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税理士試験対策のおすすめテキストを紹介!学習内容をさらに深めよう

参考書の山

「税理士試験のテキストはどれがいい?」
「できる限り費用を抑えて勉強したい」

税理士を目指している人にとってテキスト選びは重要です。
理解しにくく、自分に合わないテキストでは思うように学習が進まず、合格が遠くなってしまうでしょう。

この記事では、税理士試験対策のおすすめテキストと費用を抑えて学ぶコツをご紹介します。
ぜひ参考になさってください。

  • 税理士試験対策は予備校に通うのが王道
  • 税理士試験対策のおすすめテキストシリーズ4選!
  • 中古で予備校のテキストを入手するのもオススメ
  • 税理士試験に独学が向かない理由3選
  • 金銭的に予備校を活用できない?コストを抑えて学ぶコツ
  • それでも独学で税理士を目指したい!独学のコツ

コンテンツ

税理士試験対策は予備校に通うのが王道

税理士試験対策は予備校に通うのが王道

税理士試験の合格率は10%~20%程度しかありません。

税理士試験対策は独学よりも予備校に通う受験生が圧倒的に多いです。
税理士試験で合格を争う相手の多くが予備校や通信講座を利用しているため、独学での学習はかなり厳しい戦いになるでしょう。

もし独学を考えている場合は以下の2点を抑えておくようにしましょう。

  • 独学での勉強は簿記論と財務諸表論が現実的
  • 税理士の試験対策のテキストはシリーズを揃えて使うのがおすすめ

独学での勉強は簿記論と財務諸表論が現実的

全科目の独学は難しいですが、簿記論と財務諸表論であれば独学で合格できる可能性があります。

簿記論と財務諸表論は他の科目に比べて合格率が高くなっています。
他科目の平均合格率は13%前後ですが、簿記論と財務諸表論は20%前後です。

会計学に属する科目であるこの2科目は必須科目のため、他の科目より学習テキストが豊富な点も独学で合格を狙える理由です。

税理士の試験対策のテキストはシリーズを揃えて使うのがおすすめ

自分にとって読みやすいテキストのシリーズを揃えて使いましょう。

「このテキストがおすすめ」や「このテキストで合格した」などの情報がたくさんあり、つい購入したくなる気持ちになります。
しかしそれはその人の主観であり、必ずしもあなたに合うとは限りません。

何よりも重要なこととして、別々の出版社のテキストを使用すると、知りたい情報がどこに書いてあったかわからなくなったり、説明が不十分であったりと混乱を招きかねません。
各出版社はテキストと問題集が行き来できるように工夫されていて、体系的にまとめられています。

同じシリーズにすることで無駄な時間が省け、勉強の効率化が図れます。

税理士試験対策のおすすめテキストシリーズ4選!

税理士試験対策のおすすめテキストシリーズ4選!

税理士試験対策のおすすめテキスト4選をご紹介します。

ここで紹介するテキストは、どれも税理士試験対策の予備校が出版している信頼できるテキストです。
どのシリーズも段階別に分かれていて網羅性が高いことが特徴です。


他にも対策テキストは存在しますが、ここで紹介するものと比較するとどうしても実績は劣ってしまいます。

まずはここで紹介する参考書をチェックするようにしましょう。

  • 税理士対策におすすめのテキスト①税理士受験対策シリーズ
  • 税理士対策におすすめのテキスト②みんなが欲しかったシリーズ
  • 税理士対策におすすめのテキスト③税理士試験教科書・問題集シリーズ
  • 税理士対策におすすめのテキスト④税理士受験シリーズ

税理士対策におすすめのテキスト①税理士受験対策シリーズ

「本気になったら大原!」のCMでおなじみの資格の大原が販売しているテキストは11科目全ての科目があります。

税理士受験対策簿記論財務諸表論所得税法法人税法相続税法消費税法固定資産税国税徴収法住民税事業税酒税法
個別計算問題集
総合計算問題集 基礎編
総合計算問題集 応用編
理論問題集
理論サブノート
総合計算問題集
応用理論問題集
財産評価問題集
個別・総合計算問題集

