「在宅ワークをする場合に資格は役に立つの?」
「在宅勤務やテレワークに有利となる資格を知りたい」
このように悩んでいませんか?
未経験からでも始めやすい在宅ワークだからこそ、資格の有無によって他者と大きく差がつくことがあります。また、資格を取得することで特定分野の専門的な知識を習得できるため、スキルを高めるためにもおすすめです。
今回は、在宅ワークに役立つ資格を17種類お伝えしていきます。
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在宅勤務やテレワークに資格は有利!
最近ではクラウドソーシングなどを利用して、主婦の方がスキマ時間を見つけて働いたり、OLの方が休みの日に副業をすることも簡単になりました。在宅勤務やテレワークなど、いわゆる在宅ワークに特別な資格は必要ありません。
しかし、資格を持っているほうがスムーズに仕事の受注につながることがあります。Webライティング系の専門的な知識が求められる仕事では、資格を保有していることが条件の一つになっていることも珍しくありません。
そのため、もし時間やお金に余裕がある場合は資格を取得しておいて損はないでしょう。ただ、どんな資格を取っても在宅ワークに役立つとは限らないため、ある程度の選別は必要です。
そこでまずは自分に合う資格の選び方から理解していきましょう。
在宅勤務やテレワークに役立つ資格の選び方
在宅ワークに役立つ資格を選ぶには、次のような方法があります。
- 将来なりたい自分の姿をイメージして資格を選ぶ
- 取得難易度と実用性のバランスを加味する
- 資格を分類化すると選びやすい
せっかく取得した資格でも、実際の業務に役立たなければ宝の持ち腐れです。そのため、以下でお伝えする3つのポイントを参考に、自身の働き方や環境に合った資格を選んでいきましょう。
将来なりたい自分の姿をイメージして資格を選ぶ
在宅ワーク向けの資格を取得するときは、まず自分の将来像をイメージしてみることが大切です。業種や職種によって役立つ資格はまったく異なります。よって、自分が働きたいと思う業種や職種に向く資格から優先的に取得することをおすすめします。
たとえば、幅広い分野で役立つ資格として簿記が代表的です。しかし、WebデザインやWebライティングなどの在宅ワークを志望する際は直接的な報酬に影響しないため、取得してもあまり効果はありません。
上記のようなミスマッチが起こらないよう、具体的な業務内容をイメージしながら資格を選択していきましょう。
取得難易度と実用性のバランスを加味する
在宅ワーク向けの資格といっても難易度は種類によって大きく異なります。たとえば、英検とTOEICはどちらも英語を中心とする資格ですが、英検1級を取るよりもTOEIC900点以上を獲得するほうが圧倒的に困難です。また、民間の資格よりも国家資格のほうが取得が難しいといえるでしょう。
一方で、取得難易度の高い資格ほど実用性が優れているものが少なくありません。上記の例でいえば、英検1級よりもTOEIC900点以上のスコアのほうが実務に活かしやすいといえます。
あまりにも難しい資格は不合格になるリスクが高く、なおかつ知識を習得するための時間がたくさん必要になるため、取得難易度と実用性のバランスを加味して選び分けると良いでしょう。
資格を分類化すると選びやすい
どうしても自分に合う資格が見つからないという場合、複数の資格を分類化してみてください。
たとえば、Webデザイン系やライティング系、翻訳系など、職種や業務内容ごとに分類することができます。また、比較的簡単に取れそうな資格と国家資格など難関な資格を2種類に分けることもできるでしょう。
適度に分類することができればそれぞれ棲み分けができるため、自分に合う資格が見つけやすくなります。
では、在宅ワーク向けの資格はどのように分類すれば良いのでしょうか。以下よりデザイン系やライティング系、コンサル・カウンセリング系、翻訳系など5種類に分け、計17個の資格を紹介していきます。
デザイン系の仕事に有利な資格4選
デザイン系の在宅ワークに役立つ資格は、次の4種類です。
- Webデザイン技能検定
