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公認会計士の勉強時間は?4000時間の勉強は本当に必要なのか

国家資格として公認会計士の試験勉強は、一般的に長い道のりであるといわれています。試験勉強に苦労する分、取得後の収入安定を始めとしたメリットも大きいでしょう。

資格取得を目指されている方は、ぜひ諦めずに自分の夢や目標を叶えてほしいと思います。この記事では、公認会計士の試験勉強時間、対策方法や心得などの詳細を解説しました。

  • 公認会計士の試験勉強を始める前に、どのぐらいの時間がかかるか知りたい方
  • 公認会計士を目指す上で、勉強にはどんな心得が必要か知っておきたい方
  • 勉強する上でおすすめのテキストを知りたい方

などに向けて公認会計士の勉強に必要な情報を簡単にまとめています。まずは公認会計士試験合格に向けて、ベストを尽くして勉強スケジュールを組んでいくためにもぜひ一読してみてください。

コンテンツ

公認会計士とは?公認会計士の魅力を紹介します

経済において会計や監査のプロとして活動できる存在を公認会計士(会計士)と呼びます。会計とは企業の場合、どのくらいの売り上げなどがあるかお金について記録や報告することを指すのです。

監査とは主に、企業が提出した決算書が正確に報告されているかについて確認することを指します。毎年企業が経営に使ったお金の流れを決算表で、投資家に報告することが法律で決められているのです。

国家資格の公認会計士は専門家として、お金の流れを報告するのに必要な複雑な手続きや記載を保証することが仕事内容になります。

第三者の立場からお金の流れを見守ることで、社会の経済活動が正しく行われるような流れ作りをサポートできる仕事といえるでしょう。

公認会計士がいるおかげで企業や投資家を始め、サービスを受ける私たちが安心と信頼の元企業の恩恵を受けられるというわけですね。

公認会計士になるには具体的にどんな試験を受けないといけないのか

簡単な流れを説明すると公認会計士はまず公認会計士試験として、短答式試験と論文式試験を受験する必要があります。

その後は実務試験の3年の実務補修と終了考査、2年以上の実務経験を経た後に名簿登録を済ませば公認会計士の資格を取得できる流れです。

短答式試験または、論文式試験の各科目については合格した場合は二年間免除対象にできます。万が一の場合も、合格したい科目のみに集中できるメリットがあるでしょう。

公認会計士が開業して働くためには、各試験を通過した後に日本公認会計士協会の会員になる必要も必須条件です。

公認会計士の試験合格に必要な勉強時間は本当に4000時間?

公認会計士の試験に合格するためには、最低でも一般的な平均勉強時間は約4,000時間と言われています。

国家資格の公認会計士は試験の難易度や専門性が高いため、多くの勉強時間が必要になるのです。

人によっては最短で3,000時間、最長で9,000時間の勉強時間で合格された方も。理由としては、人それぞれの理解度や得意分野、日頃から勉強する習慣があるかや確保できる勉強時間によっても変わってくるでしょう。

まずは最低4,000時間を目安に公認会計士の勉強スケジュールを立ててみてください。短答式試験、論文式試験の試験日から逆算してゆとりをもって一年以上前から勉強対策しておきましょう。

試験勉強に必要な心得を覚えておこう!

年単位でほとんど毎日、もしくは休日にまとめて勉強継続していくには「必ず公認会計士になる」という強い意志力が必要です。

モチベーションが下がってしまうと資格の勉強が進まなくなるため、自分流にモチベーションを保つ方法を知る必要があります。

  • インターネットを通して一緒に受験勉強中の仲間を探してモチベーションを保つ
  • 公認会計士に合格した先輩から話を聞いてモチベーションアップ

など、エンジンがかからないときも想定しながら資格取得の勉強を始めてみてください。

「なぜ公認会計士を目指したいのか?」という目標を思い出しながら、合格後に自分が働く姿を想像してみるのもおすすめです。

公認会計士の試験概要について

公認会計士試験に関しては、以下の内容が実施されています。

  • 短答式試験:管理会計論、財務会計論、企業法、監査論(4科目)
  • 論文式試験:監査論、会計学、租税法、企業法、選択科目(5科目)