過去の試験傾向や出題実績を分析し、合格に必要な出題頻度の高い基本項目から、過去に出題実績のある応用項目まで全体的に学習できる問題集です。

解き方の解法テクニックが掲載されている他、出題頻度の高い順にAランク、Bランク、Cランクのマークがついており、出題頻度が高い問題から効率的に勉強ができます。

個別計算問題集

個別計算問題集は合格に必要な基礎項目を中心に問題が掲載されていて、初めて勉強する方や基礎を固めたい方、計算問題を重点的にやりたい方向けのテキストです。


簿記論、財務諸表論、所得税法、法人税法の4科目に個別計算問題集があり、住民税は個別と総合が1冊になっています。

総合計算問題集

頻出項目を基礎から応用まで演習できるのが総合計算問題集です。
問題の注意点や解答方法、解答へのアプローチなど合格へのテクニックが詰まっています。


学習経験がある方や総合問題の得点をアップさせたい方におすすめです。
簿記論、財務諸表論、相続税法、消費税法の4科目のみ基礎編と応用編があります。

理論サブノート

理論サブノートは表現を可能な限りコンパクト化し、必要な重要項目のみを理論問題対策用に整理したテキストです。
暗記をしたい方や体系的な学習をしたい方におすすめで、所得税法、法人税法、相続税法、消費税法、固定資産税、国税徴収法、住民税、事業税、酒税法の9科目が販売されています。


Amazon 資格の大原 税理士講座 テキストO-HARA BOOK STORE-税理士で販売しています。

税理士対策におすすめのテキスト②みんなが欲しかったシリーズ

多くの合格者を輩出してきた税理士予備校大手のTAC出版が販売しているテキストです。
簿記論、財務諸表論、消費税法の3科目の全範囲に対応していて、それぞれで基礎学習を行うことができます。

膨大な学習範囲から合格に必要な論点をピックアップし、重要ポイントを凝縮して再構成した「みんなが欲しかった」教科書を目指して作られており、日商簿記2級レベルからスムーズに段階的な学習が可能です。

テキストにプラスして、TACのWeb講座や税理士講座の「チャレンジコース」がついた「税理士独学道場」プランの販売もありますので、独学で簿記論、財務諸表論の合格を目指したいなら利用を検討しても良いかもしれません。

科目によりテキストの数に違いがあります。

簿記論財務諸表論消費税法
みんなが欲しかった! 税理士 簿記論の教科書&問題集
(1) 損益会計編
みんなが欲しかった! 税理士 財務諸表論の教科書&問題集
(1) 損益会計編
みんなが欲しかった! 税理士 消費税法の教科書&問題集
(1) 取引分類・課税標準編
みんなが欲しかった! 税理士 簿記論の教科書&問題集
(2) 資産会計編
みんなが欲しかった! 税理士 財務諸表論の教科書&問題集
(2) 資産会計編
みんなが欲しかった! 税理士 消費税法の教科書&問題集
(2) 仕入税額控除編
みんなが欲しかった! 税理士 簿記論の教科書&問題集
(3) 資産・負債・純資産会計編
みんなが欲しかった! 税理士 財務諸表論の教科書&問題集
(3) 資産・負債・純資産会計編
みんなが欲しかった! 税理士 消費税法の教科書&問題集
(3) 納税義務・その他論点編
みんなが欲しかった! 税理士 簿記論の教科書&問題集
(4) 構造論点・その他編
みんなが欲しかった! 税理士 財務諸表論の教科書&問題集
(4) 構造論点・その他編
みんなが欲しかった! 税理士 財務諸表論の教科書&問題集
(5) 理論編


ここでは簿記論について解説します。

損益会計編

「みんなが欲しかった!税理士 簿記論の教科書&問題集 (1) 損益会計編」のテキストには、一般商品売買、特殊商品売買、工事契約、税金、税効果会計の内容が掲載されています。
学習計画の「タイムマネジメント」がついていますので、短期間で効率的に基礎学習を進められます。

資産会計編

「みんなが欲しかった!税理士 簿記論の教科書&問題集 (2) 資産会計編」のテキストには、貸借対照表総論、現金・預金、手形、有価証券、有形固定資産などの内容が掲載されています。
本文は極力シンプルで多くの例題が載っているため、具体的な試験のイメージをしながら学習できるでしょう。

資産・負債・純資産会計編

「みんなが欲しかった!税理士 簿記論の教科書&問題集 (3) 資産・負債・純資産会計編」のテキストには、退職給付会計、人件費、社債、株主資産、帳簿組織などの内容が掲載されています。


