法令科目の理解が求められる行政書士の試験は、ひとりで理解を進めるには「難しい」と感じやすい内容です。
独学以外の勉強法には、通信講座や予備校などがあります。これらの外部のサービスを使うと難解な内容でも、理解が進むというメリットがあります。
合格率10%前後の高い難易度を乗り越えるためにも、予算やスケジュールと相談しながら、自分に合ったやり方を選んでみてください。
- おすすめの予備校がわかる
- 自分に合った講座を選べる
- 勉強時間を事前に把握できる
本記事では、行政書士の独学が厳しい理由、おすすめの予備校3選をランキングで紹介します。
これから行政書士の勉強をスタートする方、一度挑戦して予備校の勉強を検討している方の参考にしてください。
コンテンツ
行政書士の勉強におすすめの予備校ランキングTOP3!
行政書士に必要な知識を効率良く学ぶには、予備校がとてもおすすめです。予備校ではレベルに合わせたカリキュラムで学べるため、これから行政書士を勉強する方でも安心して受講できます。
最近では動画講義といったオンラインでの受講も充実しており、自宅や職場といった場所でスキマ時間に学べます。気軽に行政書士を勉強でき、リーズナブルな価格で受講可能です。さまざまな利用シーンで活用できる予備校を解説します。
ここでは独学以外の通信や通学タイプの勉強スタイルで進められる予備校3つをランキングでまとめています。
- アガルート
- ユーキャン
- 資格の大原
それぞれの特徴やメリットを簡単に解説しているので、受講前の参考にしてください。
1.アガルートアカデミーの行政書士講座
アガルートアカデミーでは、自宅や通勤・通学で学べるオンライン講座があります。忙しい社会人でも効率良く勉強できる「行政書士試験講座」でしっかりと学習できおすすめです。
行政書士の講座で高い合格率を出している実力派のアガルートです。令和2年度の行政書士試験の合格率は67.2%でした。
同年の合格率は全国平均が10.7%になるので、約6.28倍の高い実績を出しています。
アガルートの講義内容や特徴は、下記のとおりです。
- 動画講義(倍速や音声ダウンロード可)
- お祝い金、全額返金の制度(条件あり)
- アナログのテキストとデジタルで併用できる
- 質問サービス(Facebookから回数制限なし)
アガルートの講義には、初心者や中級者、上級者向けのコースまで幅広い内容があるのも魅力のひとつです。
ほかにも科目に特化した内容など、自分の理解度や予算に合わせた内容が選べます。
忙しい社会人の方が多く合格しているため、動画講義でわかりやすく勉強を進めたい方には、アガルートの行政書士講座がおすすめです。詳しい講座内容は以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
アガルートの特徴
- 合格までの最短ルートを提供してくれるアガルート
- 予備試験や司法試験など難関資格に強い
- 月に1回講師によるカウンセリングが受けられる
\受講スケジュールや受講者の声も確認できます!/
アガルートのカリキュラムを確認
2.ユーキャンの行政書士講座
行政書士試験の合格者が、過去10年間で3,046人のユーキャンは、人気の大手講座です。通信で学べるため、講座の教材を使って自宅でコツコツと勉強が進められます。
実際にユーキャンの講座で合格した人の声が公式サイトに届いているのも安心です。ユーキャンの「行政書士資格取得通信講座」は、通信タイプで長期間学べる内容のなかでは比較的費用が安い特徴があります。
ユーキャンの講義内容や特徴は、下記のとおりです。
- 添削や質問サービス
- 紙媒体のテキストや問題集、デジタル教材(スマホに対応)
- 国の給付金制度の対象(条件あり)
独学でできない添削や質問サービスが受けられるところも魅力です。
ユーキャンの講座は社会人や主婦の方など、初めて勉強するときに誰でも受講しやすいメリットがあります。費用を抑えた通信タイプの勉強法を選びたいときはおすすめです。詳しい講座内容は以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
3.資格の大原の行政書士講座
資格の大原は歴史が長く安定感がある内容で、社会人が勉強を進めやすい特徴があります。
2012~2020年の行政書士試験の合格者は合計1,244人。通学、通信ともに合格者の声が届いているもの安心です。
「先生の指導が丁寧かつわかりやすい」という感想が多く届いています。
