シニアパートナーとは？弁護士が目指すメリット・年収をわかりやすく解説！

弁護士は資格を取得して終わりではなく、将来的な安定を考えてスキルアップをしていきたいと思う方が多くおられます。生涯かけて学びを続ける姿勢は、素晴らしい努力の一環です。

具体的に弁護士がスキルアップをする方法にはどんな方法があるのか、今回はシニアパートナーの話を中心に詳細を解説します。

以上のような思いを抱える方に向けて、シニアパートナーとは何か、どんなメリットがあるのか、年収の具体的数字など、情報を簡単にまとめているので気になる方は参考にしてみてください。

あなたが今後弁護士として活躍するときの参考になると幸いです。

弁護士なら目指したいシニアパートナーとは？

シニア（上級者）パートナー（仲間）の意味があり、弁護士が働く法律事務所内でトップの実力と実績を持つ人物は、共同経営者のシニアパートナーと呼びます。

弁護士の仕事は一般的に事務所を構えて仕事を請け負う形が多く、一人から数百人まで体制はさまざまでシニアパートナーは数十人以上の事務所に在籍するのが一般的です。

弁護士におけるパートナーとは、弁護士事務所を共同で経営する経営者を指しています。実際に資金援助をしている弁護士や地位が高い弁護士などを指すことが一般的です。

事務所の経営者として人材を確保する立場を担ったり、新しい仕事を引っ張る役割を担ったり、さまざまなスキルが求められます。自分自身がシニアパートナーを目指したいときは、見合うような人格も必須の条件にあげられるので意識しておきましょう。

キャリアアップを目指せる仕事内容

弁護士の仕事は、資格を取得してからも実績やスキルを積んでいくことが大切です。弁護士としてキャリアップする方法はいくつかありますが、シニアパートナーを目指すことも一つの方法といえます。

弁護士としてのキャリアアップは、年収アップや営業先の拡大、事業規模の拡大や地位のある肩書きを得るなど、仕事内容における幅を広げることが必要です。

シニアパートナーは、弁護士としてのスキル以外の経営スキルが求められるため、資格を通して生涯スキルアップを目指すことができる立ち位置です。

キャリアアップしてシニアパートナーになるまでの過程では、裁判所や法律事務所、弁護士会や警察署など、人々の生活に密着するような場所で活躍して実績を積んでいきます。

シニアパートナーを目指すメリットをまとめてみた

弁護士が最初からシニアパートナーになれるわけではないため、ある程度の時間や経験を積んでから目指していく必要があります。実際にシニアパートナーになったときのイメージを膨らませるためにも、事前にメリットを知っておくと良いかもしれません。

「仕事の幅が広がる」「将来的な独立を目指せる」以上の内容からシニアパートナーを目指すメリットについて解説していきます。

弁護士のスキルアップ方法の一つであるシニアパートナーを目指してみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみましょう。

仕事の幅が広がる

シニアパートナーは経営者視点で活動することができるため、弁護士としての仕事の幅を広げられます。シニアパートナーに選ばれた経験があるということは、組織内で実力や実績があるとみなされることが多いからです。

場合によっては他の事務所や企業から声をかけられることもあるため、社会的な信頼を高めるためにもシニアパートナーの肩書きが活かせます。弁護士として仕事の幅を広げて活躍したい方、転職を成功させてスキルアップを目指したい方にピッタリです。

また、経営者視点に立てるので新しい人脈や顧客と知り合うきっかけが生まれます。弁護士としての未来を見定めていくためにも、シニアパートナーは一つの手段として注目したい肩書きの一つです。

将来的な独立を目指せる

弁護士として収入アップするには、自分の法律事務所を立ち上げてシニアパートナーの立ち位置になる方法も考えられます。自分の枠組みで仕事量や内容を調整できるメリットがあるため、弁護士になってからスキルを積んで目指す人も多くいるのが現状です。

シニアパートナーとして経営者の経験があれば、自分が事務所を立ち上げたときのトラブルや未来をイメージしやすくなります。経営陣として仲間と接していくスキルや顧客への対応の仕方も学んでいけるはずです。

弁護士の世界でも仕事を獲得するのは競争のため、将来的に個人や共同で独立を考えている方はシニアパートナーを目指す方法も検討してみてください。

シニアパートナーの年収は高額って本当？

一般的にシニアパートナーの年収は、平均約1,000万円～といわれており、中には数億円単位で稼ぐ方もいます。一般的に想定される年収に比べると、高収入の金額が期待できるのがシニアパートナーの利点です。

ただ、弁護士の平均年収は、事務所の規模や個人の実力によって差があるため、シニアパートナーになれないからといって給料アップが見込めないわけではありません。一般の弁護士の方でも年収1,000万円以上になる方もおられます。

弁護士が給料をアップさせるには、実力と経験が必要です。一般の弁護士やシニアパートナーの弁護士、どちらを目指す場合も自分の実力や経験を磨くことを前提に日々の仕事に向き合っていきましょう。

シニアパートナーに求められるスキル

弁護士としての実績を出していくには、さまざまな案件に取り組みシニアパートナーになれるだけの器を磨いていく必要があります。弁護士仲間や顧客から信頼してもらえるような働きぶりや人格が求められるからです。

司法試験を受けるときも成績で結果を残したり、実践の場でも結果を確実に残したりする必要があります。社会的な信頼を得るには、日々の仕事を誠実にこなしていく姿勢も大切です。

また、弁護士としてさまざまな場所から仕事を引き受けられる営業力も求められます。弁護士として特化した分野を掘り進めることやさまざまな経験を積んでいくことが結果としてシニアパートナーに近づける道筋になるはずです。

