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消防設備士甲種1類を取得したい!受験概要から対策方法まで合格の流れをチェック

消防設備士甲種1類を取得したい!受験概要から対策方法まで合格の流れをチェック

国家資格消防設備士甲種1類は、消防設備の点検や設置を行うために必要な国家資格です。現在の仕事で必要になったり、スキルアップや収入を上げるために取得を考えている人もいるでしょう。

この記事を読むことで、下記について知ることができます。

  • 消防設備士甲種1類とは?
  • 試験概要
  • 試験申し込みの流れ
  • 勉強方法
  • おすすめ講座

消防設備士甲種1類取得を希望している人は、最後まで読んでぜひ参考にしてみてください。

コンテンツ

消防設備士甲種1類とは?資格概要をチェック

資格概要をチェック

消防設備士甲種1類は具体的に何のための資格なのでしょうか。資格概要から、受験資格・試験概要・難易度・取得メリットをお伝えします。

何のための資格?水回りの消防設備を扱うため

消防設備士甲種1類は、水回りの消防設備を扱うための資格です。消防設備士は、資格の種類によって扱える範囲がかわります。甲種は消防設備の点検・設備・工事の施工が可能です。具体的な設備は以下になります。

  • 屋内消火栓
  • スプリンクラー
  • 水噴霧消火設備
  • 野外消火栓
  • パッケージ型消火設備
  • パッケージ型自動消火設備
  • 共同住宅用スプリンクラー

野外から住宅用まで幅広い種類の水回り消防設備を扱っています。ビル・マンション・商業施設で導入される消防設備が主ですので、資格取得者の需要は高いと言えるでしょう。

受験資格はある?学歴・国家資格・実務経験のいずれかを満たそう

消火設備士甲種1類は受験資格が設けられています。よく確認して要件を満たしていない場合は、学歴・国家資格・実務経験のいずれかを満たしましょう。主な受験資格を以下にまとめましたので参考にしてください。

受験資格の種類要件
学歴大学、短期大学、または高等専門学校(5年制)にて、機械・電気・工業化学・土木・建築に関する学科、または課程を修了、卒業した者など
国家資格甲種消防設備士、電気工事士、電気主任技術者、技術士のいずれかなど
実務経験〇消防設備工事の補助者を5年以上経験している者
〇乙種消防設備士として、2年以上の消防設備の点検・設備の経験がある者

ここにあげた受験資格は一部です。自分に受験資格があるか不安な場合は、一般財団法人消防試験研究センターのHPで確認してください。

試験概要は?筆記と実技に分けられる

消防設備士甲種1類の試験概要について筆記と実技それぞれお伝えします。

筆記はマークシート方式!出題範囲もチェック

消防設備士甲種1類の筆記試験は、四肢択一問題がマークシート形式で45問出題されます。試験時間は筆記と実技合わせて3時間15分です。出題範囲と出題数を表にまとめましたので確認してください。

出題範囲出題数
消防関係法令15題
基礎知識10題
構造・機能及び工事・設備20題
合計45題

参考:消防設備士試験 試験科目及び問題数

実技は鑑別や製図・計算の出題

実技試験では、記述で答える問題が出題されます。機器の写真やイラストを見て答える「鑑別問題」が5題、系統図を見て、機器の配置を書き込んだり計算したりして解答する「製図問題」が2題の合計7題です。

消防設備士甲種1類の難易度は?合格率20%前後

消防設備士甲種1類の試験は、合格率20%前後で、甲種の中で難しい部類です。しかし、試験範囲が広いことが難しいと言われる原因で、頑張って出題パターンを暗記すれば受かる出題内容になります。

試験の合格基準は、筆記試験は、60%以上正答かつ各科目の問題数の40%以上正答であることです。また、実技試験は、60%以上の正当になります。この2つの基準を満たすと合格です。具体的に何問正答できれば合格するか、書く科目ごとにまとめましたので、参考にしてください。

試験科目各科目の合格基準の正答数合格基準の正答数
筆記試験消防関係法令6/15問筆記全体で27/45問
基礎知識4/10問
構造・機能及び工事・設備8/20問
実技試験鑑別・製図60%以上の成績

消防設備士甲種1類のメリットは?