多くの受講生がつまずいてきた疑問や論点についてまとめて掲載してあるため、学習のつまずきを事前に防止できる構成になっています。

構造論点・その他編

「みんなが欲しかった!税理士 簿記論の教科書&問題集 (4) 構造論点・その他編」のテキストには、外貨建取引、製造業会計、 組織再編、連結財務諸表などの内容が掲載されています。


同じシリーズの「税理士 財務諸表論の教科書&問題集」とのリンクが記載されているため、セットで購入して学習を進めると理論・計算両面からの学習が効率的に進むでしょう。

上記のリンクからはAmazonや楽天で購入することができます。

ですが、購入は会員価格でお得に購入できるTAC出版書籍販売サイトBOOK STOREがおすすめです。

税理士対策におすすめのテキスト③税理士試験教科書・問題集シリーズ

税理士予備校のネットスクール出版も税理士のテキストを出版しています。
ネットスクールは独学者でもしっかり学べて確実に合格できる教材づくりをコンセプトに、長年受験講座で指導をしてきた講師が自ら執筆・監修したテキストです。

簿記論、財務諸表論、法人税法、相続税法、消費税法、国税徴収法の6科目のテキストがあり、特に簿記論と財務諸表論が充実しています。

それぞれの科目は、以下のテキストで構成されています。

税理士試験教科書・問題集簿記論・財務諸表論法人税法相続税法消費税法国税徴収法
教科書 基礎導入編
教科書 基礎完成編
教科書 応用編
教科書・問題集 基礎導入編
教科書
問題集 基礎導入編
問題集 基礎完成編
問題集 応用編
過去問ヨコ解き問題集◯(各論)
ラストスパート模試◯(各論)
ラストスパート模試&過去問
教科書 理論編財務諸表論
穂坂式つながる会計理論財務諸表論
理論集


ここでは簿記論について解説します。

基礎導入編

基礎導入編で取り上げられているテーマは、簿記一巡、現金預金、金銭債権、有形固定資産、金融商品(有価証券)などです。


大半の内容は日商簿記2級で学習済みの内容のため、復習の感覚から無理なく税理士試験合格に向けてのスタートが切れる構成になっています。
教科書の学習と合わせて、問題集の問題を解くようにすれば学習効果が高まる仕組みです。

基礎完成編

基礎完成編で主に取り上げられているテーマは、税効果会計、リース会計、減損会計、退職給付会計、社債、純資産会計、外貨換算会計などです。


簿記論及び財務諸表論の本試験で頻繁に出題されている重要論点が多く収録されています。
本文の側注部分に講師からの補足説明が掲載されていて、学習時の疑問を解決し、より理解を深められるよう工夫されています。

応用編

応用編で主に取り上げられているテーマは、特殊商品売買、資産除去債務、収益認識、商的工業簿記、建設業会計、組織再編などです。


収益認識に関する会計基準を反映した内容となっていて、財務諸表論と同時に学習できる簿財一体型のテキストになっています。



先ほどと同様に上記のリンクからはAmazonや楽天を通して購入することができます。

科目ごとや問題集と教科書をセットで購入すると割引がありますので、ネットスクールのWEB SHOP利用がおすすめです。

税理士対策におすすめのテキスト④税理士受験シリーズ

税理士予備校大手のTAC出版が発売しているテキストで、出題範囲がテーマ別に分けられており本試験の出題傾向に照らし合わせて効率的に学習が進められるように構成されています。


「自分でいろいろなパターンの問題を解く」作業を通して、体型的に問題を解く習慣を身につけられるテキストです。

主に個別計算問題集、完全無欠の総まとめ、過去問題集、総合計算問題集の4冊で1科目が構成されており、科目によっては、理論問題集、理論マスター、財産評価問題集などのテキストも販売されています。

税理士受験シリーズ簿記論財務諸表論所得税法法人税法相続税法消費税法固定資産税国税徴収法住民税事業税酒税法
個別問題の解き方
総合問題の解き方
理論答案の書き方
計算問題の解き方
個別計算問題集
総合計算問題集 基礎編
総合計算問題集 応用編
理論問題集 基礎編
理論問題集 応用編
過去問題集
理論マスター
理論ドクター
完全無欠の総まとめ
重要会計標準
財産評価問題集
計算問題+過去問題集
総合計算+過去問題集

