「宅建士に独学で合格す近道の勉強方法って何?」
「宅建士の勉強は何から始めたら効率的なの?」
宅建士の取得を目指している人は、このような疑問を持っているのではないでしょうか。実際、上手に勉強を進めていくことで、忙しい社会人や家事に追われている主婦の人でも独学で試験に合格できます。
この記事では、宅建士に合格するための勉強の進め方やコツを詳しく解説していきます。資格取得を目指している人は、ぜひ参考にしてみてください。
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宅建士試験の勉強時間はどれくらい?300~500時間を目途に計画しよう!
宅建士の試験に合格するためには、だいたい300~500時間程度の勉強が必要です。
1日に2時間勉強をする人なら5ヶ月で取得でき、3時間勉強をする人なら3ヶ月程度で合格できます。試験は例年10月に1度だけありますので、学習は毎日の勉強時間から逆算して計画的に始めるようにしましょう。
これは不動産に関する知識がない人が目安とする時間ですので、業界経験者や法律に関する知識がある人なら、もう少し短い勉強時間で合格することも可能です。
ただし、宅建士の試験の合格率は平均して15~17%で推移していて、決して簡単な試験ではありません。合格するためには、余裕を持った勉強スケジュールとともに効率的な学習方法まで知っておくことが大切です。
宅建士の勉強は何から始める?まずは試験の特徴をチェック!
宅建士の試験には特徴があるので、勉強を始める前に調べておきましょう。特徴を知るだけで勉強の進め方を定められるので、効率的な学習が可能になります。
ここでは宅建士試験の特徴について詳しく解説していきます。
宅建士試験の科目って?全部で4つある!
宅建士の出題範囲は広範囲に及びますが、以下の通り大きく4つの科目から出題されるのが特徴です。
- 宅建業法
- 権利関係(民法)
- 法令上の制限
- 税・その他
これら4つの科目から、合計で50問出題されます。出題形式は四択の択一式で、1問につき1点の配点です。
合格点は定められていませんが、合格するためには例年35点(7割)程度の正答が求められます。そのため、過去問や模試に挑戦する場合は、35点を目標にすると良いでしょう。
どの科目を優先する?配点の多いところからがおすすめ!
宅建士の試験は4つの科目から出題されますが、それぞれ出題される問題数が決まっています。そのため、配点が多いところを重点的に学習していくのが効率的です。具体的な科目別出題数は以下の通りです。
科目 | 出題数 |
---|---|
宅建業法 | 20問 |
権利関係(民法) | 14問 |
法令上の制限 | 8問 |
税・その他 | 8問 |
勉強を優先させたい科目は、出題数が多い宅建業法と権利関係(民法)といえます。
宅建業法は50問中20問出題される上に、出題されるポイントもだいたい決まっています。学習がしやすい科目ですので、最も時間を割いて高得点を取れるようにしっかりと対策を取るようにしましょう。
権利関係(民法)は出題範囲がかなり広い上に、専門用語がたくさん出てきます。初学者の場合、十分に時間をかけなければ理解ができず得点できません。優先的にじっくりと勉強をしてマスターするようにしましょう。
宅建士試験の勉強方法は?5つのステップで合格を目指そう!
独学で受かった人の多くは、宅建の勉強を順序立てて進めている場合が多いです。
ここではおすすめの5つのステップを紹介していきますので、ぜひ実践してみてください。
①勉強のスケジュールを立てる
勉強を始める前に大切なことが、スケジュールをしっかりと立てることです。
初学者が宅建に合格するためには、少なくても300時間程度の勉強が必要といわれています。そのため、この数字を最低限の目安として、試験の日から逆算してスケジュールを立てましょう。勉強を開始する目安を、以下の表を参考に考えてみてださい。
1日の勉強時間 | 勉強を開始する時期 |
---|---|
1時間 | 12月上旬 |
2時間 | 5月上旬 |
3時間 | 7月中旬 |
5時間 | 8月上旬 |
ここでは勉強時間300時間を目安にしています。しかし、宅建士の試験は専門用語が多い難関試験ですので、勉強につまずく人が多いです。確実に合格するためにも余裕を持ったスケージュールを立てておくことをおすすめします。
②参考書やノートで概要を理解する
計画を立てた後は、まずは参考書やノートで全体像をつかむようにしてください。
宅建の試験は専門的な要素が多いので、いきなり深い内容を覚えようとしてもついていけません。イラストや図解、表などがたくさんあるテキストなどを使って、基礎的な内容を理解していくのがおすすめです。その際は、いろいろな参考書を読むのではなく、同じものを繰り返し読み込むようにしましょう。
また、学習を進めていく過程で、赤字や太字で書かれた重要部分をノートにまとめていくのも有効です。概要をまとめたノートを隙間時間などに活用することで全体像が見えてくるので、学習効率を格段に上げられます。
