秘書検定とは、社会人が働く上で大切な常識やスキルを身につけられる資格の一つです。秘書を目指す方だけでなく、働くすべての人に役立つビジネスマナーが学べます。
秘書検定2級を目指したいと思われた方は、どんな動機や目的で資格取得を目指したいと思われたのでしょうか？
- 大学生の就職対策として、面接や書類選考で有利になる資格取得を目指したい方
- 社会人の女性で事務員として働き、スキルアップのために資格取得がしたい方
- 転職やスキルアップを考えている社会人の方
- 副業やフリーランスに役立つ肩書きとして秘書資格を検討している方
本記事で紹介する内容は、上記のような思いを抱えて受験を検討されている方に向けて発信しています。
ただ、資格取得するなら無駄にならないものとして、事前にどんなメリットがあるのか知っておきたいですよね。
資格取得の勉強にかかるコストについては、
「どのくらい勉強時間がかかるのか？」
「勉強時間と費用に見合うだけの価値はあるのか？」
など、対価と交換できる価値を感じられるのか今一度検討してみましょう。
他の資格に比べて費用は安く抑えられるといっても、受験する当人には痛みのある出費です。
この記事では、秘書検定2級の各難易度や合格率、資格の勉強時間や就職活動に使う方法など、詳細について解説しています。
秘書検定2級に興味がある方は、ぜひ記事を最後までチェックして自分にどんなメリットがあるのか検討してみてください。
コンテンツ
秘書検定とは？
秘書検定とは、社会人としてのマナーやビジネス書類の作成方法など、オフィスに関わる常識や振る舞い方が学べる資格の一つです。
資格は、公益財団法人実務技能検定協会が実施。正式名称は「秘書技能検定試験」と呼びます。
資格取得を通して敬語の正しい使い方、電話対応や来客対応のやり方など、秘書だけでなく社会人にとっても明日から活かせる内容が身につけられるでしょう。
就職を控えた大学生、転職したい社会人の方にもおすすめの資格です。
仕事は人間関係の上で成り立つため、相手にとって失礼にならない態度や接し方は、身につけておくと業務を効率良く回せるだけでなく自信につながります。
秘書検定を取得するメリット
学生の方なら就職活動の面接対策を始め、卒業後に就職するときのビジネスマナーを身につけられるメリットもあります。
秘書検定2級は、学生から社会人まで役立つ資格の一つとして費用と資格取得にかかる勉強時間、メリットを考慮するとコストパフォーマンスが高いでしょう。
履歴書のアピール材料や就職活動に有利な資格と言えるのではないでしょうか？
また、秘書検定2級で出題される内容は、社会人であれば常識として知っている内容も多く含まれています。
そのため、社会人として仕事から身につけた知識や経験が役立つ面も多く、試験勉強の出題内容はすでに知っているものも含まれているのです。
一から勉強する分野ではないため、効率良く勉強を進められるのではないでしょうか？
社会人なら自分がどのくらいオフィスマナーを身につけられているのか振り返る意味でも、秘書検定資格の取得はスキルを磨く一つの方法として使えるでしょう。
初心者もOK！秘書検定2級の難易度と合格率
秘書検定の2級は、社会人や就職活動に活かしたい学生が目指すのにおすすめの難易度です。秘書検定は初めて受験される方でも2級の合格は十分に狙えます。
秘書検定を受験する際は、どの級から受験するのが適切か難易度の選択に悩まれる方も多いのではないでしょうか？
初心者の方でも、秘書検定試験のスケジュールを組んでしっかりと試験対策に取り組めば問題はありません。
履歴書に記載してアピール材料にするにも、秘書検定2級の取得はおすすめです。合格後、就活や転職に活かせる内容でしょう。
秘書検定2級の合格率
秘書検定2級の合格率は約50%前後です。2019年11月（第119回）秘書検定2級の試験合格率は48.9%で、受験者数は25,629名でした。同じ開催日に実施された合格率を含めて、以下の表にまとめています。
級が上がるごとに合格率は低くなっているものの、準1級や1級には二次試験の面接が設けられている点も理由の一つでしょう。
3級と2級は一次試験の筆記だけです。秘書検定2級は試験対策に取り組んでおけば十分合格に届く内容のため、心配しすぎる必要はありません。
秘書検定の各難易度と特徴
