「アクチュアリーの仕事に興味がある」
「アクチュアリーの年収はどのくらいなのか知りたい」
アクチュアリーはここ数年、注目を浴びている職業なので、年収や仕事内容について詳しく知りたい方も増えているのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では、アクチュアリーについて以下の内容を解説します。
- アクチュアリーの仕事内容
- アクチュアリーの仕組み
- アクチュアリーの年収やボーナス
- アクチュアリーになるためのおすすめ講座
この記事を読めば、アクチュアリーの年収や仕事内容が分かるはずです。アクチュアリーに興味がある方は、ぜひご覧になってください。
コンテンツ
アクチュアリーとは?数理業務の専門職!
アクチュアリーとは、数理業務のプロフェッショナルです。日本語では「保険数理士」もしくは「保険数理人」と呼ばれています。
具体的には統計学や確率論などの数学的手法を駆使して、不確実性や危険度を分析し、一定の評価を導き出す専門職です。
主な仕事内容は?制度の数値を確認して運営に生かすこと
アクチュアリーは金融分野を中心に活躍している職業で、制度の数値を確認して運営・運用に生かす仕事になります。主な業務内容は以下の4つです。
- 生命保険
死亡率や金利などを計算して、支払う保険金の積立評価や保険の新商品を出す時の価格評価などを担当します。
- 損害保険
損害保険の中でも代表的な自動車保険についての解説です。契約者や車の状況を考慮した上でさまざまなリスクを計算して、商品モデルの組み立てや開発のサポートなどをします。
- 年金
主に企業年金について対応し、企業における確定給付企業年金制度や、厚生年金基金制度の的確な運用と管理などがメイン業務です。
- リスクマネジメント
企業が事業を継続していく上で発生する、リスクのマネジメントを担当します。具体的には、担当する企業の事業状況や業界の分析などから、予見されるリスクの洗い出しや対策の提言などが考えられるでしょう。
アクチュアリーは海外ではポピュラーな職業ですが、日本では最近になって注目され始めた仕事です。そのため、アクチュアリーの年収については日本と海外では異なる現状があります。
アクチュアリーの年収は?日本と海外の現状を紹介
ここでは、アクチュアリーの年収について、日本と海外の現状を紹介しましょう。
日本平均は700万円以上!外資系正社員であれば1,000万円も
経験年数にもよりますが、日本企業のアクチュアリーの平均年収は700万円以上です。
外資系企業であれば、平均年収1,000万円超えも珍しくありません。他の一般的な職種と比べて高額な年収であると言えるでしょう。
アクチュアリーで年収3,000万は可能?海外(アメリカ)では可能性あり
アメリカを中心とした欧米諸国でのアクチュアリーの平均年収は、キャリア10年くらいで1,500万円ほどです。
キャリア20年以上となれば、年収3,000万円超えも十分に可能と言える、高収入の職業と言えます。
アクチュアリーは会員制!それぞれの特徴をチェック
日本でアクチュアリーになるには、公益社団法人である日本アクチュアリー会の資格試験に合格して、正会員に認定される必要があるのです。
日本アクチュアリー会は「研究会員」・「準会員」・「正会員」の3構成で成り立っています。
アクチュアリー研究会員・準会員・正会員の違いは?試験の合格状況が違う
日本アクチュアリー会を構成する3つの会員の違いについて解説しましょう。会員のそれぞれの違いは試験の合格状況にあります。
- 研究会員
第1次試験に1科目でも合格している状態です。
- 準会員(準会員になるまで平均で5年)
資格試験の全科目に合格している状態になります。
- 正会員(正会員になるまで平均で8年)
資格試験の全科目合格とプロフェッショナリズム研修(初期教育)の受講ができている状態です。
試験科目は、1次試験から2次試験と進み、最後にプロフェッショナリズム研修(初期教育)を受講します。
1次試験は以下の5つの科目を受験、平均合格率は10〜35%です。
- 数学
- 生保数理
- 損保数理
- 年金数理
- 会計・経済・投資理論
2次試験は、以下の3つのコースから1コースを選択、それぞれのコースは第1部試験・第2部試験で構成されており、合格率は10〜20%になります。
- 生保(第1部試験、第2部試験)
- 損保(同上)
- 年金(同上)
プロフェッショナリズム研修(初期教育)の内容は以下の通りです。
- アクチュアリーとして良心に従った誠実な業務を遂行するための研修で、専門職としての行動規範を1日かけて学びます。
アクチュアリーの会員段階による年収の違いは?研究会員でも高収入!