宅建は法律の専門的な内容を学ぶために、細かいことまで覚えようとしてしまいます。しかし、難しい内容程、学習の近道は概要の理解ですので、全体像を把握するようにしましょう。
③問題集で演習をする
知識を詰め込んだら、問題集を購入して解いていくようにしてください。問題集を使う目的は、以下の2点です。
- 苦手の克服
- 問題パターンの把握
インプットしているだけでは知識がどれくらい定着しているのかわかりませんが、実際に問題を解いてみれば解ける問題と解けないものがわかってきます。間違えたものと正しく答えられたものがわかれば、苦手科目の克服がしやすくなります。
また、宅建の試験は過去の問題と同じような内容の出題が多い傾向にあります。そのため、問題集を解けば問題のパターンの把握が可能です。「どのような問題が出題されるのか」や「どんな問われ方をするのか」を知っているだけで、得点しやすくなります。
問題集を始めたすぐは、ほとんど答えがわからないかもしれません。しかし、この段階は仕上げではないので、落ち込まずに問題を数多く解いていくようにしてください。
宅建士のテキストについては、「宅建士のテキストはどれがおすすめ?2022年独学で受験する人必見!」に詳しくまとめています。
④模試で実力をチェックする
模試を受けられるのであれば、積極的に活用することがおすすめです。
模試では新しい問題に挑戦できるので、自分の実力を正確にチェックできます。仮に試験直前の模試であったとしても、弱点を把握できるので無駄のない追い込みをかけられるようになるでしょう。
また、模試では本番の試験に近い環境で問題を解くので、雰囲気に慣れることもできます。受験などの試験で、舞い上がってしまって本来の力を出せなかったという経験をしたことがある人もいるでしょう。模試で場慣れしておけば、独特の雰囲気に飲み込まれることなく試験に挑めるようになります。
⑤過去問演習で本番に備える
問題集とは別に、過去問演習も買い揃えておくようにしましょう。可能であれば10年分は用意したいですが、最低でも5年分の過去問は解いて本番に備えてください。
宅建の試験は頻出問題や出題パターンが決まっているので、問題形式に慣れることで問題を解くスピードをアップできます。ひっかけ問題に関しても問われ方が似ていることが多いので、過去問を解いておくことで間違いを選ぶリスクを下げられます。
力試しは模試に任せて、過去問演習は残すことなく問題集と一緒に繰り返し解くようにしましょう。問題形式に慣れて解くスピードが上がれば、自ずと高得点を取りやすくなります。
なお、過去問を解く時は、法改正には十分注意するようにしてください。
宅建士のノートを使った勉強方法!ノートの必要性やコツを紹介!
宅建の学習では、ノートを活用すと効率的に勉強を進められます。
宅建の出題範囲はかなり広いので、テキストだけでは効率的な学習ができません。ノートを作れば自分にとって必要な情報を詰め込めるので、隙間時間に目を通すことで無駄なく復習が可能です。
しかし、ただ単にノートを作れば良いわけではありません。以下の点を意識してノートを作るようにしてください。
- 苦手箇所だけを書く
- 間違えた問題では、なぜ間違えたのかを書く
重要な情報でも、すでに知っている内容を書いても意味がありません。有効なノートを作るコツは、曖昧なものや苦手な箇所だけに絞って書くことです。その際可能であれば、図表やイラストなどを用いて視覚的にわかりやすいようにしましょう。
もう1つ重要なのが、問題を間違えた理由を書くことです。宅建に合格するためには知識を持っているだけでは不十分で、知識を使って正しい答えを導き出す力が必要です。
そのため、間違えた問題に出会ったら、なぜ間違えたのかを把握するようにしてください。同じ失敗を繰り返さず、正しい考え方・解き方を記録できれば、ノートが大きな武器になります。
宅建資格で人生を変えたい!社会人が知っておきたい重要事項
社会人が、宅建資格で人生を変えるのに重要な事項は以下の通りです。
- 確実に合格したいなら?予備校・通信講座がおすすめ
- 宅建合格後はどうする?転職活動のポイント
上記2つのポイントを意識することで、資格取得から取得後の転職もスムーズに進められます。宅建士を目指すのであれば、押さえておきたいポイントです。
確実に合格したいなら?予備校・通信講座がおすすめ
宅建士の資格取得を目指すにあたって、何度も試験を受けるより1度で合格したい方が多いでしょう。試験合格の確率を上げるには、予備校・通信講座に行って学ぶのがおすすめです。
独学では、試験勉強のスケジュール管理を自分で行わなければなりません。また、人の目がないのでモチベーション維持が難しい場合もあります。
一方、予備校・通信講座であれば、試験内容をプロの講師が体系立てて解説してくれるのでわかりやすいです。講座内容に合わせて勉強を進められるので、スケージュール管理を簡単にできます。予備校に通学すれば、同じ資格取得を目指す人と勉強できるので、モチベーションも維持しやすいです。
