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認知症介助士とは?仕事内容や試験難易度・合格率まで徹底解説!

介護の仕事を現在されている方やこれから就こうと思われている方の中には、資格の取得を検討されている方も多いのではないでしょうか。

介護に関する資格は数多くありますが、認知症介助士は介護の仕事が未経験の方でも取得しやすい資格です。

認知症の高齢者はこれからどんどん増えていくことが予想されます。そのため認知症に対する知識があるということは、今後介護の仕事をしていくうえで重要な役回りとなっていくことでしょう。

ここでは認知症介助士はどのような資格なのか、どうやって取得するかなど、認知症介助士について解説します。

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認知症介助士とは?認知症の方に寄り添う仕事

認知症介助士という資格は2014年に「公益財団法人日本ケアフィット教育機構」が設立した民間資格です。認知症介助士になることで、認知症という病気を正しく理解し、認知症になった方へ適切なケアを行うことができます。

介護の仕事をしている方やこれから始めようとしている方はもちろん、家族など身の回りに認知症がいる方にとっても、認知症に対する正しい寄り添い方を知ることができる資格です。

認知症介助士の需要って?超高齢社会でますます必要に

現在の日本の高齢者は全体の30%ほどを占めています。その割合は年々増えて行っており、現在の日本は超高齢社会といっても間違いではありません。

認知症の発症原因はさまざまなあると言われていますが、そのうちの1つは加齢によるものだとされています。認知症は誰が発症してもおかしくはない病気なのです。事実、5人に1人が認知症になるという推計も出ています。

このように認知症の高齢者がどんどん増えていくと考えられている超高齢社会の日本では、介護の仕事に就いている方だけでなく、地域社会全体で支えていく必要があります。そのために認知症介助士の需要は今後増えていくといえるでしょう。

認知症介助士の資格で学べること・取得するメリット

では、認知症介助士になることでどのようなメリットがあるのでしょうか。

  1. 認知症に関する正しい知識
  2. 認知症の方とのかかわり方のヒント
  3. 認知症の方も暮らしやすい環境づくりのヒント

ここではこの3つについて解説します。

①認知症に関する正しい知識

認知症にはさまざまな種類があり、それによって症状も異なります。世の中で「認知症」と言われている大半は「アルツハイマー型」で、これは脳が萎縮することで引きおこる病気です。アルツハイマー型認知症は世界でもっとも多い認知症であり、物忘れから始まり徐々に記憶障害が悪化していきます。

認知症にはその他にも脳梗塞や脳出血などにより記憶障害や意欲低下などが起きる「血管性」、脳の細胞内にできる「レビー小体」により引き起こされる「レビー小体型」などがあります。また、認知症は進行度によっても対処が異なってくるのです。

これらを正しく理解することで認知症の方に対して適切な判断や対応ができるようになります。

②認知症の方とのかかわり方のヒント

認知症の方には記憶障害が起きます。これは単なる物忘れではなく、自分でやったことや他人にやってもらった記憶が無くなってしまうのです。例えばご飯を食べたことや自分が片づけたことを忘れて「盗まれた」と騒ぐことなどがよくあります。

このような時に認知症の方を責めてしまうと不満になり、うつ状態にしたり逆に相手を怒らせたりしてしまします。それは認知症の人に対しては逆効果であり、さらに症状を悪化させてしまいかねないのです。

認知症の方に適切に対応をすることで、本人の気持ちを和らげ認知症の方とより親密にかかわることができるヒントを得ることにつながります。

③認知症の方も暮らしやすい環境づくりのヒント

認知症の方には必ず介護が必要になるわけではありません。軽度の認知症であれば、周りの人たちがサポートすることで安定した生活を送ることができます。

どのようにサポートをしたら認知症の方々が暮らしやすくなるのか、どのような環境にすれば安定した生活ができるのかということを認知症の方の周りにいる方々に説明をし、認知症の方だけでなく家族の方や地域の方に理解してもらわなければいけません。そのためにも認知症介助士は大きな役割をになることができるのです。

認知症介助士はどんな人におすすめ?仕事や生活で認知症の方と関わる人

認知症介助士の資格は老人ホームやグループホームなど高齢者福祉保健施設で働いている方に特におすすめです。現在認知症専門の資格は数も少なく、資格を持っている人もあまりいません。

そのため、このような施設に認知症の方が入所されたときに、適切な対応ができる専門家はとても重宝されるでしょう。

また、家族やご近所に認知症の方が居る場合もおすすめです。自分に近い人が認知症になると多くの人は困惑してしまい、適切な対応ができず最終的にはサポートをする側が疲れ切ってしまいます。

そうならないためにも具体的な対応方法を知っておくのはこれからの認知症の方との生活に必ず役立つことでしょう。

認知症介助士の試験って?受験方法は4通り!合格率は9割以上

認知症介助士の検定内容は以下の通りです。合格率は90%以上で、合格者には2週間後に認定状が送られてきます。

  • 受験資格…なし
  • 試験問題…30問
  • 試験内容…認知症の基礎知識や介助方法、認知症の予防、関連法規など
  • 合格基準…21点以上の正解

検定の受験方法は以下の4通りがあり、自分の好きな方法を選ぶことができます。受験料は3,300円(税込)です。受験日は認知症介助士のホームページで確認してください。

