衛生管理者を目指す上で、業務内容や資格について把握していくことはとても大切です。
職場で働く従業員を守る役割があり、快適な仕事環境づくりに努めていくのが衛生管理者です。
そんな衛生管理者の具体的な仕事は何なのか、もっと知りたい方も多いはず。また会社から取得するように言われたけど、資格についてよくわからず困っているかもしれません。
そこで当記事では、衛生管理者に関する仕事や資格の取得方法についてご紹介していきます。
資格講座名 | アガルート | ユーキャン |
コース名 | 第一種試験対策講座 | 第一種コース |
税込価格 | 20,680円 | 39,000円 |
受講形式 | オンライン | オンライン |
教育給付制度 | 記載なし | 1日3問まで |
特典や割引 | 特になし | メインテキスト6冊 |
受講者の合格率 | 記載なし | 記載なし |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る |
コンテンツ
衛生管理者の仕事内容は労働者の安全を守ること!
日々、職場で働く従業員は業務に集中してお仕事をしています。そのため各々の体調管理を十分に管理できない方も多く、体調を崩してしまう方も出てきてしまうのです。
そんな時に衛生管理者は個別の従業員から体調管理をチェックして、もし必要であれば健康診断を受けてもらうなど、安心して働ける環境づくりに努めるのが衛生管理者のお仕事であります。
また50人以上の職場には、必ず衛生管理者1名を配置することが法律で義務付けられています。人数に応じて配置する衛生管理者も増えていきますのでその点も把握していきましょう。
詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。
衛生管理者の具体的な仕事例
50名以上の従業員が在籍する職場では、衛生管理者が必要であることがわかりました。
では、実際の衛生管理者のお仕事はどんなものなのでしょうか。
ここでは労働環境の観点でご紹介していきます。
快適な労働環境をつくる
従業員が楽しくお仕事できる環境づくりも衛生管理者の努めであります。衛生管理者のお仕事は主に以下です。
- 職場の室温は適温なのか
- 照明が作業しやすい明るさなのか
- 作業員が作業しやすい環境なのか
上記について、職場を巡回して確認を行っていきます。
また、社内健康推進イベントの企画運営も衛生管理者のお仕事です。禁煙推進や講師を招いた社内セミナーなどを企画して実際に従業員に楽しく参加してもらうことも大切なお仕事であります。
安全な労働環境をつくる
従業員が安全にお仕事できる環境づくりも衛生管理者のとても重要なお仕事です。安全性を確認するお仕事としては以下が挙げられます。
- 毎週1回に職場を巡視を行い、労働者の仕事内容や設備を確認
- 労働衛生保護具、救急用具の整備
労働者が安全にお仕事ができるように、備品類を大切に管理するのも衛生管理者の大切な業務です。
用具があっても、いざ使えなくては意味がありません。必要な時にいつでも使えるよう常にチェックしていきます。
衛生的な労働環境をつくる
従業員の健康管理にも目配りを行います。衛生管理者としての業務は以下の通りです。
- 体調不良で休みが多い従業員へのヒアリング
- 必要に応じてクリニックへの受診を勧める
- 受診確認や、精密検査の必要性を確認
- 体調不良が続き仕事継続が難しい従業員には、産業医と連携して休職を勧める
- 休職者の診断書の取り寄せ
産業医と連携して、労働者の休職を促すのも衛生管理者の大切なお仕事です。
第一種と第二種の違いは?業務の幅が違う!
衛生管理者は資格が存在します。どんな資格なのか、それぞれ確認していきましょう。
そもそも衛生管理者は国家資格にあたります。幅広い業界において認められている資格で大人気です。また、衛生管理者には以下の資格があります。
- 衛生工学衛生管理者
- 第一種衛生管理者
- 第二種衛生管理者
上記はあまり聞きなれない名称ですよね。それぞれは業種によって分類されていきます。
資格名 | 業務名 | 業種 |
衛生工学衛生管理者 | 有毒ガスなどを扱う作業場において労働者が安心して働けるように衛生管理を行っていきます。500名以上の労働者が在籍する職場では必ず衛生工学衛生管理者1名が必要です。 | 主に有毒業務が発生する医療、運送業、また建設業や自動車整備業、製造業 |
第一種衛生管理者 | 有毒業務を含む業種で労働者が安心して働けるように衛生管理を行っていきます。 | 主に有毒業務が発生する医療、運送業、また建設業や自動車整備業、製造業 |
第二種衛生管理者 | オフィスや店舗でのスタッフや従業員の衛生管理にあたっていきます。 | 主に金融業や保険、卸売業といった、デスクワークや店舗系 |
それぞれ資格によって業種が異なるのが大きな特徴です。
また有害業務の有無によって第一種と第二種の区分けも変わってきますので、確認していきましょう。
衛生管理者の資格を取得する3つのメリット!
衛生管理者の資格を取得した際にはどんなメリットがあるのでしょうか。
ここでは取得する際のメリットについて3つのポイントをご紹介していきます。
求人数が多く、転職に有利
衛生管理者はとても求人が多く発生しやすい職種です。
衛生管理者は50名以上の職場には必要な配置義務があります。また会社が成長するほど衛生管理者もさらに必要になるので、求人も増えていく傾向が強いでしょう。
職場の安全や衛生に必要な知識、スキルを要するため、一目置かれる存在です。そのため、転職の際にもとてもアピールしやすい資格といえます。
企業から資格手当が出る場合もある
衛生管理者は国家資格でありかつ安全や衛生のプロとも言えます。
そのため、資格取得すると会社から手当を支給されることもあります。昇進を考えている方は衛生管理者になると手当が出るのかを確認すると良いでしょう。
キャリアアップにつながる
会社によっては部長や課長級クラスに昇進するために衛生管理者の保有を条件としているとこもあります。
法律によって衛生管理者の配置義務があるため、社内の人間から充てた方が効率良いからです。
会社へのアピールにもなるので、ぜひ積極的に取得を目指してみましょう。
衛生管理者になるには?