消防設備士甲種1類取得メリットにはどんなものがあるのでしょうか。以下にまとめました。

  • 求人の幅が広がる
  • 消防設備が取り扱えるようになる
  • 使命感ややりがいがある
  • キャリアアップを図れる
  • 手当がつく

消防設備を設置、管理している施設で需要のある資格です。消防設備の設置や点検を行っている会社の従業員、防災関係の商品やサービスを提供している会社の従業員をはじめ、マンションや商業施設のスタッフなどで、特にメリットが期待できます。

消防設備士甲種1類はどうやって取得する?申し込みの流れ

申し込みの流れ

消防設備士甲種1類の試験申し込みの方法をお伝えします。

消防設備士甲種1類の申し込み方法

申し込み方法は、書面申請と電子(インターネット)申請の2通りです。受験資格を証明する書類を提出したい場合や、科目免除のための証明書類を提出する場合には電子申請は利用できませんので注意しましょう。一般財団法人消防試験研究センターのHPでは電子申請を勧めていますが、甲種を初めて受験する場合は必然的に書面申請になります。

<書面申請>

  1. 近くの消防署に申込書を取りに行きます。郵送で取り寄せることも可能です。
  2. 申込書には、消防設備士試験案内・消防設備士受験願書・払い込み票の3点が入っています。
  3. 試験案内に従って、願書に記入し、必要書類をそろえます。
  4. 受験する県の支部に願書と書類を送付します。
  5. 郵便局で、払い込み票を使って受験料を納めて申請完了です。

<電子申請>

  1. インターネットによる受験申請の利用規約に同意します。
  2. 受験地を選択します。
  3. 住所、氏名、生年月日など申請に必要な情報を入力します。
  4. 入力内容に誤りがないか確認してください。
  5. クレジットカード、コンビニ支払い、ペイジーから受験料の支払い方法を選択します(手数料230円)。
  6. クレジットカードを選択した場合は、カード番号を入力して入金します。コンビニ支払いの場合は各コンビニの支払い方法に従って入金してください。ペイジーの場合はそのままネットバンキングでのお支払いになります。
  7. 入金、お支払い手続きの確認が取れたら、受付完了です。


願書情報の入力時に携帯電話会社提供のメールアドレスやフリーメールアドレスを登録した場合、携帯電話会社や遠泳会社の迷惑メール対策により以下のメールが受信できない場合があるので注意しましょう。

  • 受験申請者の受付完了メール(払い込み完了通知)
  • 受験申請の仮受付通知メール(コンビニ支払い等の支払いを選択した場合の通知)
  • 受験申請者の受験票ダウンロード通知メール

消防設備士試験研究センターのメールアドレスuketsuke@shinsei.shoubo-shiken.or.jpを受信できるように設定すると受け取ることができます。また、電子申請トップ画面にある「電子申請状況確認」から、受付状況を確認可能です。試験日約10日前になると電子申請のページから受験票もダウンロードすることができます。

ダウンロードした受験票は、自宅のプリンターやコンビニで印刷して試験当日にお持ちください。写真の貼り付けを忘れないようにしましょう。

書面申請と電子申請では、受付の期間が少しずれているので注意が必要です。電子申請のほうが2~3日早く受付が始まり、締め切りも2~3日早いので、余裕をもって申請方法を決めて行動してください。

消防設備士甲種1類の試験免除制度と利用法

消防設備士・電気工事士・電気主任技術者・技術士など専門的な資格を保持している人や専門的な勤務経験がある人は、申請によって試験科目の一部が免除されます。具体的な免除の条件と科目、必要書類を表にまとめましたので、確認しましょう。

免除条件免除科目必要書類
消防設備士甲種2類または3類保持消防関係法令(共通部分)・基礎知識免状のコピー
消防設備士甲種4類または5類保持消防関係法令(共通部分)免状のコピー
電気工事士基礎知識・構造・機能および工事・整備(電気に関する問題)免状のコピー
電気主任技術者基礎知識・構造・機能および工事・整備(電気に関する問題)免状のコピー
技術士(電気・電子部門)基礎知識・構造・機能および工事・整備技術士第2次試験もしくは本試験の合格証明書、または技術士登録証のコピー
日本消防検定協会または、指定検定機関の職員で型式認証試験の実務業務に2年以上従事した経験を持つ者基礎知識・構造・機能および工事・整備型式承認試験の実施業務の従事証明書
5年以上消防団員として勤務し、かつ、消防学校の教育訓練のうち専科教育の機関科を修了した者実技試験の全て「5年以上消防団員として勤務したことを証明する書類」および「消防学校の教育訓練のうち専修教育の機関科を修了したことを証明する書類」

参考:消防設備士試験 一部免除 

免除制度の利用は、受験申請の際に手続きをすることで可能です。受験申込時に書面申請を選んで、免除制度の申請も同時に行ってください。

消防設備士甲種1類の試験対策!働きながら合格するコツ

働きながら合格するコツ

消防設備士甲種1類の勉強方法をお伝えします。仕事と試験勉強を両立しましょう。

まずはスケジュールを立て消防設備士甲種1類の勉強時間は?120時間程度よう!消防設備士甲種1類の試験日から逆算

消防設備士甲種1類の勉強時間は?120時間程度

消防設備士甲種1類に合格するには、120時間程度の勉強が必要と言われています。1日1~2時間勉強したとすると約3か月の勉強期間です。試験までの日数で必要勉強時間を割って無理のない計画を立てましょう。しかし、120時間という勉強時間はあくまでも一般的に、という話であり、実際に必要な勉強時間は個人の学力や環境によって違います。

