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【2023年】管理栄養士の難易度は?試験概要や合格するための勉強法も解説

「管理栄養士資格の取得難易度は?」

「管理栄養士資格に合格するための勉強方法は?」

こういった疑問にお答えします。

管理栄養士は、食事に関する意識が高まりつつある現代、特に注目を集めている国家資格です。

本記事では、

  • 管理栄養士とは?
  • 管理栄養士資格取得の難易度
  • 管理栄養士試験の勉強のポイント
  • 管理栄養士の主な就職先

以上4つの項目について解説します。

管理栄養士に少しでも興味がある方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。

管理栄養士とは?栄養指導や栄養管理を行う職種

管理栄養士とは、栄養指導や栄養管理を行う職種です。似た資格として栄養士の資格がありますが、栄養士の資格よりも取得が難しく、栄養士の上級資格という位置付けです。

日本は高齢化が進んでおり、生活習慣病も問題としてよく取り上げられています。そんな中、栄養指導や栄養管理を行う管理栄養士の仕事の需要は増していくでしょう。

管理栄養士になると、病院や老人ホーム、学校や保育園などでの献立作成や栄養指導などの業務に携わることができます。管理栄養士の資格を活かせる場所は、上記で挙げた場所以外にも、多岐に渡ります。

栄養士・調理師との違い

管理栄養士と似た資格として、先ほどあげた栄養士の資格や調理師の資格が挙げられます。これらの資格と管理栄養士資格の違いをみてみましょう。

まず栄養士の主な職場は学校や病院です。栄養バランスの取れた献立を作成します。

一方調理師は、飲食店などの現場で働く人のことです。もちろん栄養面も考えますが、栄養バランスを考えることがメインではなく、あくまで調理をすること自体がメインの仕事です。

また栄養士と管理栄養士は、名前も内容も似ています。管理栄養士は、より高度な知識をもった栄養士だと考えれば問題ありません。事業所によっては、栄養士ではなく管理栄養士の資格が求められるので、通常の栄養士と差をつけるという意味でも管理栄養士の資格はおすすめです。

管理栄養士の試験概要

管理栄養士資格は、国家試験です。年に一度、3月上旬に試験が実施されます

試験が実施されるのは、北海道・宮城・東京・愛知・大阪・岡山・福岡・沖縄と、日本の主要都市八箇所だけです。よってこれらの都市の遠方にお住まいの方は、試験を受けるために前日入りする必要があります。

受験料は6,800円です。他の国家資格は10,000円以上の受験料がかかることも普通なので、国家試験の中では管理栄養士資格の受験料は安いです。

受験料が安いので、他の国家資格と比べると受験に対する危機感が湧きにくいですが、不合格になると資格取得が少なくとも1年間先延ばしになるので、気合いを入れて受験したいです。

管理栄養士資格の試験で出題されるのは、以下の内容です。

  • 社会・環境と健康
  • 人体の構造と機能および疾病の成り立ち
  • 食べ物と健康
  • 基礎栄養学
  • 応用栄養学
  • 栄養教育学
  • 臨床栄養学
  • 公衆栄養学
  • 給食経営管理論
  • 応用力問題

栄養学や人体構造に関する高度な知識が求められます。

管理栄養士の難易度は?資格偏差値は62と言われている

管理栄養士の難易度は一体どれくらいなのでしょうか。

こちらのサイトが算出した管理栄養士の偏差値は62になっています。他の偏差値62の資格は薬剤師や行政書士、マンション管理士など俗に難関資格と言われているものになります。このことから管理栄養士の取得難易度は高いことが分かるでしょう。

ここでは具体的なデータをもとに難易度をさらに詳しくみていきましょう。

管理栄養士は国家資格

管理栄養士は国家資格です。国家資格なので、国が定めた国家試験に合格しなければなりません。また、国家試験は受験を志望すれば誰でも受験できるわけではありません。

まずは受験資格を得る必要があります。受験資格を得るためには、管理栄養士養成学校を卒業していたり、栄養士としての実務経験が求められたりします。

国家資格の中には、一度取得しても定期的に資格を更新しなければならない資格があります。しかし管理栄養士はその必要がないので、一度資格を取得してしまえば安心です。

受験資格を得る方法は2通り

管理栄養士資格を取得するには、まず受験資格を取得しなければなりません。管理栄養士資格の受験資格を取得する方法は大きく2つあります。

①4年制の管理栄養士養成学校を卒業すること
1つ目の方法は、4年制の管理栄養士養成学校を卒業することです。つまり、管理栄養士について学べる大学や専門学校を卒業することです。この条件を満たすことで、管理栄養士の国家試験の受験資格を得ることができます。
②栄養士として1〜3年の実務経験を積む
2つ目の方法は、管理栄養士ではなく栄養士の資格を取得し、栄養士として1〜3年の実務経験を積むことです。この条件を満たすことで、管理栄養士の国家試験の受験資格を得ることができます。