- Illustratorクリエイター能力認定試験
- Photoshopクリエイター能力認定試験
- 基本情報技術者試験
Webデザイン技能検定
試験にてWebデザインに関する知識や実務能力などを問われます。特にWebデザイン系の在宅ワークは実績や経験が非常に重要となるため、初心者の方はまずWebデザイン技能検定の取得から始めてみてはいかがでしょうか。Webサイトの作り方やレイアウト方法などが体系的に理解できるため、一生モノの資格になるでしょう。
必須試験 | Webデザイン技能検定 | 受験料 | 【学科試験】 1級:7,000円 2級:6,000円 3級:5,000円 【実技試験】 1級:25,000円 2級:12,500円 3級:5,000円 |
試験日 | 年4回(1級のみ年2回) | 役立つ仕事 | ホームページ制作 Webサイトデザイン |
Illustratorクリエイター能力認定試験
Adobe社が提供するグラフィックソフトIllustrator(イラストレーター)に関する知識を問う試験です。Illustratorはイラストの作成・描画やロゴ作成など、一から図面を描きあげるためのソフトで、特にエキスパートクラスに合格することで独自性の高い制作物を作れることをアピールすることができます。
必須試験 | Illustratorクリエイター能力認定試験 | 受験料 | エキスパート:8,600円 スタンダード:7,600円 |
試験日 | 会場により異なる | 役立つ仕事 | Webサイトデザイン ロゴ作成 イラスト作成 バナー作成 |
Photoshopクリエイター能力認定試験
Adobe社が提供するグラフィックソフトPhotoshop(フォトショップ)に関する知識を問う試験です。Photoshopは写真の編集や加工に特化したソフトで、Webサイトデザインのほか、DTPデザインやレタッチなどの業務に適しています。
必須試験 | Photoshopクリエイター能力検定試験 | 受験料 | エキスパート:8,600円 スタンダード:7,600円 |
試験日 | 会場により異なる | 役立つ仕事 | Webサイトデザイン DTPデザイン 画像編集・加工 フォトグラファー |
基本情報技術者試験
デザインやIT系の仕事に必須ともいわれる資格で、在宅ワークをするときもアピールポイントになりやすい点が強みです。国家資格にあたるため、取得難易度はそれなりに高くなっています。特にITエンジニア向けの知識が必要となるため、プログラミングやソフトウェア開発などの道に進みたい方におすすめです。
必須試験 | 基本情報技術者試験 | 受験料 | 5,700円 |
試験日 | 4月第3日曜日 10月第3日曜日 |
役立つ仕事 | プログラマー エンジニア コーダー ソフトウェア開発者 |
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ライティング系の仕事に有利な資格4選
ライティング系の在宅ワークに役立つ資格は、次の4種類です。
- Webライティング能力検定
- テープ起こし技術者資格
- ビジネス著作権検定
- 日本語検定
Webライティング能力検定
Webライティングとは、Google検索の結果に表示されるさまざまなWeb記事を執筆する仕事です。SEOやデジタルマーケティングなどの知識が必要になってくるため、紙媒体のライティングとは必要なスキルが異なります。検定を受けることにより、Webライティングに必要な体系的な知識を習得することが可能です。
必須試験 | Webライティング能力検定 | 受験料 | 13,500円 |
試験日 | 年2回 | 役立つ仕事 | Webライター メディアディレクター アフィリエイター |
テープ起こし技術者資格
テープ起こしとは、テープレコーダーなどに録音された会話やインタビュー内容などを整理して文章に起こす仕事のことです。単に文章にするだけではなく、ケバ取りや整文などで文章をまとめる必要があるため、意外と知識や技術が求められます。そのため、資格を保有しているだけでも、テープ起こしの受注率が高まりやすくなります。