大原の行政書士における勉強スタイルは、主に下記のとおりです。
- 通学:教室通学、映像通学(2種類)
- 通信:Web通信、DVD通信、資料通信(3種類)
通学のメリットは、行政書士の合格を目指す人たちとともに授業が受けられる点です。独学や通信だけでは難しいモチベーションの維持がしやすくなります。
パソコンが苦手な方は、DVD通信を利用する勉強法が便利です。
動画に対応している「行政書士合格」コースは、1つの内容で5~15分の内容で理解できます。通勤や休憩のスキマ時間に勉強できるので、忙しい社会人の方におすすめです。
詳しい講座内容や大原のメリットについて以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
大原の特徴
- 圧倒的な合格数を誇る資格の大原
- 教室通学、映像通学、通信講座から選べる受講スタイル
- まずは気になる資格の資料請求から
\受講スケジュールや受講者の声も確認できます!/
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現状・希望別!行政書士のおすすめ予備校
前の章では行政書士の講座を開講している主な予備校について紹介しました。しかし、人によってどんな予備校を求めているかは異なるため、一概にここがおすすめとは言い切れません。
この章では、それぞれのニーズに合った予備校を紹介していきます。
是非予備校選びに役立ててください。
社会人が仕事と対策を両立するなら「アガルート」がおすすめ
働きながら勉強するなら、効率良く学習できるアガルートがおすすめです。
- レベルに合わせたカリキュラム
- 30~40%の高い合格率
- 他資格とダブル取得ができる
アガルートではそれぞれのレベルに合わせたカリキュラムを用意しています。
例えば、行政書士をはじめて学習する方は「入門総合カリキュラム」でしっかり学べます。
行政書士についてある程度知識があり、合格までもう少しの方に向けての「上級総合カリキュラム」を選択可能です。
そのほかにも最短ゴールへ向けたカリキュラムもあり、希望に合わせたカリキュラムを選べます。
行政書士の全国合格率は10%前後に対して、アガルート受講者は30~40%と高めです。アガルートではこのような実績から、社会人でも安心して行政書士の講座を学べます。
コース名 | 入門総合ライトカリキュラム |
税込み価格 | 200,000円 |
受講形式 | オンライン |
教育給付金制度 | なし |
特典や割引 | オプションでマンツーマン指導や通学を選べる。早期申し込み30%off |
受講者の合格率 | 67.20% |
公式サイト | アガルート公式 |
アガルートの特徴
- 合格までの最短ルートを提供してくれるアガルート
- 予備試験や司法試験など難関資格に強い
- 月に1回講師によるカウンセリングが受けられる
\受講スケジュールや受講者の声も確認できます!/
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通学でモチベーションを保つなら「TAC」がおすすめ
通学で行政書士を学びたい受験者に向けておすすめなのが、予備校の教室で学べる「TAC」です。
- 最短での合格を目指せる
- 教室で集中しながら行政書士を学べる
- 通学以外にも通信でも学習できる
TACでは全国各所にある予備校の教室で受講でき、疑問点があれば講師にその場で質問できます。すぐに不安や疑問が解消でき、確実に知識が身につけられるため、勉強に最適な環境が整っています。講義以外にも教室で自主勉強できるため、予備校ならではの集中した環境で学習が可能です。
TACはやはり通学がオススメですが、もちろん通信講座も開講しています。パソコンやタブレットを使って自宅で実際の講義様子を見られるため、予備校の雰囲気を感じながら学習することもできます。
TACの特徴
- 毎年約20万人が受講する大手予備校のTAC
- 多くの講座で合格者数を公開しており、確固とした合格実績がある
- 実力のある講師陣と毎年改定される教材で受講生を合格に導く
\受講スケジュールや受講者の声も確認できます!/
TACのカリキュラムを確認
動画講義に慣れた大学生なら「スタディング」がおすすめ
新しい予備校の姿として、動画講義メインに行政書士を学びたい方はスタディングがおすすめです。
- 動画講義で楽しく行政書士を学べる
- 自分の好きな時間で学習できる
- 自宅や通勤・通学といったスキマ時間に勉強できる
