事務職はパソコン操作が必須の仕事内容で、スキルアップのためにパソコン資格を取得したいと考える方も多いのではないでしょうか?
「就職や転職活動でアピール材料としてパソコン資格を取得したい」
「どのくらいスキルがあるのか確認材料にしたい」
「将来的にIT業界の事務職に転職したい」
こんな思いを感じている方に向けて、事務職におすすめのパソコン資格5選と難易度を紹介していきます。
パソコン資格があれば客観的にスキルを証明できるため、仕事の信頼獲得にもつながるでしょう。事務職経験がある方は、スキルアップも兼ねてぜひ受験を検討してみてください。
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パソコン資格取得は事務職の就職におすすめ!
事務職では、ほとんどの部署でパソコンを使って業務を進めていきます。一つずつ手作業で行うよりも効率よく業務を回せるため一人一台ずつ自分のパソコンが支給されることも多いでしょう。
例えば営業事務の場合は、専用ソフトを使って顧客からの注文を受注やメールを管理する場合などに使用。パソコン上で商品や顧客を管理することで、一気にまとめて注文処理が行える仕組みです。
インターネットで仕事の情報を集めるなど、パソコンがあれば多くの業務が簡潔にこなせます。
パソコンの基本的な操作は事務職に必須であり、就職の際もパソコンの基本的な操作ができる前提で人材を探しているのです。
このように事務職ではパソコンを使うことが大半なため、パソコン資格を取得することでスキル証明につながり就職活動にもメリットがあるといえるでしょう。
未経験なら就職のアピール材料に
学生の就職活動や社会人が転職活動する際、未経験の業界や職種には「自分に仕事をこなせるスキルがある」という証明が必要でしょう。
理由として企業はなるべく研修する手間を省きたいと考えていることも多く、就職してからすぐに働ける能力を求めているからです。パソコン資格があればスキルの証明として採用者の信頼を得やすくなる可能性も。
例えば、パソコン資格の一つでもあるCAD利用技術者試験を取得すれば、技術職と兼用で募集されるCAD事務の求人で未経験でも優遇される可能性があります。
同じ未経験の方が応募した場合も最終選考に残りやすくなる可能性が上がるため、自分が行きたい業界が明確な場合はパソコンスキルを取得してアピール材料にするのも一つの方法でしょう。
事務職におすすめのパソコン資格5選と難易度を紹介!
事務職がスキルアップや証明代わりにできるおすすめのパソコン資格をまとめました。パソコン資格があれば業務の効率化にもつながるため、仕事の評価が上がる可能性もあります。
- ITパスポート
- 基本情報技術者
- 日商PC検定
- CAD利用技術者試験
- VBAエキスパート
以上のパソコン資格5つについて、簡単な内容と難易度を紹介していきます。IT関連の資格からすぐに応用できるマイクロソフトの資格など、事務職に役立つ内容をまとめました。
就職活動で事務職に就きたい方、転職して新しい業界にチャレンジしたい方は資格取得の参考にしてみてください。
パソコン資格①【ITパスポート】
パソコン資格の王道として人気のITパスポートは、企業に必要な経営戦略から情報を正しく扱うITに関する知識が学べます。
企業にとってITの知識を正しく学ぶことは顧客の情報を守る大事な知識です。扱い方を間違えると企業の信用を失ってしまいかねないため、ITの知識は事務職にも必須の内容といえます。
事務職は日頃からパソコンを使う機会が多いため、正しいセキュリティ対策の知識を身につけることは、企業の利益を守る知識にもつながるでしょう。
IT関連や大手企業ではITパスポートを社内研修に活用している事例もあるため、それだけITに関する知識が求められている表れともいえるのではないでしょうか?
