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QC検定3級の合格率は?合格までのステップを簡単に解説!

「今後製造業関連の仕事に就職予定である」

「品質管理に関わる仕事をしている」

このような方なら「QC検定」という資格を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

QC検定とは「品質管理検定」と呼ばれる民間資格試験です。主に製造業などを中心とした企業に推奨される、商品サービスの品質管理についての知識を問う試験となっています。

QC検定はグレードがあり、1級、準1級から4級までの5段階となっています。中でも、3級は業種、業態に関係なく職場で起こった問題を解決できる全スタッフに向けて、基本的な管理、改善活動を実施できる知識をもてるレベルが求められます。それにより、3級の取得は特にメジャーで、多くの人がQC検定3級の受験をしています。

この記事ではQC検定3級の合格率はどれくらいなのか?また、合格するにはどのように勉強を進めていけばよいのか?以下のような内容を簡単に解説していきます。

  • QC検定3級の合格率
  • QC検定3級の難易度・それぞれの級の位置づけ
  • 楽に合格できる人の特徴
  • おすすめの勉強方法

コンテンツ

2021年のQC検定3級の合格率は52~54%

QC検定3級の合格率は?

様々なグレートがあるQC検定ですが、どれくらいの確立で合格が可能なのでしょうか?「品質管理」という言葉からも簡単に合格できるものではなさそうです。もちろん、級ごとの難易度や受験者数より差があるでしょう。3級の合格率を把握することで平均的な数値が見えてくるでしょう。まずは近年の合格率を見てみましょう。

以下の各級別の合格率を参考にして見ていきます。

2021年の3級合格率はどうでしょうか?約52%~54%と約半分の割合で合格しているようです。このことから最近では3級が試験の基準とされています。QC検定3級は品質管理に欠かせない最低限の知識を必要とすること、また、多くの人がまず3級合格を目指しているのはこの合格率によって目標としやすいからかもしれません。

  • 初期の合格率と受験者数
  • QC検定3級の年齢別合格率は20代が高い

以下で詳しく見ていきます。

初期は70%以上あった!当時は受験者数も少なかった!

まず初期に目を向けてみましょう。

合格率は70%をこえ、かなり高い合格率となっています。要因として試験内容自体が徐々に難しくなっているということも考えられますが、これには受験者数がかなり関係しているようです。

ここ1、 2年はコロナウイルスの影響もあり、受験者数は減少傾向にありましたが、コロナが流行する前までは受験者数は3万人を超えていました。検定がスタートし始めた頃には約1500人程度の受験者数と当初はかなり少なかったと言えます。

当初に比べ、高い品質管理能力を求められるようになったこと、また、よりメジャーな試験となってきているようです。

年齢別の合格率の違いは?20代が高い!

では年齢別の合格率はどうでしょうか?

QC検定は受験資格に制限はなく、どの年代でも受験可能です。3級の受験者数は特に20代~30代が多いですが、10代から60代以上の方まで幅広い年代の方が受験しています。年齢による合格率の違いはあるのでしょうか?実務経験を多少必要とする3級の合格率ははやり年齢が上になるほど合格率も上がるのでしょうか?

以下の表をご覧ください。

年齢(歳)合格率
~1946.8%
20~2456.7%
25~2965.3%
30~3455.2%
35~3954.6%
40~4450%
45~4949.8%
50~5445.9%
55~5944.5%
60~49.1%

上記の表を見ると、20代受験者の合格率が高いことがわかります。20代の受験者を細かく見てみると、25歳~29歳の方のほうがより合格率が高いです。これは、ある程度社会経験があり、既に、製造関係や品質管理に関わる仕事に就いている方が多く合格しているようです。また、今後仕事でリーダーシップを発揮していく年代であることも関係していると言えるでしょう。

全体的にQC検定合格率は平均して50%ほどとなっています。年齢による差はほとんどなく、どの年代でも十分チャレンジできるでしょう。

QC検定3級は難易度が高い?

QC検定3級の難易度は?

QC検定3級合格は難しいのでしょうか?全体の合格率は約50%ほどですが、実際にはどのくらいの難易度なのでしょうか?各級の難易度と比較しながら3級の難易度がどれくらいなのか見ていきましょう。

3級からスタートすることが多いとされているようですが、実際にはQC検定3級も初心者向けとは言えない難易度と言えるます。以下の解説を見て、自分に合ったレベルを探してみましょう。

それぞれの級ごとに詳しく解説していきます。

  • それぞれの級の位置づけは?
  • QC検定合格に必要な時間は100時間?