個別計算問題集

個別計算問題集は知識を定着させることを目的としたトレーニング問題集で、簿記論、財務諸表論、法人税法、所得税法、相続税法、消費税法の6科目のテキストがあります。
重要論点がまとまっているため基礎を固めたい方におすすめです。

総合計算問題集

総合計算問題集は基礎編と応用編の2冊に分かれており、総合問題形式の問題を集めたトレーニング問題集です。


総合問題を解くための基礎力の構成を目的にしていて、個別計算問題集の科目と同じ簿記論、財務諸表論、法人税法、所得税法、相続税法、消費税法の6科目のテキストがあります。
応用編では、応用的な知識の確認と答案作成能力が鍛えられるためセットでの購入がおすすめです。

過去問題集

過去問題集は過去5年分の本試験問題を掲載してある、税理士試験合格に必要不可欠な過去問題の傾向を把握できるテキストです。
模範解答にTAC推定の最低基準とノウハウを詰め込んでおり、解説が詳しいことが特徴です。

また過去10年間の学者試験委員と実務家試験委員別に出題分析が一覧表形式でまとめてあるので、解答戦略を立てるのに役立つでしょう。
11科目全ての過去問題集があるので、集中的に学習したい科目がある方におすすめです。

完全無欠の総まとめ

完全無欠の総まとめは、TACで使用している各種教材の内容をコンパクトにまとめた要点整理テキストです。
合格ノウハウが詰まっているので重要ポイントの確認に最適で、知識に抜けがないか赤シートを使って確認ができます。

各ポイントごとに例題が載っているため、手軽に持ち歩きスキマ時間に学習できるテキストです。
簿記論、財務諸表論、法人税法、消費税法の4科目のテキストが販売されています。


購入は会員価格でお得に購入できるTAC出版書籍販売サイトBOOK STOREがおすすめです。


独学の難しさについては、以下の記事で詳しく説明しています。

中古で予備校のテキストを入手するのもオススメ

中古で予備校のテキストを入手するのもオススメ

「どうしても独学で合格したい」方は、中古で予備校のテキストを入手するのがおすすめです。中古買取書店の他、メルカリやヤフオクなどのフリマサイトでも元予備校生が使用したテキストが売られています。

予備校で使われている教材が手に入るのは内容に信頼感があり心強いですが、最新版のテキストが手に入ることはほとんどありません。
年数に気をつけないと現在の問題と内容が異なり混乱することもあるので注意が必要です。

中古で購入する際は以下の点を確認しましょう。

  • 何年の受験対策テキストか
  • 書き込みや使用具合は自分の学習に問題のない範囲か
  • 講座教材がすべて揃っているか
  • 講座の価格と比べて値段が適正か

ただし最新版のテキストも用意しておこう

税制改正は毎年行われます。
改正された部分は出題の可能性が高いので、誰もが勉強をしており、決して落とすことはできません。
これこそ確実に点を取らなければならないところです。

独学では税制改正に関して、自分で調べて情報を手に入れなければなりません。
税制改正の内容によって、テキストを買い直さなければならないのかどうかを適切に判断しましょう。

費用を抑えて独学したい方は中古テキストを検討すると思いますが、試験勉強を初めてされる方は、やはり最新版を購入するようにしたほうがよいと思います。
その科目について何も知らないまま中古テキストで勉強を始めると、いつの時点でどこの箇所に税制改正があったかわかりません。

その科目を初めて勉強するときは最新版を購入し、その後の税制改正の箇所を確認していく方が、情報の整理も購入の手間や判断も、二度手間にならなくて済むでしょう。

税理士試験に独学が向かない理由3選

税理士試験に独学が向かない理由3選

独学での合格は不可能ではありませんが、超難関試験である税理士を独学で合格を目指す場合メリットよりデメリットが大きいケースがほとんどです。
完全に独学の人は10人に1人もいないと言われています。

ここでは独学が向かない3つの理由を解説します。

  • 市販のテキストの選択肢が少ない
  • テキストの購入代も安くはない
  • 勉強時間が3,000時間以上必要

市販のテキストの選択肢が少ない

簿記論や財務諸表論は必須科目のためテキストが豊富ですが、その他の科目は市販テキストの選択肢がほとんどありません。


そもそも予備校や通信講座を利用することが一般的なため、独学者向けの市販テキストが充実していないのです。
法改正などが定期的にあるため、対応しきれないのもテキストが少ない原因でしょう。

