「衛生管理者の試験対策はどうした良い?」
「試験対策方法に不安がある!」
職場の方針により、とつぜん衛生管理者試験を受けることになる人は少なくありません。忙しい日々のなかでは、試験対策方法が不安ですよね。
働き方をより考える時代になり、職場環境の維持・改善を学ぶ必要性が高まっています。働きながら試験対策を進めることは、体力的にも大変です。せっかく学ぶなら、効率よく最短で合格を目指しましょう。
衛生管理者の試験をとおして、健全な職場環境づくりにまつわる知識を得られます。試験対策では、過去問演習がもっとも重要です。アウトプットに重きを置いて学習しましょう。
衛生管理者試験対策と仕事を両立するなら、通信講座講座を活用するのがおすすめです。
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コンテンツ
衛生管理者試験の対策は何をすればいい?まずはどんな試験か知ろう
はじめに、衛生管理者試験の対策方法や難易度を解説します。
出題形式は?5択から選ぶマークシート方式
衛生管理者試験は、第一種衛生管理者と第二種衛生管理者になるための資格試験です。
第一種衛生管理者試験では、44問(3時間)の出題がなされます。第二種衛生管理者試験では、30問(3時間)の出題がなされます。出題形式は、第一種衛生管理者試験・第二種衛生管理者試験のどちらもマークシート方式で行われます。
出題科目は?「労働生理」「労働衛生」「関係法令」の3科目
出題内容は、労働生理・労働衛生・労働法令の3科目です。それぞれ概要をみてみましょう。
労働生理
労働生理では、体のしくみが出題されます。
労働生理科目の出題範囲は、人体のしくみ・環境と心身機能・疲労と予防・職業敵性などです。労働環境や職務内容が与える人体への影響などの知識が問われます。
労働衛生
労働衛生では、一般作業環境・作業の改善及び健康・有害作業環境などが出題されます。ただし、第二種では、有害作業環境は出題範囲から除外されます。
労働衛生科目の出題範囲は、衛生管理体制、作業環境、健康管理、健康増進、労働衛生教育、救急処置などです。労働する場の衛生環境や作業管理、健康維持のための知識が問われます。
関係法令
関係法令では、労働衛生法・労働条件が出題されます。
関係法令科目の出題範囲は、労働基準法・労働安全衛生法・関係条例などです。労働に関連する法律知識が問われます。
合格基準は?全体の合計が60%以上!
衛生管理者試験の合格基準は、全体で60%以上かつ各科目40%以上の得点となっています。
試験の配点は次のとおりです。
【第一種衛生管理者試験】
労働衛生有害業務/10問80点
労働衛生有害業務以外/7問70点
関係法令有害業務/10問80点
関係法令有害業務以外/7問70点
労働生理/10問100点
合計400点満点
【第二種衛生管理者試験】
労働衛生/10問100点
関係法令/10問100点
労働生理/10問100点
合計300点満点
上記のように配点がなされています。どの科目もバランスよく得点する必要があります。アウトプット時期には、苦手な論点を克服しておきましょう。
難易度・合格率は?受験者の40%程度が合格する試験
衛生管理者試験の合格率は、第一種・第二種ともに40%以上で推移しています。直近3年間の試験結果をチェックしてみましょう。
【第一種衛生管理者試験結果】
2020年度
受験者43,157人、合格者18,916人、合格率43.8%
2019年度
受験者68,498人、合格者32,026人、合格率46.8%
2018年度
受験者67,080人、合格者 29,631人、合格率44.2%
【第二種衛生管理者試験結果】
2020年度
受験者22,220人、合格者11,729人、合格率52.8%
2019年度
受験者33,559人、合格者18,511人、合格率55.2%
2018年度
受験者32,985人、合格者17,271人、合格率52.4%
このような結果となっています。合格率は40%以上ですので、他の国家資格に比較すると高めといえます。ですが、出題内容は専門的な内容となるため、十分な対策が必要です。
言い換えれば、60%の人は不合格になる試験です。ある程度、職場での衛生管理に携わる人も受験していることでしょう。ライバルに負けないよう、過去問題集では8割〜9割得点を目標にしたいところです。
衛生管理者試験の対策方法!勉強の流れを押さえよう
つぎに、衛生管理者試験合格を目指す学習方法を解説します。
どの順番で勉強するのがおすすめ?まずは「関係法令」から
衛生管理者試験対策では、まずは「関係法令」から学習することをおすすめします。どのような国家資格でも、出題内容はもちろん、実務でも法令やルールが前提となります。関連する法律を先に学ぶことで全体像が把握できます。体系的に試験範囲を攻めることができるので、ぐっと学習を進めやすくなるでしょう。
衛生管理者試験対策に必要なものは、過去問と参考書1つずつがマストです。衛生管理者試験対策では、効率よく学べるテキストを選びましょう。なるべく薄いテキストがおすすめです。
『【2022年】衛生管理者合格のためのおすすめテキストを紹介!無料テキストや中古問題集でも大丈夫?』この記事では、テキストの選び方などを詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
テキストを買ったらまず何する?参考書で内容を学ぼう
まず、衛生管理者試験はしっかり対策をすれば、数ヶ月の学習で合格を目指せる試験です。学習ボリュームは多くはありません。
他資格の学習経験がある人は、問題集から先に取り組んでも大丈夫です。過去問題集の内容を把握してからテキスト学習する方が、時短になる人もいるでしょう。
ここでは、テキストを進めてから過去問題集へ進める方法を解説しています。学習順序の王道ですので、理解しながら読み進めたい人に最適です。学習経験があまりない人・はじめて資格試験にチャレンジする人は、ぜひ参考にしてみてください。次の順序がおすすめです。
- ステップ1…テキスト(市販)をざっと一読する
- ステップ2…テキストを読み込み、チェック問題や例題を論点ごとに解く
- ステップ3…過去問題集を解く(2回転~3回転)
このステップが王道です。なお、教材は必ず最新版を使ってください。新しい基準や改正論点は、資格試験の標的となります。教材を中古などで購入するのは避けましょう。
初めは全部理解しなくていい!ざっと目を通そう
衛生管理者試験のテキストは、なるべく薄いものを選ぶと良いです。衛生管理者試験は、働きながら受験する人がほとんどです。
会社からの指示で試験を受験する人も少なくありません。たくさんの知識を学習するよりも、必要最低限の知識を短期間で習得したい人が多いでしょう。
このように受験を課せられた社会人なら、多くの内容を理解するより、とにかく合格することを優先したいのではないでしょうか。そこで、分厚いテキストよりも薄いテキストをおすすめします。
テキストを購入したら、ざっと目を通して全体像を見渡します。理解できなくても大丈夫です。試験内容を把握できる程度に読み進めましょう。
参考書の次は?過去問集を解いてみよう!
