司法書士の仕事内容は、おおまかに分類すると「登記」「供託」など、法律の権利に関わる手続きの代行があります。
司法書士は、日常生活で起きる身近なトラブルや相談に乗れるため、人々の生活を支えられる仕事内容です。司法書士の仕事のやりがいには、専門性の高い資格を取得して、自分にしかできない内容に挑戦できる魅力があるでしょう。
今回は、司法書士の資格取得をご検討中の方に向けて、主な仕事内容とやりがいを簡単に解説します。司法書士の概要を知った上で資格取得を目指してみてください。
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司法書士の主な6つの仕事内容とは?
司法書士の仕事内容は、主に法律の権利に関わる手続きの代行で生計を立てています。
- 不動産登記業務
- 商業登記業務
- 裁判事務業務
- 供託業務
- 法務局・地方法務局への申し立て
- 検察庁への告訴・告発
司法書士の仕事内容について詳細は下記で解説します。
1. 不動産登記業務
司法書士のメインになる登記の仕事内容です。不動産(土地・建物)に関する権利を確保するための手続きと申請を代行します。
不動産登記は、土地や建物の所有者を明確にする上で欠かせないものです。登記には法律に関わる専門知識が必要になるため、専門家の司法書士の存在は社会に求められる存在になります。
2. 商業登記業務
司法書士のメインになる登記の仕事内容です。法人の会社設立には商業登記が必要になります。
商業登記は国から事業活動を認められているという証明になり、社会からの信用を得る上でも重要です。ただ、商業登記は法律に関わる手続きと申請を踏む必要があります。
商業登記の申請をスムーズに進めるときは、法律の知識に詳しい司法書士が商業登記の代行業務に取り組む流れです。
3. 裁判事務業務
簡易裁判所の書類作成、手続きを依頼者の代行で引き受ける業務です。裁判の弁論や和解交渉など、日常生活のトラブルに関わる内容をサポートします。
認定司法書士と呼ばれる法務所からの認定を受けると対応が可能です。また、訴訟請求額が140万円以下の場合のみ対応ができます。
認定司法書士は、訴訟に関する相談やアドバイスができるため、法律の専門知識を幅広い形で活用することが可能です。
4. 供託業務
供託(きょうたく)とは、お金の支払いが必要な状況で支払う意思があるものの、何らかの事情で支払いが難しいときに金銭や有価証券を国に預ける方法です。
国の機関である屈託所(法務局)に金銭などを預けることで、必要な相手にお金を分配できる仕組みが使えます。
司法書士が仲介に入って代わりに屈託の手続きに取り組む内容です。
5. 法務局・地方法務局への申し立て
司法書士が関わる仕事内容である登記、屈託などの申請手続きの結果について、国や行政機関に異議があるときに申し立てを実施します。
6. 検察庁への告訴・告発
犯罪に関わる告訴や告発などについて、検察庁に提出する書類作成の代行を実施します。
司法書士の仕事内容に制限はある?
法律に関わる書類作成や申請の代行ができる司法書士には、仕事内容の一部に制限が設けられています。
司法書士の仕事に取り組む上で、知っておきたい制限の内容を見ていきましょう。
訴訟額が140万円以上の案件は担当できない
簡易裁判所の書類作成、手続きを依頼者の代行で引き受けるられる司法書士ですが、訴訟請求額が140万円以下の場合のみ対応という決まりがあります。
認定司法書士と呼ばれる法務所からの認定を受けていると、裁判の弁論や和解交渉など、日常生活のトラブルに関わる内容をサポートできるものの、140万円を超える案件の対応はできないと覚えておきましょう。
案件によっては弁護士の担当領域になることがある
弁護士は法律関係全般の業務に対応できる一方、司法書士は法律関係で対応できる内容は一部になります。
司法書士の仕事内容は、主に「登記」「供託」が中心になるため、担当領域に違いがあると頭に入れておきましょう。
司法書士の仕事内容にやりがいはある?