シニアパートナーになるには？道筋を解説します

弁護士になってから自動的な流れでシニアパートナーになれるわけではないため、弁護士としての実績や経験を日々磨いておくことが大切です。

下記では、一般的なシニアパートナーになるまでの流れを解説しています。現在の仕事につなげられそうな観点があるのかイメージしながら検討してみてください。

以上の項目からシニアパートナーを目指す上での道筋を模索していきます。今のところは難しいと感じている場合でも、将来的にシニアパートナーを目指すことはできるので諦めずに日々の努力を重ねていってください。

司法試験に合格して弁護士の資格を取得

弁護士として働くには、国家資格の弁護士資格を取得する必要があります。勉強方法には大学や予備校へ通う方法、通信講座で試験突破を目指す方法などさまざまです。

資格を取得するには司法試験を受験して合格するところからスタートしなければいけません。司法試験を受験する段階で弁護士としてのキャリアを想像しておけるとベストです。難しかった場合は、今からでも将来を見据えたキャリアを模索していきましょう。

試験勉強当時から良い成績を残せるように努力したり、就職活動の点で将来を見据えた行動に出たりするなど、スキルアップをしていく上で必要な土台を作っておくと業務をスタートさせたあとで土台が安定しやすくなります。

弁護士から実力でのし上がる

シニアパートナーになる過程では、シンプルに実力と経験がものをいう場面が多く出てきます。

弁護士が関わる仕事内容は、具体的にはさまざまです。法律関係の内容ではありますが、扱う細かい分野は幅広い内容があげられるため、特定の分野を突き詰めて実力をつけていく方法もあげられます。

弁護士にも利益や数字をあげていく実績が必要になるため、少しずつ実力を積んで周囲と差をつけていくように意識しましょう。実力が認められればシニアパートナーになれる日も意外と近いかもしれません。

仲間や顧客に信頼してもらえるように日々挑戦を続けてみてください。

シニアパートナーとアソシエイトの違いって何？

弁護士の事務所に配属される若手の弁護士は、アソシエイトと呼ばれています。司法試験に合格して事務所に配属された弁護士は、まずアソシエイトのポジションで経験を積んでいくのが一般的です。

シニアパートナーは経営者を意味する立場なので、アソシエイトの人材を集める立場にあります。アソシエイトとして弁護士仲間と切磋琢磨しながら、少しずつ仕事を覚えていきましょう。

最初の頃は先輩の補佐として働く期間が設けられることが一般的で、事務所における事務的な作業を通してスキルを少しずつ身につけていきます。

アソシエイトにはまだ自由に働ける権限はないものの、実力を積んでいけばシニアパートナーを目指すこともできるため、日々努力してアピールを続けましょう。

弁護士の事務所には肩書きに分類がある

本記事では、シニアパートナー（事務所の経営者にあたる人物）、アソシエイト（事務所では若手の弁護士）などの肩書きを紹介してきました。

弁護士として長く活動を続けていくには、なるべく上位にあたる肩書きがあるほうが仕事に信頼感が増して人脈や仕事の幅を広げられるきっかけが生まれます。

弁護士には他にもさまざまな肩書きで分類があり、最近では弁護士が主役のドラマで聞き覚えのある方もおられるかもしれません。ある意味個人が独立しているような働き方をすることが多い弁護士ならではの考え方といえそうです。

インハウスの働き方を目指す方法もある

インハウスとは、企業内・社内という意味を持つ言葉です。弁護士におけるインハウスは、企業内・社内弁護士（インハウスローヤー）とも呼ばれています。

企業内弁護士とは、一般企業や行政庁などで社員または役員として働く弁護士を指しており、一般の弁護士とは違い雇われる形で働くことが可能です。

インハウスで働くことのメリットは、仕事の受注や給料が安定しやすい傾向があげられます。将来への投資として新しいチャレンジを始めて道を開く意味でもインハウスの働き方が注目されつつあるのが現状です。

日本でも少しずつ人数が増えてきている背景があり、今後とも増えていくことが予想されています。弁護士としてインハウスを狙っていきたい方は、ぜひチャレンジしてみてください。

独立・開業をすれば自由な経営ができる

弁護士として実力や経験を身につけておけば、将来的に独立・開業する方法も視野に入れることが可能です。仕事を自由に選ぶことができるため、自分が望んでいた方向性や分野に特化した内容で勝負することもできます。

弁護士として特定の分野に強くなれると、独自のルートで仕事を引っ張りやすくなることも期待できるため、自分のビジョンを叶える道筋ができるかもしれません。

自由な働き方を目指していきたい方は、ぜひ将来的な独立を視野に入れてみてください。

まとめ：シニアパートナーになるには実績とスキルが必須

今回は、弁護士におけるシニアパートナーについて詳細を簡単に解説してきました。

シニアパートナーとは、シニア（上級者）パートナー（仲間）の意味が込められた肩書きです。簡単に説明すると法律事務所で働く弁護士の中で、トップの実力や実績を持つ人を指しており、事務所内の共同経営者として事業を運営していきます。

シニアパートナーになるには実力と実績が求められるものの、仕事の幅が広がったり将来的な独立を目指したりできるところがメリットです。経営者としてのマインドを手に入れることができるため、経験しておくと将来的なスキルアップにつながり人脈を広げることもできます。

シニアパートナーの年収は平均約1,000万円～数億円です。個人の実力や事務所の規模によって変化しやすい場合があるため、一般的な弁護士のほうが高収入を得ている可能性もあります。

弁護士としてキャリアップを目指す方法の一つとしてぜひシニアパートナーの選択も候補に入れてみてください。