ITパスポートの難易度
パソコン資格を取得したい初心者におすすめできるITパスポートは、スキルレベル1と難易度が低めに設定されています。
情報機器が日常生活で当たり前に使われている現代では、世界に共通するスキルとしてITの知識が重要視されているのです。
ITパスポートは情報セキュリティに関する基本的な知識も身につけられるため、仕事場で顧客の情報を正しく扱う知識にもつながるでしょう。
「どのパソコン資格が自分に向いているかわからない」と感じる方は、難易度が比較的やさしいITパスポートの資格をおすすめします。
ITパスポート合格者の体験談
資格合格のための勉強方法や苦労した点などが記されています。参考にされてはいかがでしょうか。
パソコン資格②【基本情報技術者】
プログラミングを始めITの知識が学べる基本情報技術者は、データ管理や処理において作業効率化の技術を学びたい方におすすめのパソコン資格です。
スキルアップを望んで事務職を極めたい方にとって、ITの基本知識と経営に関する知識も学べます。長く企業に勤めている事務職の方はワンランク上の知識を身につけられるでしょう。
例えば、プログラミングの知識を学ぶことでより効率的なシステムを組み合わせられる場合も。事務職からIT業界に転職したい方も、まずは基本的な知識を勉強するのに基本情報技術者の試験はおすすめです。
基本情報技術者の難易度
基本情報技術者はスキルレベル2のパソコン資格で、IT関連の知識にある程度興味のある方が目指せる難易度でしょう。
プログラミングなど、ITに関する幅広い知識が問われる内容だからです。受験資格はないため自分のタイミングで受験できるメリットも。
初心者の方で基本情報技術者の難易度に不安を感じる場合は、まずは初心者が取得を目指しやすいITパスポートの受験がよいでしょう。
更にスキルアップを目指す方は、スキルレベル3~4の応用情報技術者試験やデータベーススペシャリスト試験などの取得も目指してみてください。
パソコン資格③【日商PC検定】
事務職で使われるマイクロソフトの文章作成(Word)やデータ活用(Excel)、プレゼン資料作成(PowerPoint)の操作スキルを証明できる日商PC検定。
資格を通して基本的なパソコンスキルが学べるため、スキルアップに学びたい方もおすすめです。文書作成では、知識と実技の問題からWordにおける基本的な文章作成など。データ作成では、知識と実技の問題からExcelにおける基本的な表作成や処理などが問われます。
プレゼン資料作成では、知識と実技の問題からPowerPointにおけるわかりやすい資料作成の方法が出題。特にWordとExcelは事務職の基本的なスキルにつながるため、取得しておいて損はありません。
日商PC検定の難易度
初心者におすすめのベーシックと3級、ある程度スキルに自信がある方におすすめの1~2級に難易度でわけられています。
受験資格がないため自分のタイミングでスキルレベルに合わせた受験が可能。パソコン資格を取得したい初心者が目指しやすい内容です。
1~2級は管理職やリーダーなど、責任ある立場の方が「どのようにすれば職場で円滑に仕事がまわせるか?」といったスキルも問われるため、幅広い意味でのスキルアップを目指したい方にもおすすめ。
パソコン資格の取得や基本的な操作だけでなく、ビジネスに必要な知識も同時に学べるのでパソコンスキルを向上させながら資格勉強がしたい方におすすめできます。
パソコン資格④【CAD利用技術者試験】
CADのソフト技術は図面作成など、物作りに関わる建築業界などの事務職に活かせる内容です。建築業界では人手が求められているため、事務職がオペレーターと兼用して業務を任される場合も多いでしょう。
「事務職かつ技術職として長く安定した給料を得たい」と考えている方にもCAD利用技術者試験の受験はおすすめです。
経験を積めばそのまま独立する方やフリーランスで働く方もいます。OLの方なら結婚して家庭に入るというビジョンを持っている場合、仕事に復帰しやすいメリットもあるでしょう。
資格を取得して派遣から正社員になられた方もいるため、スキルアップを図りたい方もぜひ受験を検討してみてください。
CAD利用技術者試験の難易度
CAD利用技術者試験には二次元と三次元の内容があり、それぞれ難易度ごとに内容がわけられています。
二次元は基礎・2級・1級(機械・建築・トレース)に分類。三次元は2級・準1級・1級にわけられています。基礎と2級は受験資格がないため、CADの勉強を始めたい初心者の方も受験が可能です。
CADに関わる事務職のオペレーターに就きたい方は、製図や設計の知識が試験を通して学べるため転職や就職活動でのアピール材料にできるでしょう。
