調理師免許取得に実務経験は必要？要項や実務経験なしでの取り方を紹介

調理師免許を取得するには養成学校を卒業するか、中学校卒業以上で「2年以上の実務経験」を積んだ後、筆記試験を合格する必要があります。「2年以上の実務経験」とは具体的にはどのような仕事の内容で、どのように証明するのでしょうか。

この記事を読むことで、

がわかります。

最後までよく読んで、あなたに合った方法で調理師免許を取得しましょう。

調理師免許取得に必要な実務経験って？「2年以上」の数え方

調理師免許取得に必要な実務経験「2年以上」の数え方と、どのような経験のことを指しているのかを具体的に解説します。

基本的な年数の考え方は？継続して2年以上勤務しているか

実務経験「2年以上」を数えるには以下の条件が必須ので確認しましょう。

ホールなど調理以外で2年以上勤務していても認められないので注意が必要です。調理業務の掛け持ちであっても複数の職場の週当たりの勤務日数、勤務時間を合算することはできないので注意しましょう。また、勤務日によって調理業務をしたり、事務業務をしたりするのではなく基本的に調理業務を継続して行う必要があります。

途中で職場が変わった場合は？合算できる！

途中で職場が変わった場合も、勤務期間は合算できるので合計2年以上の勤務で受験資格認定です。例えば飲食店Aで1年半働き、その後飲食店Bに転職して半年以上働いた場合は実務経験として認められます。実務経験証明書は飲食店Aと飲食店Bそれぞれの分が必要です。

正社員じゃないとダメ？パートやアルバイトも実務経験に入る！

正社員でなくても、パートやアルバイトで調理業務で、週4日以上かつ1日6時間以上、反復継続的に2年以上働いたという勤務条件を満たせば実務経験として認められます。

飲食店じゃないとダメ？スーパーの製造業や給食業の一部も認められる！

必ずしも飲食店での調理業務である必要はありません。以下に認められる施設を挙げます。

該当の施設でも、栄養士、保育士、ホームヘルパー、料理学校の調理指導講師、企業の食品開発などの別の職種で採用されていた場合は調理の実務経験にあたりません。また、都道府県によって勤務条件が異なるので自分の受験したい都道府県の受験資格を確認してください。試験はどこの県で受けても構いませんし、併願や再チャレンジも可能です。

実務経験が足りない場合は？まずは経験を積もう

調理師免許が欲しいけれど実務経験が足りない場合は、まずは調理業務の仕事を探して経験を積みましょう。

仕事選びの際、実務経験と認められるよう施設・職種には注意が必要です。「実務経験証明書」を提出する必要があるので、就労時間や頻度もクリアできるようにしてください。また二等親内の血族は証明書に記入できないので、親のやっている飲食店で経験は積めません。ただし、経営者や責任者が別にいるなら可能です。

調理師免許は国家資格なので条件が厳しくごまかすことはできません。これから経験を積む場合は、調理師免許取得を目指していると採用面接時にあらかじめ話しておくとスムーズです。

調理師免許を実務経験なしで取りたい！養成施設を卒業すれば可能！

調理師免許を実務経験なしで取りたい場合は、養成学校に通う必要があります。学校によって洋食・和食など様々なジャンルやコースがあり、1～2年で資格取得が一般的です。費用は1年制で100～200万円、2年制で300万円前後かかります。働きながら夜間コースを利用するのも一手です。卒業することで試験を受けることなく取得できます。

ユーキャンの調理師免許講座は実務経験なしで可能？別途実務経験が必要！

大手通信講座のユーキャンでも調理師免許講座を用意しています。しかし、養成所の代わりになるようなものではありません。あくまでも資格試験対策の講座ですので、「中学校卒業以上」、「実務経験2年以上」の条件を満たして受験する際、対策として利用しましょう。

調理師免許を取得したい！実務経験証明書のもらい方

実務経験証明書はどのように取得するのか解説します。

調理師免許の実務経験証明書に有効期限はある？最新の様式ならOK！

調理師の実務経験証明は正式名称を「調理業務従事証明書」といいます。各地域の保健所で取得可能です。証明書に記載するのは過去の実務経験でも大丈夫ですが、当時の経営者や責任者の証明は必要になります。2か所以上の職場合計で2年以上の実務経験の場合は各職場で1枚ずつ記入してもらってください。

試験日当日ではなく、証明書を申請する時点で2年以上の実務経験が必要です。2年の経験を積んだらすぐに受験したいと考えている方は注意してください。調理業務証明書に期限はありません。しかし試験申し込み時点で最新の様式である必要があります。試験を申し込む前に最新の様式か確認してください。

調理師免許の実務経験を満たしたら！筆記試験の対策をしよう

条件を満たした飲食店などで働き、2年以上の実務経験を積んだら調理師試験の受験資格がもらえます。筆記試験の対策をしましょう。以下に調理師試験の概要を表で紹介します。

試験の難易度はそれほど高くなく、数か月勉強をすれば合格できるといわれています。自分の住んでいる以外の都道府県でも受験することが可能です。

仕事があっていそがしい？通信講座の活用がおすすめ！

「仕事や家事育児でいそがしい」、「効率的に勉強できない」、「自信がない」という方は、試験対策に通信講座を活用するのがおすすめです。ここではわかりやすいテキストや学習サポートサイトが好評のユーキャンの調理師講座を紹介します。

ユーキャンのテキストは、図や具体例が多く初学者にも適しています。また、学びオンラインプラスでは自分に合ったスケジュール設定、ポイント映像講義、Webテストの利用が可能です。デジタルテキストでの学習もできるので、スマホ一台でいつでもどこでも試験対策できます。

調理師免許取得には実務経験か通学が必要！現状に合わせて選択しよう

調理師免許の取得には、調理の実務経験を積んで試験を合格するか、養成学校を卒業する必要があります。経験ゼロから取得する場合には、費用はかかりますが養成学校の利用もいいかもしれません。

試験を受ける場合には、受験資格の「実務経験2年以上」に当てはまるか、よく確認しましょう。試験はマークシート方式ですが、専門知識が多いのでしっかりとした対策が必要です。いそがしい方や、自信がない方はユーキャンの通信講座を上手に使いましょう。

あなたの人生プランに合った方法で調理師の資格を取得してください。