秘書検定の難易度は4つに区分されておりそれぞれ初心者向けの内容は3級、学生や社会人向けの2級と準1級、秘書知識のプロが目指せる1級に分類。
以下では、3級～1級までの特徴を簡単にまとめました。
・3級
職場で働くときに必要とされる基本的な常識が求められます。
仕事先で「どのように振る舞えば、上司の業務効率が上がるのか？」コミュニケーションや気配りの仕方など、社会人や秘書に必要な能力が資格を通して学べるでしょう。
受験生は高校生が多く、社会人の方で秘書検定を初めて受験する方にも安心の難易度ですね。
・2級
3級で設定されているイメージよりも、更に応用力を求められる試験内容です。
仕事の優先順位や効率を意識しながら、同時に上司のサポートを実施していきます。
円滑な作業ができるためのコミュニケーション能力も学べるのです。就職活動の対策として大学生の受験が多いでしょう。
社会人として働く方とっても、履歴書に記載する際、秘書検定2級の取得がアピール材料としておすすめです。
・準1級
上司や部下と積極的に関わり、相談やアドバイスも実施していく立場として、職場で臨機応変に関われる協調性やコミュニケーション能力が求められる内容でしょう。
一次試験の筆記試験に加えて、二次試験は面接試験が追加。基本から応用的な知識が求められており、面接では受験者の人柄から適性を判断されます。
大学生や社会人の受験者が多く、就職活動のアピール材料にも有効活用できる難易度でしょう。
・1級
業務において先を見据えた判断力が求められる内容です。秘書や社会人として上司の仕事内容を把握しており、滞りなくサポートに取り組みながら常に周りを見渡せる能力が試されます。
一次試験の筆記試験に加えて、二次試験は面接試験が追加。受験者は現役で働く秘書や社会人で、上司が動きやすいように配慮して先を見据えた行動力や判断力も必要でしょう。
秘書検定2級の試験概要
例年秘書検定2級は一年間に3回程度実施されています。自分がどのタイミングで受験するのか検討して、試験対策のスケジュールを逆算して計画的に勉強していきましょう。
腕試しをしたい方は3級から、社会人で肩書きやスキルに活かしたい方なら2級以上を狙ってみてください。
試験の内容は大まかに「理論」と「実技」の内容にわけられており、それぞれ6割以上の正解が必要です。
理論では、必要とされる資質・職務知識・一般知識の内容、実技ではマナーや接遇・技能の内容が出題。
秘書検定には受験資格がないため、好きな級から自由なタイミングで受験が可能です。秘書資格の受験費用や試験内容は、以下の表にまとめました。
資格試験の中では比較的費用が安く設定されているため、資格取得を目指したい初心者の方でも金銭的な負担が軽減できるメリットもあるでしょう。
試験日の日程・試験場所
2021年度秘書検定の試験開催月は、6月・11月・2月の3回です。申し込み期間は、各試験日の約1～2ヶ月前に設定されています。
秘書検定2級について約一ヶ月程度の勉強期間を目安に考えておきましょう。そのため試験対策は遅くても、申し込み期間から一ヶ月以上前に済ましておくのが無難です。
試験場所については北海道・東北・関東・中部・近畿・中四国・九州・沖縄、8つのブロックにわけて実施。各都道府県で実施されている場合が多いため、住んでいる地域から近い試験会場のブロックを選んでおくとよいでしょう。
詳細については、公式のホームページをご確認ください。
秘書検定2級は独学で取得可能！スキルアップに準1級や1級も目指してみよう
秘書検定2級の試験はマークシート形式で、過去問題と同じような問題が出題される場合も多く、しっかりと勉強しておけば独学でも十分対策できます。
秘書検定の2・3級は筆記試験のみで面接がありません。筆記試験の対策のみに集中できるでしょう。
2級の試験に加えて、準1級や1級の資格取得を目指される方には面接試験があるので、ロールプレイを練習してくれる仲間や講師が必要になります。面接の練習は、自宅で家族や友人に手伝ってもらう方法もあるでしょう。
本番と同じような環境をイメージして練習に取り組んでおけば、安心して当日を迎えられます。
事前に計画を立てて試験対策に取り組めば、初心者でも合格を目指せる内容です。ぜひ諦めずに秘書検定の受験へ挑戦してみてください。
秘書検定2級の合格は約50時間程度の勉強が必要
秘書検定2級の取得に必要な勉強時間は約50時間程度と言われています。