それぞれの級の位置づけを解説!

最初に記述したように、QC検定には5段階のグレードがあります。

品質管理に関して完全に初心者であれば4級からスタートすることになるでしょう。しかし、初心者向けとはいえ合格基準は7割以上と高めの設定です。少しの実務経験や既に品質管理の知識がある方は3級から、実践的な問題解決スキルがあるレベルであれば2級を視野に入れましょう。リーダークラスとしての能力を持っている方なら1級を目指せるでしょう。

以下でさらに詳しく見ていきましょう。全体の難易度を把握することで3級の位置づけや、自分の目指せるレベルも見えてくるのではないでしょうか。

以下の表をご覧ください。

 級  レベル・難易度
1級
スペシャリスト      
QC検定の中で最も難易度が高くなっています。合格率は1割を切るほど低く、かなりの難関試験と言えます。1級の試験では品質管理全般についての知識必要となります。既に、品質管理業務のリーダーとなり、さらにスキルアップのために受験する方が多いとされています。知識だけでなく、実際に習った手法を現場で実用できる能力が必要になります。
準1級
準1級は、1級の前のグレードになります。検定は存在しませんが、1級の合格ラインに達しなかったものの、1次試験の内容が合格だった場合に認められる級となります。1級に再チャレンジする際に受験する方が多いようです。
2級
リーダークラス
3級に比べて難易度はぐっと上がります。実際に品質管理の仕事に携わり、現場でリーダー的な役割を担っている人が対象となっています。指示がなくとも自主的に作業できる能力や、従業員の品質管理状況を客観的に評価できる能力も必要になってきます。
3
新人~中堅
3級は既に品質管理の経験がある方、4級取得者である程度学んでいるかた向けのグレードです。品質管理の基本的な業務を、任せるための最低限の知識が必要になります。3級では、「QC7つの道具」と言われるメインの手法について理解している必要があり、実際に現場で活用できるレベルとなっています。
4級
学生レベル
QC検定4級は最も難易度が低く、初心者向けです。これから企業で働く方や派遣社員としての勤務を検討している方に向いています。高校生や大学生の受験者も多く、品質管理の基本的な知識を中心とした問題が出されるようです。

いかがでしょうか?

それぞれの難易度をみていくと、QC検定3級は、平均的な難易度であり、仕事をする上では必須な級と言えます。決して簡単に取得できるとは言えない試験ではありますが、新入社員の方など、これからスタートする方が目指せる級であり、品質管理職の基本的な知識を身に付ける勉強をしっかりとしていれば合格することができるでしょう。

QC検定3級の合格に必要な勉強時間は約100時間!

QC検定3級に合格するにはどれくらいの勉強時間が必要なのでしょうか?当然、それぞれの経験や知識により、個人差があります。

全くのゼロからスタートする方は、100時間以上は勉強時間を確保した方が良いでしょう。1日に3時間程度勉強時間をつくることができれば約1か月程度で合格に必要な勉強時間をもてます。もちろん、既にQCの知識を持っている方であれば半月程度で合格できるかもしれませんし、個人差はあります。

ゼロから始める方は、基本的な知識は4級テキストから事前に学習していきましょう。3級の手法分野については特に徹底的に勉強が必要となっており、わからないところは2回、3回と繰り返し学習し、知識が染みつくまで勉強しましょう。

これらを意識し勉強していくとすると、やはり100時間程度の勉強時間が必要となってくるのではないでしょうか。

QC検定3級に楽に合格できる人の特徴を2つ紹介!

QC検定3級に合格しやすい人の特徴

これまでの内容から、QC検定全体の難易度から3級のレベルが見えてきました。品質管理に関する最低限の知識が必要とされるのがQC検定3級です。全くの初心者の方が3級スタートは少し難しそうですが、QC検定3級からスタートできる人、また、3級を楽に合格できる人はどのような人なのでしょうか?