全くの初学者の場合にはもっと余裕を持った勉強計画を立てるべきです。他の消防設備士試験を受けたことがあるなど、予備知識がある場合はもっと少ない勉強時間で合格できます。例えば、問題集をスラスラ解けるほどの知識があるなら、70時間程度の勉強時間で十分でしょう。

なお、過去に消防設備士の勉強したことがある人は、消防法の改正など最新情報に敏感になってください。古い知識のままでは試験問題に対応できない可能性があるからです。また、最新のテキストを使って勉強することを心がけましょう。

消防設備士甲種1類のおすすめ参考書・テキスト

消防設備士甲種1類のおすすめ参考書・勉強法をご紹介します。

解答のコツや問題傾向がわかる参考書がおすすめ

おすすめ参考書を3冊ご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

「消防設備士1類超速マスター」TAC出版 ノマドワークス編集

わかりやすく覚えやすいテキストで、初学者の人からも好評です。試験の科目ごとに目次分けされていること、図解が多いので実際に試験を解く時の理解力をつけるのに役立っています。テキストとしては一冊じっくり読みこむことで試験に対応できる内容です。

ラクラクわかる!1類消防設備士 集中ゼミ オーム社出版 松岡浩史著

このテキストは、「解答のテクニック」や「マメ知識」が詰まった、得点するのに必携の一冊です。見開きで左側に解説、右側に問題と整理されたレイアウトで勉強がしやすくなっています。説明も丁寧でわかりやすいと高評価です。



本試験によく出る!第1類消防設備士問題集 弘文社出版 資格研究会KAZUNO著

最近の消防設備士1類試験の動向を分析して、特に重要な問題ばかりを取り扱っている問題集です。また、受験生の多くが悩む実技試験の問題もたくさん掲載してあり、解説も充実しています。「この問題集のおかげで合格できた」との声も多い、合格のための力強い味方です。

過去問は一冊用意しておこう

過去問は出題傾向をつかむ最大の情報源です。類題も数多く出題されているので、過去問は最低3周することをおすすめします。過去問に取り組む時期は、最後ではなく、テキストにざっと目を通した後、もしくは初期がおすすめです。テキストと並行して過去問を解き、どんな問題にも対応できるようにしてください。

過去問は勉強期間中のどこでも使うタイミングがあるので一冊は用意しておきましょう。

消防設備士甲種1類の学習方法は?

消防設備士甲種1類試験の学習する順番やポイントをお伝えします。

用語・法令や公式から確認

「消防関係法令」は、消防設備士の業務に欠かせない知識を扱います。覚えにくいところですが、筆記試験のベースになる内容です。最初にこの分野の用語・法令の暗記をしてしまうことをおすすめします。また、「消防関係法令」は得点しやすい分野と言われているので、知識を確実にして合格にと近づきましょう。

その後は、「基礎知識」で重要な公式や法則を覚え、最後に、「構造・機能・整備」の対策をする勉強の流れがスムーズです。

製図対策が肝!

製図の問題は、知識の暗記だけでは対応できません。少なくとも1か月は集中して対策する期間を設けましょう。また、試験勉強時間全体の3分の1ほどかけて学習するとバランスが良いです。

製図の試験では、解答用紙に配線などを書き込んで実際の施工で用いる様な設計図面を完成させる必要があります。過去問や問題集を繰り返し解いて解答方法に慣れておいてください。

消防設備士甲種1類の独学が不安?おすすめ対策講座を紹介

おすすめ講座

消防設備士甲種1類の独学が不安な時は、講座を使って対策しましょう。ここでは、おすすめのたのまな消防設備士講座をご紹介します。

たのまなの対策講座では、図が多く、暗記がしやすいレイアウトで初学者にもわかりやすいテキストが好評です。また、筆記・実技対策本で、出題頻度が高い問題に絞って学習します。添削は4回で確実な合格力をつけることが可能です。

受講料は23,100円で、標準受講期間は4か月(サポート期間は8か月)と働きながらでも無理のないペースで合格を目指すことができます。

消防設備士甲種1類は製図対策が重要!講座を活用して学ぼう

講座を活用して学ぼう

ここまで、消防設備士甲種1類の概要、試験について、勉強方法、おすすめ講座をお伝えしてきました。消防設備士甲種1類は、消防設備を設置している施設や会社での仕事において需要や将来性があります。資格取得することで、スキルアップしたり、手当をもらったりすることができるのがメリットです。

消防設備士甲種1類試験は、実技試験の特に製図問題難易度が高くなっています。もし、対策に不安がある場合は、たのまな消防設備士講座を活用して、効率的に合格を目指しましょう。