衛生管理者を目指したいけど、何をすれば良いのでしょうか。
まず、衛生管理者になるには国家資格がありますので、取得を目指していきます。
資格には3種類ありますので、確認していきましょう。
- 第一種衛生管理者
- 第二種衛生管理者
- 衛生工学衛生管理者
それぞれの資格についてご紹介していきます。
受験資格があるかチェックしよう!
衛生管理者を目指すからには試験に臨んでいきたいですよね。
では、衛生管理者はどのような受験資格になっているのでしょうか。
以下の受験資格がありますので、しっかり確認していきましょう。
- 学校教育法による大学又は高等専門学校を卒業している者
- 10年以上の実務
- 省庁大学校を卒業している者
- 高等学校卒業程度認定試験に合格した者
- 学校教育法による高等学校又は中高一貫教育学校を卒業している者
もし実務経験が10年満たない場合には、高等学校を卒業している方は3年、大学を卒業されている方であれば1年の実務経験で受験資格を得られます。
学歴に応じて求められる実務年数については以下の通りです。
学歴 | 実務年数 |
---|---|
大学卒業 | 1年以上 |
高校卒業 | 3年 |
学歴問わない | 10年以上 |
大学や高校卒業の場合には、1年あるいは3年の実務経験で受験資格が得られます。自分が受験資格を持っているのかどうか、そして満たすにはどうすればいいのかを把握しましょう。
衛生管理者の試験に合格しよう!
衛生管理者は試験に合格することで資格を得られます。
ではどのような試験内容になっているのでしょうか。
資格名 | 試験内容 | 試験時間 |
---|---|---|
第一種衛生管理者 | 関係法令:17問 労働衛生:17問 労働生理:10問 | 3時間 |
第二種衛生管理者 | 関係法令:10問 労働衛生:10問 労働生理:10問 | 3時間 |
衛生工学衛生管理者 | 5日コース 4日コース 2日コース 半日コース | 講座形式 |
第一種衛生管理者、第二種衛生管理者は、筆記試験です。それぞれの設問に回答し、合格点に到達することで、資格を得られます。
衛生工学衛生管理者は講座形式になっており、受講することで資格を得られるので、比較的に簡単です。
衛生管理者になるのは簡単?
衛生管理者の資格を取得したいけれども、どの程度勉強したら良いのか気になりますよね。
簡単に取れるのか、それとも勉強を積んでいかなければならないのか、事前に知っておきたいものです。
ここでは、試験に臨むにあたっての勉強時間や合格率について解説していきます。
第一種の合格率は約45%、第二種の合格率は約53%
衛生管理者は国家資格です。国家資格と言われると難しいイメージがありますよね。では他の国家資格と比較すると、第一種と第二種ではどの程度の合格率なのでしょうか。
資格名 | 合格率 |
---|---|
司法試験 | 約30% |
医師 | 約90% |
公認会計士 | 約10% |
司法書士 | 約4% |
税理士 | 約15% |
弁理士 | 約8% |
第一種衛生管理者 | 約45% |
第二種衛生管理者 | 約53% |
他の国家資格と比較すると、簡単に取れることが読み取れます。
医師は約90%という高い合格率ですが、そもそも大学医学部卒業という受験資格に高いハードルがありますので、それと比較しても簡単に取得できる資格です。
必要な勉強時間は第一種で約100時間、第二種で約50時間
国家資格の中でも簡単に合格しやすい試験であることがわかりました。
では、試験に臨むまでの勉強時間はどれほど確保すべきなのでしょうか。同じく他の国家試験と比較して確認してみましょう。
資格名 | 勉強時間 |
---|---|
司法試験 | 3000時間 |
医師 | 5000時間 |
公認会計士 | 4000時間 |
司法書士 | 3000時間 |
税理士 | 3000時間 |
弁理士 | 3000時間 |
第一種衛生管理者 | 100時間 |
第二種衛生管理者 | 50時間 |
ここでも他の国家資格と比較しても勉強時間は圧倒的な少なさです。
高い合格率を誇っていた医師の勉強時間はトップの多さです。これは医学部に所属して勉強しなければならないこともあってのことでしょう。
第一種、第二種どちらも100時間、50時間程度で取得できることから、取得しやすい国家資格であることが伺えます。
職場の安全を守る衛生管理者はメリットの大きい資格!
ここまで、衛生管理者の仕事内容や試験についてご紹介していきました。
衛生管理者の特徴は以下の通りになっています。
- 50人以上の職場では必ず必要な存在である
- 求人も多くあり、常に求人募集されている
- 従業員の快適で安全な仕事環境を整えていく
- 従業員の体調不良などを確認し、必要であれば病院やクリニックへの受診を勧める
- 第一種は有害業務も範囲に含まれていく
また衛生管理者の試験についてもご紹介していきました。それぞれ確認していきましょう。
- 試験に合格することで資格が得られる
- 受験資格は学歴によって実務経験が求められる
- 勉強時間は第一種が約100時間、第二種が50時間
衛生管理者は企業の成長によって、求められている人材です。そのため求人広告も多くまたキャリアアップにもつながりますので、今後のためにも取得を目指していきたいものです。
衛生管理者は通信講座で試験対策をすることができるので、是非以下のリンクから確認してみてください。