特に主要な科目でない受験者が少ない科目(酒税法や事業税など)は市販テキストがほとんどないため独学での学習が不可能なレベルです。


独学のみで合格をしたい場合、合格を狙える科目が絞られてしまい、自身の勉強したい科目が選べないこともあるでしょう。

テキストの購入代も安くはない

独学の最大の魅力は予備校に通うことと比べると費用負担が少なく済むことですが、安く済ませようと学習教材を減らしては合格を目指せません。


テキストは1冊3,000円ほどですが、教科書、問題集、過去問と買いそろえていくと、思っていたより費用がかかってしまうなんてこともあるでしょう。

予備校に通えば教材費は全て料金に含まれているため、想像したより安かったというケースもあります。
通信講座が増え10万円以下で受講できる予備校もありますので、購入するテキストをピックアップした際は費用を比べ、必要な科目のみ予備校に通うことも検討してみてください。

勉強時間が3,000時間以上必要

税理士になるまでに必要な勉強時間は約4,000時間と言われていて、かなりの時間を要することがわかります。
ですがこれは予備校や通信講座を利用した場合の目安で、独学の場合は必要な勉強時間は6,000時間と多くなってしまいます。

独学ではわからない部分について解説してくれる人がいないため学習効率が落ちてしまうのが原因です。
税理士試験は複数年かけて合格することが前提の資格のためモチベーション維持も難しく、独学では効率的な学習が難しいでしょう。


税理士試験合格に必要な勉強時間については、以下の記事で詳しく説明しています。

金銭的に予備校を活用できない?コストを抑えて学ぶコツ

金銭的に予備校を活用できない?コストを抑えて学ぶコツ

予備校の活用はどうしても高額になり、金銭的に無理という方も多いと思います。
独学でどうにかなるのではないかと考えがちですが、かえって合格が遠のくことがあります。

ここでは、予備校の活用について少し検討してみましょう。

  • 完全独学はかえって費用がかかることも
  • コストを抑える3つの方法

完全独学はかえって費用がかかることも

初めにテキストを揃えなければなりません。
以下のようなものが必要でしょう。

  • テキスト
  • 理論用テキスト
  • 個別問題集
  • 基礎問題集
  • 応用問題集
  • 過去問題集
  • 理論基礎問題集
  • 理論応用問題集
  • まとめ本
  • 模試・予想試験

主な市販のテキスト販売は、TACと大原が11科目、ネットスクールは6科目です。
中でもTACはテキストや問題集が豊富に揃っています。

仮に、簿記論、財務諸表論、法人税法、相続税法、消費税法をTACで揃えるとしましょう。
会員価格やセット価格の利用で、50冊、125,000円超です。

予備校(通学・通信)が使用している教材は、短期間で合格をさせるために作成されているので、心配のない充実した内容になっています。
しかし独学では、効率的な正しい学習方法が分からないことから不安や疑問を感じ、さらにテキストや問題集を買い足すことになるかもしれません。
不合格が続けばなおさらです。

完全独学ではテキストを読んでもなかなか理解できないかもしれませんが、予備校であればすぐに解説をしてくれる上に、すぐに質問ができます。

「時は金なり」ということわざがありますが、解き方が分からずひたすらテキストと問題集を往復したり、解答の仕方をネットで調べたりという時間が、実は一番「費用がかかっている」のかもしれません。

コストを抑える3つの方法

コストをできるだけ抑えて予備校を活用する方法をご紹介します。

  1. 安い税理士の予備校を選ぶ
  2. 大手予備校のキャンペーンを活用する
  3. 科目を絞って受講する

①安い税理士の予備校を選ぶ

圧倒的業界最安値なら「スタディング

スタディングは時間も費用もない方におすすめの通信講座です。

教室や講師、宣伝などにコストをかけていないので低価格にできています。
一例として、簿記経験者で直前対策講座なしの内容で、「簿財2科目ミニマムセット」と法人税法、消費税法、相続税法の各「合格コース」で合計208,300円です。

ビデオや音声による基本講座、テキスト、問題集、テストなど、すべてマルチデバイスで学習できるようになっているので、忙しくてもスキマ時間を効率的に使えます。

その他の学習システムも充実しています。

  • 最適な順番で学べる「学習フロー」
  • 学習した時間や進捗状況がわかる「学習レポート」
  • 記憶しておきたいことを書き留められる「マイノート機能」
  • 仲間を作れる「勉強仲間機能」
  • その他いろいろ

