難関資格と言われる気象予報士の合格率について解説します。気象予報士は合格率が5%程度となっており、かなりの難関資格です。しかし、合格のメリットも多く、取得できればキャリアの幅を広げられます。
この記事は、気象予報士の合格を目指す人や資格取得に興味がある人に向けて、気象予報士の合格率や取得のメリットなどを解説する内容です。
気象予報士を目指すうえで知っておくべき情報がすべて詰め込まれているので、ぜひ最後までご覧ください。
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気象予報士の合格率は?約5%の難関試験!
気象予報士の例年の合格率は5%前後です。数ある資格試験の中でも、合格率は低く、難関資格の1つとされています。そんな気象予報士の試験について、以下で合格率の推移や試験概要を解説するのでご覧ください。
近年の気象予報士の合格率推移
以下は近年の気象予報士の合格率推移をまとめた表です。
実施年 | 合格率 |
2017年 | 5.4% |
2018年 | 5.1% |
2019年 | 5.1% |
2020年 | 5.7% |
2021年 | 4.6% |
いずれの年も、合格率は5%程度となっており6%を超えている年はありません。気象予報士試験を受ける際は、合格率5%を目安にしましょう。
試験は学科と実技に分かれている
気象予報士の試験は学科と実技の2種類です。
学科試験は、「予報業務に関する一般知識」と「予報業務に関する専門知識」の2分野に分かれており、気象予報士に必要な知識が幅広く問われます。試験時間はそれぞれ60分ずつです。
実技試験は、「気象概況及びその変動の把握」「局地的な気象の予報」「台風等緊急時における対応」の3つに分かれています。実技試験は75分の試験を2回行う形式で、その時間の中で試験範囲の課題を解く流れです。
合格基準は?どの試験も正答率70%以上
気象予報士試験は学科が2科目それぞれ15問中11以上の正解、実技が満点の70%以上の総得点が合格基準となっています。
どれか1つの試験だけ高得点でも、他が悪ければ合格できません。苦手分野をなくすことが重要です。
免除制度がある
気象予報士試験には免除制度があります。
学科試験を合格した場合、合格した一部または全部の科目が1年間にわたって免除の対象です。また、気象業務に関する経歴や資格がある場合も、学科試験の一部または全部の免除されます。
免除制度を活用することで、試験合格の可能性をあげられるので、積極的に活用しましょう。
気象予報士の合格率はなぜ低い?主な理由4つ
気象予報士の合格率が低い要因は以下の通りです。
- 必要な学習時間が多い
- 内容の専門性が高い
- 受験者の数が多い
- 実技まで合格しなければならない
これらの要因を理解しておくことで、気象予報士試験の合格に近づけます。以下でそれぞれの理由について解説するので、ご覧ください。
①必要な学習時間が多い
気象予報士試験の合格に必要な学習時間は800~1000時間と言われています。仮に1日2時間の学習を毎日繰り返しても、1年以上かかるほど必要な学習時間は多いです。
学習時間が多いのは、それだけ勉強する範囲や難易度が高いことを示しています。気象予報士の合格率が低いのは、1000時間近くも勉強しなければならない範囲の広さや専門性の高さが理由の1つです。
②内容の専門性が高い
気象予報士は専門知識が問われる資格です。そのため、普段生活していても触れない知識が多く問われます。
どんなことも一から学習していくのは時間がかかりますし、覚えるのも大変です。問われる知識も気象だけでなく、化学や物理などの知識も含まれています。
中には化学や物理に苦手意識を持っている人もいるでしょう。こうした理解が難しい分野を数多く問われることも、気象予報士試験の合格率が低い理由です。
③受験者の数が多い
気象予報士試験は毎年、6000人前後が受験します。受験者が多くなりやすいのは、気象予報士試験の受験資格に特別な制限がないことが理由です。
そのため、中には受験合格に自信がなくても受けてみようと考える人もおり、合格率が上がりにくくなる理由の1つになっています。
難易度自体が高すぎるわけではない
気象予報士試験は簡単ではありませんが、難易度が高すぎるわけではありません。たとえば学科試験は、マークシート方式なので、直感で正解する可能性があります。
また、免除制度を活用すれば実技試験だけの対策を集中的に行うことが可能です。そのため、気象予報士試験の難易度は、合格率が低いからといって、極端に高いわけではありません。
気象予報士の最年少合格者は11歳
過去に気象予報士試験には、北海道の小学校6年生女子が11歳11か月で合格しています。
子どもがすでに大人顔負けの能力を持っている場合もあり、一概には言えませんが、大人がしっかり対策すれば合格できるレベルの試験です。
気象予報士試験はしっかり勉強できれば、子どもでも合格は不可能ではありません。そのため、合格率の低さを気にするよりも、自分が合格基準に達するための対策に集中した方がよいです。
④実技まで合格しなければならない
気象予報士試験に合格するには、実技試験も合格する必要があります。
そのため、他の学科試験のみの資格と比較しても、合格の難易度は高いです。仮に学科試験の対策を完璧にできても、実技試験に不合格では気象予報士になれません。
気象予報士は試験の専門性が高いことだけでなく、実技試験もあることも合格率の低さに影響しています。
気象予報士試験の難易度や勉強法について、さらに詳しく知りたい人は「気象予報士試験の独学は可能?難易度やおすすめ参考書を紹介」をご覧ください。気象予報士試験の難易度や、独学で合格するための道筋を知ることができます。
気象予報士資格を取るメリットはある?お天気キャスターになるだけじゃない!