準1級と1級を受験するには2級に合格する必要があり、その分難易度も高くなります。まずは初心者が受験できる基礎や2級を受験して合格を目指しましょう。
パソコン資格⑤【VBAエキスパート】
プログラミング言語に関する知識が問われる試験内容で、パソコンスキルを極めたい方におすすめの内容です。
事務職として大量のデータを処理していく仕事内容でExcelやAccessを扱う部署に応募する際など、他の応募者と差別化できる狙いも図れます。
作業効率化に欠かせないVBAやマクロの操作方法において、スキルの証明になるため就職で有利に働く可能性も。
プログラミングの技術は事務職だけでなくIT関連の企業でも役立つため、将来的に転職したい方にとっても取得するメリットが大きい資格といえるでしょう。
VBAエキスパートの難易度
パソコン資格の中でも難易度が高めで、ExcelとAccessに関する内容で初めて受験する方向けのベーシックと熟練者向けのスタンダードの内容にわけられています。
試験はパソコンを使って実施されるため、試験本番までにExcelもしくはAccessの操作技術を磨いていく必要があるでしょう。
OA事務や経理事務など、データを扱う部署でスキルアップを目指したい方はぜひ受験してみてください。
日頃からExcelとAccessでVBAやマクロの操作方法ができる方にとっては、転職の際に証明代わりとして使えるメリットがあるでしょう。まずはベーシックから受験すると力量も試せると思います。
パソコン資格取得を目指すなら通信講座を利用
パソコン資格には、そのままパソコンを使って実施する試験内容も多くあります。社会人が資格の合格を目指すなら通信講座の勉強方法がおすすめです。
実践的かつ効率よく勉強ができるため、パソコン操作に慣れていない初心者の方でも不安を作らず勉強に取り組めます。例えば大手で通信講座のサービスを提供しているユーキャンやヒューマンアカデミーなどがあげられます。
特にIT関連のパソコン資格は、初心者が独学で勉強するにはわからない部分も多いかもしれません。通信講座ならメールや郵送で質問ができることも多いため、試験本番までに不安要素を一つずつ無くしていけるでしょう。
直接指導はパソコンスクールに通う
独学や通信講座以外で、直接講師から指導を受けたい方はパソコンスクールに通って勉強していく方法がおすすめです。パソコンの基礎から勉強したい方も、一から丁寧に教えてもらえるメリットがあります。
社会人の方は週末や休日を活用しながら通えば、資格内容によってはそのまま教室で試験が受験できる場合も。
資格によっては運営元と連携したスクールが実施されている場合もあるため、うまく活用してみてください。
独学は低予算の資格取得におすすめ
資格の運営元から公式テキストや過去問題集が販売されていることも多いため、うまく活用しながら独学で勉強する方法もおすすめです。
独学ならテキスト代と受験手数料のみで、費用をなるべく抑えて受験したい方にとってメリットが大きいでしょう。例えば通信販売や本屋を使えば中古本が安く手に入る場合もあるため、予算を大幅にカットできるかもしれません。
公式のテキストと過去問題集は試験に必要な知識が網羅されているため、繰り返して解くことで効率よく知識が身につけられるでしょう。
まとめ
事務職におすすめのパソコン資格5選と難易度を紹介してきました。就職や転職活動の際、事務職ではパソコンスキルが必須となっている場合がほとんどです。
企業が研修してくれない場合も多いかもしれません。最低限のパソコン操作方法やWordやExcelの知識があれば、就職後もスムーズに業務に取りかかれます。未経験の場合はパソコン資格の取得がスキル証明になるため、最終選考の決め手になる場合もあるでしょう。
事務職におすすめのパソコン資格5つと難易度をもう一度まとめておきます。
『ITパスポート』:ITを学びたい初心者におすすめ
『基本情報技術者』:ITやプログラミングを学びたい方向け
『日商PC検定』:WordやExcelなどの基本から応用までが学べる
『CAD利用技術者試験』:専門性が高くCADの技術を学べる
『VBAエキスパート』:プログラミング知識が学べる上級者向け
自分のパソコンスキルに合わせた内容から受験してスキルを積むことで、今後のキャリアに役立つ知識と技術獲得につながるでしょう。
事務職でパソコン資格の受験を考えている方は、上記で紹介した資格もぜひ参考にしてみてください。
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