スタディングの特徴

  • 要点を押さえた濃密で効率的な授業
  • 自分の成長が実感できる
  • スマホで完結するのでいつでも学習ができる

\受講スケジュールや受講者の声も確認できます!/
スタディングのカリキュラムを確認

リーズナブルで時短学習の「クレアール

クレアールも通信講座に特化し、広告宣伝費を抑えているのでリーズナブルな受講料になっています。

「非常識合格法」が特徴で、学習範囲を広げずに合格に必要な論点に絞った『ターゲット論点』により、学習時間と合格期間の短縮が実現できます。


また、『Vラーニングシステム』のカリキュラムは、1回30分から90分の細分化されたコンパクトな講義になっています。
ピンポイントで見直せることやスキマ時間の活用、集中力維持などにメリットがあります。

対応科目は、簿記論、財務諸表論、法人税法、消費税法、相続税法の5科目です。
コースが豊富で、初学者対象コースは21コース、学習経験者コースは5コースあります。
割引価格が適用される場合があり、半額になっているコースもあります。

自分のレベルや目標に応じて確認してみてください。

クレアールの特徴

  • 短時間で合格を目指す「非常識合格法」が特徴
  • 試験に出やすい部分に絞って学習することで、勉強時間の短縮を実現
  • 不合格でも1年受講とサポートを延長できる

\受講スケジュールや受講者の声も確認できます!/
クレアールのカリキュラムを確認

②大手予備校のキャンペーンを活用する

予備校の費用を抑えるには、基本的に単科目ずつの申し込みより複数科目コース・セット・パックの方がお得になります。
その他に、各予備校ではいろいろな割引企画やキャンペーンを行っています。

主な予備校の割引キャンペーンを下記にまとめました。
※対象者、対象コース、対象期間などが細かく設定されていますので、くれぐれもよくご確認ください。

TAC
・「本科生」「パック生」は通常受講料よりお得!
 ①本科生限定特典:「1科目無料再受講制度」「合格祝賀金制度」「本科生延長割引」
 ②本科生・パック生共通得点:「税理士スタート講座 無料受講」「追加申込割引」「オプション講座申込割引」「経理実務/税法実務 申込割引」
・早得キャンペーン
 ①「本科生」「パック生」早期申込キャンペーン
 ②「税理士スタート講座無料キャンペーン」
・NEXT割引
・再受講割引制度
・教育訓練給付制度
大原
・「資格フェス」のウェビナー実施後のアンケートに回答した方対象「入学金6,000円OFFクーポンプレゼント」「受講料5%OFFクーポンプレゼント」
・教育訓練給付制度
・大原受講生割引
・入学金(6,000円)免除キャンペーン 入学金(6,000円)が無料
・5月開講 簿財プランキャンペーン 税理士入門・簿記要点マスターが無料
・9月開講 複数科目セット10%OFF
・追加申込割引10%OFF
LEC東京リーガルマインド
・2023年合格目標割引
・同一科目再受講割引
・税理士受講生割引
・他社受講生割引
・資格受験者割引
・退職者・離職者応援割引
・早得キャンペーン
・Web奨学生試験
・フレンド割
・教育訓練給付制度
クレアール
・割引価格
・「合格お祝い金制度」
・「受験料はクレアールが負担」
・「安心保証プラン」
・教育訓練給付制度
スタディング
・合格お祝い金制度
・直前対策早割キャンペーン
・スキルアップ割引制度

③科目を絞って受講する

予備校のコストを抑える手段としては、独学できるものは独学にすることです。
独学しやすい科目は簿記論と財務諸表論です。

簿記論と財務諸表論(計算)については、日商簿記3級は20%、2級は35%、1級は90%学習済みとなるので、少なくとも2級レベルまでは市販の簿記テキストで基礎知識を身につけることで、その先の学習がはかどります。
1級レベルも市販のテキストで進められればそれに越したことありません。
その後に簿記論と財務諸表論を市販テキストで学習することで、その2科目は独学が可能になるかもしれません。