行政書士を楽しく学びたい方に最適なのがスタディングです。予備校に通って勉強するスタイルではなく、パソコンやタブレットに特化して学習を進めます。
講義も長年行政書士を指導してきた実績のある先生が担当しています。行政書士特有の言葉もわかりやすく説明してくれるので、通信でも効率良く学習が可能です。
コース名 | 行政書士総合コース |
税込み価格 | 64,900円 |
受講形式 | オンライン |
教育給付金制度 | 2022年11月30日まで |
特典や割引 | 調査中 |
受講者の合格率 | |
公式サイト | スタディング公式 |
行政書士の予備校選びのポイントは?押さえたい3つのポイント
資格の勉強で予備校を選ぶときは、いくつかのポイントを確認しておきましょう。行政書士は自分に合った学習方法でしっかり知識が身に付きます。
今回は「教材や講義内容」「費用と予算」「合格者の声・実績」3つの内容をまとめています。
行政書士の講座はまとまったお金がかかるので、事前に後悔のないように比較検討するときの参考にしてください。
①教材や講義内容
予備校の教材には、それぞれの強みや特徴があります。下記のようなポイントを参考に内容を選びましょう。
- 教材は紙媒体、デジタルなのか?(または両方)
- 質問できるサポート体制はあるか?(直接、メールなど)
- カリキュラムはどんな内容か?(添削、過去問など)
- オンラインの機能が充実しているか?(動画講義など)
講義は自宅で学べる「通信タイプ」、校舎で学べる「通学タイプ」、通信と通学の両方から勉強できる講座もあります。
またそれぞれの予備校によって、デジタルのオンライン授業に特化した内容もあります。パソコンやスマホから視聴できて忙しい方が場所に捉われずに勉強できて便利です。
社会人が試験対策を予備校で進めるときは、書籍のテキストだけでなく、オンラインのデジタル教材が使える講義を選んでみてください。自分に合った行政書士の勉強方法が見つかるはずです。
②予算に対する費用
行政書士の予備校の相場は6~30万円です。大学や専門学校に通うよりは費用が安く、独学よりは費用が高くなります。
コースの内容によって費用は変わるので、本人の理解度や試験対策の内容に合わせて選びましょう。
行政書士講座の割引キャンペーンやクーポンを活用すると、数万円~数十万円程度安く講座が受けられます。ほかにも、割引サービスの内容はさまざまです。
- 対象講座が30%割引(アガルート)
- 条件により国の給付金制度が受けられる(ユーキャン)
- 本試験を受けている人は20%割引(資格の大原)
※情報は、2022年5月現在の内容を反映。適用はコースや条件あり。
上記のように、割引や給付金制度の実施を確認して申し込むとお得に受講できます。
予備校選びのポイントとして「どのくらいの予算があるのか?」講座にかかる費用と検討しながら、無理のないプランで予備校選びを進めてください。
③合格者の声・実績
行政書士の予備校がどのような人が選んでいるのか知りたいときは、公式サイトから合格者の声やインタビュー記事を確認しましょう。
記事が見つけづらいときは「行政書士+合格者+予備校の名前」をネット検索にかけると見つけられます。
掲載がない場合、SNSで「行政書士+予備校の名前」で検索すると、過去から現在までの口コミや評判を知れるでしょう。
また、予備校の講師が掲載されているときは、過去の学歴や経歴、実績をリサーチしておくと後から後悔が少なくなるでしょう。
体験者の声は、資格勉強のリアルな声としてモチベーションの維持やリスク回避に役立ちます。予備校選びのポイントとして参考にしてください。
行政書士の対策に予備校を使うメリットは?3つの魅力
行政書士の勉強を効率よく進めたいときは、予備校がおすすめです。
法律関係の勉強が初めての方も、無理なく理解が進められます。「独学では難しい…」と途中で感じた方でも、予備校から合格したケースは多くあるのです。
行政書士を予備校で勉強するメリットを見ていきましょう。
①一発合格が目指しやすい
合格率10%前後の壁を乗り越えるためにも、予備校の教材を使って試験対策を進めるのが効果的です。
行政書士の試験は、法令科目の理解が求められる内容が多く、初めての勉強には難しいと感じられます。
予備校の模試試験を通して時間配分や本番のイメージが固まるなど、行政書士専門知識の理解度を確認しながら集中的に勉強しやすいメリットもあるでしょう。
また、予備校独自のサービスを展開している内容が多く、途中で勉強を挫折させない工夫やモチベーションの維持がしやすいところも魅力です。
