「マンション管理士は独学でも合格できる?」
「独学の場合はどう勉強すればいいの?」
マンション管理士は、不動産系の国家資格の中でも難関といわれており、合格を目指す場合は予備校などを使うのが一般的です。
しかし、お金や時間の問題で予備校を利用できず、独学で合格を目指す方も多いですよね。独学で合格を目指す方の中には、本当にできるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、マンション管理士の独学での合格や学習のポイントについて、以下の内容で解説します。
- マンション管理士に独学で合格は可能?
- マンション管理士の試験内容
- 独学合格を狙う場合の計画例
- 独学に行き詰まった時について
ぜひ最後までご覧ください。
コンテンツ
マンション管理士に独学で合格することは可能?リスクはあるものの、合格は狙える!
結論からいうと、マンション管理士に独学で合格を狙うことは可能です。しかし決して簡単ではないことは知っておく必要があります。
難易度が高い主な理由としては、以下があげられます。
- 試験の出題範囲が広く多くの勉強が必要
- 長期的な計画が必要
- 長期間に渡る勉強のためモチベーションの維持が難しい
- 分からないことは全て自分で調べる必要がある
他にも、試験は相対評価であり、ライバルの多くは予備校を利用している点も、独学での合格を難しくしています。
上記のように独学の合格は簡単ではありません。しかし、計画をしっかりと立てて、分からないことも全て自力で解決でき、長い期間モチベーションを維持し続けることができれば、独学での合格も十分に狙うことができます。
マンション管理士の難易度は?合格率10%以下の難関資格!
マンション管理士は、合格が非常に難しい国家資格です。
難関といわれる1番の理由は出題範囲の広さで、マンションに関する法令や設備、実務など多くの知識が必要になります。そのため、マンション管理士の合格には約500時間と多くの勉強時間が必要といわれてます。
合格率も非常に低く、例年7~9%程度となっており、実際に過去5年で合格率が10%を超えたことは1度もありません。
年度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成29年 | 13,037 | 1,168 | 9.0% |
平成30年 | 12,389 | 975 | 7.9% |
令和元年 | 12,021 | 991 | 8.2% |
令和2年 | 12,198 | 1,045 | 8.6% |
令和3年 | 12,520 | 1,238 | 9.9% |
他の不動産系の国家資格である、宅地建物取引士試験の合格率は15~18%、管理業務主任者試験の合格率は20~23%なので、マンション管理士は不動産系の国家資格の中でもかなりの難関資格といえるでしょう。
マンション管理士の試験内容は?50問四肢択一形式
マンション管理士の試験内容について解説します。
試験概要は以下になります。
受験資格 | 特になし。誰でも受験可能 |
試験方法 | ・四肢択一式のマークシート方式 ・問題数は50問 |
試験日 | 11月下旬 |
試験科目 | ①マンションの管理に関する法令及び実務に関すること ②管理組合の運営の円滑化に関すること ③マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること ④マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること |
受験手数料 | 9,400円 |
実施機関 | 公益財団法人マンション管理センター |
マンション管理士は受験資格がなく、誰でも受験することが可能です。出題形式は50問の四肢択一のマークシート方式となっております。
試験は毎年11月下旬に実施され、合否は翌年の1月に発表されます。
以下は、試験科目の具体的な出題内容です。
大科目 | 科目 | 出題数 |
---|---|---|
法令 | 民法・その他の法律 | 約10問 |
法令 | 区分所有法等(マンション法) | 約6問 |
法令 | 標準管理規約 | 約8問 |
法令 | マンション管理適正化法 | 約5問 |
管理実務 | 標準管理委託契約書等・会計 | 約9問 |
建築・設備 | 建築・設備 | 約12問 |
合計 | 約50問 |
合否は相対評価のため、明確な合格ラインは毎年変わりますが、およそ34~38点で推移しています。
そのため、約7~8割を正解することができれば合格圏内といえるでしょう。
また、管理業務主任者試験に合格している場合は5問免除されます。逆に、マンション管理士に合格している場合は管理業務主任者試験が5問免除される制度があります。
マンション管理士に独学で合格するには?1年の勉強期間を例に合格までのステップを解説!