日本アクチュアリー会の会員段階による年収の違いを以下の表にまとめましたので、ご確認ください。
平均年収 | 平均月収 | |
正会員 | 1,200万円 | 100万円 |
準会員 | 1,000万円 | 80万円 |
研究会員 | 600万円 | 50万円 |
アクチュアリーは、研究会員でも十分に高収入と言える平均年収になっています。
アクチュアリーの平均年収を業種別に紹介!どこも日本の平均以上!
アクチュアリーの平均年収は業種によっても違いがあるので、ここでは業種別のアクチュアリーの平均年収について触れていきましょう。
会計監査の場合は?550〜900万が目安!
会計監査のアクチュアリーの年収は550〜900万円が目安になっています。
1,000万円には届きませんが、30代男性の平均年収が300万円代なので十分に高収入と言えるでしょう。
生命保険会社・損害保険会社の場合は?1,000万円以上が見込める!
生命保険会社や損害保険会社の場合は、年収1,000万円以上も視野に入ってきます。
会計監査と異なり、生命保険や損害保険といった金融商品分野は市場が大きく、その分、高収入になる可能性が高いのです。
外資系企業の場合は?2000万円の可能性もあり!
外資系企業の場合は、日本企業と異なり年俸性やインセンティブといった給与形態が多く、実力次第では年収2,000万円も狙える可能性があります。
アクチュアリーのボーナスは?平均約150万円!
ここで、アクチュアリーのボーナスがどのくらいか確認しましょう。アクチュアリーのボーナスは平均で約150万円と報告があります。
日本人の平均的なボーナスが約80万円なので、2倍近い金額を実現しており、アクチュアリーがいかに高収入か、ボーナスからも見て取れるでしょう。
アクチュアリーを目指したい!通信講座で学習しよう!
アクチュアリーを目指すなら独学よりも、通信講座での学習をおすすめします。
なぜなら、アクチュアリーの資格試験の難易度は高く、出題範囲も広いので、通信講座でポイントを押さえて効率的に学ぶ方が合理的だからです。
そこで、質の高い講義をスマホで気軽に受講できる、「アガルートのアクチュアリー講座」をおすすめします。
アガルートのアクチュアリー講座であれば、仕事で忙しいビジネスマンや、学業と両立したい学生でもスキマ時間を有効に使って学習を進められるのです。
出題傾向を押さえた講師作成の質の高いテキストと、リーズナブルな料金を両立させたコストパフォーマンスの良い通信講座になります。
アクチュアリーの資格を取得したい方は、講座の受講をぜひ、検討してみてください。
コース名 | 基礎講座<生保数理> |
税込み価格 | 55,000円 |
受講形式 | オンライン |
教育給付金制度 | なし |
特典や割引 | 特になし |
受講者の合格率 | 記載なし |
公式サイト | アガルート公式 |
アガルートの特徴
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アクチュアリーの年収は日本平均よりかなり高い!難易度に見合った報酬が期待できる
アクチュアリーは難易度の高い試験を突破しないとなれない職業なので、企業からのニーズが高く、年収は日本平均よりかなり高い仕事と言えます。
アクチュアリーは社会的貢献度も高く、これからの時代にキャリアアップを目指すのにふさわしい資格と言えるでしょう。
ここで、アクチュアリーに関してまとめておきます。
- アクチュアリーは数理業務のプロフェッショナル
- アクチュアリーは制度の数値を確認して運営・運用に生かす仕事
- アクチュアリーの平均年収は日本企業で700万円・外資系企業では1,000万円
- アクチュアリーは3段階の会員制(研究会員・準会員・正会員)
- アクチュアリーは会員段階や業種によって年収が異なるがいずれも高収入
- アクチュアリーを目指すならおすすめの方法は通信講座
高収入を狙えるアクチュアリーは魅力的な職業です。キャリアアップを狙って資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。