講座の内容によっては、講師に質問できるサービスもあります。行政書士の試験対策で、不明点の理解が進められるように活用しましょう。
一発合格を目指したい方は、法律関係の知識が理解しやすくなる予備校がおすすめです。
②スケジュールが管理しやすい
行政書士の試験に合格するには、約一年ほどかけて勉強を続ける必要があります。勉強時間の平均は約800~1,000時間かかる計算です。
すでにある知識量や個人の勉強速度、対策にかけられる時間によっては、二年以上かかる可能性もあるでしょう。
試験日に合わせてスケジュールを調整しながら、内容の理解を進めて自己管理を続けるのは苦労が伴います。資格の勉強に慣れていない方、社会人から行政書士の合格を目指す方には、荷が重いと感じられるかもしれません。
予備校を選ぶと、自動的に合格までのスケジュールを考えながら講義内容が組まれているので、直前になって慌てる状況も避けられます。
独学でコツコツ進めるのがつらいと感じる方は、講師のサポートを借りながら合格を目指せる予備校の勉強法がおすすめです。予備校であれば確実に行政書士の知識が身につきます。
③講師による授業が受けられる
予備校の講座によっては、対面やオンラインを通して授業が受けられる内容もあります。オンラインの場合は、音声や映像から理解を進められるので、何度も繰り返し授業を振り返るのに便利です。
独学の場合は、行政書士を学べるテキストや問題集を書籍で購入して対策を進めます。文字を読み進める勉強が主な独学の学習方法です。
「ひとりで理解を進めるよりも、講師の授業から学びたい」と感じるときは、予備校の講義がおすすめです。
どのような講師がいるのか確認するときは、予備校の公式サイトに掲載されている内容を確認してみてください。
行政書士は予備校なしでも合格できるのか?独学はかなり難しい
法律の知識が求められる行政書士の試験対策は、初めての方が勉強するには荷が重いと感じやすい内容です。
難しい行政書士の専門用語をひとつずつ理解して進めていかなければなりません。合格基準点に届くように繰り返し勉強を続ける必要があります。
とくに社会人から勉強を始めるときは、つまずきを感じやすい独学よりも通信講座やスクール、予備校などの勉強法がわかりやすく心理的なストレスも軽減してくれるでしょう。
行政書士の独学は無理?3ヶ月~半年合格した例も
3ヶ月の約600時間以上で合格した方や、半年かけて約800時間程度の独学で合格した事例もあるようです。ただ、初めて勉強を始める方には現実的ではありません。
行政書士の合格にかかる平均の勉強時間は、約800~1,000時間です。一日3時間程度勉強を続けたとして約一年はかかります。
とくに社会人の場合は、資格の勉強時間をつくり出すのが難しいため「一日にどのくらい勉強時間にあてられるか?」と、事前に想定しておくと焦らずに済みます。
法律関係の知識がなく、初めて行政書士を独学で始める方は、確実に合格できるように一年以上かけて勉強するコースがおすすめです。詳しい行政書士の学習スケジュールについて以下の記事で解説しています。スケジュールでお悩みの方はぜひご覧ください。
行政書士の独学をするなら?予備校のテキストがおすすめ
行政書士の試験内容を知るためにも、ひとりで勉強するときにおすすめのテキストをまとめています。過去から現在まで受験生に人気のラインナップです。
独学で進めるときは、テキストと問題集を買ってやりこみましょう。
途中から予備校に変更するルートを取ることもできるので、まずは気軽な気持ちでどのような内容か把握するところから始めてください。合格者が使っているテキストを知りたい方は以下の記事で解説しています。ぜひ一読ください。
行政書士は予備校の活用がおすすめ!効率よく勉強を進めよう
行政書士の独学が厳しい理由、おすすめの予備校3選をランキングで紹介してきました。
独学が厳しい理由には、法律関係の知識が多く勉強時間が長いことがあげられます。勉強時間は約800~1,000時間で、平均一年以上必要になるからです。
おすすめの予備校3選をもう一度おさらいしましょう。
- アガルート:通信/高い合格率の実績がある。
- ユーキャン:通信/誰でも勉強が進めやすく、全体の費用が安い。
- 資格の大原:通学・通信/社会人からの勉強が進めやすい。
それぞれの講座には、費用が安かったり高い合格実績があったりするなど特徴があります。
予算やスケジュールと相談しながら、無理のない勉強法を選んで行政書士の合格を目指してください。