マンション管理士に合格するためのステップを解説します。今回は例として、勉強期間を1年間としています。
期間を1年とした場合、1日に必要な勉強時間は1~2時間です。1日の勉強時間には個人差がありますので、参考にする場合は、ご自分の状況にあわせて調整してください。
以下はステップの詳細です。
- 自分にあったテキストを購入する【0か月】
- テキストを一周して全体像を把握する【1~3か月】
- テキストの二周目を終わらせて基礎知識を定着させる【4~7か月】
- 問題集とテキストを使用しながら知識を定着させる【8~10か月】
- 過去問と問題演習を中心に知識の抜けをなくす【11~12か月】
それぞれ詳しく解説します。
1.自分にあったテキストを購入する【0か月】
まずはじめに、自分にあったテキストを購入することが重要です。
購入する際は、ネットではなく直接書店で選ぶことをおすすめします。
テキストには相性がありますので、書店で実際に手にして、以下のポイントが良いと思えるか確認してください。
- 全体の読みやすさ
- 解説の表現の分かりやすさ
- 文字の大きさ
- イラストや図があるか
- 色使い
- 設問と関連した解説が行き来しやすいか
- テキストの重さ
自分にあったテキストで学習することで、効率が大きくあがりますので、どれも同じと考えずにしっかりと選びましょう。
上記以外にも、よいテキスト選びには様々なポイントがあります。
こちらでテキストの選び方やおすすめテキストなどを、より詳しく解説していますので、お悩みの方はぜひご覧ください。
2.テキストを一周して全体像を把握する【1~3か月】
テキストが用意できたら、まずはテキストを一周しましょう。
ポイントは、分からない部分があっても気にせず、とりあえず全て読んで全体像を把握することです。
この段階で一つ一つを理解しようとすると、次に進むのに多くの時間がかかってしまい、挫折してしまう可能性が高くなります。
また、最初は分からなくても、全体を把握することで理解できる部分もあり、結果的に効率のよい学習が可能です。
3.テキストの二周目を終わらせて基礎知識を定着させる【4~7か月】
テキストを一周して全体がイメージできたら、テキストの二周目に入ります。
一周目と違い、基礎知識をしっかりと定着させることが目的です。
そのため、細かい部分もしっかりと理解をしながら読み進める必要があります。
しかし、読み込むだけではどうしても理解できない部分もでてくるかもしれません。
読むだけでは分からない箇所も、問題を解くことで理解できるようになってきます。
理解に時間がかかりすぎるようであれば、いったんチェックだけつけておき、次に進みましょう。
4.問題集とテキストを使用しながら知識を定着させる【8~10か月】
基本的な知識が定着したら、次は問題集とテキストを使用して理解をより深めていきます。
ここでのポイントは「テキストを読む」→「問題をこなす」の順番で学習することです。
長い期間をかけてテキストを読み込んできたわけですから、最初の頃の学習内容は、忘れてしまっていることも多いでしょう。内容を忘れてしまっている状態で、問題集にいきなりチャレンジしても、知識の定着になるどころか、逆に自信の喪失につながりかねません。
そのため、「もう一度1章ごとにテキストを読む」→「対応した問題集をこなす」の順番で学習することをおすすめします。
一見遠回りな方法にも見えますが、長期的には効率的に学習を進めることができます。
5.過去問と問題演習を中心に知識の抜けを無くす【11~12か月】
問題集を一通り解き終えたら、次は問題演習や過去問のみで学習を進めていきます。
ポイントとしては、知識の抜け漏れをなくすため、問題を間違えた箇所や知識があいまいな場所はチェックしておき、あとでテキストなどで復習できるようにしておくことです。
問題演習や過去問は、少なくとも三周はこなすことをおすすめします。
時間的に難しい場合は、できるだけ多くこなして試験にのぞみましょう。