以下では、おすすめの予備校・通信講座として「アガルート」と「スタンディング」の2つを紹介します。
社会人向けサポートが充実している「アガルート」
アガルートはプロの講師によるサポートが充実しており、オンラインでの受講も可能なため、社会人にもおすすめの通信講座です。月1回、講師によるカウンセリングを受けられるので、講座の疑問点や不安を早めに解消できます。
宅建講座においても、テキストの質が良いとの評判が多いです。知識ゼロの状態からでも学習を進められるので、基礎もしっかり固められます。仕事と両立しながら宅建士になりたい人には、アガルートがおすすめです。
アガルートの宅建講座についてさらに詳しく知りたい人は「アガルート宅建講座の特徴は?口コミ評判も紹介」の記事を読んでみてください。アガルートの評判や特徴、宅建講座について知ることができます。
アガルートの特徴
- 合格までの最短ルートを提供してくれるアガルート
- 予備試験や司法試験など難関資格に強い
- 月に1回講師によるカウンセリングが受けられる
\受講スケジュールや受講者の声も確認できます!/
アガルートのカリキュラムを確認
忙しくても学びやすい「スタンディング」
勉強時間の確保が難しい人にはスタディングがおすすめです。スマホで勉強できるので、通勤などの隙間時間に勉強を進められます。
宅建講座は短期間で合格した人の勉強方法を参考にしているため、誰でも合格を目指せる内容です。2022年4月現在、「宅建業法の全体像」のビデオ講座、問題集、過去問を無料で受講できます。興味のある人は、ぜひ受講してみてください。
WEBテキストや13年分のテーマ別過去問など、テキストも充実しています。初学者でも合格を目指せるので、仕事が忙しい人はスタディングの宅建士講座を受講してみましょう。
スタディングの特徴
- 要点を押さえた濃密で効率的な授業
- 自分の成長が実感できる
- スマホで完結するのでいつでも学習ができる
\受講スケジュールや受講者の声も確認できます!/
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宅建合格後はどうする?転職活動のポイント
宅建士になったあとは、資格を活かした転職活動を行います。最初は資格を取得していても、実務経験がなかったり、どんな仕事につけばよいかわからなかったりするでしょう。宅建士になったあとにどうすれば転職をうまく進められるか以下で解説します。
宅建の実務経験がなくても大丈夫?
宅建士の資格取得しても、実務経験がなければ転職は難しいと考える人もいるでしょう。しかし、実務経験がなくても宅建士としての転職は可能です。
宅建士の資格は民法や税法など、法律にかんする専門知識を有していることを証明しています。土地や建物の売買を円滑に進めるための知識は、不動産業界などで特に重宝される知識です。
また、銀行・保険といった他の業界でも資格自体に価値があると見られるため、実務経験がなくても転職活動に活かせます。
宅建資格が有利に働きやすい業界
宅建資格は不動産・銀行・保険などの業界で有利にはたらきます。特に不動産業界では、「宅建業を営む企業は5人に1人以上、宅建士を有していなければならない」と法律で決まっているので、実務経験の有無にかかわらず宅建士は貴重です。
また、宅建士に求められる知識には民法・税法も含まれるため、銀行や保険といった業界にも通用する知識が身についています。不動産ではない業界への転職を希望するのであれば、銀行・保険業界もおすすめです。
面接でのアピールのコツ
面接では宅建資格を有していることそのものをアピールするよりも、取得の過程をアピールしましょう。宅建士は300時間が勉強の目安なので、地道に勉強できる真面目な人柄をアピールできます。
また、宅建資格を活かして会社のどんな業務で貢献できるかを具体的に話すことができれば、相手に自分が即戦力であることを示せるでしょう。また、資格を活かした実務経験があるならば、その経験をアピールするのも効果的です。
宅建士は国家資格なので、取得しているだけで相手から信頼を得られます。面接でしっかりアピールすれば、転職の成功率はかなり上がるでしょう。
宅建士の勉強方法は5つのステップを意識しよう!独学合格は計画性がカギ!
宅建士の試験は内容が難しいので、スケジュールや勉強の進め方などを計画的に進めていくことが大切です。いつから勉強を始めるべきか、どの科目を重点的に進めていくべきかなどを把握して、勉強をするようにしましょう。
この記事では独学で効率的に勉強する5つのステップや試験当日でも有効に使えるノートの作り方も紹介してきましたので、参考にしてください。
宅建士の独学合格については、「宅建士に独学で合格できる?独学に向いている人を紹介!」で詳しくまとめています。
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