※選択科目では、経営学・経済学・民法・統計学のうち事前に自由に1科目が選択可

過去問題を繰り返して解きながら、問題の傾向を掴んで試験対策を進めていきましょう。

公認会計士の合格率と難易度

国家資格の公認会計士は例えば平成29年度の場合、公認会計士試験の合格率11.2%でした。他の年も同じくらいで、例年10~11%の合格率が続いています。

国家資格の中では比較的合格率が低く、専門性の高い内容が試験で問われるため難易度も高くなっているからです。

最低でも約4,000時間の勉強時間も必要なため、何度か受験して合格する方もおられるのも理由にあげられるでしょう。

ただ、試験勉強の対策はしっかり行えば合格できる可能性もあがります。独学での勉強に限界を感じておられる方は、通信講座なども検討しながらサポートを借りて合格を目指してみてください。

公認会計士試験の受験資格

現在は公認会計士試験の短答式試験と論文式試験に受験資格がありません。年齢や学歴、国籍などに限らず誰でも受験ができます。

実務試験の受験に関しては、公認会計士試験の短答式試験と論文式試験の両方に合格後に求められる流れです。実務試験の実務補習は、指定の施設で約3年間の勉強で単位を取得して最終試験に合格する必要があります。

もう一つの条件である実務経験2年に関しては、業務補助や実務従事で規定の内容が該当。合格の前後や正規雇用、非正規雇用に限らず通算して計算することが可能です。

詳細については公式のホームページで確認してみてください。

公認会計士の公式のホームページ

公認会計士の試験日程

例年公認会計士の試験は、短答式試験が年に2回と論文式試験が1回実施されています。短答式試験が年に2回実施されている場合は、どちらかの試験内容を1回受験して合格する流れです。

日程は変更になる場合もありますが、約半年間をかけて公認会計士に必要な知識が身についているかを確かめる内容です。

試験勉強のスケジュールは試験日程から逆算しておき、事前計画を立ててから始めるようにしましょう。

公認会計士の受験方法は?受験前に注意点を必ず確認しよう

公認会計士試験の短答式試験と論文式試験は、受験願書を受付の期間中に申し込みましょう。おおよそ試験日の三ヶ月ほど前に期間が設けられています。

申し込みの願書は、インターネットと郵送で期限が変わるので注意してください。

その後手数料納付と願書の書類郵送後に受験票が届きます。そして試験当日に受験できる流れです。

勉強に集中するためにもスケジュールの中に願書の提出も組み込んでおきます。なるべく早めの提出を心がけておきましょう。

大学生の試験合格に必要な心得

学生時代から公認会計士を目指すと決めた方は、勉強時間を上手に確保して資格取得を目指してみましょう。アルバイトやサークル活動に力を入れておられる方は、両立が可能かどうか一度検討してみてください。

自分にとって大学で果たしたい目的や目標、将来の就職活動を天秤にかけながら資格取得の試験対策を継続していきましょう。

試験勉強に集中できる方でも、公認会計士の試験合格には最低でも半年から一年以上はかかります。道のりはある程度長いと考えておき、就職活動が始まる年よりもできる限り早い頃から試験勉強に取り組んでおきたいところです。

社会人の試験合格に必要な心得

合格までの道のりは基本的に長いと心がけて、年単位で資格を取得するつもりで勉強していきましょう。社会人は限られた時間の中で試験勉強に取り組むため、勉強する時間を自ら生み出す必要が出てきます。

平均の最低勉強時間が約4,000時間と考えた場合、短答式試験と論文式試験でそれぞれ約2,000ずつ勉強できる流れです。

例えば、二年間で資格取得を目指す場合は約2,000時間の勉強を一年ずつした場合、簡単に以下のような勉強時間が考えられます。

  • 約2,000時間÷12ヶ月=一ヵ月で約166時間の勉強時間が必要
  • 約166時間÷30日=一日約5時間以上の勉強時間が必要

平日に5時間以上の時間は難しいと思うので、休日に分散する形やまとめて勉強するのもよいでしょう。もう少し長いスパンで3年ほどかけて学ぶなど、自分のライフスタイルに合わせて検討してみてください。

下記で紹介するおすすめのテキストで、最短合格できる勉強方法や社会人でも試験合格が目指せる手順を解説した書籍を紹介しています。

初めての勉強で「何をどうすればいいのかわからない」と感じておられる方は、ぜひ参考にしてみてください。

公認会計士の社会人が活躍できる場所!年収はどれくらい?