もし独学での勉強に行き詰ったら?予備校などを利用しよう
コース名 | ダブル合格カリキュラム |
税込み価格 | 59,800円 |
受講形式 | オンライン |
教育給付金制度 | なし |
特典や割引 | 合格したら全額返金。ダブル合格でお祝い金2万円 |
受講者の合格率 | マンション管理士36.4%・管理業務主任者70% |
公式サイト | アガルート公式 |
アガルートの特徴
- 合格までの最短ルートを提供してくれるアガルート
- 予備試験や司法試験など難関資格に強い
- 月に1回講師によるカウンセリングが受けられる
\受講スケジュールや受講者の声も確認できます!/
アガルートのカリキュラムを確認
マンション管理士を独学で学習するの簡単なことではありません。
学習が思うように進まなかったり、モチベーションがどうしても上がらない時もあるかと思います。
もし、独学での勉強に行き詰まりや不安を感じる方は、予備校の利用も一つの方法です。
予備校を利用することで、質の高いテキストやしっかりとしたサポート体制など、効率的な学習方法や、勉強に集中できる環境を手に入れることができます。
しかし、予備校の利用にはメリットだけではなくデメリットもありますので、下記を参考にして自分にとって一番よい方法を検討しましょう。
メリット
- 効率的に学習ができる
- 分からないことは相談できる
- モチベーションが維持しやすい
デメリット
- 独学にくらべて費用が多くかかる
- 学校に通うなど時間が拘束される場合がある
おすすめの予備校は【アガルート】
予備校を検討してみようと思った方には、アガルートのマンション管理士講座がおすすめです。
アガルートは、動画講義やテキストで勉強をするオンライン予備校で、学校に通う必要なく試験勉強をすることができます。
以下が、アガルートのマンション管理士講座の主な特徴です。
- プロの講師が丁寧に分かりやすく解説してくれる
- ハイクオリティのオリジナルテキスト
- 過去問解説講義が豊富
講師を担当する工藤講師は、マンション管理士や宅建など複数の不動産関係の国家資格を1発で合格した不動産のプロです。続けやすい学習をモットーとしており、要点がコンパクトで分かりやすい講義が特徴です。
また、テキストも工藤講師が制作しており、講義とテキストの内容がずれることはありません。
テキストの中身も、試験に必要な内容が網羅されており、しっかり学習するだけで合格に大きく近づくことが可能です。また、図や表が多く初学者でも分かりやすいと評判です。
過去問の講義も豊富に用意されています。内容も過去10年間の出題傾向を徹底的に分析して、出やすい問題がまとめられているので、過去問講義を受けることで試験の対策をしっかりととることが可能です。
アガルートのマンション管理士講座の質の高さは合格実績にも表れています。
マンション管理士試験の合格率は10%以下と説明しましたが、アガルート受講者のみの合格率は36.4%となっており、他の受験者にくらべ4倍以上の結果です。
マンション管理士に1回で合格したい方は、ぜひ検討してみてください。
アガルートの特徴
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マンション管理士の独学は可能だが難易度が高い!1年以上前から計画的に勉強しよう!
マンション管理士の独学や勉強のポイントについて解説しました。
以下がまとめです。
- マンション管理士は独学でも合格は可能
- 合格はできるが難易度はとても高い
- 独学で合格を狙うには長期的な計画が必要
- テキストや問題集を三周以上こなす
- 独学に行き詰まったら予備校利用も考える
独学でマンション管理士合格を狙うには、長期的な計画とモチベーションの管理が必要になります。
しっかりと計画を組み、組んだ計画に沿ってコツコツ学習を進めることがとても重要です。
もし、途中で勉強に行き詰まり、合格に不安を覚える方は予備校も検討してみてください。