必須試験 | テープ起こし技術者資格 | 受験料 | 6,000円 |
試験日 | Web受験なので好きなタイミングで受験できる | 役立つ仕事 | テープ起こし 文字入力 |
ビジネス著作権検定
ライティングの仕事をする場合、クライアントに提供した作品の著作権は先方に譲渡することが一般的です。無断で2次利用した場合は著作権侵害にあたる可能性があります。このようにライティング系の仕事は著作権に触れる機会も多いため、ビジネス著作権検定で著作権に関する基本的な知識を習得することができます。
必須試験 | ビジネス著作権検定 | 受験料 | 初級:5,100円 上級:8,000円 |
試験日 | 年3回 | 役立つ仕事 | Webライター メディアディレクター Webマーケター |
日本語検定
正しい日本語の知識や文章の基本が分かる、ライティング分野には欠かせない資格です。累計100万人以上が受験するなど、数ある資格のなかでも人気が高くなっています。ライティングはほんの少しの表現の違いで品質が大きく異なるため、取得しておいて損はありません。
必須試験 | 日本語検定 | 受験料 | 1級:6,300円 2級:5,300円 3級:3,800円 4級:2,500円 5~7級:1,800円 |
試験日 | 毎年6月、11月 | 役立つ仕事 | Webライター メディアディレクター テープ起こし |
コンサルティング・カウンセリングの仕事に有利な資格3選
コンサルティングやカウンセリングの在宅ワークに役立つ資格は、次の3種類です。
- ファイナンシャルプランナー
- 臨床心理士
- メンタル心理カウンセラー
ファイナンシャルプランナー(FP)
年金や資産運用、投資、保険といった金融分野全般に関する知識を習得できる資格です。資格にはFP技能士という国家資格とAFPという民間資格のほか、その上位資格であるCFPが存在します。コンサルティングに活用する以外にも、FPの知識を活かして金融分野のライターとして活動するなど、さまざまな範囲に応用できます。
必須試験 | FP技能検定 (またはAFP・CFP資格審査試験) |
受験料 | 8,700円 |
試験日 | 毎年1月、5月、9月 | 役立つ仕事 | コンサルティング 金融カウンセラー Webライター |
臨床心理士
臨床心理士とは、薬を投与せずにカウンセリングなどを通じて相談者の悩みを解決する仕事です。教育センターや病院の精神科で働くことの多い職種ですが、最近ではWebカメラなどを通じて在宅ワークをする臨床心理士も増えています。ストレスフルな時代ほど需要が高まるため、民間資格のなかでは高い信頼を獲得しているといえるでしょう。
必須試験 | 臨床心理士資格試験 | 受験料 | 資格審査料:30,000円 認定料:50,000円 |
試験日 | 一次試験:毎年10月 二次試験:毎年11月 |
役立つ仕事 | カウンセラー |
メンタル心理カウンセラー
心理カウンセラーの基礎知識から応用まで学べる資格です。日本能力開発推進協会(JADP)が主宰する資格取得講座を受講(2ヶ月)することで受験資格が獲得できます。資格を取ると「JADP認定メンタル心理カウンセラー資格」が認定されるため、独立開業や副業として大いに役立つことでしょう。
必須試験 | メンタル心理カウンセラー(資格取得講座受講後) | 受験料 | 講座料:26,000円 ※24回払いも可能 受験料:5,600円 |
試験日 | Web受験なので好きなタイミングで受験できる | 役立つ仕事 | カウンセラー |
事務系・データ入力系の仕事に有利な資格3選
事務系やさまざまなデータを扱う在宅ワークに役立つ資格は、次の3種類です。
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
- 日商簿記検定
- 文書情報管理士
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