ちなみに、各予備校に簿記論と財務諸表論がセットになっているものがあるのは、学習内容が重複しているので同時学習の方が負担が軽減されるからです。


独学が難しくても簿記2級レベルの知識があれば、初学者ではなく、簿財セットの簿記知識ありのコースにすることで少し安くなるかもしれません。

他の科目は独学が難しいとも言われています。
せめて簿財の2科目でも独学できればコストはかなり抑えられるでしょう。

それでも独学で税理士を目指したい!独学のコツ

それでも独学で税理士を目指したい!独学のコツ

独学のコツの前に、独学で合格した方の特徴をご覧ください。

  • もともと頭がいい。
  • 頭のいい大学の法学部出身である。
  • 根拠がないのに自信がある。
  • 市販のテキスト(問題集も含む)だけで合格できるという自信があった。
  • 絶対にやり遂げられるという自信がある。
  • 他人は関係なく、自分だけが点を取ればいいだけの話だと思っている。
  • 一人で勉強する方が合っている。
  • かなり負けず嫌い。
  • モチベーションを持ち続けられる。

いかがでしょうか。
それでも独学で税理士を目指したいという方に、独学のコツをご紹介します。

  • 合格しやすい科目を選択する
  • 良質なテキストに出会うこと

合格しやすい科目を選択する

合格しやすい、または自分が勉強しやすい科目を選択するのもひとつの手段です。

必須科目:簿記論、財務諸表論
簿記論と財務諸表論は必須科目です。
選択必須:法人税法または所得税法
この2つを選択することも可能ですが、どちらもボリュームがあり、勉強時間を必要とするのでどちらかにするほうがよいでしょう。
選択科目:相続税法、固定資産税、国税徴収法、消費税法または酒税法住民税法または事業
この中から2つ選択します。
関連がある科目から見ると、「法人税法と事業税」「所得税法と住民税」なので、①で選択した科目で選ぶとよいでしょう。
または、暗記に自信がある方は事業税、計算に自信がある方は住民税という選択方法もあります。

酒税法と固定資産税については、ボリュームが少ない点は良いのですが、市販テキストがあまりないので独学には不利かもしれません。
相続税法と国税徴収法と消費税法について、この中で勉強時間が少なくてすむのは国税徴収法と言われています。
ただ、税理士として消費税ができないということは、実務的に問題かもしれません。

税理士試験は実質的に相対評価なので、ボリュームがあろうが少なかろうが努力した者勝ちです。
ボリュームが少ない科目は、他の人より多い勉強量が必要になることに注意してください。

良質なテキストに出会うこと

良質なテキストに出会うに越したことはありません。
ただ、市販のテキストは種類が限られています。
揃っているのはこの3つです。

TAC
11科目
AmazonまたはTAC出版書籍販売サイト CYBER BOOK STORE
大原
11科目
AmazonまたはO-HARA BOOK STORE
ネットスクール
簿記論、財務諸表論、法人税法、相続税法、消費税法、国税徴収法の6科目
AmazonまたはNet-School WEB-SHOP

解説のわかりやすさや読みやすさはテキストによって異なります。
自分に合うかどうか必ず中身を確認してから購入してください。
コストを抑えることからも、買い直すことにならないようにしましょう。

自分に合うテキストを見つけたら、すべての問題が解けるまでひたすら繰り返します。
独学だと周りがどんな勉強をしているかわからない分不安になることから、新しくテキストを購入しがちです。
ですがそれは絶対に避け、1つのテキストや問題集を繰り返しやることの方が効率的です。

税理士に独学で合格したい場合は、テキストをフル活用しよう!

税理士に独学で合格したい場合は、テキストをフル活用しよう!

この記事のまとめです。

  • 税理士試験対策のテキストはシリーズを揃えよう!
  • おすすめテキスト4選
  • 税理士試験に独学が向かない3つの理由
  • コストを抑えて学ぶコツ
  • それでも独学で目指したい人に独学のコツ

税理士試験対策で活用できるテキストについて解説しました。

独学での学習は、学習時間が長くなりがちで市販のテキストも多くはありません。
必須科目の簿記論と財務諸表論は様々な出版社がテキストを市販し充実していますので、独学は一部の科目に絞りそれ以外の科目は予備校や通信講座を利用するのが良いでしょう。

自分に合った教材を選び、目標年数での合格を目指すことが重要です。
ここで紹介したテキストをぜひ参考にしてみてください。


予備校選びについては、こちらの記事が参考になります。

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