危険物取扱者の資格取得を目指す人の中には種類ごとの勉強方法を知りたい人もいるでしょう。そこでこの記事ではそれぞれの勉強法について解説します。試験の種類別にどこに重点をおいて対策するべきかわかるので、試験に1発で合格するための参考にご活用ください。
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危険物取扱者の独学勉強方法は?まずはテキストを揃えよう!
危険物取扱者の資格取得にはテキストを用いた勉強が最重要です。具体的には、自分が受ける試験に合ったテキストを選ぶ必要があります。以下ではその内容としてテキストにはどんなものがあるか、また選び方はどうするべきかについて解説します。
テキストは何を揃えるべき?赤本と参考書・問題集があるといい
危険物取扱者の資格取得を目指すのならば、まずはテキストを購入しましょう。テキストにはいくつか種類がありますが、特におすすめは基礎的な知識などが書かれた参考書とや赤本、問題集です。
勉強を始める段階では多くの人が基礎知識を固める必要があります。そのためには最新版のテキストをそろえておいて、試験への対応力を少しでも高めてください。
また、テキストは同じようなものを何冊も購入する必要はありません。赤本や参考書・問題集を1冊ずつそろえて、そのテキストを何度も繰り返し学習する方が知識定着につながります。
自分に合ったテキストの選び方!問題数や見やすさをチェック!
どんなテキストがあるかを把握したところで、次に確認すべきは問題数や見やすさです。赤本やテキストの場合、書かれている内容が自分にとって理解しやすいものであるか確認しましょう。具体的にはフルカラーであるかやイラストを用いてわかりやすく解説しているかを確認します。
問題集については収録されている問題数が多いものを選ぶのがおすすめです。過去問など収録問題数が多い方が、より試験の傾向などをつかむことができます。また、問題の解説についても選択肢ごとなど、より細かな解説がされているものがおすすめです。
危険物取扱者の勉強時間は?種類によるが2~5カ月が目安!
危険物取扱者の勉強時間の目安は甲乙丙の種類によって変わります。甲であれば70~80時間、乙であれば40~60時間、丙であれば20~30時間が目安です。仮に1日1時間の勉強で合格を目指すならば、最低でも2か月は勉強の期間を確保しましょう。
ただし、これはあくまでも目安です。一発合格をより確実に目指すのであれば、勉強の期間を長く設定し、より多くの勉強時間を確保してください。
何から勉強すればいい?予備知識の有無で変わる!
危険物取扱者は、予備知識があるかないかで試験勉強の方法が変わります。もし予備知識があるのであれば、それを元にして、自分にあった学習で知識の穴を埋めましょう。
予備知識がないのであれば、初歩的な内容から少しずつ勉強を始めてください。中には、どんな学習方法がよいかいきなり正解を探してしまう人もいます。しかし、いきなり自分に合った学習方法が見つかることは少ないです。そのため、「習うより慣れよ」の精神で勉強に取り組む方が結果を残せます。
危険物取扱者の種類別対策ポイント!要点を押さえて効率的に勉強しよう!
危険物取扱者には甲乙丙の3種類があります。このうち乙には1~6種までの分類がされており、それぞれ資格取得のためには試験に合格することが必要です。試験ごとに出題される問題が違うので、違いを理解したうえで要点を押さえた勉強を心がけてください。
危険物取扱者丙種の勉強方法のコツは?問題演習量で勝負!
危険物取扱者丙種は「危険物に関する法令」など合計35問が出題されます。試験の難易度はしっかり勉強すれば合格可能ですが、準備は必要です。演習問題をできるだけ多く解き、試験でどんな問題が出ても問題ないようにしましょう。
危険物取扱者乙種12356の勉強方法のコツは?科目免除制度も検討しよう
危険物取扱者乙種の12356は、参考書を1冊読み切ってから理解できなかったところをもう一度周回するのがおすすめです。参考書がある程度理解できたら、問題集に取り組みましょう。何度も問題を解くなかで、自分が理解できていない箇所を復習していくことで合格を目指せます。
また、乙種の試験は免除制度の活用もおすすめです。火薬類免状を有していると1、5類の試験が免除されます。また、乙種危険物取扱者の免状があれば全種類の試験を免除することも可能です。そのため、中には乙種4類の資格取得をしてから他の乙種試験に臨む人もいます。
乙種4類に合格していると、他の乙種試験を受ける際に「危険物に関する法令」と「基礎的な物理学及び基礎的な化学」の2科目が免除されることが理由です。また、乙種4類はガソリンスタンドのスタッフやタンクローリーの運転手など、仕事で役立つ場面が多いので受験者は多い傾向にあります。
危険物取扱者乙種4の勉強方法のコツは?無料Webテキストやアプリなど最大限活用しよう!