テキストを使ったインプット学習が終わったら、問題集をしっかり解いていきましょう。衛生管理者試験は、過去問題と類似した出題が多いとのことです。過去問題集での得点が安定して9割得点できるようになれば十分です。
解きながら理解していくのがおすすめ!
衛生管理者試験をはじめて受験する人は、一周目は解けなくても一回分を制限時間内に行いましょう。制限時間がくるまで、問題を読んでみましょう。制限時間になったら、解説をしっかり読みましょう。
それでも理解できていない部分は、インプット学習に戻るべきです。テキスト本文を再度、読みましょう。過去問題を解きながら、インプットに戻る方法でほとんどの苦手は克服できます。過去問題に取り組みながら、テキストで学んだことを理解していきましょう。
過去問集は何度も繰り返し取り組もう!
過去問題集は、時間制限を守って解き進めます。時間内で8割~9割とれるようになるのが理想です。ぎりぎり合格ラインでは、本番は厳しいでしょう。練習ですので、できるだけ高得点をとれるよう何度も繰り返し取り組みましょう。
試験までに日程の余裕がある場合には、同じ過去問題を数日間あけて解きます。また、何度も同じような間違いをする場合には、間違いノートを作っておくと良いです。焦りのでる直前期にチェックしやすくなります。
衛生管理者試験のスピード合格を目指す方法は『衛生管理者試験の合格に必要な勉強方法は?1週間で合格する裏ワザはある?』をご覧ください。この記事では、学習方法やコツを詳しく紹介しています。
衛生管理者試験の科目別対策ポイント!よく出る内容を押さえよう
ここで、衛生管理者試験のポイントを紹介します。項目ごとに詳しくみてみましょう。
「関係法令」のポイント
関係法令科目の学習ポイントは、論点ごとに小問題や例題を解いて知識を身につけていくことです。テキストには、試験対策に必要な法令がわかりやすく網羅されています。安全衛生管理体制、労働基準法、粉じん防止規則、作業環境測定、衛生基準などが関係法令の論点となります。
はじめて衛生管理を学習する人でも、法令問題は身についた分だけ得点できる科目です。聞きなれない用語が多く、一見すると学習しづらいかもしれません。ですが、法令問題は学習した分が成果に現れやすい科目です。過去問題を解く際にも、自分の習熟度がわかりやすくモチベーションも保ちやすいでしょう。
また、第一種試験衛生管理者試験を受験する人は、化学物質名は必ずマスターしましょう。有害業務にかかわる問題を解くために必要な知識となります。暗記ものは、移動時間などに学習すると良いでしょう。
「労働衛生」のポイント
労働衛生科目の学習ポイントは、直近の過去問題集を徹底することです。社会情勢にあった職場環境や衛生対策についての理解が求められます。食生活やメンタルヘルスにかかわる現代人が抱える課題を捉えた問題も出題されます。
労働衛生では、各種ガイドラインや指針、ルール変更などが試験に出題されます。そのため、必ず最新の教材から情報を得るようにしましょう。ただし、過去問題と類似する論点も7割以上出題されています。最新の知識と過去の傾向、どちらもしっかりと対策する必要があります。
「労働生理」のポイント
労働生理科目の学習ポイントは、人体のしくみを図解を用いて理解することです。図解が多く使用されているテキストなら、本文とあわせてチェックしましょう。文字の多いテキストの場合には、ノートに図解を書き起こして整理すると良いです。
人体の仕組みと機能は、体内の血液循環や神経系統、筋肉の働きなどすべてが連動しています。そのため、パーツごとに覚えるのではなく心身の反応を一連の流れで覚えていきましょう。
「睡眠不足が続くと自律神経が乱れ、メンタルヘルスに影響する。」
「疲労が蓄積されると、代謝が悪くなり肥満につながる。」
といったように、連動して理解していくと効果的です。
衛生管理者試験の独学が不安?対策講座でしっかり学ぼう!
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