ただし栄養士の受験資格を取得するためには、厚生労働省が指定した中間部の栄養士養成施設(大学・短大・専門学校)を卒業しなければなりません。

つまり管理栄養士の資格を取得するためには、いずれにせよ学校で栄養士に関して学ぶ必要があります。まだ学生の場合や、まとまった時間が作れる場合は、栄養士に関して学べる学校に進学しましょう。

またそうでない場合は、管理栄養士以外の資格を取得して、栄養士に近い形で働くという選択肢もありません。本記事でも後半で詳しく解説しています。

【2022年】管理栄養士の受験者数や合格率の推移

2022年2月27日(日)に実施された「第36回管理栄養士国家試験」の受験者数や合格率は以下のとおりです。

  • 受験者数:16,426人
  • 合格者数:10,692人
  • 合格率:65.1%

難関資格とはいえ、合格率は60%越えと比較的高い水準にあります。直近5年の合格率は以下の通りに推移しています。

受験者数合格者数合格率
201817,22210,47260.8
201917,86410,79660.4
202015,9439,87461.9
202116.01910,29264.2
202216,42610,69265.1
出典:第36回管理栄養士国家試験の結果について

年によって合格率に違いはほとんどなく、近年は60%前後で推移しています。

ではもう少し詳しい区分で合格率を見ていきましょう。

大学別や受験資格別の合格率データ

2022年の受験資格別にみた合格率は以下の通りです。

受験資格受験者数合格者数合格率
管理栄養士養成課程
(新卒)
9,4908,81292.9
管理栄養士養成課程
(既卒)
1,39528620.5
栄養士養成課程
(既卒)
5,5411,59428.8

上記のデータからは新卒の管理栄養士養成課程から受験資格を得た人の合格率が著しく高いことが分かります。これは、学校で体系的に管理栄養士として必要な知識を身に着けた直後に受験できるからだと予想ができます。

逆にたとえ実務経験があろうと、学校を卒業してから日が経ち試験に必要な知識が抜け落ちている方は要注意です。

また、大学別の合格率はこちらの管理栄養士応援サイトから確認することができます。中には合格率100%の学校も少なくないので、これから管理栄養士を目指したい若い方はぜひこういった大学を狙ってみるのはいかがでしょうか。

管理栄養士試験の勉強のポイント

管理栄養士に必要な勉強時間の目安は約200~300時間と言われています。しかし、学校でどの程度勉強したかによるので、人によってはそれ以上でもそれ以下にもなります。

管理栄養士の試験に合格するためには、正しい方法でしっかりと時間をかけて勉強することが大切です。いくら頑張っても誤った勉強方法であれば、管理栄養士の資格を取得することはできません。そこで、管理栄養士試験の勉強のポイントについて解説します。

丸暗記はNG

管理栄養士試験の勉強において、丸暗記はNGです。管理栄養士では、前述の通り数多くの単元から問題が出題されます。

出題範囲が多いことから、一問一答のような形で、問題を丸暗記してしまいたくなるはずです。しかし丸暗記の勉強方法はおすすめしません。

単体で丸暗記するのではなく、他の問題や似ている問題と関連づけて覚えるようにしましょう。

他の問題と関連づけて覚えることで、管理栄養士になった後の仕事にも活かせます。また勉強の効率も上がります。

丸暗記をしてしまうと、どうしても数日経つと忘れてしまいますよね。学生時代の試験前日に丸暗記をして、試験はなんとかなったが数日後には全て忘れてしまったという方も多いのではないでしょうか。

他の問題と関連づけて覚えることで、効率的に試験対策ができますよ。

演習→復習が重要

管理栄養士の試験に合格するためには、演習と復習を繰り返すことが大切です。よく問題演習を解いて、それだけで満足する方がいます。しかし実は、問題演習を解いただけでは全く意味がありません。

問題演習を解くことによって、自分が解ける問題と解けない問題がわかります。そして解けないと分かった問題を、次は解けるように復習することが最も大切です。

解けないと分かった問題を放置していたのでは、もし次また同じ問題が出ても解けないままですよね。

確かに「どんどん問題演習を先に解き進めたい」「復習は面倒」という気持ちもわかります。しかし問題演習を解くことに焦りすぎず、復習まで確実に行いましょう。

そうすることで確実に解ける問題が増えてきます。

頻出問題から学習する

管理栄養士の試験に合格するためには、頻出問題から学習しましょう。試験には必ず頻出問題があります。管理栄養士も例外ではありません。

頻出問題を学習すれば、学習したものが試験に出て、得点に近づく可能性が高くなります。一方頻出ではない問題をいくら学習しても、試験に出る確率は低いので、管理栄養士試験合格には結びつきません。