独学で約50時間程度の勉強なら、ほぼ毎日2～3時間の試験対策に取り組めば、約1ヶ月でクリアできるでしょう。仕事や学校で忙しい方もスキマ時間を活用して資格の取得を目指せますね。
- 仕事や学校に行く前の時間
- 通勤や通学時間
- 寝る前の時間
など、空き時間を活用して勉強時間にあてていきましょう。平日に1日2～3時間の確保が難しい場合は、休日にまとめて勉強するスタイルでも構いません。
時間を上手に活用して勉強時間を作りながら、試験合格までの道のりを歩んでいきましょう。
秘書検定は就職や転職にも役立つ資格！
秘書検定の資格は就職活動にも役立つものです。一度資格を取得してしまえば、ここぞという場面で履歴書に記載してアピール材料にできるでしょう。
新卒での就活はもちろん、社会人の転職活動に役立つメリットはうれしいですよね。
できれば理想としては、就職活動の履歴書には秘書検定2級から記載するのがおすすめです。
初心者向けの難易度である秘書検定3級は、新卒の就職活動や社会人の転職活動の場合、アピール材料としての強みにやや欠ける可能性があるからです。
しかし、あくまでも一般的な目安であるため、秘書検定3級の合格を履歴書に記載して不利になることはありません。
どのくらいの技術を求めるかは、企業によって変わってくるでしょう。資格に合格した際は秘書資格の級に関わらず、ぜひ自信を持って履歴書に記入してみてください。
余談としては、フリーランスや独立した働き方ならクライアントや顧客に信用してもらうための材料として、秘書検定3級の肩書きも十分に役立つはずです。
秘書検定2級以上が就活で有利な理由
就活や転職活動において、秘書検定2級以上の取得はメリットが大きいと言えます。
2級以上の内容は、ある程度ビジネスマナーを身につけた人が、更に業務を効率化して利益を上げるために必要な知識と技術が求められるからです。
- 協調性のあるコミュニケーション能力で業務を回すスキル
- 仕事の優先順位と作業効率を考えながら、利益を生み出していく意識
- 上司や部下と積極的に関わり、職場内の人間関係調整役としてのスキル
など、与えられた内容を実行するだけでなく、臨機応変に対応できるスキルを秘書資格2級～1級の内容で身につけられます。
社会人として仕事の効率化を図りながら、周囲を見渡せるスキルは必須でありながらも意識できていない人は多くいるのが現状です。
そのため秘書検定2級以上の資格は、仕事で周囲と差をつける意味でも役立つ内容でしょう。
- 学生で新卒や第二新卒の就職活動で力を入れたい方
- 社会人の方でスキルアップにつながる資格を探している方
- 秘書検定の何級を受験すればよいか悩んでいる方
など、社員の心得として必要な技術が身につけられる秘書検定の資格をぜひ検討してみてください。まずは2級の受験から目指してみてはいかがでしょうか？
秘書検定2級に合格できる3つの勉強方法とは？
秘書検定2級の勉強方法は「テキスト」「過去問」「復習」の順番で、繰り返して勉強を継続していきましょう。
効率よく勉強する方法を知っていれば、試験対策のモチベーションアップにつながるだけでなく、時短できる分を試験本番までの勉強時間に当てられます。
以下では、試験対策の勉強方法3つに関する内容を具体例として簡単にまとめました。これから試験勉強に取り組むスケジュールを立てている方は、ぜひ参考にしてみてください。
①テキストで勉強する
まずは参考書やテキストで、秘書検定2級の基礎知識はしっかりと身につけましょう。秘書検定2級は、試験対策用のテキストが各出版社から発行されています。
独学で秘書検定2級を受験するなら、初めに参考書やテキストを使って試験の出題範囲をリサーチしましょう。
目次や見出しに注目しながら、テキストの内容にざっくりと目を通していきます。
以下では、秘書検定2級の対策におすすめのテキスト2冊をピックアップ。内容を簡単にまとめているので、試験対策の本選びにおける参考にしてみてください。
秘書検定2級の試験に出題される問題を29項目にわけて解説した一冊。受験者が間違えやすい問題と実際に本番で使われた問題を徹底解説してくれます。
模擬試験が2回分付いており、問題を中心に簡単な解説と共にわかりやすく学んでいきたい方におすすめの内容です。