気象予報士になるための道のりは長いですが、資格取得には多くのメリットがあります。気象予報士と言うと、お天気キャスターの仕事が真っ先に思い浮かばれますが、他のメリットは以下の通りです。
- 一生使える資格が手に入る
- 専門的な知識が身につく
- 分析力が身につく
- 履歴書にも記載できる!
これらのメリットを以下でそれぞれ解説します。
一生使える資格が手に入る
気象予報士の資格は、一度取得すれば生涯にわたって効力が続きます。そのため、取得によってその先の人生でプラスに働く可能性が高いです。
転職などであっても、気象予報士ほどの難関資格を取得していることは、明確なアピールポイントになります。天気に関わらない仕事でも、思わぬ場面で役に立つ可能性もあるため、興味があるのであれば取得するのがおすすめです。
専門的な知識が身につく
気象予報士の資格は、取得の過程で天気だけでなく物理や化学などの知識も身につきます。
身につけた知識は、日常生活にも関わる部分があるので、仕事以外でも役立つでしょう。特にニュースをチェックしなくても、ある程度の天気の予想を自分でできるのは便利です。
分析力が身につく
天気予報は様々な情報をもとに、知識と照らし合わせて今後の天気を予想します。
そのため、普段から物事をしっかりと分析する癖や力を身につけられるのです。分析力は天気予報だけでなく、様々な仕事に必要な能力と言えます。
そのため、資格取得の過程で分析力を身につけられることも天気予報士の取得を目指すメリットです。
履歴書にも記載できる!
天気予報士の資格は履歴書にも記載可能です。そのため、転職や就職活動の中でアピールポイントにすることができます。
気象予報士は難関資格であり、取得する過程でどれだけ努力をして、どんな工夫をしたか伝えられれば相手は自分の強みを理解してくれるでしょう。
気象予報士の資格を取得した場合、忘れずに履歴書に記載してください。
履歴書に書くときは正式名称で!
履歴書に資格を記載する場合、正式名称で書くようにしてください。気象予報士は正式名称がそのまま「気象予報士」なので、間違えることは少ないですが、資格によっては略称で書いてしまう人もいるため注意しましょう。
気象予報士に向いているのはどんな人?好奇心を持って学べる人!
気象予報士を目指すのに向いている人は、知的好奇心を強く持って、根気強く学び続けられる人です。
気象予報士になるためには、様々な知識を問われます。また、合格基準の関係から、あらゆる分野をまんべんなく解けなければいけません。
こういった試験では、どんな分野にも苦手意識を持たず、意欲を持って勉強を続けられる人が向いています。気象予報士試験の勉強は、知識を得られることを楽しむくらいの気持ちで臨みましょう。
気象予報士の合格率を上げたい!ユーキャンの通信講座を活用しよう!
気象予報士試験に合格する確率を上げるには、独学よりも通信講座がおすすめです。ユーキャンの気象予報士講座であれば、8か月と余裕のあるスケジュールで、合格を目指せます。
また、送られる教材はいずれも内容が充実しているので、自分の苦手をなくしていく助けになるでしょう。
独学は不安だけど、予備校などに通う時間的余裕がない人は、ぜひユーキャンの気象予報士講座を利用してみてください。
コース名 | 気象予報士資格取得講座 |
税込み価格 | 69,000円 |
受講形式 | オンライン |
教育給付金制度 | 8ヵ月(受講開始から試験月までが標準学習期間に満たない場合は、その次の期の試験月まで) |
特典や割引 | 調査中 |
受講者の合格率 | |
公式サイト | ユーキャン公式 |
また、ユーキャンの気象予報士講座について、評判や口コミを知りたい人は「ユーキャンの気象予報士講座の特徴は?口コミ評判も紹介」をご覧ください。ユーキャンの気象予報士講座が自分に合うかやリアルな口コミを知ることができます。
気象予報士の資格はどう活用する?仕事への活かし方
気象予報士というと、お天気キャスターの仕事以外になかなか思いつかない人も多いでしょう。しかし、天気は多くの仕事に影響を与えます。
たとえば農作物を育てるのにおいて、日照時間や雨量は重要な情報です。また、建設業も雨が降ると仕事ができないことがあります。
こうした仕事にとって、天気を事前に予想するスキルは重要です。また、そのスキルを活かしたサービスや商品の展開も考えられます。天気予報士の資格は、様々な仕事に活かせるので、アイデアを自分で考えると意外なキャリアを開けるかもしれません。
気象予報士の合格率は5%前後!難関資格に挑戦しよう
気象予報士は合格率5%前後の難関資格です。しかし、一度合格すれば生涯にわたって有効であり、様々な場面で役に立つ資格でもあります。
学科試験だけでなく、実技試験の合格も必要ですが、免除制度を活用するなどの方法をとれば合格率を高めることが可能です。
また、勉強方法についても独学に不安がある人はユーキャンなど通信講座を活用しましょう。試験範囲がわかりやすくまとめられた教材を利用すれば、合格への道筋をより明確にできます。
この記事を読んで、気象予報士に興味を持った人は、ぜひ試験に向けた勉強を始めてみてください。