経済活動のある幅広い場所で活躍が期待できる公認会計士。例えば、主に監査業務の法人や株式公開支援業務、企業のコンサルタント業務、一般企業内の会計士として活躍場所があります。

監査法人は比較的収入が高く安定しやすいとも言われており、公認会計士が就職先として目指した場所でもあるのです。

実際に現場で働き始めれば経営をサポートする立場として、どの場所でも公認会計士の知識と技術が活かされるでしょう。中には上記の就職先で、実務経験を活かして独立して働く方もおられます。

一般企業以外ではベンチャー企業で働く公認会計士も増えてきている流れも。自分の将来設計に合わせて試験を勉強する頃から就職先についても、自分なりに検討しておくと就職活動の際に役立つでしょう。

公認会計士の取得メリット

経済活動において裏方から支える役目が公認会計士の仕事です。資格取得の道のりや勉強時間には苦労が伴いますが、その分取得のメリットも大きいといえるのではないでしょうか?

例えば、数字に関する見方、法律や税金などに関する知識に詳しくなれるでしょう。一般の方にとって理解に時間がかかり悩みの種になるお金に関する問題についても解説できるなど、家族や友人の疑問に答えるときにも役立ちます。

経済や社会情勢においても、公認会計士として数字の観点で人とは違った物の見方もできるでしょう。メリットとしては収入面が安定しやすく就職先が豊富な点もあげられます。

公認会計士としての責任感はあるものの、仕事からプライベートまで幅広くメリットを感じられるでしょう。

公認会計士の試験勉強におすすめのテキスト3選!

以下では公認会計士の試験勉強に役立つテキスト3冊をまとめました。

シリーズで販売されている書籍から、実体験を交えて解説された書籍、忙しい方に向けた勉強法を解説した書籍などを集めています。

社会人から学生にも使える内容なので、公認会計士の各試験勉強に取り組みたい方でテキストを探すときの参考にしてみてください。

①大原の公認会計士受験シリーズ

公認会計士の各試験に特化したシリーズ本で、財務会計論・管理会計論・監査論・過去問題集などの内容が販売されています。

頻出する問題が掲載されるなど、試験本番に向けた総復習も兼ねて集中して問題に取り組める構成です。体系的に理解するためにも、まずは過去問から取り組んで理解を進めたい方にもピッタリ。

例年書籍の内容は最新版で発売されているので、法律の改正や内容変更に対応しており安心して取り組めます。自分が苦手な分野や再度総復習したい分野を選んで直前対策にするのもよいでしょう。

大原の公認会計士受験シリーズ

②24週間で独学合格!公認会計士試験マル秘学習法

公認会計士を独学で勉強して、約五ヶ月半の一回で合格した著者が解説した一冊。第一章では公認会計士の資格を解説しており、著者が受験を決めたきっかけなどの話も展開されています。

第二章では勉強前の心得についての解説。第三、四章では12週間でできる短答式試験や論文式試験についての勉強方法を解説しています。

続く第五章では勉強の注意点、第六章では試験当日の解説、第七章では就職活動についての内容で構成されています。実際に資格勉強を実践的に進めた著者の方法は、受験者にとっても参考になる部分が多いのではないでしょうか?

これから勉強を始めたい方は、ぜひ公認会計士の資格と効率のよい勉強法を知るためにも参考にしてみてください。

24週間で独学合格!公認会計士試験マル秘学習法

③公認会計士試験 社会人が独学合格する方法

働きながら公認会計士の資格を目指したい方、忙しい学生が受験を目指したい場合にもおすすめの一冊。構成内容としては、第一章では独学で勉強する方法や心得、第二章では仕事と並行しながら試験勉強に取り組む方法論。

三章では勉強のモチベーションを保つ方法、第四章では公認会計士の担当式試験について内容解説と対策が説明されています。

第五章では論文式試験について内容解説と対策説明、第六章では本番対策と当日の注意点。第七章では就職活動についての解説付きです。

忙しい時間の中でもスキマ時間を有効活用すれば、独学での合格が目指せる内容が詰め込まれています。

公認会計士試験 社会人が独学合格する方法

まとめ:実際に、働く姿が自分のやりたいことかは考えてから勉強をはじめよう

公認会計士の試験勉強時間、対策方法や心得などの詳細を解説してきました。公認会計士の勉強時間は、最低でも約4,000時間が必要です。

社会人が試験合格するためには、長い年数がかかることも頭に入れながら年単位で勉強に取り組んでいきましょう。

学生の方で自由に時間が使える場合は、就職活動に入る前の時期からなるべく早く試験勉強に取り組むことで就職の対策にもつなげられます。

公認会計士の合格率は約10~11%台と難易度は高いものの、短答式試験と論文式試験の科目受験対策を取り組むことで、合格に一歩ずつ近づいていけるでしょう。

ただ、実際にこれだけの時間をかけるのでほんとうに公認会計士になった後にやっぱりやりたいこととちがったとならないように事前にどういう姿になりたいのかをしっかり確認することが必要となりそうです。

 

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