司法書士の資格取得後、未来を見据えて長く働くには、お金を稼ぐ以外のやりがいを見つけることが大切です。
資格取得までは仕事内容のイメージがしづらいかもしれませんが、今後のキャリアプランを検討する上でも、司法書士にどのようなやりがいがあるのかを知って参考にしてください。
1. 困っている人の課題解決ができる
司法書士は、法律に関する専門知識を活用しながら、社会に暮らす人々のトラブルや課題を解決できる存在です。
日常生活を送っていると、身近なトラブルで法律に関わる知識が求められる場面があります。ただ、法律の知識に詳しくない一般の方にとっては自力で解決するのは困難であり、司法書士に課題解決の代行を依頼する流れです。
司法書士に依頼する内容はトラブル関係の内容もあり、緊急時の対応で不安を感じている方々の悩みを解消できて人々の暮らしと安心を支えられます。
実際に司法書士として働く方も、法律の専門知識を活用して「人々に貢献できること」にやりがいを感じられる方が多くおられる仕事内容です。
2. 難関試験を突破した自分にしかできない仕事ができる
司法書士の試験合格率は3~4%台で、試験勉強時間は3,000時間と国家資格のなかでもトップレベルの難易度です。
司法書士の業務は法律に関わる内容で、限られた資格を持つ人だけが取り組める仕事内容といえます。法律の専門知識は複雑であり、高難易度の試験に合格した人にしかできない業務を担当することが可能です。
国の行政機関と地域に暮らす人々を仲介できる役割として、司法書士だからこそ取り組める業務にやりがいが感じられます。
3. 毎回異なる案件を受け持つため挑戦機会が多い
司法書士の仕事内容は主に登記や供託が多いものの、案件の細やかな内容は幅が広くさまざまな内容を担当できます。
専門分野に特化して働く司法書士もいますが、比較的簡単に進められる案件もあれば難しい案件まで、個人の力量によって取り組める仕事内容は変わるでしょう。
資格取得で独立ができると、年齢に関わらず現役として働けるメリットもあり、生涯を通して学びと成長を感じられて挑戦できる機会が多い仕事内容にやりがいを感じられます。
司法書士の仕事内容を解説している本
司法書士の仕事内容について具体的なイメージが知りたい方に、おすすめの著書3選をピックアップしています。
試験対策から資格取得後の道筋が書かれており、司法書士に対する基礎知識が知れるため、ぜひ参考にしてみてください。
司法書士の「お仕事」と「正体」がよ~くわかる本
司法書士として働く著者が司法書士の仕事内容をわかりやすく解説した一冊です。
司法書士の気になる仕事内容から収入、試験や研修など、準備期間から資格取得後の未来がわかりやすくイメージできます。
著者の実体験を踏まえた解説が参考になり、司法書士のプライベートまで知りたい方にもおすすめです。
こんなにおもしろい司法書士の仕事
司法書士の資格取得や仕事内容について解説した一冊です。
資格取得にかかる勉強時間、仕事全体の概要について実例を交えて理解が進められます。
司法書士になることは現代最強の生き残り策である
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仕事内容の魅力を始め、どのように案件を獲得していくのか、イメージを膨らませながら読み進められます。
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司法書士の仕事内容は多岐に渡るためやりがいも見つけやすい
司法書士の仕事内容とやりがいについて解説しました。司法書士は、身近な人々の暮らしのなかで困りごとやトラブルを法律の観点から解決できる仕事内容といえます。
司法書士の仕事のなかでも、とくに「登記」と「供託」はメインになる重要な内容です。また、裁判事務業務に関する仕事もあり、司法書士が求められる内容の幅が広がっています。
司法書士だからこそサポートできる人々も多く、社会貢献につながる意味でもやりがいを感じられる仕事内容です。資格取得後に年齢に関わらず成長ができる司法書士は、幅広いトラブルや課題解決を担当できます。
人々の暮らしに関わるサポートに取り組みたい思いが強い方は、法律に関わる司法書士の仕事内容を視野にぜひ資格取得をご検討ください。
司法書士になるための勉強方法については「司法書士試験の勉強方法は?独学・予備校でのおすすめ勉強方法のポイントを解説」を参考にしてみてください。