もちろん、管理栄養士として働くためには頻出問題もそうではない問題もどちらも重要です。しかしまずは管理栄養士試験に合格することが大切なので、頻出問題から学習しましょう。

なお参考書などを購入すれば、頻出問題を中心にまとめられています。

管理栄養士の主な就職先

続いて、管理栄養士の主な就職先をまとめました。管理栄養士資格を取得した後に、どのような選択肢や就職先があるのかの参考になるはずです。

保育園

管理栄養士の主な就職先の1つ目は、保育園です。保育園では給食が出ます。幼少期に栄養が豊富で健康的な食べ物を食べて育つことは大切なことです。

保育園で栄養バランスの取れた献立を作成したり、実際調理をしたりします。

また生徒に食に関する知識を教えるための活動も行います。また保育園だけでなく、小学校・中学校でも同じような仕事につくことができます。

介護施設

管理栄養士の主な就職先の2つ目は、介護施設です。介護施設に入居している方のほとんどは高齢者で、若者と比べて顎の力が弱いなどの問題があります。

そのため飲み込みやすい食べ物や柔らかい食べ物など、介護施設の入居者に寄り添った献立を考える力が求められます。

また飲み込みやすい食べ物や柔らかい食べ物を意識しすぎた結果、全く美味しくなさそうな食べ物になってしまうことも多々あります。「病院での食事が美味しくなさそう」というのはよく聞くことですよね。

介護施設で管理栄養士として働く際は、栄養面に加えて食べやすさや見栄え、季節の旬の食材を使うなどの工夫も求められます。

病院

管理栄養士の主な就職先の3つ目は、病院です。病院で出る食事の献立を考えたり、調理や栄養指導を行います。

病院では、患者さんの症状によって献立を臨機応変に変更しなければなりません。減塩食や低タンパク食、流動食などの献立を作成する必要があります。

また病院には、NSTと呼ばれる栄養管理のサポートチームがあります。NSTとは、医師や看護師、薬剤師や栄養士からなるチームです。それぞれの知見を活かしつつ栄養管理を行います。

NSTは、日本ではまだそこまで取り入れられていませんが、欧米諸国ではすでに広がりを見せています。今後日本でも需要が伸びること間違いなしです。

オンラインの管理栄養士もおすすめ

また最近では、オンライン管理栄養士も人気です。オンライン管理栄養士とは、その名の通り管理栄養士の業務をオンラインで行う仕事のことです。

実は管理栄養士の仕事のほとんどは、オンラインでもできてしまいます。直接調理をすることはできませんが、献立を考えることなどはオンラインでも問題ありませんよね。

最近は特にオンラインで仕事をする環境が整ってきており、テレワークや在宅ワークが推進されていることも、オンライン管理栄養士の追い風になっています。

管理栄養士試験の受験資格を得るためには、大学や専門学校で栄養士に関して学んだり、実務経験を数年間積まなければなりません。

しかしオンライン管理栄養士の資格は、そういった経験がなくてもこれからの努力次第で取得できる資格です。

「管理栄養士の資格を取得したいけど、大学では別のことを専攻してたしな〜」という方にも、オンライン管理栄養士の資格はおすすめです。

オンライン管理栄養士ならSmart資格

オンライン管理栄養士の資格を取得するなら、Smart資格の「オンライン食育栄養士資格」がおすすめです。

オンライン食育栄養士資格」では、食育に関する知識をオンラインで身に付けることができます。

申し込み後、オンライン教材を閲覧し、オンラインでの試験に合格することで、オンライン食育栄養士資格を運営する一般財団法人日本オンライン資格推進機構(JOCP)から認定証が届きます。

スマホで簡単に勉強できて、スマホで簡単に受験できるので、仕事や育児で忙しくて、なかなか栄養士に関する勉強をする暇がない方にもおすすめです。

スマホでサクッと「オンライン食育栄養士資格」の資格を取得しましょう。

管理栄養士の難易度は高くない!資格取得に向けて動き出そう!

管理栄養士の難易度や勉強のポイント、就職先について解説しました。管理栄養士には、きちんと勉強をすればなることができます。しかし国家資格というともあり、受験資格を得ることが難しいです。

管理栄養士になりたいにもかかわらず、なかなか受験資格を得られそうにない人は、オンライン管理栄養士を目指してみるのもおすすめです。

いずれにせよ、早速本日から管理栄養士に向けて動き出してみてください。

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