教材は毎年5月〜7月頃に新しく発売されるので、受験する試験日を確認して、最新のものを選ぶようにしましょう。

また、教材間の参照のしやすさを考慮して、テキストと問題集のシリーズは統一するようにしてください。

参考までに、評判の良い3級のテキストを3つ紹介します。

問題集と合わせて、検討してみてください。

テキスト名特徴
みんなが欲しかった!FPの教科書3級
(TAC出版)
フルカラーの図解と初心者にもわかりやすい解説が人気
史上最強のFP3級テキスト(ナツメ社)網羅性が高く本試験の出題カバー率が95%以上とダントツ
うかる!FP3級速攻テキスト(日本経済新聞出版)情報量の多さとわかりやすさが両立した良書

2級用テキストも同じシリーズで出ているので、自分が受ける等級の教材を購入するようにしてください。

実技は以下の試験科目にわかれるので、受験する予定の実技試験に対応した教材を選ぶようにしましょう。

手間はかかりますが、大型の書店に行って、自分に合った教材かどうかを手にとって確認してから購入するのをおすすめします。

具体的な勉強法3ステップ!一つずつ着実にこなす

ファイナンシャルプランナーは、以下の3ステップで勉強していくのがおすすめです。

  1. テキストをざっと通読する
  2. 学科の問題を3回繰り返す
  3. 実技の問題に取りかかる

ひとつひとつの詳細について、以下で確認していきましょう。

①全体像の把握!テキストをざっと通読する

ファイナンシャルプランナーの勉強でまずやるべきなのは、テキストをざっと読むことです。

用語や制度をまったく知らない状態で問題集に入ると、意味のわからない言葉をただ暗記するだけで終わってしまいます。

大まかな流れや用語を一度確認しておくだけで、問題集をやったときの理解が格段に深まるのです。

全科目を通読する時間が取れない人は、科目単位でざっと読んでからその科目の問題にとりかかるといいでしょう。

最初の段階では、テキストの内容を覚えようと力を入れすぎると、勉強が進まずに挫折の原因になるので注意してください。

できる限り早く問題集に取りかかるために、まずは「こんなものか」というざっくりしたイメージをもてれば十分です。

②基礎知識の習得!学科の問題を3回繰り返す

テキストで大まかなイメージがついたら、問題集の学科問題を最低3回は繰り返しましょう

過去問にもとづいた問題集は、合格に必要な知識を得るために最良の教材です。

ファイナンシャルプランナーの試験は、似たような問題が何度も出され、ときには過去問の選択肢がそのまま出てくる場合もあります。

6科目すべてを最初から網羅するのは難しいので、まずは科目ごとに繰り返していくのがおすすめです。

問題を解いていてわからない点や気になる点が出てきたら、適宜テキストを参照してください。

その繰り返しで、知識はどんどん深まっていきます。

問題集の学科問題を解けるようにして、試験合格に必要な基礎知識を習得していきましょう。

③応用知識の習得!実技の問題に取りかかる

学科の問題を3回繰り返したあとは、実技の問題に取りかかりましょう。

実技の問題も学科と同じように、3回繰り返すのを目標にしてください。

学科のあとに実技に取りかかるのは、以下の3つの理由からです。

  • 学科のみにしぼり、全体像を素早く把握する
  • やや応用的な実技の問題を解く前に、まずは基礎を押さえる
  • 実技試験よりも学科で落ちる人が多いので、先に対策しておく

学科と実技の出題範囲は同じですので、実技だけに求められる知識はありません。

問題数が多くなると繰り返すのが手薄になってしまうので、まずは学科試験のみにしぼって全体像の把握をしてください。

前述のとおり、2級・3級問わず、学科試験よりも実技試験の方が合格率は高いです。

まずは学科試験の勉強を優先するようにしてください。

実技試験の問題を解くには慣れが必要な部分もあるので、試験までに対策しておくようにしましょう。

過去問を確認する!出題形式に慣れる

すべての問題が過去の出題から構成されている問題集もありますが、その場合でも過去問は確認するようにしてください。

過去問を確認すべき主な理由は、以下の2つです。

  • 問題形式に慣れる(○×方式なのか、3択なのかなど)
  • 時間配分に慣れる

3級の場合は2択か3択問題ですが、2級になると4択問題や計算問題などが入ってきます。

問題形式によって解くコツが変わってくるので、事前に慣れておく必要があります。

たとえば、2択の場合は選択肢ごとに正誤がわからなければ点は入りません。

しかし、4択の場合には一つの正解が見つかれば、すべての選択肢を検討しなくても点がとれます。

学科と実技では試験時間や問題形式が異なるので、時間切れで回答できなかったという事態にならないよう事前に備えておきましょう。

適切な独学方法でファイナンシャルプランナーに合格しよう

手帳に書き込む人

適切に勉強していれば、ファイナンシャルプランナーに独学で合格するのは十分可能です。

必要な情報や勉強法をしっかり押さえ、試験に受かるための勉強をしていきましょう。

独学には費用を安く抑えられるという大きなメリットがありますが、講座を受講する場合に比べて挫折しやすいです。独学にも一長一短ありますので、自分の性格や状況に合った学習方法を選ぶようにしてください。

自分なら講座に通わなくても合格できると感じた人は、ぜひ独学に挑戦してみましょう。

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