危険物取扱者乙種の試験の中でも、4類は特に試験難易度が高いです。そのため、他の試験よりも対策教材やWebサイトが充実しています。他の危険物取扱者の試験よりも様々な教材の中から自分にあったものを選べるでしょう。
一方で、基本的な勉強方法は他の試験と変わりません。自分に合った参考書や問題集を購入し、それを繰り返し読み解くことで実力をつけていきます。ただし、試験の難易度が高いので、他の試験よりも多めに勉強時間を確保するのがおすすめです。
危険物取扱者甲種の勉強方法のコツは?全科目をまんべんなく押さえよう!
危険物甲種は全種類の危険物に関する資格です。そのため学習範囲が広く、合格率も3~4割となっており、乙種と丙種が5~7割程度なのを考えると、試験難易度は高いと言えるでしょう。出題分野も「物理学及び化学」など、乙種より発展的な内容が出題され、問題数も45問と多いです。
自分の得意分野だけにかたよることなく、出題範囲をバランスよく理解しておかなければ合格は難しいと言えます。参考書や問題集を隅から隅まで読み解き、全科目をまんべんなく理解する学習法が合格への道です。
危険物取扱者の効率的なテキスト活用法!一冊を繰り返し解こう!
危険物取扱者のテキストは1冊を何度も読んだり、解いたりするのが効果的です。中には何冊ものテキストを購入して学習する人もいます。そうした学習法は試験の要点を理解しきれず、学習の効率が下がってしまう可能性が高いです。そのためにも1冊のテキストを、時間をかけて何度も解きましょう。
しかし中には試験まで時間がなかったり、どうしても理解できない問題がある人もいるかと思います。以下ではそういった状況への対処法を解説します。
試験まで時間がない場合は?要点だけに絞るのも手!
様々な理由でどうしても短期間で試験勉強を終わらせないといけない場合、要点だけに絞って学習するのも手です。テキストの中には重要ポイントを赤文字で強調したり、重要度を星マークなどであらわしているものもあります。そうしたテキストの情報を参考に、要点だけを押さえて試験を受ける方法です。
こうすることで、時間がないことでも効率よく学習できます。ただし、この方法では重要度が低いとされている問題が出ると解けない可能性が高いです。そのため、できることなら時間をかけて試験範囲全体を押さえての学習をおすすめします。
どうしても苦手な問題がある?状況によっては捨てるのもあり!
学習している中で、どうしても解けない問題があるならば捨てるのもありです。たとえば乙種4類の試験は合格ラインが6割となっています。逆に言えば4割までは間違えても合格できるのです。出題数が35問なので、14問までは間違えられます。
このような理由から、少しであれば捨て問題があっても合否に影響しない可能性が高いです。そのかわり、他の分野で解けそうなものについては、確実に正解できるように学習していきましょう。こうしたメリハリをつけることで、合格に近づきます。
危険物取扱者の勉強方法は「まんべんなく」と「繰り返し」がカギ!計画立てて取りくもう
危険物取扱者は甲乙丙の試験で、それぞれ25~45問が様々な分野から出題されます。そのため、まんべんなく知識を身につけていくことが重要です。試験勉強は最低でも2か月前から始めましょう。また、テキストは1冊の参考書やテキストを繰り返し解くことで知識が定着します。
この記事では危険物取扱者の試験に一発合格するための学習方法を解説しました。これから勉強を始めようとしている人は、ぜひこの記事で解説した学習方法を実践してみてください。