秘書検定2・3級の試験で重要なポイント解説、わかりやすい構成の一問一答方式、章ごとの問題や模擬試験など、本番に向けた対策をばっちり学べるテキストです。
秘書として場所や場面に合わせた服装、来客対応の正しいやり方、名刺の管理方法など、企業で働く上で実践に役立つ知識が学べます。
②過去問で勉強する
テキストで秘書検定2級について一通り勉強した後は、過去問を何度も解いていきましょう。
過去問に取り組むときは本番をイメージしておけば、問題の時間配分を掴む練習ができます。本番で時間が足りず、問題が解けない状況を避けられるでしょう。
試験当日までに、サイクルを整えながら本番に向けて体を慣らしていけます。
これから秘書検定2級の勉強を始める方は、過去問は試験に役立つ大切なツールとして繰り返し解いておきましょう。
③復習を繰り返す
過去問を解いた後は、わからないポイントを中心に必ず復習していきましょう。過去問と復習はセットで取り組むことで、わからない問題を一つずつ潰していけます。
過去問を解いてみて理解度が足りていないと感じる部分は、もう一度テキストに戻って内容を確認すると同じミスを繰り返さずに済むでしょう。
何度も繰り返し問題を解いて理解度を深めることで、暗記した内容を忘れずに済むだけでなく効率的に試験対策に取り組めます。
ぜひ、テキストと過去問を解きながら復習する意識作りを大切にしてみてください。
オンライン秘書資格とは？秘書検定と一緒に取得を目指してみよう！
オンライン秘書資格とは、インターネットを使ってオンライン上で秘書業務のスキル証明にできる資格です。
秘書業務の中には、オンライン上で完結するタスク業務も多くありますよね。例えば、事務的な書類作成や雇用主のタスク管理などが当てはまります。
オンライン秘書の仕事では秘書業務が在宅で取り組めるため、さまざまなメリットがあるのです。
子どもを育てながら家事と仕事を並行できたり、平日は本業で働きながら休日は副業で働いたりする方法も可能でしょう。
秘書検定の関連資格として、ぜひ『オンライン秘書資格』の取得をおすすめします。両方の資格を取得すれば、今後のキャリアにとって有利に働く未来へつなげられるでしょう。
オンライン秘書のニーズは高まり続けている
オンライン秘書の仕事は、在宅やリモートワークが増えている時代に合った資格内容として今後もますます需要が高まるでしょう。
特に最近では新型コロナウイルスの影響で、会社以外の場所で仕事に取り組む働き方が当たり前になりつつあります。
秘書を雇う企業にとっても、オンラインの方が経営コストを削減できて好都合なのです。対面でなくても可能な秘書業務に関しては、どんどんオンライン化が進んでいくのではないでしょうか？
今後もニーズが高まり続けるオンライン秘書資格は、今のうちに取得しておいて損はない資格と言えるでしょう。
オンライン秘書の資格は「Smart資格」で取得
インターネットを使って仕事ができるオンライン秘書の資格は、さまざまなオンライン資格を扱う「Smart資格」が運営しています。
一般社団法人日本オンライン資格推進機構（JOCP）が認定した資格で安心の内容です。
スマホで簡単にオンライン秘書資格が取得できる点がメリットの一つでしょう。教材や試験もスマホから取り組めるため、早い人ならなんと一週間から資格取得が可能です。
ぜひ秘書検定2級と合わせて、オンライン秘書資格の取得も検討してみてください。
まとめ：独学で取得できる秘書検定2級！さっそく仕事に活用してみよう
秘書検定2級について各難易度や合格率、資格の勉強時間や就職活動に使う方法など、秘書検定の詳細について解説してきました。
独学でも十分合格が可能な資格であり、試験対策はテキスト・過去問・復習の3つを上手に繰り返して効率的に勉強しましょう。
合格に必要な勉強時間の目安は約50時間で、一ヶ月ほどあればクリアできます。秘書検定2級の合格率は高いため、内容的にも社会人には受験しやすい難易度と言えます。
時代に合わせて先取りしたい方、他の人とは違うスキルアップを目指したい方には、オンライン秘書資格も一緒に受験することも検討してみてください。
在宅ワークで仕事ができる夢は、案外簡単に叶うかもしれません。
秘書検定2級は、学生や社会人の就職や転職活動にメリットのある資格として人気です。あなたも何か資格取得を始めたいと感じたときは、ぜひ秘書検定2級の資格を検討してみてください。