マイクロソフトが提供するExcelやWord、PowerPointなどのスキルや知識を証明する資格です。事務系やデータ入力系の在宅ワークではOfficeのソフトを利用することも多いため、資格を保有しているだけで受注率を高めることができます。また、Officeソフトを使ってスムーズに作業ができるため、作業効率も向上します。
必須試験 | MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト) | 受験料 | 一般受験:10,780円 学生受験:8,580円 |
試験日 | 毎月1~2回 | 役立つ仕事 | データ入力 資料作成 秘書業務 |
日商簿記検定
貸借対照表や損益計算書を利用して仕訳や帳簿付けをするための知識を習得します。経理関連の仕事に役立つほか、日常の経費計算や損益計算などにも役立ちます。初めて簿記を習得するという方は、日商簿記よりもレベルが低い全商簿記から取得することもおすすめです。
必須試験 | 日商簿記検定 | 受験料 | 1級:7,850円 2級:4,720円 3級:2,850円 |
試験日 | 毎年2月、6月、11月 | 役立つ仕事 | 経理事務 会計事務 帳簿代行 |
文書情報管理士
企業で扱う文書や帳票、技術資料などの管理手法を習得できる資格です。たとえば大量の書類を長期保管する際のマイクロフィルムの技術や法律、規格などが挙げられます。大量の文書データを扱うことになる事務系の在宅ワークには欠かせない資格といえるでしょう。
必須試験 | 文書情報管理士検定 | 受験料 | 一般受験:11,000円 団体受験:8,800円 学生受験:7,150円 |
試験日 | 年2回 | 役立つ仕事 | 資料作成 秘書業務 経理事務 |
翻訳系の仕事に有利な資格3選
翻訳系の在宅ワークに役立つ資格は、次の3種類です。
- TOEIC
- JTA公認翻訳専門職資格試験
- JTFほんやく検定
TOEIC
TOEICとは、990点満点のマークシート式の英語テストです。難易度の高いテストとして認知されており、900点以上を獲得する人はビジネスシーンでも英語に困ることがないほどのレベルを表します。在宅ワークで翻訳の仕事をする場合でも、少なくても800点以上のスコアが欲しいところです。
必須試験 | TOEIC Listening & Reading公開テスト | 受験料 | 6,490円 |
試験日 | 2月と8月を除く年10回 | 役立つ仕事 | 翻訳 Webライター |
JTA公認翻訳専門職資格試験
JTA(日本翻訳協会)が実施する翻訳の専門家を認定する資格です。TOEICや英検とは異なり、語学スキルのほかにも翻訳ビジネスやマネジメント能力なども問われるため、ビジネスにおける幅広い知識が要ります。翻訳家としての総合力が試されるため、実務に役立つとして業界でも注目されています。
必須試験 | JTA公認翻訳専門職資格試験(英語または中国語) | 受験料 | 【英語部門】 1科目:5,500円 2科目:11,000円 3科目:16,500円 【中国語部門】 1科目:2,750円 2科目:8,250円 3科目:13,500円 |
試験日 | 年4回 | 役立つ仕事 | 翻訳 |
JTFほんやく検定
翻訳家になるための登竜門ともいえる資格です。1~5級までレベルが分かれており、実務で活用するためには最低でも2級の取得が必要となります。1級になると医学や情報処理、政治などの専門分野ごとに受験できるため、より活用範囲を絞り込んだ英語の知識を習得できます。
必須試験 | JTFほんやく検定 | 受験料 | 【一般受験】 1~3級:11,000円 4級:6,600円 5級:5,500円 【JTF会員】 1~3級:8,800円 4級:5,280円 5級:4,400円 |
試験日 | 年2回 | 役立つ仕事 | 翻訳 Webライター |
在宅ワークの職種や仕事内容を基に自分に合う資格を見つけよう!
今回は、在宅ワークに役立つ資格を17種類に分けて紹介しました。デザイン系やライティング系など職種によって複数の種類に分けることができるため、どのような仕事をしたいかによって必要な資格を選び分けてみてください。
特に未経験の分野に挑戦するという方ほど、資格を取得するためにスキルや知識が磨けるのでお得です。