具体的にどのような知識がどのくらい必要なのでしょう。

以下で特徴を紹介していきます。

  1. 品質管理の知識を身に付けている人
  2. 基本的な統計の知識がある

以下で詳しく解説していきます。

業務で品質管理の知識を身に着けている

業務で品質管理の知識を身につけている人は勉強も楽に進められ、合格しやすいでしょう。既に企業などで、製造に関わり、基本的な仕事の流れを把握している人であれば、3級の出題範囲である「QC7つの道具」についてや、各用語についての意味も理解していることがほとんどでしょう。

実際に機械や食品、薬品関係など品質管理に携わっている人は既に、QC的なものの見方や考え方も日ごろから身近なものであると言えるのでテキストの内容を理解したり、実践することにさほど時間はかからないのではないでしょうか。

基本的な統計の知識がある

様々なデータの性質を調べたり、大きなデータから一部を抜き取り、元のデータ性質を推測する、といった業務経験や知識がある人も、QC検定3級の合格ができる人の特徴です。現在、統計学を駆使して経営戦略やマーケティングに活かすということも多いようです。

そのように、マーケティング経験のある方やコンサルティング、企画や研究員などに携わる方は、統計の知識が身についている方がほとんどではないでしょうか。そのように、統計学を使用して仕事をしている方もQC検定3級は合格しやすいと言えます。

QC検定3級におすすめな勉強方法は?独学でも合格は狙える!

QC検定3級勉強方法

前の項目にあるように経験値のある人や前もって品質管理の知識がある人はQC検定3級の合格は楽にできそうです。では、全くの初心者から独学で合格することは難しいのでしょうか?

合格するためにどのような対策をとれば良いのか、勉強方法をみていきましょう。QC検定3級はしっかりと対策すれは独学でも十分合格を目指すことができます。では、独学でも合格を目指せる勉強方法を詳しく見ていきましょう。

  • 【独学の場合】テキストと過去問をそろえる
  • 【独学が向かない場合】予備校を活用する

以下で詳しく見ていきましょう。

【独学で勉強する場合】テキストと過去問をそろえよう!

QCについての知識が全くない方の場合、まず、テキストや過去問をそろえましょう。3級のテキストから始めるのでは、急に耳なれない用語が多く、勉強効率が悪くなるので、まずは4級のテキストをざっと目を通してみましょう。4級テキストの内容を消化できればスムーズに3級テキストの内容を把握できるでしょう。

勉強を続け、ラスト1週間はできる限り過去問に取り組みましょう。可能な限り、数をこなし、試験に慣れること、また、そのころには自分が苦手と感じる箇所が明確になってくるので苦手分野を潰していくことに集中しましょう。そのように勉強をすすめていけば、独学でも十分合格を目指せるでしょう。

おすすめのテキスト

口コミ評価も高く、「わかりやすい」シリーズ。基本的な情報はすべて入っており、図や表を使用して解説されているので理解しやすいテキストです。文字が多いのが苦手な方におすすめ。

【新レベル表対応】QC検定テキスト3級

おすすめの過去問

確実に合格を目指すならこの過去問がおすすめです。どこをしっかり覚えるか、どこを重点的に勉強するほうが良いかをわかりやすく解説してくれます。

過去問で学ぶQC検定3級 2020年版

【独学が向かない場合】予備校を活用しよう!

独学ではどうしても勉強が進まない、内容を一人で理解するのは難しい、という方も多いのではないでしょうか。そのような方はぜひ予備校の活用をしてみましょう。予備校を使用することで質問ができたり、すぐにわからないところを解決することも可能です。また、オンラインでのやり取りもでき、各予備校ならではのブログや勉強方法の情報なども載っていたりと、モチベーションを上げながら勉強に取り組むこともできるでしょう。

また予備校を活用する場合も、必ずテキストや過去問をできるだけ多く解いていくことが必須です。その中で自分では解決できない問題や疑問点が出てきた場合にはしっかりと活用しましょう。

QC検定3級は合格率約50%の資格。しっかり対策をすれば合格可能!

これまでの内容をまとめてみましょう。

  • QC検定3級は約50%の合格率である
  • QC検定3級の難易度は全体の難易度に対して平均的な位置づけである
  • 合格を目指すなら約100時間の勉強時間を確保する
  • 品質管理や統計の知識があれば合格しやすい
  • 独学でも合格を目指せる勉強方法

QC検定3級は品質管理や製造に関わる仕事をする方であれば、取得しておくと必ずキャリアアップにつながり、豊富な知識を要する検定です。3級の合格率は約50%と決して諦めるほどの難易度ではないのではないでしょうか。

今まで品質管理に関する仕事に就いていなくても、ゼロからのスタートという方でも、テキストや過去問を使用し、コツコツと学習に取り組めば、どなたでも合格を目指せる検定と言えます。

今後QC検定3級の取得を検討されている方は、是非参考にしてみてください。