  1. 認知症介助セミナーを受ける…東京・名古屋・大阪・福岡にてインストラクターから講義を受けた後、検定試験を受けます。検定試験のみを受けるよりも合格率が高く、認知症に対してより幅広い知識を得られるのが特徴です。受講料はテキスト代や受験料も合わせて19,800円(税込)です。
  2. 筆記試験による受験…東京と大阪にある共育センターにて筆記(マークシート形式)の試験を受けられます。
  3. CBTセンターでの受験…全国各地にあるCBT試験会場にてパソコンによる受験ができます。選択肢をマウスで選択するだけなので、パソコンが苦手な方でも問題有りません。
  4. 自宅のパソコンでの受験…自宅のパソコンがインターネットに接続されている場合はそこから受験することができます。

学習方法は独学、通信教育の受講、認知症介助セミナーの受講などがあります。最短で認知症介助士の資格を取得したい方はセミナーの受講がおすすめです。

認知症介助士は履歴書に書ける?職種によってはアピールになる

認知症介助士を取得したあと、就職先が高齢者福祉保健施設など認知症のケアが必要になるところでは履歴書に書いてアピールすることが可能です。資格があることで給料が上がるかどうかは勤務先によります。

介護関係の職種でなくとも、高齢者がよく訪れるコンビニやスーパーなどサービス業への就職であれば、認知症介助士の資格があることは十分なアピールになるでしょう。

認知症介助士資格を独学で学びたい!おすすめテキストを紹介

認知症介助士は独学で学んで取得することができる資格です。認知症介助士の資格取得について学ぶのであれば、日本ケアフィット教育機構より発売されている公認テキストがおすすめです。

こちらは認知症介助士のホームページで購入することができ、認知症に対しての基礎知識や介助方法、認知症予防などに試験に出題される内容が記載されています。

資格を取得するためにはテキストによるインプットだけでなくアウトプットによる学習も重要になります。試験対策ように認知症介助士の公式問題集を購入するのもおすすめです。

こちらは実際の検定試験と同様の形式になっているので、試験対策におすすめの1冊となっています。こちらも認知症介助士のホームページで購入することが可能です。

認知症介助士と認知症ケア専門士の違いは?難易度や専門性が異なる

認知症介助士と同じような資格に認知症ケア専門士があります。しかしその難易度や専門性は大きく異なります。認知症介助士の受験内容に関しては先に説明したので、ここでは認知症ケア専門士について解説します。

  • 受験資格…認知症の方に関する実務経験が3年以上ある
  • 受験内容…1次試験は認知症ケアに関する4つの分野の試験を受ける(各50問)。2次試験は論述試験と面接試験

認知症ケア専門士は受験資格に実務経験があり、受験内容も多岐に渡っているなど認知症に対してより専門性の高い資格になります。将来的に認知症ケア専門士の資格の取得を考えているのであれば、まず認知症介助士の資格を取得し、認知症に対する知識を取得しておくと良いでしょう。

認知症介助士と合わせて学びたい資格は?福祉関連のおすすめ資格を紹介

介護福祉に関する資格は数多く存在します。高齢者福祉保健施設などで働く場合、資格が無くても就職できるところもありますが、今後のキャリアアップのために資格を取得しておきたいものです。

また、就職や転職のためだけでなく、今後家族が介護が必要になった時に役立つ知識を得るために資格取得を考えるのもよいでしょう。

介護の初心者がまず目指す資格には「介護職員初任者研修」があります。この資格を取得することで、介護職の基礎的なスキルや知識を得ることが可能です。通信教育などで最短で1か月程度で取得することが可能です。

更に上級の介護資格に国家資格の「介護福祉士」があります。こちらは受験資格が設けられており、その1つに実務経験と介護職員初任者研修の上位資格である介護福祉士実務者研修を取得が必要になる場合があります。

以下の記事に詳しく説明しているのでこちらを参考になさってください。

また、福祉全体の包括業務を行う国家資格である社会福祉士もおすすめです。こちらも受験条件がさまざま設けられているので、受験前に確認しておくことが必要になります。

以下の記事に詳しく説明しているので、こちらを参考になさってください。

認知症介助士で認知症の方との関わり方が学べる!福祉の現場で役立つ資格

認知症介助士は超高齢社会となっている日本でとても重要になる資格です。これから認知症の方がどんどん増えていき、専門施設だけでなく家庭や地域で認知症の方々を支えていかなければならなくなります

そんな時に認知症の方はもちろん、認知症の方をサポートする方々に正しい知識を知って起きてもらうことがとても重要になります。高齢者福祉保健施設で働いている方はもちろん、ご高齢の家族と生活されている方もぜひ資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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